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3人のヒロイン
しおりを挟む「おはよう楓、白奈」
始めのからかった口調のやつが、西条楓(さいじょうかえで)。
西条といえば、西条財閥という、国のお抱えの財閥である。
つまり楓は西条財閥の令嬢ということになる。
が、気品に溢れているわけではなくて、活発で明るくなにかと僕をからかってきたりと、とても令嬢であるとは思えない。まぁ、根は良いやつで憎めないやつだ。
変な言い回しの口調のやつが、木戸白奈(きどしろな)。
口調もそうだが、少し変わったところがあるな。木戸は白奈と同じで、学年で1位である。
なんで、こいつがと思う時があるが、それは言わない。後が怖いからな!
可愛いのに、色々変わってるからな~
それでも、楓も、白奈もモテているのは事実なんだが…
2人とは幼稚園の頃から小中高と全部一緒だ。
幼馴染ってやつだな。
ムゥと白奈から聞こえた。ふてぶてしい顔をしている。
あれ~僕なんかおかしいことしたかな~
「光、白奈よりも先に楓の方を言った。白奈の方を先に呼んでほしかった…」
あっ、そういえば嫉妬深いところもあったな。でも、周りには普通にしていて俺にだけしてくる。
なんだ、新手のいじめか?
「つまり、光は私の事が
好きって事だよねっ?」
まぁ、嫌いではないし楓はいいやつだし、友達として好きだ。
「まぁ、そうだな。好きだよ(友達として)」
2人ともワナワナと、口をパクパクとさせている。なんだか、鯉の餌やりの時を思い出すなぁ~
って、なんで楓はそんなに頰を赤らめて体をくねらせているんだ!?
そして、白奈はなんで泣きそうな顔をしているんだ!?さっぱり分からん。
「もう、光ったら積極的なんだから」
「光は渡さない!白奈の方がいいに決まってる!決まってるよね?」
はぁ、僕は友達として好きってことを言っただけなのに、そんな反応をしてくれるなんて、そんなに友達として、俺のことを思ってくれたのか…
「白奈の事も好きだよ(友達として)」
今度は白奈が頰を赤らめて、体をクネクネとさせている。逆に楓はニコッと笑って、
「う・わ・き・は・ゆ・る・さ・な・い」
と、じりじりと寄ってくる。えっ、何?怖いんだけど。ねぇ、白奈さん助け、いやいや、まだくねらせてるよ、、、はぁ、腹をくくるしかないな。
さぁ、こい!!
この後こっ酷いめにあった…
午前の授業を終えて、食堂に向かう。当たり前のように、楓、白奈それと、、、
「お兄ちゃ~ん、なに食べよっか~」
春乃もいる。腕を組んできて、春乃のたわわが当たっていて、理性をもたせるのが大変だ。
「春乃ちゃ~ん、光の理性が爆発しそうだから離れた方がいいんじゃないのかなぁ~」
「楓の言う通り!光の理性が爆発してしまう。なので、私と交代すべき。」
「いやいや、お兄ちゃんの理性が爆発しても春乃なら受け止められるので~。後、白奈さんの方がいいって言うのは、胸がないからって事ですか~?」
いや、辞めて!こんなところで喧嘩なんかしないで!?お兄ちゃんのライフポイントはもう0だからね!?バチバチバチってなってるから!?火花が飛び出ちゃってるから!?
そんなこんなで、ようやく食堂につきやっと、一息つけるかと思っていたらーーー
応援ありがとうございます!
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