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誰にするの!?
しおりを挟むようやく食堂についた。席はもうほとんど埋まっている。さっき3人と駄弁っていたせいだろう。はぁ、こんなことなら一人で行けば良かったな。
券売機の前で何にするか選ぶ。
う~ん、種類が多いから、決めるときには困る。
まぁ、僕はきまってオムライスを買っているのだが。
他の3人はいつもサンドウィッチとサラダを買っている。それだけで足りるのかといつも思う。
空いている席を見つける。2席しか空いておらず、三人の誰かが座るように促すが、三人の中で誰が僕と座るかを決めていた。はぁ…
「ここは必然的に妹である春乃が~」
ガタッッ
「いや、ここは幼馴染の私が!」
「光は白奈と座りたがってる。なので白奈が!」
いや、なんで勝手に決めてるのかな!?
僕の意見も聞いてほしいな、、、
どんどん昼休みが過ぎていくんですけど、大丈夫かな…
先に食べてようかな、冷めるし。
「もう、こうなったららちがあきませんね。ここは正々堂々と、ジャンケンで決めませんか?」
「いいよ!絶対に負けないからね!!」
「2人に光は渡さない。ここは愛の力で勝つ!!」
「お2人にお兄ちゃんとの時間は渡しません!!」
「「「最初はグー、ジャンケン~」」」
春乃「パー」
楓 「パー」
白奈「チョキ」
グッ 「愛の力で勝った。」
どうやら、白奈が勝ったようだ。
白奈は腕を上に伸ばして、ガッツポーズを決めている。
勝利のサインってやつだろう。負けた2人は、今にも崩れかけそうなほど、、、とゆうか、崩れているのだが。
まぁ、もう僕はオムライスを食べちゃったんだけどね。あ~美味しかった !
「だ、ダメです!こんなの無効です!再戦です!!」
「そ、そうだね!今、白奈少し出すの遅かったしもう一戦だよ、もう一戦!!」
「なっ!?そ、そんなの認められない!白奈の愛の力で勝った!そんなこと、通るはずがない!!」
「なら、お兄ちゃんに決めてもらうのはどうですか?その方法が一番いいのではないでしょうか」
「それなら、光は私を選ぶよ!光とは長年の付き合いだからね」
「そんなこと言ったら、白奈もそう。白黒つける時。」
「お兄ちゃん!」 「光!」
「「「誰にするの!?」」」
いや、既に食べ終わってるしな。選ぶにも、選べないんだけど…だから、そんなにマジマジと見ないで!?
どうしよう、、、選ばないと終わらないし、選んだら、選んだでまた何か言われそうだし…
「僕は4人で一緒に食べたいな」
…………
「お兄ちゃんのヘタレ」
「まっ、光ならそう言うと思ってたけどね~」
「光、意気地なし」
えっ!?酷い言われようなんだけど…僕のガラスのハートが壊れちゃうよ!?
「あっ、光もう食べちゃってるじゃん!?」
「あ、あぁ。3人を待っている間に冷めちゃいけないから先に食べたよ」
「へぇー、先に食べちゃったんだ…私達が真剣に考えている間に、1人だけご飯を食べてたんだー」
待って、3人とも顔が怖いのは気のせい?いや、気のせいじゃないね、だって顔は笑ってるのに、目が怖いんだもん!?
「覚悟はいい(ですか)」
ヒィッ‼︎
次の日、3人と、1人ガタガタと体を震わせた光は仲良く昼食を食べましたーーー
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