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四章
幼馴染との再会
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上の階に行くように指示され、ボク達は階段を上がっていく。
「……本当に、よくここまで無事に残りましたね」
エレンさんの言葉に「そうですね」とカナクニ先生が頷く。本当に、よくここまで生き残ったと思う。誰かが犠牲になっていてもおかしくなかったのに。
階段の先には箱のようなものが八個あった。近付くと、それは石の棺桶のようだ。
「……少し下がってて……」
スズエさんがフウ君とキナちゃんをマミさんとカナクニ先生に預け、その箱に近付く。そして恐る恐る開けた。
入っていたのは緑髪の男性だった。彼には見覚えがある。それはスズエさんも同じだったようで顔をしかめたけど、後回しにしようと思ったのかほかの箱に近付いた。
「よくためらいなく開けられるな……」
ミヒロさんが呟く。それは思ったけど、スズエさんも問題ないと判断しているからためらいなく行動しているのだろう。
ほかの箱にも、人が入っていた。棺桶というのはあながち間違っていないのかもしれない。もう一度、あの緑髪の男性が入ってきた棺を見ると、
「ひゃぁああ!?」
スズエさんが悲鳴をあげた。それもそのハズ、男性が目を開けていたのだ。彼が起き上がると、「やぁ、スズエさん」と声をかけてきた。それに合わせてほかの人達も起き上がってきた。
「なんでこんなことしないといけないんだよ……」
「最悪な目覚めね……」
「やってらんねぇ……」
「な、なんで私が……」
「抵抗するなんて無駄よ……」
「フン、誰の世話すればいいんだ?」
「あ、スズちゃんだー!」
彼らはそれぞれそんな言葉を吐いた。……約二名ほど、おかしな人がいたけど気にしないようにしよう、うん。
そんな中、スズエさんが緑色の髪の男性に向かって尋ねた。
「……お前、アイトだよな?なんでここに?」
「うん、そうだよ。いやぁ、ここまで来てくれるなんてね!」
男性がスズエさんに抱き着こうとすると、彼女はヒョイ、と避けた。
「近付くな」
「えー?酷いなぁ、幼馴染じゃんか」
「腐れ縁、の間違いだろ」
彼の言葉にスズエさんはため息をつきながら訂正(?)する。
「知り合い?」
ケイさんに聞かれ、スズエさんは「えぇ、一応幼馴染ですよ」と答えた。
「やっぱり幼馴染じゃん」
「だから抱き着いてくるな、離れろ」
ムギューと抱き着いてくるアイトをスズエさんは強く押し返す。……んだけどやっぱり女の子だからかなかなか剥がれない。
「こら、やめろ」
代わりにボクがアイトの首根っこを掴んで離す。すると今度は「あ、ユウヤだ!」とボクに絡んできた。なんなんだこいつは。
「……一応聞くけど、今回のフロアマスターはお前なの?」
首根っこを掴んだまま尋ねると、「うん、そうだけど」と頷いた。
「ちゃんと説明するから離してくれない?」
「やんちゃなネコを落ち着かせるにはこうした方がいいみたいだからしばらくこのまま」
また絡まれたらたまったものじゃない。
アイトはボクやエレンさんにとっても幼馴染だ。だからある程度性格は知っている。
「ムー……じゃあそのまま説明するね」
……だからこのまま説明するだろうと思っていた。
「今回は下の階とは違うよ。皆にはミニゲームの他にメインゲームに参加してもらう」
「メインゲーム?」
「そう。説明はその時してあげるね。……それで、ここにいる人達は君達をサポートしてくれる人形だよ」
そう言って、チラリと後ろの人達を見た。……その人達はあの犠牲者ビデオに映っていた人物だった。
「……本当に、よくここまで無事に残りましたね」
エレンさんの言葉に「そうですね」とカナクニ先生が頷く。本当に、よくここまで生き残ったと思う。誰かが犠牲になっていてもおかしくなかったのに。
階段の先には箱のようなものが八個あった。近付くと、それは石の棺桶のようだ。
「……少し下がってて……」
スズエさんがフウ君とキナちゃんをマミさんとカナクニ先生に預け、その箱に近付く。そして恐る恐る開けた。
入っていたのは緑髪の男性だった。彼には見覚えがある。それはスズエさんも同じだったようで顔をしかめたけど、後回しにしようと思ったのかほかの箱に近付いた。
「よくためらいなく開けられるな……」
ミヒロさんが呟く。それは思ったけど、スズエさんも問題ないと判断しているからためらいなく行動しているのだろう。
ほかの箱にも、人が入っていた。棺桶というのはあながち間違っていないのかもしれない。もう一度、あの緑髪の男性が入ってきた棺を見ると、
「ひゃぁああ!?」
スズエさんが悲鳴をあげた。それもそのハズ、男性が目を開けていたのだ。彼が起き上がると、「やぁ、スズエさん」と声をかけてきた。それに合わせてほかの人達も起き上がってきた。
「なんでこんなことしないといけないんだよ……」
「最悪な目覚めね……」
「やってらんねぇ……」
「な、なんで私が……」
「抵抗するなんて無駄よ……」
「フン、誰の世話すればいいんだ?」
「あ、スズちゃんだー!」
彼らはそれぞれそんな言葉を吐いた。……約二名ほど、おかしな人がいたけど気にしないようにしよう、うん。
そんな中、スズエさんが緑色の髪の男性に向かって尋ねた。
「……お前、アイトだよな?なんでここに?」
「うん、そうだよ。いやぁ、ここまで来てくれるなんてね!」
男性がスズエさんに抱き着こうとすると、彼女はヒョイ、と避けた。
「近付くな」
「えー?酷いなぁ、幼馴染じゃんか」
「腐れ縁、の間違いだろ」
彼の言葉にスズエさんはため息をつきながら訂正(?)する。
「知り合い?」
ケイさんに聞かれ、スズエさんは「えぇ、一応幼馴染ですよ」と答えた。
「やっぱり幼馴染じゃん」
「だから抱き着いてくるな、離れろ」
ムギューと抱き着いてくるアイトをスズエさんは強く押し返す。……んだけどやっぱり女の子だからかなかなか剥がれない。
「こら、やめろ」
代わりにボクがアイトの首根っこを掴んで離す。すると今度は「あ、ユウヤだ!」とボクに絡んできた。なんなんだこいつは。
「……一応聞くけど、今回のフロアマスターはお前なの?」
首根っこを掴んだまま尋ねると、「うん、そうだけど」と頷いた。
「ちゃんと説明するから離してくれない?」
「やんちゃなネコを落ち着かせるにはこうした方がいいみたいだからしばらくこのまま」
また絡まれたらたまったものじゃない。
アイトはボクやエレンさんにとっても幼馴染だ。だからある程度性格は知っている。
「ムー……じゃあそのまま説明するね」
……だからこのまま説明するだろうと思っていた。
「今回は下の階とは違うよ。皆にはミニゲームの他にメインゲームに参加してもらう」
「メインゲーム?」
「そう。説明はその時してあげるね。……それで、ここにいる人達は君達をサポートしてくれる人形だよ」
そう言って、チラリと後ろの人達を見た。……その人達はあの犠牲者ビデオに映っていた人物だった。
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