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異世界勇者、世界と強くなる
勇者、装備を新調する、あと感心する。
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信吾に連れられて工場の奥の方へ進む。そもそもそんなに大きな工場でもないので、特に隠し事とかできないはずだが、と思っていたが、俺の知らない間に妙な扉があった。いや待てよこれ、どっかで見たことあるぞ、どこだったか……
「レイダーシリーズ第5作目、レイダーシアンのキャリアローダーベースそのまんまにしたんですよ」
うん、思い出した。前に信吾が見せてくれた特撮の一場面だ
「で?見せたいのっていうのはまさかこれだけじゃあないんだろう?」
「もちろんそうですよ!」
キタさんに促され、信吾が得意げに扉を開けると……広い空間が広がっていた。奇怪な道具が所狭しと並んでおり、なんなら実用的な家財道具すら一式そろっている。
「空間拡張魔法でクローゼットの中身を拡張した後に、創造魔法で物体を確保してみました」
そうぞ、創造魔法!?しれっといったが世界にも数人しか習得することのできないあの魔法を?……よそう、たぶんあれだ。知識として触れたからわかるが、この世界の人間は物質についての理解が相当高い。魔力や魔素といった要素を一切省いた本質が、信吾には見えているからこその創造魔法なのだろう。
「……いや、凄すぎて言葉も出ないが、この空間の維持はどうやっている。拡張魔法も創造魔法も、一定の魔力がないと維持できないはずだが」
どちらも有名な話で、一度魔法が解けると中のものがザーッと押し出されるように外に出てくる。だからこそ歯車蜥蜴は巣穴から遠くに行くことはできないし、住居に空間拡張の魔法は使われないのだ。
「そこは簡単ですよ。この空間を丸ごと『こういう状態のものである』と定義して、いったん魔力にデータとして記録させるんです。記録しているのはこの扉です。そうですねぇ、パソコンの電源を落としても中身が消去されないのと同じ原理です。その後扉に魔力が流れると再度記録したデータが展開されるので、あたかも中身がそのままになっているように見えるんですね」
いや、なんだ、それはつまり、記録媒体さえあればどこでもこの空間を再現可能ってことか?技術革新にもほどがあるぞ。この技術さえあれば、旅の荷物は格段に少なくなるし、危険な野宿をする必要もなくなる。宿屋も今までの「安かろう悪かろう」の方向性から転換することを余儀なくされることだろう。
「それに最大の特徴として、魔力の使い方を知らない人間がこれを使おうとしても反応しないっていうことと、一度中に入って閉じてしまえば魔力の持った人間が外から開けようとするか、内側から開けない限りただのクローゼットにしかならない、という点です」
何でこう、我が国の魔法使いが思いも付かなかった使用方法をぽんぽんと思いつくんだ信吾は。だがそれって危険じゃあないのか?
「なぁ信吾、その場合中に入った状態で扉を破壊されたら相当マズいんじゃないのか?」
「そこはご安心を。扉が破壊されたとしても、内側から開けるコードが最優先で働きますから、たとえ消滅していたとしてもその場にいつの間にか復活していた扉から出ることが可能です。記録媒体は作り直しになっちゃうんですけどね。」
決めた。俺この技術持ち帰って向こうで売る。絶対凄い商売になる。余生はこれ売った金で豪遊して暮らすんだ。
「御託はいいから、中に入れておくれよ。なんかつくってあるんだろう?」
「あ!そうでした!まだまだ見せたいものはたくさんあるんですから!」
そういって意気揚々と扉をくぐる信吾に続いて、俺とキタさんも中に入っていった。
「っはぁ、凄いねぇアンタ。まるで宇宙船か何かみたいじゃないか」
「そうでしょうともそうでしょうとも。内装にもこだわりぬいたんですから。3D職人の凝り性が出てしまいましたねぇ」
鼻高々といった信吾の言葉を耳にしながら、俺も内装を見遣る。恐ろしいほどまで凝った意匠を施された内装には、俺のいつも着ている戦闘服と、その他に見慣れない装備がいくつか。
「さて、新装備の紹介ですよ!いままでシモンさんには、重たい装備の運搬をしてもらっていました。なんなら職務質問を食らったら、一発アウトになりかねない装備のオンパレードでしたからね。防御力にも不安がありました、攻撃面でも千日手になりかねない、心もとないもの鹿提供できませんでした。でもご安心を。今度の装備からそういった不安からは一切解放されます」
そういった信吾が俺に手渡してきたのは、非常に素朴な腕時計だった。
「本来ならもっとごてごてとした変身アイテムがよかったんですがね、ぼくもTPOをわきまえたオタクとしてそこは不採用にさせていただきました。この空間拡張魔法の応用として、魔力を流すと一瞬のうちに衣装を変更できる腕時計、題して『DX スーツジョインター』です!ちょっと試してみてくださいよ」
信吾の力説に気おされながらも、魔力を流してみると、一瞬のうちに俺の来ていた服が装甲付きのものへと変わった。仮面も兜のように頭部全体を覆っているようだ。しかし視界が異様にいい。透過魔法を内側からかけているのか。
「っくふふふふ、ぁー、たまらないですねぇこのフォルム!僕が長年あっためていたオリジナルヒーローをそのまま現実に置き換えたようなこの装備!もちろんただのコスプレってわけじゃあないんですよ。全身の装備はスーツジョインターにため込まれた魔力で形成されています。行動の補助のほか、今まで致命傷だった攻撃もこのスーツがあれば死ぬことなく受けることもできるでしょう。それ以外にも細かな変更点はありますが、そこはおいおい話しますね。ただいろいろ詰め込み過ぎたせいか、溜めた魔力のバッテリー量から一分半ほどしか持ちません。まぁ、そこは今後要改善していく所存です」
信吾の言葉通り、体が軽い。どんな見た目しているか今この場で俺が確認できないが、俺の見た目を見ている二人からしてひどい物でもなさそうだ。
「そしてヒーローと言ったらメインウェポンですよ。シモンさんはことあるごとに剣が欲しいとおっしゃっていましたのでね、そこを加味したものとなっています」
続いて持ってきたのは、刀剣の柄の部分。刃は全くない。
「『アミュレットソード』。これは魔力を込めることで創造魔法が発動し、刀剣を生み出すという素敵装備です。創造魔法でいくらでも再生するので、多少ムチャしても問題ないですよ」
言われたとおりに魔力を流すと、本当に刀身が瞬時に生まれた。手持ちの札を一枚落とすと、するりと切れる。とんでもない切れ味じゃねぇか。
「本当に凄いな信吾は!!」
思わず声に出さずにはいられなかった。何でこいつはこっちの世界に生まれてきたんだろうな……俺の世界にいたら確実に世界のてっぺんにいる人間だぞ信吾は。
「ま、まぁ?それほどでも、あるかもしれませんね?お次はこれです。札をその場で印刷して飛ばす、その名もずばり『タリスガン』です!」
そういって信吾の出したものは、手のひらから少しはみ出るくらいの大きさの銃だ。こちらの世界でいう拳銃というものが近いのだろうか、しかし銃口が横に平たい上に後ろにあるつまみの部分には各札の名前が。つまり本当に印刷して飛ばすんだな。
「どれもこれも銃刀法には引っかからない素敵装備のオンパレードです!存分に使ってくださいね!」
そういう信吾の頭を少し乱暴に撫でながら、こいつはどこに行くんだろうと少し考えてしまった。これほどの技術力を持つ信吾の事を、ほっとく者はいないだろう。少し本腰を入れて彼を守らなければならないと、俺は強く心に決めた
「ちなみに魔法、外見デザインがぼく、施工はパパ、電子工学はママに手伝ってもらいました」
……この一家を絶対に、絶対に守らなければならないと、改めて強く心に決めた。
「レイダーシリーズ第5作目、レイダーシアンのキャリアローダーベースそのまんまにしたんですよ」
うん、思い出した。前に信吾が見せてくれた特撮の一場面だ
「で?見せたいのっていうのはまさかこれだけじゃあないんだろう?」
「もちろんそうですよ!」
キタさんに促され、信吾が得意げに扉を開けると……広い空間が広がっていた。奇怪な道具が所狭しと並んでおり、なんなら実用的な家財道具すら一式そろっている。
「空間拡張魔法でクローゼットの中身を拡張した後に、創造魔法で物体を確保してみました」
そうぞ、創造魔法!?しれっといったが世界にも数人しか習得することのできないあの魔法を?……よそう、たぶんあれだ。知識として触れたからわかるが、この世界の人間は物質についての理解が相当高い。魔力や魔素といった要素を一切省いた本質が、信吾には見えているからこその創造魔法なのだろう。
「……いや、凄すぎて言葉も出ないが、この空間の維持はどうやっている。拡張魔法も創造魔法も、一定の魔力がないと維持できないはずだが」
どちらも有名な話で、一度魔法が解けると中のものがザーッと押し出されるように外に出てくる。だからこそ歯車蜥蜴は巣穴から遠くに行くことはできないし、住居に空間拡張の魔法は使われないのだ。
「そこは簡単ですよ。この空間を丸ごと『こういう状態のものである』と定義して、いったん魔力にデータとして記録させるんです。記録しているのはこの扉です。そうですねぇ、パソコンの電源を落としても中身が消去されないのと同じ原理です。その後扉に魔力が流れると再度記録したデータが展開されるので、あたかも中身がそのままになっているように見えるんですね」
いや、なんだ、それはつまり、記録媒体さえあればどこでもこの空間を再現可能ってことか?技術革新にもほどがあるぞ。この技術さえあれば、旅の荷物は格段に少なくなるし、危険な野宿をする必要もなくなる。宿屋も今までの「安かろう悪かろう」の方向性から転換することを余儀なくされることだろう。
「それに最大の特徴として、魔力の使い方を知らない人間がこれを使おうとしても反応しないっていうことと、一度中に入って閉じてしまえば魔力の持った人間が外から開けようとするか、内側から開けない限りただのクローゼットにしかならない、という点です」
何でこう、我が国の魔法使いが思いも付かなかった使用方法をぽんぽんと思いつくんだ信吾は。だがそれって危険じゃあないのか?
「なぁ信吾、その場合中に入った状態で扉を破壊されたら相当マズいんじゃないのか?」
「そこはご安心を。扉が破壊されたとしても、内側から開けるコードが最優先で働きますから、たとえ消滅していたとしてもその場にいつの間にか復活していた扉から出ることが可能です。記録媒体は作り直しになっちゃうんですけどね。」
決めた。俺この技術持ち帰って向こうで売る。絶対凄い商売になる。余生はこれ売った金で豪遊して暮らすんだ。
「御託はいいから、中に入れておくれよ。なんかつくってあるんだろう?」
「あ!そうでした!まだまだ見せたいものはたくさんあるんですから!」
そういって意気揚々と扉をくぐる信吾に続いて、俺とキタさんも中に入っていった。
「っはぁ、凄いねぇアンタ。まるで宇宙船か何かみたいじゃないか」
「そうでしょうともそうでしょうとも。内装にもこだわりぬいたんですから。3D職人の凝り性が出てしまいましたねぇ」
鼻高々といった信吾の言葉を耳にしながら、俺も内装を見遣る。恐ろしいほどまで凝った意匠を施された内装には、俺のいつも着ている戦闘服と、その他に見慣れない装備がいくつか。
「さて、新装備の紹介ですよ!いままでシモンさんには、重たい装備の運搬をしてもらっていました。なんなら職務質問を食らったら、一発アウトになりかねない装備のオンパレードでしたからね。防御力にも不安がありました、攻撃面でも千日手になりかねない、心もとないもの鹿提供できませんでした。でもご安心を。今度の装備からそういった不安からは一切解放されます」
そういった信吾が俺に手渡してきたのは、非常に素朴な腕時計だった。
「本来ならもっとごてごてとした変身アイテムがよかったんですがね、ぼくもTPOをわきまえたオタクとしてそこは不採用にさせていただきました。この空間拡張魔法の応用として、魔力を流すと一瞬のうちに衣装を変更できる腕時計、題して『DX スーツジョインター』です!ちょっと試してみてくださいよ」
信吾の力説に気おされながらも、魔力を流してみると、一瞬のうちに俺の来ていた服が装甲付きのものへと変わった。仮面も兜のように頭部全体を覆っているようだ。しかし視界が異様にいい。透過魔法を内側からかけているのか。
「っくふふふふ、ぁー、たまらないですねぇこのフォルム!僕が長年あっためていたオリジナルヒーローをそのまま現実に置き換えたようなこの装備!もちろんただのコスプレってわけじゃあないんですよ。全身の装備はスーツジョインターにため込まれた魔力で形成されています。行動の補助のほか、今まで致命傷だった攻撃もこのスーツがあれば死ぬことなく受けることもできるでしょう。それ以外にも細かな変更点はありますが、そこはおいおい話しますね。ただいろいろ詰め込み過ぎたせいか、溜めた魔力のバッテリー量から一分半ほどしか持ちません。まぁ、そこは今後要改善していく所存です」
信吾の言葉通り、体が軽い。どんな見た目しているか今この場で俺が確認できないが、俺の見た目を見ている二人からしてひどい物でもなさそうだ。
「そしてヒーローと言ったらメインウェポンですよ。シモンさんはことあるごとに剣が欲しいとおっしゃっていましたのでね、そこを加味したものとなっています」
続いて持ってきたのは、刀剣の柄の部分。刃は全くない。
「『アミュレットソード』。これは魔力を込めることで創造魔法が発動し、刀剣を生み出すという素敵装備です。創造魔法でいくらでも再生するので、多少ムチャしても問題ないですよ」
言われたとおりに魔力を流すと、本当に刀身が瞬時に生まれた。手持ちの札を一枚落とすと、するりと切れる。とんでもない切れ味じゃねぇか。
「本当に凄いな信吾は!!」
思わず声に出さずにはいられなかった。何でこいつはこっちの世界に生まれてきたんだろうな……俺の世界にいたら確実に世界のてっぺんにいる人間だぞ信吾は。
「ま、まぁ?それほどでも、あるかもしれませんね?お次はこれです。札をその場で印刷して飛ばす、その名もずばり『タリスガン』です!」
そういって信吾の出したものは、手のひらから少しはみ出るくらいの大きさの銃だ。こちらの世界でいう拳銃というものが近いのだろうか、しかし銃口が横に平たい上に後ろにあるつまみの部分には各札の名前が。つまり本当に印刷して飛ばすんだな。
「どれもこれも銃刀法には引っかからない素敵装備のオンパレードです!存分に使ってくださいね!」
そういう信吾の頭を少し乱暴に撫でながら、こいつはどこに行くんだろうと少し考えてしまった。これほどの技術力を持つ信吾の事を、ほっとく者はいないだろう。少し本腰を入れて彼を守らなければならないと、俺は強く心に決めた
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