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28回目の誕生日
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肌寒い日が続き桜も蕾のまま身を潜めているような4月の事
僕は28回目の誕生日を迎えていた。
いつもよりすこし豪華な食事をとって
浮かれている
僕は広告企画系の仕事をしている
人並みに忙しく人並みに金ももらって
人並みに遊んで人並みに贅沢をする。
所謂、量産型って言われる人間である。
特にやりたかった訳でもなく
行き場所がないからここにいる。
学生時代に大学まで体育会の部活に所属してバレーボールに打ち込んだせいで
就職に有利な資格もなにもなく
なにも学ばずに育ってしまったのだから
どこの企業を拾ってはくれず
唯一引っかかった個人企画事務所で
お世話になっている。
社長曰く、根性。それだけを評価した。との事なので魅力があった訳でも才能を感じた訳でもないようだ。
そんな事は自分が一番わかっている。
イケメンでもなければ才能もない。
取り柄はなんでも人並みにできる事。
それ以上は望めないないが
それ以下にはならない。
これが僕の長所だ。
そんな僕にも自慢が一つある。
こんなつまらない僕だが驚く事に
彼女がいるのである
葵は4歳下の女の子で僕にはもったいない美人である。
趣味が合い意気投合したのをキッカケにお付き合いを始めてもう4年になる
そろそろ結婚を。と考えているが
なかなか勇気が出ずにいる
食事をしながら明るく話す
お互いの共通の趣味や仕事の話
彼女も笑いながら話を聞いてくれる
いつもより少し会話が弾んでいる
夜も更けて葵を家まで送り
素敵な誕生日だったと浸りながら
ゆっくりと家路についた。
家に着くと一通のメッセージが届いた
葵(別れよう)
突然のメッセージに驚きを隠せなかった
たしかに不釣り合いだとは思っていた
その分背伸びもしてきた
仲良くやれていると思っていたのに
僕(どうして?なんか嫌われるような事しちゃった?)
葵(なにもないよ。あなたは凄く良い人、私の事を大切にしてくれるし、とても真面目。浮気もしないし夜遊びやギャンブルもしない。非の打ち所がないわ)
僕(ならどうしてそうなるの?僕は葵との結婚だって考えていたのに)
葵(私だって考えたわ!あなたと結婚する未来を想像してみた。でもね。最初に言った通りなにもないのよ!)
僕は真っ白になった。
なにもないってなんだ?
僕は確かにここに存在しているし
葵もそれがわかっているから
こうやってメッセージのやり取りをしているのになにもないとは…?
葵(あなたには心揺さぶられるような事一度もなかったわ、ドキドキしたりトキメクような感情を一度も抱いた事ない。あなたと結婚してこの先、一生そんな人と一緒にいるのが嫌だ。と思ったの…。
あたな。つまらないのよ。
だからごめんなさい。別れて下さい。)
僕はなにも言えなかった。
これ以上は見たくもない。
そっと携帯の電源を切りベッドに投げた
今時の子は別れも携帯で済むらしい。
僕「最高の誕生日プレゼントありがとうございます。」
布団に倒れ込みながら僕は呟き
28回目の誕生日に幕を降した。
窓から見える桜はまだ蕾のままだった
僕は28回目の誕生日を迎えていた。
いつもよりすこし豪華な食事をとって
浮かれている
僕は広告企画系の仕事をしている
人並みに忙しく人並みに金ももらって
人並みに遊んで人並みに贅沢をする。
所謂、量産型って言われる人間である。
特にやりたかった訳でもなく
行き場所がないからここにいる。
学生時代に大学まで体育会の部活に所属してバレーボールに打ち込んだせいで
就職に有利な資格もなにもなく
なにも学ばずに育ってしまったのだから
どこの企業を拾ってはくれず
唯一引っかかった個人企画事務所で
お世話になっている。
社長曰く、根性。それだけを評価した。との事なので魅力があった訳でも才能を感じた訳でもないようだ。
そんな事は自分が一番わかっている。
イケメンでもなければ才能もない。
取り柄はなんでも人並みにできる事。
それ以上は望めないないが
それ以下にはならない。
これが僕の長所だ。
そんな僕にも自慢が一つある。
こんなつまらない僕だが驚く事に
彼女がいるのである
葵は4歳下の女の子で僕にはもったいない美人である。
趣味が合い意気投合したのをキッカケにお付き合いを始めてもう4年になる
そろそろ結婚を。と考えているが
なかなか勇気が出ずにいる
食事をしながら明るく話す
お互いの共通の趣味や仕事の話
彼女も笑いながら話を聞いてくれる
いつもより少し会話が弾んでいる
夜も更けて葵を家まで送り
素敵な誕生日だったと浸りながら
ゆっくりと家路についた。
家に着くと一通のメッセージが届いた
葵(別れよう)
突然のメッセージに驚きを隠せなかった
たしかに不釣り合いだとは思っていた
その分背伸びもしてきた
仲良くやれていると思っていたのに
僕(どうして?なんか嫌われるような事しちゃった?)
葵(なにもないよ。あなたは凄く良い人、私の事を大切にしてくれるし、とても真面目。浮気もしないし夜遊びやギャンブルもしない。非の打ち所がないわ)
僕(ならどうしてそうなるの?僕は葵との結婚だって考えていたのに)
葵(私だって考えたわ!あなたと結婚する未来を想像してみた。でもね。最初に言った通りなにもないのよ!)
僕は真っ白になった。
なにもないってなんだ?
僕は確かにここに存在しているし
葵もそれがわかっているから
こうやってメッセージのやり取りをしているのになにもないとは…?
葵(あなたには心揺さぶられるような事一度もなかったわ、ドキドキしたりトキメクような感情を一度も抱いた事ない。あなたと結婚してこの先、一生そんな人と一緒にいるのが嫌だ。と思ったの…。
あたな。つまらないのよ。
だからごめんなさい。別れて下さい。)
僕はなにも言えなかった。
これ以上は見たくもない。
そっと携帯の電源を切りベッドに投げた
今時の子は別れも携帯で済むらしい。
僕「最高の誕生日プレゼントありがとうございます。」
布団に倒れ込みながら僕は呟き
28回目の誕生日に幕を降した。
窓から見える桜はまだ蕾のままだった
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