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――死の使いと魔術師編――
荒れる海と闇
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「いや~、ほんとに綺麗だったねえ」
「ねー! 感動しちゃったー! ミアもそう思うよね?」
「……ええ、とっても綺麗だったわ」
3人は海から出ると、ブルーシートを敷いた所へ戻って来た。ミアは濡れた髪の毛を浜辺の上で絞りながら、先程まで見た綺麗な水中の光景を脳裏に思い浮かべた。
もう1度水中に潜っても良いと思える程で、海に対する恐怖心は少し和らいだが1人で潜れる自信は無かった。
濡れた髪の毛を掻き上げるギルの横顔を見ては笑みを浮かべた。
「ありがと、ギル。……とっても綺麗だったわ」
「いいえ~。楽しんでくれたみたいで良かった」
微笑み合うとミアは泳げる様に練習をしようかと考えていた。こんなにも綺麗で楽しいとは思わず、今まで怖がって避けていた事を後悔する。
鞄から白いパーカーを手に取ると羽織っては、ブルーシートの上に座り海を眺める。楽しそうに海で遊ぶ人、砂浜でバレーボールをする人の姿に小さく笑みを浮かべた。
とても平和で、皆が楽しそうだった。しかし、突然その光景は終わる。
「きゃああぁああッ!」
「うわあああああッ!」
「おい! 何だあれは!?」
「待って! 息子が海で泳いでるの!」
静かだった海は急に下から突き上げる様に、何本もの水の柱が出来ていた。巻き込まれた人達は激しい渦に抗えず沈んでいき、水の柱の中には人が見える。
「……何、これ!?」
驚きの声を上げるエミリアを他所にミアは立ち上がると、すぐに気付く。こんな事が出来るのは魔法使いか魔術師だけだと。
杖を構えたその時だった。
「ギャハハッ! おい見ろよ! ノーマジが溺れてるぜ!」
黒い服に身を包んだ者達が黒い光と共に姿を現した。現れた6人は海を見ながら可笑しそうに、楽しそうに笑っている。
杖を持っているのを見ると魔法使いであり、皆手の甲に”印”があった。ミアの目付きが鋭いものに変わると、ギルもエミリアも杖を構える。
「皆! 逃げて!!」
ミアは大きな声で叫ぶ。その場にいる人達を避難させなければ危ない。
ミアの声が聞こえた者達は急いで走り出し、ノーマジだけではなかったのか移動術を使って消えた者も居た。しかし、海に巻き込まれた人の家族は不安そうにその場から動けずにいた。
「2人とも助けれる!?」
「……やってみるよ」
「必ず助ける!」
ギルとエミリアは海へと駆け出すと、ミアは死の使いに杖を向けた。
「……最近まで大人しくしてたのに、急にどう言うことかしら?」
「……お前、ミア・リードだな?」
「へえ、名前知られてるのね……」
ミアは瞳孔が開いた不気味な男を睨み付けながらも、口角を上げて見つめる。
名前を知られていると言う事は何でも屋の存在を知られているのか、と疑問に思いながらもギルとエミリアが鎖の呪文で水中で溺れ沈む人々を引き上げるのを横目で見る。
正直、沈んた人々を全て助けるのには無理があるのは3人共分かっていた。必死に引き上げるギルとエミリアだが、死の使いはそれを簡単に許す訳がなかった。
「あっれぇ? アンタ、偽物じゃねえのぉ?」
八重歯の目立つ、目の細い女がエミリアの背後に現れると顔を覗き込み、口角を上げた。エミリアは驚きと共に闇の魔力に圧倒されてしまっていた。
「エミリアッ!!!」
「おっと、お前には用があるンだ」
瞳孔が開いた瞳は光は無く、真っ暗だった。闇がとても似合う瞳。ミアは少し背筋に嫌な汗が流れる感覚に、エミリアを助けなければと横目で確認する
「……私に用だなんて、随分好かれたものね」
「リード家の娘だろ……?」
「……ええ、そうよ」
ミアは目の前の男を睨み付ける。リード家、その言葉に彼等がやはり自分の一族について何か知っているのだと悟る。それが何か、ミアは分からずにいた。
黒髪は油で光っているように見え、長いせいか気持ち悪さが増す。
「きゃああぁああっ!!!」
エミリアの叫び声にミアは勢い良く振り向くと、魔法で吹き飛ばされていた。ギルではなく、エミリアを集中攻撃しておりギルが防御魔法で対抗していた。
しかし、死の使い達は気にせず笑顔で攻撃している。とても、楽しんでいた。
「……エミリアッ!”スターチ”!」
ミアは杖を振ると1人、石にするが背中から強い衝撃を受けると体が宙に浮き、吹き飛ばされる。
「っ……く!」
砂浜に左手を付くと急いで受身を取る。
「……オイオイ、いきなり浮気とはひでェ」
「……付き合った覚えなんてないわよ?」
「まァ、良い。……今日はお前は見逃してやるよ。だが、アイツはダメだなァ」
男の瞳はエミリアを捉えていた。ミアはその瞳にエミリアを殺す気なのだとすぐに分かる。エミリアの所まで走り出すと、後ろから魔法が耳の真横を通り過ぎていく。
「……エミリアちゃん!」
「……い、った……。……ご、ごめんねギルくん」
「……動けるかい?」
「下が砂浜だから助かったよ、大丈夫……!」
エミリアは立ち上がると杖を構える。偽物と呼ばれ死の使いに狙われるのは慣れている。怖くない、と気持ちを奮い立たせると攻撃魔法を飛ばす。
「……ミアちゃん! この場、どうする……?」
「……そうね、アイツ等弱い魔法使いじゃないわ。……簡単に逃げれそうにないわね」
ミアは2人の所まで辿り着くと3人背中を合わせて杖を構える。
死の使いは魔法使いとしては優秀な人物が多く、現在この場に居る者は全員強いとミアだけではなく、ギルもエミリアも分かっていた。
ミアは杖を海に向けると、呪文を唱える。
「”ウーター”!」
海水がまるで龍のように空へ駆け登る。ミアは杖を頭上で回すように大きく動かすと、杖の動き通りに海水も動く。死の使い達に向けて杖を振ると勢い良く、海水が死の使い達に襲い掛かる。
「ギル!」
ミアはギルを横目で見ると、一瞬で察したギルは杖を構え呪文を唱えずに杖先から痺れる様な音がすると、電光が広がる。
「……今よ!」
ミアの言葉を耳にしたギルは一瞬で海水に電光を走らせる。激しく光ると、雷の衝撃で海水が弾け飛ぶ。
エミリアは慌てて杖を振って防御すると透明な膜に海水が当たり、痺れる音と共に跳ね返る。
辺りは砂埃で状況が分からなかった。
「エミリアありがとう、助かったわ」
「……や、やっつけた……?」
「……いいや、まだみたいだよ!」
ギルの言葉に、砂埃から魔法の光が飛んでくる。ミアは眉を寄せると杖を振る。
「”ヴェースト”!」
爆弾が爆発したかの様に砂が突き上げられ、大きな穴が空く。更に視界が悪くなると、ミアはエミリアの足に目を移せば、血が流れている事に気付いた。
「……良い? 今から私がアイツ等の気を引くわ。……ノーマジを安全な場所まで移動術で飛んでくれない? 後、ルークにも知らせてほしいの」
「それはダメだ!」
「ギル……?」
「いくらミアちゃんでも、この状況はどう考えたって不利だ!」
ミアはギルの剣幕に驚きを隠せなかった。今まで見た事の無い、怒った様な表情にミアは戸惑う。
心配してくれているのは分かるが、ノーマジまで巻き込まれているのだ。まともに呼吸も確認出来ていない、ノーマジを病院に連れて行かなければならないとミアは砂浜に寝たままのノーマジを見つめた。
「……ギル、お願い。エミリアも怪我してるの……ね?……大丈夫だから、お願い。このままじゃ死んじゃうのよ!?」
「喧嘩してる暇はないよ! ミア、ギルくん! アイツ等まだ戦えるよ!?」
エミリアの言葉に視線をお互い逸らすと、魔法が飛んで来る。防御しながらギルはミアの横顔を見つめた。
「……分かった。急いで戻るけど、絶対に無茶しないで。……本当なら俺がこの場を何とかしたいけど、君はそれを許してはくれないんだろう?」
「……良く分かってるじゃない。ギル、アンタは自称弟子でしょ? 師匠って言ってくれるんなら、私の背中を見てなさい」
口角を上げ挑発的な笑みを浮かべたミアにギルは、心配しながらも小さく、小さく笑った。
「……普段はそんな事言ってくれないのに」
「あら、私は弟子だなんて認めてないからね? ……心配しないで、私を誰だと思ってるの? 弟子として私を頼ったんなら、信じて」
「……ほんと、キミには敵わないよ」
ギルは眉を下げて笑う。自分の守りたい人は、自分の前を突き進む。止めても止まらない、ならば自分が追い掛けて追い付くしかないのだとギルは杖を強く握り締めた。
「……それに、私はアイツ等にここで負ける訳にはいかないのよ」
ミアは砂埃に人影が見えると鋭い眼差しで見つめた。両親を殺した死の使いを、追い詰めて消し去る日までミアは止まらない。
「ねー! 感動しちゃったー! ミアもそう思うよね?」
「……ええ、とっても綺麗だったわ」
3人は海から出ると、ブルーシートを敷いた所へ戻って来た。ミアは濡れた髪の毛を浜辺の上で絞りながら、先程まで見た綺麗な水中の光景を脳裏に思い浮かべた。
もう1度水中に潜っても良いと思える程で、海に対する恐怖心は少し和らいだが1人で潜れる自信は無かった。
濡れた髪の毛を掻き上げるギルの横顔を見ては笑みを浮かべた。
「ありがと、ギル。……とっても綺麗だったわ」
「いいえ~。楽しんでくれたみたいで良かった」
微笑み合うとミアは泳げる様に練習をしようかと考えていた。こんなにも綺麗で楽しいとは思わず、今まで怖がって避けていた事を後悔する。
鞄から白いパーカーを手に取ると羽織っては、ブルーシートの上に座り海を眺める。楽しそうに海で遊ぶ人、砂浜でバレーボールをする人の姿に小さく笑みを浮かべた。
とても平和で、皆が楽しそうだった。しかし、突然その光景は終わる。
「きゃああぁああッ!」
「うわあああああッ!」
「おい! 何だあれは!?」
「待って! 息子が海で泳いでるの!」
静かだった海は急に下から突き上げる様に、何本もの水の柱が出来ていた。巻き込まれた人達は激しい渦に抗えず沈んでいき、水の柱の中には人が見える。
「……何、これ!?」
驚きの声を上げるエミリアを他所にミアは立ち上がると、すぐに気付く。こんな事が出来るのは魔法使いか魔術師だけだと。
杖を構えたその時だった。
「ギャハハッ! おい見ろよ! ノーマジが溺れてるぜ!」
黒い服に身を包んだ者達が黒い光と共に姿を現した。現れた6人は海を見ながら可笑しそうに、楽しそうに笑っている。
杖を持っているのを見ると魔法使いであり、皆手の甲に”印”があった。ミアの目付きが鋭いものに変わると、ギルもエミリアも杖を構える。
「皆! 逃げて!!」
ミアは大きな声で叫ぶ。その場にいる人達を避難させなければ危ない。
ミアの声が聞こえた者達は急いで走り出し、ノーマジだけではなかったのか移動術を使って消えた者も居た。しかし、海に巻き込まれた人の家族は不安そうにその場から動けずにいた。
「2人とも助けれる!?」
「……やってみるよ」
「必ず助ける!」
ギルとエミリアは海へと駆け出すと、ミアは死の使いに杖を向けた。
「……最近まで大人しくしてたのに、急にどう言うことかしら?」
「……お前、ミア・リードだな?」
「へえ、名前知られてるのね……」
ミアは瞳孔が開いた不気味な男を睨み付けながらも、口角を上げて見つめる。
名前を知られていると言う事は何でも屋の存在を知られているのか、と疑問に思いながらもギルとエミリアが鎖の呪文で水中で溺れ沈む人々を引き上げるのを横目で見る。
正直、沈んた人々を全て助けるのには無理があるのは3人共分かっていた。必死に引き上げるギルとエミリアだが、死の使いはそれを簡単に許す訳がなかった。
「あっれぇ? アンタ、偽物じゃねえのぉ?」
八重歯の目立つ、目の細い女がエミリアの背後に現れると顔を覗き込み、口角を上げた。エミリアは驚きと共に闇の魔力に圧倒されてしまっていた。
「エミリアッ!!!」
「おっと、お前には用があるンだ」
瞳孔が開いた瞳は光は無く、真っ暗だった。闇がとても似合う瞳。ミアは少し背筋に嫌な汗が流れる感覚に、エミリアを助けなければと横目で確認する
「……私に用だなんて、随分好かれたものね」
「リード家の娘だろ……?」
「……ええ、そうよ」
ミアは目の前の男を睨み付ける。リード家、その言葉に彼等がやはり自分の一族について何か知っているのだと悟る。それが何か、ミアは分からずにいた。
黒髪は油で光っているように見え、長いせいか気持ち悪さが増す。
「きゃああぁああっ!!!」
エミリアの叫び声にミアは勢い良く振り向くと、魔法で吹き飛ばされていた。ギルではなく、エミリアを集中攻撃しておりギルが防御魔法で対抗していた。
しかし、死の使い達は気にせず笑顔で攻撃している。とても、楽しんでいた。
「……エミリアッ!”スターチ”!」
ミアは杖を振ると1人、石にするが背中から強い衝撃を受けると体が宙に浮き、吹き飛ばされる。
「っ……く!」
砂浜に左手を付くと急いで受身を取る。
「……オイオイ、いきなり浮気とはひでェ」
「……付き合った覚えなんてないわよ?」
「まァ、良い。……今日はお前は見逃してやるよ。だが、アイツはダメだなァ」
男の瞳はエミリアを捉えていた。ミアはその瞳にエミリアを殺す気なのだとすぐに分かる。エミリアの所まで走り出すと、後ろから魔法が耳の真横を通り過ぎていく。
「……エミリアちゃん!」
「……い、った……。……ご、ごめんねギルくん」
「……動けるかい?」
「下が砂浜だから助かったよ、大丈夫……!」
エミリアは立ち上がると杖を構える。偽物と呼ばれ死の使いに狙われるのは慣れている。怖くない、と気持ちを奮い立たせると攻撃魔法を飛ばす。
「……ミアちゃん! この場、どうする……?」
「……そうね、アイツ等弱い魔法使いじゃないわ。……簡単に逃げれそうにないわね」
ミアは2人の所まで辿り着くと3人背中を合わせて杖を構える。
死の使いは魔法使いとしては優秀な人物が多く、現在この場に居る者は全員強いとミアだけではなく、ギルもエミリアも分かっていた。
ミアは杖を海に向けると、呪文を唱える。
「”ウーター”!」
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「ギル!」
ミアはギルを横目で見ると、一瞬で察したギルは杖を構え呪文を唱えずに杖先から痺れる様な音がすると、電光が広がる。
「……今よ!」
ミアの言葉を耳にしたギルは一瞬で海水に電光を走らせる。激しく光ると、雷の衝撃で海水が弾け飛ぶ。
エミリアは慌てて杖を振って防御すると透明な膜に海水が当たり、痺れる音と共に跳ね返る。
辺りは砂埃で状況が分からなかった。
「エミリアありがとう、助かったわ」
「……や、やっつけた……?」
「……いいや、まだみたいだよ!」
ギルの言葉に、砂埃から魔法の光が飛んでくる。ミアは眉を寄せると杖を振る。
「”ヴェースト”!」
爆弾が爆発したかの様に砂が突き上げられ、大きな穴が空く。更に視界が悪くなると、ミアはエミリアの足に目を移せば、血が流れている事に気付いた。
「……良い? 今から私がアイツ等の気を引くわ。……ノーマジを安全な場所まで移動術で飛んでくれない? 後、ルークにも知らせてほしいの」
「それはダメだ!」
「ギル……?」
「いくらミアちゃんでも、この状況はどう考えたって不利だ!」
ミアはギルの剣幕に驚きを隠せなかった。今まで見た事の無い、怒った様な表情にミアは戸惑う。
心配してくれているのは分かるが、ノーマジまで巻き込まれているのだ。まともに呼吸も確認出来ていない、ノーマジを病院に連れて行かなければならないとミアは砂浜に寝たままのノーマジを見つめた。
「……ギル、お願い。エミリアも怪我してるの……ね?……大丈夫だから、お願い。このままじゃ死んじゃうのよ!?」
「喧嘩してる暇はないよ! ミア、ギルくん! アイツ等まだ戦えるよ!?」
エミリアの言葉に視線をお互い逸らすと、魔法が飛んで来る。防御しながらギルはミアの横顔を見つめた。
「……分かった。急いで戻るけど、絶対に無茶しないで。……本当なら俺がこの場を何とかしたいけど、君はそれを許してはくれないんだろう?」
「……良く分かってるじゃない。ギル、アンタは自称弟子でしょ? 師匠って言ってくれるんなら、私の背中を見てなさい」
口角を上げ挑発的な笑みを浮かべたミアにギルは、心配しながらも小さく、小さく笑った。
「……普段はそんな事言ってくれないのに」
「あら、私は弟子だなんて認めてないからね? ……心配しないで、私を誰だと思ってるの? 弟子として私を頼ったんなら、信じて」
「……ほんと、キミには敵わないよ」
ギルは眉を下げて笑う。自分の守りたい人は、自分の前を突き進む。止めても止まらない、ならば自分が追い掛けて追い付くしかないのだとギルは杖を強く握り締めた。
「……それに、私はアイツ等にここで負ける訳にはいかないのよ」
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