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――死の使いと魔術師編――
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ギルの静かな声になんとか、ミアはルークに事情を説明した。エミリアを念の為病院に連れて行き、3人は事情聴取を受けた。
死の使いがノーマジに対して姿を現して攻撃したのは、今回が始めてでもあり本格的に活動を始めたのではないかと魔法政府はこの事件を発表した。いつもは隠れて事件を起こしていたのが、顔を見られても平気なのだろう。
事情を知る者からしたら不老不死の薬が本当に出来てしまったのだと悟る事が出来た。
ミアは1人でヘンドリックが暮らす小さなアパートへと来ていた。ペンダントを渡す、と言う事もあったが1番は謝りたかったのだ。
遺体はヘンドリックに渡され、現在は棺に入れられ墓の下に埋まっている。
「……お茶しかないですが、どうぞ」
「いえ、すみません」
小さなテーブルに出されたマグカップを見れば、小さく頭を下げた。
「……本当に、すみません。お兄さんを、此処に連れて来れなくて……」
ミアの言葉にヘンドリックは小さく笑った。
「……兄は、誰かの大切な人を殺してしまったんです。だから、これで……良かったんです」
ヘンドリックの表情は悲しそうだが穏やかな笑みでもあった。ミアは複雑な表情を浮べながらも、鞄からペンダントを取り出した。
「これ、お返ししますね」
「……ありがとうございます」
「……お兄さんはちゃんと、目を覚ましてくれましたよ。そして、最期は貴方に謝ってました……」
ミアの言葉にヘンドリックは小さく笑う。弱々しい雰囲気は前回会った時よりも無く、何か決意した表情に見えた。
「……馬鹿ですよね。最後の最後で謝るなんて……。でも、兄さんらしいです。……ありがとうございました」
「そんな、私は……礼を言われるような事はしてません」
眉を下げて小さく笑うミアにヘンドリックも小さく笑い返した。
「お兄さんの名前、聞いても?」
「……レオボルト・ヴェイン。それが兄さんの名です」
――――
――――――
ミアはスカーレットへ魔法車を走らせながら、ぼんやりと考えていた。
未だにある差別問題は魔法政府の課題でもあった。差別を受け、闇に染まった者は少なくない。闇の魔法使いや魔術師を減らす為にも様々な案を出してはいるが、簡単には上手くはいかないのだ。
ノーマジは死の使いを恐れている故に、誤解がある。だからこそ、死の使いを倒すしか他は無い。
「……絶対に、倒すわ」
誰に言うでもなく呟いたミアは、両親を殺した復讐とは別の感情も芽生えていた。
「ミア!」
店の中に入ると突然抱き着かれ驚く。抱き着いて来たのがエミリアだとすぐに分かると、小さく笑みを浮かべながら頭を撫でる。
「……ごめんね」
「何でエミリアが謝るのよ」
「……だって、あたしが海に誘ったから……」
「……もう、馬鹿ね」
ミアは体を離すと目を合わせ、笑う。
「あの時私達が居なかったら、溺れてた人達はどうなってた? ……全員助けられたのよ?」
ミアの言葉にエミリアは少しだけ頷く。
あの日、海で溺れていたノーマジの人々は意識不明の重体者も居たが、意識を取り戻し皆無事だった。ルークが素早く対応してくれた事もあり、ノーマジは誰1人命を落とす事なく生活に戻れる。
レオボルトの事を気にしているのかと悲しそうな表情を見て、ミアは考えると優しく抱き締めた。
「……確かに、助けられなかった命はあるけどあの場に私達が居なかったら、大勢の人が死んでたの。……それにね、楽しい思い出だって出来たのよ?」
優しく微笑むとエミリアは安心したように笑った。
エミリアは死がトラウマでもあるミアに、死を見せる原因を作ってしまったと後悔していた。心配していたがミアの雰囲気がいつもと少し、違うのをエミリアは感じ取っていた。
「……それより、エミリア足は?」
「1週間すれば治るって! 」
「そう……。なら良かったわ」
エミリアの足に目線を落とすと痛々しく白い包帯が巻かれてある。傷跡が残らなければいいとミアは目を細めた。
「……ミアちゃん、おかえり」
「ギル……。ただいま」
2人は目が合うと微笑み合えばカウンターテーブルにギルの手が伸びてくる。手に持っていたのはコーヒーカップだ。
慣れたその姿にミアは時間が少し経ったのだと実感する。
「どーぞ」
「……ありがと。随分慣れたわね」
「おかげさまでね~」
緩い笑みを浮かべながら杖でドリッパーを洗うギルを見ては、コーヒーカップに口を付ける。
ミアは今は冷たいコーヒーよりも温かい方が良いと思っていた為、ホットコーヒーが出されて少し驚いた。
「……良く分かったわね」
「ん~? 何が?」
「ホットコーヒーが飲みたい事よ」
「ああ……。すぐに分かるよ~。俺結構ミアちゃんの事見てるんだよ~?」
ウィンクしてくるギルに少しばかり呆れた様に笑うと、小さく息を吐き出し見つめた。
「……もう、すぐ調子に乗るんだから」
「でも、ギルくんって何でもできるよねえ」
溜息を吐くミアの横でエミリアはアイスコーヒーを飲みながらギルを凝視していた。凝視された本人は思わず苦笑いになってしまう。
「……そうね、覚えは確かに早いわ」
「お、褒めてくれるんだ。珍しい~、嬉しいねえ。……俺からしたらもっと褒めてくれても良いんだけど?」
「ほら、そうやってすーぐ、調子に乗る」
ミアは呆れながらも小さく笑った。同時にやはり褒めると調子に乗るのだからやめておこう、と思ったのだった。
コーヒーカップに再び口を付けようとした時だった、いつも作業するテーブルの上に置いておいた通信玉が光始めたのは。
「……誰かしら?」
杖を軽く振り手元まで引き寄せると、聞こえてきた声は聞き覚えのあるものだった。
「よお、魔女」
「……ねえ、ルークその呼び方やめてって言ってるでしょ?」
「……すまん」
「そこは素直なのね」
苦笑いを浮かべたミアは通信玉を浮かせたままコーヒーを飲み、話す。
「で? 用件は何かしら?」
「ああ、先日の事件で奴等の身元が割れた。写真は送ってる」
「分かったわ」
ルークの言葉にミアは目付きを変えると通信玉に杖を振る。空中に画像が浮かび上がると、そには先日居た4人の顔が写っていた。
「……まず、この女カリータ・アッサルホルト。コイツは自分の家族を全員殺している。……どうやら学校には通ってなかったみたいだな」
「……確かに学が無さそうな感じだったわね」
カリータは自分よりも年下なのではないかと写真を静かに見つめた。頭を使うと言うよりも、見た目から本能のままに生きている様な人物だった。
簡単に言えばグレている、だろうか。
「で、この死んだ男はフーゴ。……元々、奴等の奴隷で舌を引っこ抜かれてやがる。名前は分かったが何をしてた奴かまでは調べきれなかった」
「……だから何も喋らなかったのね。いいわ、もう死んでしまったから」
「奴隷まで仲間にしてるんだ……」
エミリアはフーゴの写真を悲しそうに見つめながら小さく呟いた。
奴隷は死の使いが偽物と呼ばれた魔法使いやノーマジに魔術師等を、拷問して痛めつけ自分の手駒にしては使い捨てられる存在だ。
ミアは最期何の感情も無いまま呆気なく殺した理由が分かった、と小さく息を吐いた。本当に気持ちが悪くなる集団である。
「ナルシス・オブリ、お前らも苗字聞いたらピンと来るだろ?」
ミアは独特な笑い方をしていた男の写真に目を向けた。染めているのか髪の根元は黒髪だが、毛先にかけて暗い金髪になっている。
「……オブリって政治家の?」
「ああ、そうだ。……今は縁を切ってるが、オブリ家の長男だ」
「そう言えば、一時期話題になってたよね~。……オブリ家長男失踪、ってね」
ギルの言葉にミアは首を傾げた。
「私、4年くらいイルビア居なかったからその辺、分かんないのよね」
「ああ、なるほど」
イルビアに居なかった間のニュース等ミアはあまり知らない。死の使いに関する情報は調べたものの、ナルシスについては公表されていない様子だ。
「あたし、オブリさんに何度か会ってるけど確かにアレはグレちゃうかもな~。……すっごい、堅物だったよ! まあ、政治家はこれを公表なんてしたくないよねえ」
「好感度どころか、信用が無くなるものね」
「最後はコイツだ。恐らく死の使い幹部で間違いないだろう。……グレゴリオ・セラ、オキザリス出身だ」
瞳孔が開ききった男の写真を見つめると、幹部と言う言葉に眉を寄せた。つまり、この男以外は幹部ではないのだ。それなのに強いのだから、ミアは死の使いに居る者は殆ど強いのか、と溜息を吐き出したくなる思いだった。
死の使いがノーマジに対して姿を現して攻撃したのは、今回が始めてでもあり本格的に活動を始めたのではないかと魔法政府はこの事件を発表した。いつもは隠れて事件を起こしていたのが、顔を見られても平気なのだろう。
事情を知る者からしたら不老不死の薬が本当に出来てしまったのだと悟る事が出来た。
ミアは1人でヘンドリックが暮らす小さなアパートへと来ていた。ペンダントを渡す、と言う事もあったが1番は謝りたかったのだ。
遺体はヘンドリックに渡され、現在は棺に入れられ墓の下に埋まっている。
「……お茶しかないですが、どうぞ」
「いえ、すみません」
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「……本当に、すみません。お兄さんを、此処に連れて来れなくて……」
ミアの言葉にヘンドリックは小さく笑った。
「……兄は、誰かの大切な人を殺してしまったんです。だから、これで……良かったんです」
ヘンドリックの表情は悲しそうだが穏やかな笑みでもあった。ミアは複雑な表情を浮べながらも、鞄からペンダントを取り出した。
「これ、お返ししますね」
「……ありがとうございます」
「……お兄さんはちゃんと、目を覚ましてくれましたよ。そして、最期は貴方に謝ってました……」
ミアの言葉にヘンドリックは小さく笑う。弱々しい雰囲気は前回会った時よりも無く、何か決意した表情に見えた。
「……馬鹿ですよね。最後の最後で謝るなんて……。でも、兄さんらしいです。……ありがとうございました」
「そんな、私は……礼を言われるような事はしてません」
眉を下げて小さく笑うミアにヘンドリックも小さく笑い返した。
「お兄さんの名前、聞いても?」
「……レオボルト・ヴェイン。それが兄さんの名です」
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ミアはスカーレットへ魔法車を走らせながら、ぼんやりと考えていた。
未だにある差別問題は魔法政府の課題でもあった。差別を受け、闇に染まった者は少なくない。闇の魔法使いや魔術師を減らす為にも様々な案を出してはいるが、簡単には上手くはいかないのだ。
ノーマジは死の使いを恐れている故に、誤解がある。だからこそ、死の使いを倒すしか他は無い。
「……絶対に、倒すわ」
誰に言うでもなく呟いたミアは、両親を殺した復讐とは別の感情も芽生えていた。
「ミア!」
店の中に入ると突然抱き着かれ驚く。抱き着いて来たのがエミリアだとすぐに分かると、小さく笑みを浮かべながら頭を撫でる。
「……ごめんね」
「何でエミリアが謝るのよ」
「……だって、あたしが海に誘ったから……」
「……もう、馬鹿ね」
ミアは体を離すと目を合わせ、笑う。
「あの時私達が居なかったら、溺れてた人達はどうなってた? ……全員助けられたのよ?」
ミアの言葉にエミリアは少しだけ頷く。
あの日、海で溺れていたノーマジの人々は意識不明の重体者も居たが、意識を取り戻し皆無事だった。ルークが素早く対応してくれた事もあり、ノーマジは誰1人命を落とす事なく生活に戻れる。
レオボルトの事を気にしているのかと悲しそうな表情を見て、ミアは考えると優しく抱き締めた。
「……確かに、助けられなかった命はあるけどあの場に私達が居なかったら、大勢の人が死んでたの。……それにね、楽しい思い出だって出来たのよ?」
優しく微笑むとエミリアは安心したように笑った。
エミリアは死がトラウマでもあるミアに、死を見せる原因を作ってしまったと後悔していた。心配していたがミアの雰囲気がいつもと少し、違うのをエミリアは感じ取っていた。
「……それより、エミリア足は?」
「1週間すれば治るって! 」
「そう……。なら良かったわ」
エミリアの足に目線を落とすと痛々しく白い包帯が巻かれてある。傷跡が残らなければいいとミアは目を細めた。
「……ミアちゃん、おかえり」
「ギル……。ただいま」
2人は目が合うと微笑み合えばカウンターテーブルにギルの手が伸びてくる。手に持っていたのはコーヒーカップだ。
慣れたその姿にミアは時間が少し経ったのだと実感する。
「どーぞ」
「……ありがと。随分慣れたわね」
「おかげさまでね~」
緩い笑みを浮かべながら杖でドリッパーを洗うギルを見ては、コーヒーカップに口を付ける。
ミアは今は冷たいコーヒーよりも温かい方が良いと思っていた為、ホットコーヒーが出されて少し驚いた。
「……良く分かったわね」
「ん~? 何が?」
「ホットコーヒーが飲みたい事よ」
「ああ……。すぐに分かるよ~。俺結構ミアちゃんの事見てるんだよ~?」
ウィンクしてくるギルに少しばかり呆れた様に笑うと、小さく息を吐き出し見つめた。
「……もう、すぐ調子に乗るんだから」
「でも、ギルくんって何でもできるよねえ」
溜息を吐くミアの横でエミリアはアイスコーヒーを飲みながらギルを凝視していた。凝視された本人は思わず苦笑いになってしまう。
「……そうね、覚えは確かに早いわ」
「お、褒めてくれるんだ。珍しい~、嬉しいねえ。……俺からしたらもっと褒めてくれても良いんだけど?」
「ほら、そうやってすーぐ、調子に乗る」
ミアは呆れながらも小さく笑った。同時にやはり褒めると調子に乗るのだからやめておこう、と思ったのだった。
コーヒーカップに再び口を付けようとした時だった、いつも作業するテーブルの上に置いておいた通信玉が光始めたのは。
「……誰かしら?」
杖を軽く振り手元まで引き寄せると、聞こえてきた声は聞き覚えのあるものだった。
「よお、魔女」
「……ねえ、ルークその呼び方やめてって言ってるでしょ?」
「……すまん」
「そこは素直なのね」
苦笑いを浮かべたミアは通信玉を浮かせたままコーヒーを飲み、話す。
「で? 用件は何かしら?」
「ああ、先日の事件で奴等の身元が割れた。写真は送ってる」
「分かったわ」
ルークの言葉にミアは目付きを変えると通信玉に杖を振る。空中に画像が浮かび上がると、そには先日居た4人の顔が写っていた。
「……まず、この女カリータ・アッサルホルト。コイツは自分の家族を全員殺している。……どうやら学校には通ってなかったみたいだな」
「……確かに学が無さそうな感じだったわね」
カリータは自分よりも年下なのではないかと写真を静かに見つめた。頭を使うと言うよりも、見た目から本能のままに生きている様な人物だった。
簡単に言えばグレている、だろうか。
「で、この死んだ男はフーゴ。……元々、奴等の奴隷で舌を引っこ抜かれてやがる。名前は分かったが何をしてた奴かまでは調べきれなかった」
「……だから何も喋らなかったのね。いいわ、もう死んでしまったから」
「奴隷まで仲間にしてるんだ……」
エミリアはフーゴの写真を悲しそうに見つめながら小さく呟いた。
奴隷は死の使いが偽物と呼ばれた魔法使いやノーマジに魔術師等を、拷問して痛めつけ自分の手駒にしては使い捨てられる存在だ。
ミアは最期何の感情も無いまま呆気なく殺した理由が分かった、と小さく息を吐いた。本当に気持ちが悪くなる集団である。
「ナルシス・オブリ、お前らも苗字聞いたらピンと来るだろ?」
ミアは独特な笑い方をしていた男の写真に目を向けた。染めているのか髪の根元は黒髪だが、毛先にかけて暗い金髪になっている。
「……オブリって政治家の?」
「ああ、そうだ。……今は縁を切ってるが、オブリ家の長男だ」
「そう言えば、一時期話題になってたよね~。……オブリ家長男失踪、ってね」
ギルの言葉にミアは首を傾げた。
「私、4年くらいイルビア居なかったからその辺、分かんないのよね」
「ああ、なるほど」
イルビアに居なかった間のニュース等ミアはあまり知らない。死の使いに関する情報は調べたものの、ナルシスについては公表されていない様子だ。
「あたし、オブリさんに何度か会ってるけど確かにアレはグレちゃうかもな~。……すっごい、堅物だったよ! まあ、政治家はこれを公表なんてしたくないよねえ」
「好感度どころか、信用が無くなるものね」
「最後はコイツだ。恐らく死の使い幹部で間違いないだろう。……グレゴリオ・セラ、オキザリス出身だ」
瞳孔が開ききった男の写真を見つめると、幹部と言う言葉に眉を寄せた。つまり、この男以外は幹部ではないのだ。それなのに強いのだから、ミアは死の使いに居る者は殆ど強いのか、と溜息を吐き出したくなる思いだった。
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