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tapestries. メイド 心の日記
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時系列
【一昨年】
春 出会い
生誕祭後 ローワン先生弟子入
【昨年】
年始 南の森へ討伐遠征
春 サントス卒業
夏前 騎士の誓い
秋 トゥルネイ、求婚
感謝祭 最後の式典
年の暮れ 変声期
【今年】
年明け 教会卒業
春 ←今ここ
生誕祭 命知らずと騎士の愛
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
tapestries. メイド 心の日記
小サロンは、オフシーズンになるとドローイングルームになる。
お客様をゆったりとおもてなし出来るようになっているその部屋は、家具同士の色も調和が取れるよう配慮され、大サロンよりもずっと狭く、親密な空気を演出してくれる。
最初の秋口の絨毯は赤味のある上品な模様だが、今は春が盛りになってきたので新緑のように柔らかな緑色を基調にしている。そしてこれから生誕祭が過ぎて暑くなる頃には、目にも涼し気な青と白の細かな模様のものに替えられることになる。
手障りと座り心地の素晴らしいシェーズロング(カウチソファ)は暖炉の正面の壁際に。すっかりと背中を投げ出せるように、片側のアームは高く背もたれのようになっている。
その金糸の入った萌黄色のソファに、お二人は仲睦ましくぴったりと寄り添って座っている。
セレス様の手元には本があり、とても熱心に読んでいらっしゃる。
一定の間隔で、ぱらり、ぱらりと紙を捲る音だけが部屋の中に響く。
きっと王立図書館で借りてきた本なのだと思う。
なぜなら背表紙に特殊な印が入っているのが見えたから。
魔石粉を使って書かれたものはその紋様によって特殊な効果を発揮し、書物に使用される場合には暗闇で淡く光る。なぜ光らせなければならないのかは分からないが、ランドルフ様が忘れていった本を探すのにはとっても役に立つ。時々王城からお使いが来て本の返却を催促されるのはちょっと気まずい。ランドルフ様が領地にお帰りになってしまった後だとさらに気まずい。それが私の仕事ですので。とおっしゃるお使いの方に、私は深く頭を下げる。
フォルティス様はアームに身体を預けるようにして半分寝そべり、熱心に本を読んでいらっしゃるセレス様の髪をにこにこしながら触っていらっしゃる。
寝そべっているフォルティス様と座っているセレス様がどうしてぴったりくっ付いているかと言えば、セレス様がフォルティス様の足の間にすっぽりと収まっていらっしゃるから。
フォルティス様はアームに寄りかかり、セレス様はフォルティス様に寄りかかっていらっしゃるのだ。
なんと可愛らしいのだろう。さっきは横並びだったのに。ちょっと目を離したすきにそんなことになっているなんて。きっとセレス様の気付かぬうちにひょいと抱えあげられてしまったに違いない。
なぜこんな奥まった場所にあるお部屋でお二人を観察していられるかと言うと、私がたった今お傍でお茶を入れているからだ。
ローテーブルに今年とれたばかりのスリーズのクラフティと共に並べていく間も、セレス様は一向にお顔をあげず本に集中していらっしゃる。
頭を下げて退室の意図を伝えるとフォルティス様は視線で頷き、セレス様の頬に無言でそっと口づける。
まるで、お茶が入ったよ、と知らせるように。気づいて、と言っているように。
頬、こめかみ、頭、また頬
私は口がムズムズしてきてしまった。
気を抜くと、にっこにこで眺めてしまうから。
ことさらにゆっくりと茶器を片付けお部屋を退室する。
この後どうなったのか報告を聞くために、入口で控えるディアナにそっと目で合図を送ると微かな頷きを返された。
私も控えの係が良かった。
落胆を胸に秘め、ワゴンを押して厨房に戻る。
ディアナは、ちょっと情緒に欠けると思う。
それか著しく言葉が足りなすぎると思う。
『キスに気付いたセレス様が、にこにこしながらフォルティス様をみて、一緒にお茶を楽しんでらしたわ。』
満ち足りた顔でにこにこしながら報告される内容としては、あんまりだと思う。
なんか。もっとこう。詳細な説明が欲しい。
にこにこにだって色々な種類があるという事を、もっと全力で伝えて欲しい。
私はこれまでのお二人の様子から頭を振り絞って想像してみる。
ふわふわの触れるだけのキスはあの後どのくらセレス様のお顔に落とされたのかは分からないけど、きっと気付いてすぐに後ろを振り仰ぎ、フォルティス様をみて蕩けるように笑ったと思う。
それを見てフォルティス様もあのお綺麗な顔をゆるゆるになさって(すでに相当ゆるゆるだったけれど)、ちゅと音をたてて唇を合わせる。きっとキスをしたくて堪らなかったと思う。だってセレス様は本に熱中してらしてフォルティス様をすっかり放ったらかしだったんですもの。
今年最初のさくらんぼをどんなお顔で食べたのかしら。
きっととってもにこにこだったはず。
ほっぺたに手をあてて、良く味わって食べたはずだわ。
その姿をフォルティス様は満足げに眺めて、「美味しい?」と聞いたりする。
分かり切っていても聞きたくなるのよ。
「とっても!」と笑み崩れる姿は、何度だって見たくなるのよ。もうこれは、そういうものなの。
ああ…。
想像だけでは限界があるわ……。
陽が落ちてくると、春とはいえまだ少し肌寒い。
暖炉の季節ではないけれど、ブランケットは必要だと思う。
私はそっとドローイングルームに入ってゆく。まるで茶器を回収しにまいりましたという体で。もしくは、そろそろカーテンを閉めてライトを灯す時間ですのでという体で。
ソファの入り口側のアームは背が高いので入口に立つ私からはテーブルしか見えない。
お姿は見えず、もしかしたらもうお部屋にお戻りになってしまったのかもと、ちょっとだけがっかりする。
すでに茶器は片付けられていたので、私は窓辺に向かって歩く。
歩きながらソファをちらりと見て、瞬時に口元を手で覆う。
抑えきれない感嘆が「ふぐぅっ」っと微かに漏れ出てしまう。
お二人はすっかり眠っていらっしゃった。
セレス様はフォルティス様の上に乗り、その腕に抱き込まれたまま。
セレス様のお顔に合わせてブランケットがかけられているので、フォルティス様には腰までしかかっていない。
ああ。なんという健やかな寝顔。
眠っていると、このお屋敷で過ごされるようになった頃のあどけなさが戻ってくるよう。
私は音をたてずにカーテンを閉めてゆく。
美しい歌声が脳裏をよぎり、しんみりと寂しい気持ちになる。
あれだけのお声を、あんなに呆気なく失ってしまった。
なんと無常で、なんと儚いことだろう。
このお屋敷で初夜をお迎えになった翌朝から、セレス様はもう人前では歌を歌わなくなってしまった。
裏のお庭でも、小さく小さく、小さくひそめて。
どんなにガラガラでも、どんなに調子外れでも、お歌いになればいいのに。
『歌う事は生きることと同じなのだそうだ』
サーヴァンツ・ホールでセレス様の歌を聴いたと話が盛り上がり、それを黙って見ていたデリオットさんが静かな口調でおっしゃった。そのお顔には珍しく、優し気な微笑みを浮かべながら。
あんなにも真剣に、あんなにも心を込めて。
そういう生き方をなさってきたのだ。
教会の裏庭でも歌っているのだと。晴れの日に降らす雨はキラキラで美しいのだと。
キラキラのお顔でフォルティス様に話していらっしゃった。
楽しそうに。コルスのお友達と歌うのが楽しくてたまらないというように。
誰はばかることなく、お歌いになればいいのに。
息をするように沸き上がるお気持ちのまま。
歌が好きだという思いだけ抱えて、お歌いになればいいのに。
「あら、眠ってらっしゃるのね。」
ミセス・ヘザーがそっとお部屋に入ってくる。
私は少し頭を下げて、どうなさるのか様子を伺う。
お二人のお顔を見て、ふわりと微笑まれ、ぽつりとおっしゃる。
「たった半年前のことなのに。眠っていると、懐かしくなるわね。」
私達は顔を見合わせて微笑みを交わす。
「可哀そうだけれど、起きてもらわなければ。身体が冷えてしまうわ。」
私はライトを灯す為に魔石にそっと指で触れ、背後の物音に耳を澄ます。
フォルティス様のお目覚めが早く、ふふっと笑う声が聞こえる。
僅かに振り返ると、そのお顔は自分の胸元にあるセレス様のお顔を見ていて、光量の乏しい室内でも優し気に笑っていらっしゃるのだとよくわかる。
ちゅっとキスが落とされた音を聞いて、私はそっと退室した。
カーテンは閉じられ、ライトは灯り、私の仕事はなくなってしまった。
このまま階上に上がってしまわれるか。お食事は遅らせるのか。
それはきっとミセス・ヘザーがお聞きになる。
さすがの私でもミセス・ヘザーにその後のご様子を根掘り葉掘り聞くわけにはいかない。
明日は王城にお帰りになってしまわれる。
また10日もお顔を見れない日々が続くのだ。
「はぁ…」
次回こそ、控え係になれますように…
私はそっと祈りを捧げ、使用人階段へと向かったのだった。
【一昨年】
春 出会い
生誕祭後 ローワン先生弟子入
【昨年】
年始 南の森へ討伐遠征
春 サントス卒業
夏前 騎士の誓い
秋 トゥルネイ、求婚
感謝祭 最後の式典
年の暮れ 変声期
【今年】
年明け 教会卒業
春 ←今ここ
生誕祭 命知らずと騎士の愛
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tapestries. メイド 心の日記
小サロンは、オフシーズンになるとドローイングルームになる。
お客様をゆったりとおもてなし出来るようになっているその部屋は、家具同士の色も調和が取れるよう配慮され、大サロンよりもずっと狭く、親密な空気を演出してくれる。
最初の秋口の絨毯は赤味のある上品な模様だが、今は春が盛りになってきたので新緑のように柔らかな緑色を基調にしている。そしてこれから生誕祭が過ぎて暑くなる頃には、目にも涼し気な青と白の細かな模様のものに替えられることになる。
手障りと座り心地の素晴らしいシェーズロング(カウチソファ)は暖炉の正面の壁際に。すっかりと背中を投げ出せるように、片側のアームは高く背もたれのようになっている。
その金糸の入った萌黄色のソファに、お二人は仲睦ましくぴったりと寄り添って座っている。
セレス様の手元には本があり、とても熱心に読んでいらっしゃる。
一定の間隔で、ぱらり、ぱらりと紙を捲る音だけが部屋の中に響く。
きっと王立図書館で借りてきた本なのだと思う。
なぜなら背表紙に特殊な印が入っているのが見えたから。
魔石粉を使って書かれたものはその紋様によって特殊な効果を発揮し、書物に使用される場合には暗闇で淡く光る。なぜ光らせなければならないのかは分からないが、ランドルフ様が忘れていった本を探すのにはとっても役に立つ。時々王城からお使いが来て本の返却を催促されるのはちょっと気まずい。ランドルフ様が領地にお帰りになってしまった後だとさらに気まずい。それが私の仕事ですので。とおっしゃるお使いの方に、私は深く頭を下げる。
フォルティス様はアームに身体を預けるようにして半分寝そべり、熱心に本を読んでいらっしゃるセレス様の髪をにこにこしながら触っていらっしゃる。
寝そべっているフォルティス様と座っているセレス様がどうしてぴったりくっ付いているかと言えば、セレス様がフォルティス様の足の間にすっぽりと収まっていらっしゃるから。
フォルティス様はアームに寄りかかり、セレス様はフォルティス様に寄りかかっていらっしゃるのだ。
なんと可愛らしいのだろう。さっきは横並びだったのに。ちょっと目を離したすきにそんなことになっているなんて。きっとセレス様の気付かぬうちにひょいと抱えあげられてしまったに違いない。
なぜこんな奥まった場所にあるお部屋でお二人を観察していられるかと言うと、私がたった今お傍でお茶を入れているからだ。
ローテーブルに今年とれたばかりのスリーズのクラフティと共に並べていく間も、セレス様は一向にお顔をあげず本に集中していらっしゃる。
頭を下げて退室の意図を伝えるとフォルティス様は視線で頷き、セレス様の頬に無言でそっと口づける。
まるで、お茶が入ったよ、と知らせるように。気づいて、と言っているように。
頬、こめかみ、頭、また頬
私は口がムズムズしてきてしまった。
気を抜くと、にっこにこで眺めてしまうから。
ことさらにゆっくりと茶器を片付けお部屋を退室する。
この後どうなったのか報告を聞くために、入口で控えるディアナにそっと目で合図を送ると微かな頷きを返された。
私も控えの係が良かった。
落胆を胸に秘め、ワゴンを押して厨房に戻る。
ディアナは、ちょっと情緒に欠けると思う。
それか著しく言葉が足りなすぎると思う。
『キスに気付いたセレス様が、にこにこしながらフォルティス様をみて、一緒にお茶を楽しんでらしたわ。』
満ち足りた顔でにこにこしながら報告される内容としては、あんまりだと思う。
なんか。もっとこう。詳細な説明が欲しい。
にこにこにだって色々な種類があるという事を、もっと全力で伝えて欲しい。
私はこれまでのお二人の様子から頭を振り絞って想像してみる。
ふわふわの触れるだけのキスはあの後どのくらセレス様のお顔に落とされたのかは分からないけど、きっと気付いてすぐに後ろを振り仰ぎ、フォルティス様をみて蕩けるように笑ったと思う。
それを見てフォルティス様もあのお綺麗な顔をゆるゆるになさって(すでに相当ゆるゆるだったけれど)、ちゅと音をたてて唇を合わせる。きっとキスをしたくて堪らなかったと思う。だってセレス様は本に熱中してらしてフォルティス様をすっかり放ったらかしだったんですもの。
今年最初のさくらんぼをどんなお顔で食べたのかしら。
きっととってもにこにこだったはず。
ほっぺたに手をあてて、良く味わって食べたはずだわ。
その姿をフォルティス様は満足げに眺めて、「美味しい?」と聞いたりする。
分かり切っていても聞きたくなるのよ。
「とっても!」と笑み崩れる姿は、何度だって見たくなるのよ。もうこれは、そういうものなの。
ああ…。
想像だけでは限界があるわ……。
陽が落ちてくると、春とはいえまだ少し肌寒い。
暖炉の季節ではないけれど、ブランケットは必要だと思う。
私はそっとドローイングルームに入ってゆく。まるで茶器を回収しにまいりましたという体で。もしくは、そろそろカーテンを閉めてライトを灯す時間ですのでという体で。
ソファの入り口側のアームは背が高いので入口に立つ私からはテーブルしか見えない。
お姿は見えず、もしかしたらもうお部屋にお戻りになってしまったのかもと、ちょっとだけがっかりする。
すでに茶器は片付けられていたので、私は窓辺に向かって歩く。
歩きながらソファをちらりと見て、瞬時に口元を手で覆う。
抑えきれない感嘆が「ふぐぅっ」っと微かに漏れ出てしまう。
お二人はすっかり眠っていらっしゃった。
セレス様はフォルティス様の上に乗り、その腕に抱き込まれたまま。
セレス様のお顔に合わせてブランケットがかけられているので、フォルティス様には腰までしかかっていない。
ああ。なんという健やかな寝顔。
眠っていると、このお屋敷で過ごされるようになった頃のあどけなさが戻ってくるよう。
私は音をたてずにカーテンを閉めてゆく。
美しい歌声が脳裏をよぎり、しんみりと寂しい気持ちになる。
あれだけのお声を、あんなに呆気なく失ってしまった。
なんと無常で、なんと儚いことだろう。
このお屋敷で初夜をお迎えになった翌朝から、セレス様はもう人前では歌を歌わなくなってしまった。
裏のお庭でも、小さく小さく、小さくひそめて。
どんなにガラガラでも、どんなに調子外れでも、お歌いになればいいのに。
『歌う事は生きることと同じなのだそうだ』
サーヴァンツ・ホールでセレス様の歌を聴いたと話が盛り上がり、それを黙って見ていたデリオットさんが静かな口調でおっしゃった。そのお顔には珍しく、優し気な微笑みを浮かべながら。
あんなにも真剣に、あんなにも心を込めて。
そういう生き方をなさってきたのだ。
教会の裏庭でも歌っているのだと。晴れの日に降らす雨はキラキラで美しいのだと。
キラキラのお顔でフォルティス様に話していらっしゃった。
楽しそうに。コルスのお友達と歌うのが楽しくてたまらないというように。
誰はばかることなく、お歌いになればいいのに。
息をするように沸き上がるお気持ちのまま。
歌が好きだという思いだけ抱えて、お歌いになればいいのに。
「あら、眠ってらっしゃるのね。」
ミセス・ヘザーがそっとお部屋に入ってくる。
私は少し頭を下げて、どうなさるのか様子を伺う。
お二人のお顔を見て、ふわりと微笑まれ、ぽつりとおっしゃる。
「たった半年前のことなのに。眠っていると、懐かしくなるわね。」
私達は顔を見合わせて微笑みを交わす。
「可哀そうだけれど、起きてもらわなければ。身体が冷えてしまうわ。」
私はライトを灯す為に魔石にそっと指で触れ、背後の物音に耳を澄ます。
フォルティス様のお目覚めが早く、ふふっと笑う声が聞こえる。
僅かに振り返ると、そのお顔は自分の胸元にあるセレス様のお顔を見ていて、光量の乏しい室内でも優し気に笑っていらっしゃるのだとよくわかる。
ちゅっとキスが落とされた音を聞いて、私はそっと退室した。
カーテンは閉じられ、ライトは灯り、私の仕事はなくなってしまった。
このまま階上に上がってしまわれるか。お食事は遅らせるのか。
それはきっとミセス・ヘザーがお聞きになる。
さすがの私でもミセス・ヘザーにその後のご様子を根掘り葉掘り聞くわけにはいかない。
明日は王城にお帰りになってしまわれる。
また10日もお顔を見れない日々が続くのだ。
「はぁ…」
次回こそ、控え係になれますように…
私はそっと祈りを捧げ、使用人階段へと向かったのだった。
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出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
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