佐々木と吉田   普通の人は、周りを決めつけ、自分らしく生きたがる編

zurvan496

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 みんな誰かの八嶋智人

 深い話ではない

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「めんどくさい人ですね」
「うるさいよ」

「そんなに深く考えなくても、いいじゃないですか」
「深いか?深くないだろう」
 佐々木が首を振る。
「俺はいつもそれを考えるんだよね」
「二ヶ月に一度くらい?」
「二ヶ月に一度くらい」
 吉田が問うので、佐々木が頷く。


「要は自分から見えてる景色は、それは自分から見えてる景色でしかないわけじゃん」
「当たり前のこと言ってますけど」
 苦笑しながら吉田がツッコむ。
「夏は暑いくらい、当たり前のこと言ってますよ」
「夏は暑いどころか、猛暑はいつもの夏より暑いくらいのセリフ」
 ハハハハハハッと吉田が笑う。

「まぁ、とにかく」
「はいはいはい、言ってることはわかりますよ」
 吉田が答える。
「相手を、人をそう見てるって言うのは、あくまで自分の主観だよねって話ですよね」
 吉田が続ける。
「相手にも事情や立場があるのに、それを無視して見てるってことですよね」
「まぁそうなんだけど、それもあるんだけど」
 佐々木が首を振る。

「相手を決めつけで、こういう人間だ、こいつはこういうヤツだって決めつけてるけど、相手も、周りも同じようにこっちを決めつけてるってことかな」
「・・・・・・そう言う話ですか?」
「まぁそう言う話ってほどのことでもないんだけど」
「じゃぁ、なんなんすか?」
「だからそんな深い話じゃなくて、世の中そんなものだよねって話」
「ハハハハハッ、なんじゃそれ」
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