佐々木と吉田 普通の人は、周りを決めつけ、自分らしく生きたがる編

自分らしく生きてるキャラ

自分らしく生きてるキャラ

「あのさぁ、話変わんだけど」
「はい、変えてください」

「世の中に、有名人とか芸能人とかにさぁ」
「はい」
「自分らしく生きてるキャラみたいな人いるじゃん」
「はいはいはい」
「何それ？」
　ハハハハハハッ、と吉田は笑う。


「たとえばテレビ観てて」
「はい、はい」
「さんまさんの番組観ててさぁ、うぁあ、この番組、自分らしく生きてるキャラの人が三人も出てる、キャラ被ってるなぁ・・・・・・なんだそれ？」
「ハハハハハッ、そうですね」
「自分らしく生きてることが、キャラ被ってるって意味分かんないし」
「まぁまぁまぁ、そうですけどそういう事ありますよ」

「俺が言いたいのは」
「はい、先輩が言いたいのは」
「出川さんだろうと、蛭子さんだろうと、温水さんだろうと」
「はいはい、温水さんだろうと」
「つまんない勝俣さんだろうと」
「面白い」
「面白い」
　吉田が頷くので、佐々木も頷く。

「面白い勝俣さんだろうと、みんな自分らしく生きてるってこと」