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第3章 プリンセスかぐや
9大きな仕事
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「ところで、リサ・・え~っと、何だか名前を付けていたようだが・・」
おばあちゃんは、そんなことまで知っているのか・・恐るべし。
「あ・・プリンセスかぐやです・・」
「プリンセスかぐや・・の噂は私の耳にも入ったよ。何でも、絶世の美女で、病気は治すし、占いは当たるとかで・・・会うとその魅力の虜になるとか・・・まあ、派手にデビューしたねぇ・・ハハハ・・・」
旅というか出張?というか家を開けていたおばあちゃんの耳にまで噂が入っているとは驚異的だ。
「そ、そ、そうなんですかぁ~」
「まぁ、事実からは乖離していくこともあるし・・噂というのはそういうもんだね」
「は、はい・・」
「とりあえず、さっさと休業したのは賢明だったね・・占い師は決断が命・・」
「決断というか、あんな数の占いは、とてもじゃないですが、見ただけでキャパオーバーでした・・・」
「ハハハ・・・正直だね。だが、たった1日の伝説の占い師ということで、プリンセスかぐやにはプレミアがついたってわけだね」
「でも、不思議すぎるのは、本当にたった1日で行列も貢物も消えて、次の日からは何事もないような状態にもどってしまったんです」
おばあちゃんは私の方を見て不敵な笑いを浮かべた。
「おや?もしかして・・お前さん、貢物で稼ごうなどと思ったのかい?」
ドキリ・・おばあちゃんには何もかもお見通しのようだった。
「ま、まぁ・・是非ともプリンセスかぐやに会いたいという気持ちがあれば、袖の下といいますか、プレゼントといいますか、そんなものがワンサカ集まって、稼ぎになるかも・・・なんて甘い考えもなかったわけではなく・・」
おばあちゃんに、ギロリと睨まれ、しどろもどろになっていく私・・
「はい・・あの、不埒な考えをしてしまい、スミマセンでした」
反省の気持ちを込めて謝った。
「聞くところによると、占いや貢物を持ってこようとした者たちに睨みをきかせて、行列ができないようにしたものがいたようだよ・・」
「え?そうだったんですか・・全く知りませんでした。だから、あんなに綺麗サッパリ混乱がおさまったのですね。でも、そんな事を誰がしたのでしょうか?」
「さあて、誰だろうねぇ。お前さんたちもそれで助かったんだから、よかったじゃないか」
「そ、そうですね」
突然、頭の中に、愛嬌のある笑顔が浮かんだ。湖で会ったアイデン皇太子殿下だ。もしかしたら、私達のために・・
そんなこともありうるかな・・そう思うとちょっと嬉しい気持になった。
「何をニヤニヤしているんだい?」
「い、いえ、ニヤニヤなどは・・。おばあちゃん、お留守の間に一人子どもが来ました。税の取り立てが厳しくて、生活がとても困窮していると・・これから豊かな生活が戻るのか占ってほしいと。それほど国は逼迫しているのでしょうか」
「そうかい・・そんな子どもが来たのかい」
「はい、身なりは貧しそうでしたが、しっかりと教育されているようでしたし、なぜそこまで苦しい生活になっているのか不思議で・・」
おばあちゃんはしばらく何かを考えているようだった。
「そうだね、今、いろいろな事が起きようとしているのは事実のようだね。だが、今はいらぬ詮索は無用だよ」
「でも・・」
おばあちゃんは大きな体を揺すって笑いながら言った。
「まあ、その時になれば分かるだろう。それまでは、せいぜい身体を鍛え、家事に勤しむことだね。働かざるもの食うべからずだ」
「は、はぁ・・」
「プリンセスかぐやとして、リサは大きな仕事をすることになるかもしれないよ・・楽しみだね。うふふ・・」
「はい?」
「さあ、疲れた・・もう休むとするかね。リアム、美味しい食事をありがとう」
「どういたしまして。ばあちゃん、お疲れ様。部屋まで送るよ」
それまで、私とおばあちゃんとの会話に一切口を挟んでいなかったリアムは笑顔でおばあちゃんに応え、おばあちゃんを部屋まで送っていった。
「おばあちゃん、おやすみなさい」
私は食堂で二人の後ろ姿を見送りながら、おばあちゃんの最後の言葉を反芻していた。
おばあちゃんは、そんなことまで知っているのか・・恐るべし。
「あ・・プリンセスかぐやです・・」
「プリンセスかぐや・・の噂は私の耳にも入ったよ。何でも、絶世の美女で、病気は治すし、占いは当たるとかで・・・会うとその魅力の虜になるとか・・・まあ、派手にデビューしたねぇ・・ハハハ・・・」
旅というか出張?というか家を開けていたおばあちゃんの耳にまで噂が入っているとは驚異的だ。
「そ、そ、そうなんですかぁ~」
「まぁ、事実からは乖離していくこともあるし・・噂というのはそういうもんだね」
「は、はい・・」
「とりあえず、さっさと休業したのは賢明だったね・・占い師は決断が命・・」
「決断というか、あんな数の占いは、とてもじゃないですが、見ただけでキャパオーバーでした・・・」
「ハハハ・・・正直だね。だが、たった1日の伝説の占い師ということで、プリンセスかぐやにはプレミアがついたってわけだね」
「でも、不思議すぎるのは、本当にたった1日で行列も貢物も消えて、次の日からは何事もないような状態にもどってしまったんです」
おばあちゃんは私の方を見て不敵な笑いを浮かべた。
「おや?もしかして・・お前さん、貢物で稼ごうなどと思ったのかい?」
ドキリ・・おばあちゃんには何もかもお見通しのようだった。
「ま、まぁ・・是非ともプリンセスかぐやに会いたいという気持ちがあれば、袖の下といいますか、プレゼントといいますか、そんなものがワンサカ集まって、稼ぎになるかも・・・なんて甘い考えもなかったわけではなく・・」
おばあちゃんに、ギロリと睨まれ、しどろもどろになっていく私・・
「はい・・あの、不埒な考えをしてしまい、スミマセンでした」
反省の気持ちを込めて謝った。
「聞くところによると、占いや貢物を持ってこようとした者たちに睨みをきかせて、行列ができないようにしたものがいたようだよ・・」
「え?そうだったんですか・・全く知りませんでした。だから、あんなに綺麗サッパリ混乱がおさまったのですね。でも、そんな事を誰がしたのでしょうか?」
「さあて、誰だろうねぇ。お前さんたちもそれで助かったんだから、よかったじゃないか」
「そ、そうですね」
突然、頭の中に、愛嬌のある笑顔が浮かんだ。湖で会ったアイデン皇太子殿下だ。もしかしたら、私達のために・・
そんなこともありうるかな・・そう思うとちょっと嬉しい気持になった。
「何をニヤニヤしているんだい?」
「い、いえ、ニヤニヤなどは・・。おばあちゃん、お留守の間に一人子どもが来ました。税の取り立てが厳しくて、生活がとても困窮していると・・これから豊かな生活が戻るのか占ってほしいと。それほど国は逼迫しているのでしょうか」
「そうかい・・そんな子どもが来たのかい」
「はい、身なりは貧しそうでしたが、しっかりと教育されているようでしたし、なぜそこまで苦しい生活になっているのか不思議で・・」
おばあちゃんはしばらく何かを考えているようだった。
「そうだね、今、いろいろな事が起きようとしているのは事実のようだね。だが、今はいらぬ詮索は無用だよ」
「でも・・」
おばあちゃんは大きな体を揺すって笑いながら言った。
「まあ、その時になれば分かるだろう。それまでは、せいぜい身体を鍛え、家事に勤しむことだね。働かざるもの食うべからずだ」
「は、はぁ・・」
「プリンセスかぐやとして、リサは大きな仕事をすることになるかもしれないよ・・楽しみだね。うふふ・・」
「はい?」
「さあ、疲れた・・もう休むとするかね。リアム、美味しい食事をありがとう」
「どういたしまして。ばあちゃん、お疲れ様。部屋まで送るよ」
それまで、私とおばあちゃんとの会話に一切口を挟んでいなかったリアムは笑顔でおばあちゃんに応え、おばあちゃんを部屋まで送っていった。
「おばあちゃん、おやすみなさい」
私は食堂で二人の後ろ姿を見送りながら、おばあちゃんの最後の言葉を反芻していた。
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