32 / 45
穢れた獣
32 複雑な気持ち
しおりを挟む
「ただいま」
家に着くと、結衣は部屋に入ってベッドにダイブする。
莉子の笑った顔が見れてよかった、とホッと息を吐いた。
寝転がっているとウトウトしてきたが、勢いよく扉が開いて飛び起きる。
険しい顔の善だった。
「あのさ、何回言えばわかるの? 勝手に開けないでよ」
無遠慮に部屋に入ってくる善に向かって頬を膨らませる。
「そんなことはいい。なにをしていた」
「なにって、友達の家でひたすら喋ってただけだけど」
善のキツイ声と威圧感に結衣は気圧される。
善が結衣の首元に顔を埋め、結衣は緊張で体をカチコチに固めた。首筋にかかる善の息で、全身が真っ赤に染まるのを自覚する。
「今度はなにに接触した?」
体を離した善に、険しい目を向けられる。
「接触? 本当に友達と話してただけだよ」
結衣は硬い表情の善に不安感を煽られ、莉子の家に向かった理由と帰る前のことを話した。
「……現場近くを通っただけで、穢れの臭いがするのか?」
善は人差し指を曲げて、口元に添えた。
結衣は首を捻って自分のにおいを嗅ぐ。結衣には穢れの臭いがわからない。
「そんなに臭うの?」
「いや、うっすらとだが、近付いただけで臭うということは、強力なやつなのかもしれない」
「じゃあ獣じゃないってこと?」
「獣のようななにかなのだろう。もう少し詳しいことがわかればいいのだが」
結衣が莉子たちとの会話を懸命に思い出そうとしていると、扉がノックされた。
「結衣? 夕飯ができたよ」
扉の前で千代が声をかけてきた。
「うん、わかった」
結衣は「まずはご飯を食べよ」と善とリビングに向かった。
自分の席につき、「いただきます」と手を合わせて食べ始める。
テレビは天気予報が映し出されていて、明日も暑くなると全く嬉しくないことを言っていた。
『続いてのニュースです。本日早朝、A県T市の公園で、腹部などに激しい裂傷を負った男性の遺体が発見されました。警察によりますと、発見されたのは午前5時ごろ。犬の散歩で公園を訪れていた地元の高校生が遺体を見つけ、110番通報したということです。男性は近くに住む40代の会社員、斉藤真斗さんとみられています。警察は傷の状況から、野生の大型動物、あるいは猛獣などによる襲撃事件の可能性も視野に入れ、捜査しています。しかし、現在までに近隣施設からの猛獣脱走の報告、および不審な大型動物の目撃情報は確認されていません。警察は引き続き、事件当時の状況を慎重に調べ、事件の原因究明を急いでいます』
結衣は箸を落とした。
「結衣、どうしたの?」
千代が箸を拾って、綺麗なのを持ってきてくれる。
「今のニュース、莉子が通報したの」
結衣は千代と宗一郎にも事情を話した。
「犯人は獣のようなモンスターだ。警察では捕まえることができない。結衣、明日現場に連れて行け」
結衣は顔を歪める。善に倒してもらわなければ、もっと被害者がでるかもしれない。怖いけれど、渋々頷いた。
「あっ、おじいちゃん。莉子の家に自転車を取りに連れてって」
「ああ、わかったよ」
宗一郎は穏やかに頷いた。
「明日もまだ公園には入れないと思うけどいいんだよね?」
「ああ、近くに行ければいい」
善も一緒だと、帰りは車に乗れない。自転車だけ乗せてもらって、歩けない距離ではないから、歩いて帰ることになるだろう。
次の日の早朝、勢いよく開いた扉の音で結衣は飛び起きた。何事か、と目を忙しなく動かす。
善が無遠慮に部屋へ入ってきて、結衣は額を押さえた。
「いい加減にしてよ。勝手に開けないで」
「ノックはした。返事がないから開けた」
「普通は返事があって、許可されたら開けるの!」
結衣は髪を手櫛で整える。寝起きで降りそうになる瞼を、無理矢理持ち上げた。
「宗一郎はもう起きているぞ。出かける準備をしろ」
時計に目を向けると、まだ5時だった。結衣は肩を落とす。
「帰ったらまた寝よ」
善を部屋から追い出し、結衣はクローゼットを開けた。
少し悩んでマキシ丈のワンピースを着る。
部屋を出てリビングに向かった。
「結衣、おはよう」
「おじいちゃんおはよ」
朝ごはんを食べている宗一郎に挨拶をする。
キッチンから千代が顔を覗かせた。
「結衣おはよう。朝ごはんは食べていく?」
「おばあちゃん、おはよ。今は食べる気がしないから、帰ってきてから食べるよ」
宗一郎が食べ終わるのを待っている間に、結衣は善の前 で手を腰に当てて「私になにか言うことないの?」と声を掛けた。
「祈れ」
結衣はがっくしと、体から力が抜けるのがわかった。
おとなしい服装にしたんだから、なにか言ってくれてもいいのではないか、と心の中でごちる。
結衣は手を合わせた。
(善が乙女心を理解してくれますように)
祈ることで愚痴り、善に目を向ける。
善は眉間を狭めて、不満の表情を見せた。
「俺に女になれと言っているのか?」
結衣はズッコケそうになったが、足を踏ん張って免れた。
「そんなこと言ってないでしょ。気持ちを汲む努力をしなさいってこと!」
フン、と鼻から息を吐き出してそっぽを向く。
千代が「善様、服装ですよ」と善に耳打ちしたのが聞こえた。
結衣は耳をピクピクと動かし、耳を澄ませる。
「結衣の服装なんてなんでもいい。好きな格好をすればいいだろう」
結衣は頬を膨らませて、千代にジト目を向ける。もっと善に言ってほしい、と念をこめて。
千代は苦笑して、どう言葉にしようか迷っている様子を見せた。
「えっと、好きな人に褒められたら嬉しいんですよ」
付き合っていると勘違いしているから出てきたセリフだけれど、好きな人という言葉に、結衣の心臓は過剰に反応して跳ねた。
善は結衣に目を向けて「似合っている」と言った。
「今のは私でもわかるんだからね。全然心がこもってない!」
「なにを怒っているんだ? どんな格好でも結衣は結衣だろう」
「それは、どんな格好でも愛している、ということですね?」
千代が曲解した言葉に、善は「……ああ、そうだな」と虚な目で答えた。
全く気持ちはこもっていないが、千代の前では一応恋人設定でいてくれるようだ。
結衣は気分が沈む。今までは気にならなかったけれど、善に惹かれていると認めてしまった今、無理矢理言わせていることと、善の気持ちがこちらに向いていないことがはっきりとして。
宗一郎が食べ終わり、千代を残して外に出る。
鳥居の前で善に手を差し出され、結衣は緊張しながら手を重ねた。相変わらず、少し冷たい。
家に着くと、結衣は部屋に入ってベッドにダイブする。
莉子の笑った顔が見れてよかった、とホッと息を吐いた。
寝転がっているとウトウトしてきたが、勢いよく扉が開いて飛び起きる。
険しい顔の善だった。
「あのさ、何回言えばわかるの? 勝手に開けないでよ」
無遠慮に部屋に入ってくる善に向かって頬を膨らませる。
「そんなことはいい。なにをしていた」
「なにって、友達の家でひたすら喋ってただけだけど」
善のキツイ声と威圧感に結衣は気圧される。
善が結衣の首元に顔を埋め、結衣は緊張で体をカチコチに固めた。首筋にかかる善の息で、全身が真っ赤に染まるのを自覚する。
「今度はなにに接触した?」
体を離した善に、険しい目を向けられる。
「接触? 本当に友達と話してただけだよ」
結衣は硬い表情の善に不安感を煽られ、莉子の家に向かった理由と帰る前のことを話した。
「……現場近くを通っただけで、穢れの臭いがするのか?」
善は人差し指を曲げて、口元に添えた。
結衣は首を捻って自分のにおいを嗅ぐ。結衣には穢れの臭いがわからない。
「そんなに臭うの?」
「いや、うっすらとだが、近付いただけで臭うということは、強力なやつなのかもしれない」
「じゃあ獣じゃないってこと?」
「獣のようななにかなのだろう。もう少し詳しいことがわかればいいのだが」
結衣が莉子たちとの会話を懸命に思い出そうとしていると、扉がノックされた。
「結衣? 夕飯ができたよ」
扉の前で千代が声をかけてきた。
「うん、わかった」
結衣は「まずはご飯を食べよ」と善とリビングに向かった。
自分の席につき、「いただきます」と手を合わせて食べ始める。
テレビは天気予報が映し出されていて、明日も暑くなると全く嬉しくないことを言っていた。
『続いてのニュースです。本日早朝、A県T市の公園で、腹部などに激しい裂傷を負った男性の遺体が発見されました。警察によりますと、発見されたのは午前5時ごろ。犬の散歩で公園を訪れていた地元の高校生が遺体を見つけ、110番通報したということです。男性は近くに住む40代の会社員、斉藤真斗さんとみられています。警察は傷の状況から、野生の大型動物、あるいは猛獣などによる襲撃事件の可能性も視野に入れ、捜査しています。しかし、現在までに近隣施設からの猛獣脱走の報告、および不審な大型動物の目撃情報は確認されていません。警察は引き続き、事件当時の状況を慎重に調べ、事件の原因究明を急いでいます』
結衣は箸を落とした。
「結衣、どうしたの?」
千代が箸を拾って、綺麗なのを持ってきてくれる。
「今のニュース、莉子が通報したの」
結衣は千代と宗一郎にも事情を話した。
「犯人は獣のようなモンスターだ。警察では捕まえることができない。結衣、明日現場に連れて行け」
結衣は顔を歪める。善に倒してもらわなければ、もっと被害者がでるかもしれない。怖いけれど、渋々頷いた。
「あっ、おじいちゃん。莉子の家に自転車を取りに連れてって」
「ああ、わかったよ」
宗一郎は穏やかに頷いた。
「明日もまだ公園には入れないと思うけどいいんだよね?」
「ああ、近くに行ければいい」
善も一緒だと、帰りは車に乗れない。自転車だけ乗せてもらって、歩けない距離ではないから、歩いて帰ることになるだろう。
次の日の早朝、勢いよく開いた扉の音で結衣は飛び起きた。何事か、と目を忙しなく動かす。
善が無遠慮に部屋へ入ってきて、結衣は額を押さえた。
「いい加減にしてよ。勝手に開けないで」
「ノックはした。返事がないから開けた」
「普通は返事があって、許可されたら開けるの!」
結衣は髪を手櫛で整える。寝起きで降りそうになる瞼を、無理矢理持ち上げた。
「宗一郎はもう起きているぞ。出かける準備をしろ」
時計に目を向けると、まだ5時だった。結衣は肩を落とす。
「帰ったらまた寝よ」
善を部屋から追い出し、結衣はクローゼットを開けた。
少し悩んでマキシ丈のワンピースを着る。
部屋を出てリビングに向かった。
「結衣、おはよう」
「おじいちゃんおはよ」
朝ごはんを食べている宗一郎に挨拶をする。
キッチンから千代が顔を覗かせた。
「結衣おはよう。朝ごはんは食べていく?」
「おばあちゃん、おはよ。今は食べる気がしないから、帰ってきてから食べるよ」
宗一郎が食べ終わるのを待っている間に、結衣は善の前 で手を腰に当てて「私になにか言うことないの?」と声を掛けた。
「祈れ」
結衣はがっくしと、体から力が抜けるのがわかった。
おとなしい服装にしたんだから、なにか言ってくれてもいいのではないか、と心の中でごちる。
結衣は手を合わせた。
(善が乙女心を理解してくれますように)
祈ることで愚痴り、善に目を向ける。
善は眉間を狭めて、不満の表情を見せた。
「俺に女になれと言っているのか?」
結衣はズッコケそうになったが、足を踏ん張って免れた。
「そんなこと言ってないでしょ。気持ちを汲む努力をしなさいってこと!」
フン、と鼻から息を吐き出してそっぽを向く。
千代が「善様、服装ですよ」と善に耳打ちしたのが聞こえた。
結衣は耳をピクピクと動かし、耳を澄ませる。
「結衣の服装なんてなんでもいい。好きな格好をすればいいだろう」
結衣は頬を膨らませて、千代にジト目を向ける。もっと善に言ってほしい、と念をこめて。
千代は苦笑して、どう言葉にしようか迷っている様子を見せた。
「えっと、好きな人に褒められたら嬉しいんですよ」
付き合っていると勘違いしているから出てきたセリフだけれど、好きな人という言葉に、結衣の心臓は過剰に反応して跳ねた。
善は結衣に目を向けて「似合っている」と言った。
「今のは私でもわかるんだからね。全然心がこもってない!」
「なにを怒っているんだ? どんな格好でも結衣は結衣だろう」
「それは、どんな格好でも愛している、ということですね?」
千代が曲解した言葉に、善は「……ああ、そうだな」と虚な目で答えた。
全く気持ちはこもっていないが、千代の前では一応恋人設定でいてくれるようだ。
結衣は気分が沈む。今までは気にならなかったけれど、善に惹かれていると認めてしまった今、無理矢理言わせていることと、善の気持ちがこちらに向いていないことがはっきりとして。
宗一郎が食べ終わり、千代を残して外に出る。
鳥居の前で善に手を差し出され、結衣は緊張しながら手を重ねた。相変わらず、少し冷たい。
0
あなたにおすすめの小説
烏の王と宵の花嫁
水川サキ
キャラ文芸
吸血鬼の末裔として生まれた華族の娘、月夜は家族から虐げられ孤独に生きていた。
唯一の慰めは、年に一度届く〈からす〉からの手紙。
その送り主は太陽の化身と称される上級華族、縁樹だった。
ある日、姉の縁談相手を誤って傷つけた月夜は、父に遊郭へ売られそうになり屋敷を脱出するが、陽の下で倒れてしまう。
死を覚悟した瞬間〈からす〉の正体である縁樹が現れ、互いの思惑から契約結婚を結ぶことになる。
※初出2024年7月
あやかし帝都の婚姻譚 〜浄癒の花嫁が祓魔の軍人に溺愛されるまで〜
鳴猫ツミキ
キャラ文芸
【完結】【第一章までで一区切り】時は大正。天羽家に生まれた桜子は、特異な体質から、家族に虐げられた生活を送っていた。すると女学院から帰ったある日、見合いをするよう命じられる。相手は冷酷だと評判の帝国陸軍あやかし対策部隊の四峰礼人だった。※和風シンデレラ風のお話です。恋愛要素が多いですが、あやかし要素が主体です。第9回キャラ文芸大賞に応募しているので、応援して頂けましたら嬉しいです。【第一章で一区切りで単体で読めますので、そこまででもご覧頂けると嬉しいです】。
紅玉楽師は後宮の音を聞く 〜生き残りたい私の脱走計画〜
高里まつり
キャラ文芸
【耳のいい隠れ長公主】✕【したたかな美貌の文官】コンビが挑む後宮の陰謀!
片目が紅い娘・曄琳(イェリン)は訳あって後宮から逃走した妃の娘ーー先帝の血を引く、隠れ長公主。
貧民街で隠れて生活していたのに、ひょんなことから宮廷に舞い戻ってしまった曄琳は、生まれを秘匿し、楽師としてあらゆる音を聞き分けるという特技を活かしながら、宮廷からの脱走を目論んでいた。
しかしある日、後宮で起きた幽鬼騒動の解決に駆り出された先で、運命を狂わされてしまう。
利用できるものは利用します精神の美形の文官・暁明(シャオメイ)と、出生の秘密をなんとか隠して外に出たい曄琳。
二人が後宮での事件を追う中で、母や貴妃の死、過去の出来事が少しずつ絡んで、宮廷の陰謀に巻き込まれていく。契約じみた曄琳と暁明の関係も少しずつ、少しずつ、形を変えていきーー?
曄琳の運命やいかに!
【完結】結界守護者の憂鬱なあやかし幻境譚 ~平凡な男子高校生、今日から結界を繕います~
御崎菟翔
キャラ文芸
【平凡な高校生 × 妖従者たちが紡ぐ、絆と成長の主従現代和風ファンタジー!】
★第9回キャラ文芸大賞エントリー中!
「選ぶのはお前だ」
――そう言われても、もう引き返せない。
ごく普通の高校生・奏太(そうた)は、夏休みのある日、本家から奇妙な呼び出しを受ける。
そこで待っていたのは、人の言葉を話す蝶・汐(うしお)と、大鷲・亘(わたり)。
彼らに告げられたのは、人界と異界を隔てる結界を修復する「守り手」という、一族に伝わる秘密の役目だった。
「嫌なら断ってもいい」と言われたものの、放置すれば友人が、家族が、町が危険に晒される。
なし崩し的に役目を引き受けた奏太は、夜な夜な大鷲の背に乗り、廃校や心霊スポットへ「出勤」することに!
小生意気な妖たちに絡まれ、毒を吐く蛙と戦い、ついには異世界「妖界」での政変にまで巻き込まれていく奏太。
その過程で彼は、一族が隠し続けてきた「残酷な真実」と、従姉・結(ゆい)の悲しい運命を知ることになる――
これは、後に「秩序の神」と呼ばれる青年が、まだ「ただの人間」だった頃の、始まりの物語。
★新作『蜻蛉商会のヒトガミ様』
この物語から300年後……神様になった奏太の物語も公開中!
https://www.alphapolis.co.jp/novel/174241108/158016858
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
『後宮薬師は名を持たない』
由香
キャラ文芸
後宮で怪異を診る薬師・玉玲は、母が禁薬により処刑された過去を持つ。
帝と皇子に迫る“鬼”の気配、母の遺した禁薬、鬼神の青年・玄曜との出会い。
救いと犠牲の狭間で、玉玲は母が選ばなかった選択を重ねていく。
後宮が燃え、名を失ってもなお――
彼女は薬師として、人として、生きる道を選ぶ。
悪役令息(冤罪)が婿に来た
花車莉咲
恋愛
前世の記憶を持つイヴァ・クレマー
結婚等そっちのけで仕事に明け暮れていると久しぶりに参加した王家主催のパーティーで王女が婚約破棄!?
王女が婚約破棄した相手は公爵令息?
王女と親しくしていた神の祝福を受けた平民に嫌がらせをした?
あれ?もしかして恋愛ゲームの悪役令嬢じゃなくて悪役令息って事!?しかも公爵家の元嫡男って…。
その時改めて婚約破棄されたヒューゴ・ガンダー令息を見た。
彼の顔を見た瞬間強い既視感を感じて前世の記憶を掘り起こし彼の事を思い出す。
そうオタク友達が話していた恋愛小説のキャラクターだった事を。
彼が嫌がらせしたなんて事実はないという事を。
その数日後王家から正式な手紙がくる。
ヒューゴ・ガンダー令息と婚約するようにと「こうなったらヒューゴ様は私が幸せする!!」
イヴァは彼を幸せにする為に奮闘する。
「君は…どうしてそこまでしてくれるんだ?」「貴方に幸せになってほしいからですわ!」
心に傷を負い悪役令息にされた男とそんな彼を幸せにしたい元オタク令嬢によるラブコメディ!
※ざまぁ要素はあると思います。
※何もかもファンタジーな世界観なのでふわっとしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる