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始まり
血分けの儀式のすぐ後に
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昨夜は酷く雨が降っていた。
雷鳴が轟き、不穏な空気をあたりに撒き散らした。
血分けの儀式が終わったのは、もう日が昇っており、雨もすっかり上がった頃だった。
「…あ!父さんっ。」
男衆に運ばれて、2人の兄と共に広場にやって来た父に、私は呼びかけた。
母は青白い顔をしていたが、すぐに手伝いの女と手当を始めた。
運ばれて来た父は、鋭く切れた血の滴る傷を、いくつも作っており、時々傷に染みたのか呻き声を上げた。
それから数日、父は熱にうなされていたが、
2日ほど経つと父は起きられるようになった
次の日の早朝、私達一家と、父の兄達の一家は、長の家へ向かった。
血分けの結果を聞きに行くのだと父は言った。
血分けの結果を伝えるやり方は、昔から決まっていて、
朝早くに本人とその家族に、それまでの長から、直接伝える。
次に若者が、集落じゅうに伝え走る。
その日の夕暮れまでに、新しい長に忠誠を誓う。
その後に、新しい長が羽馬を連れ、羽馬を放した囲いの中に入ってそれが二つ群れに分かれていくのだ。
ドキドキして、ワクワクして。また、不安を抱えている胸を押さえて、父と母に連れられて、東の屋敷に入った。
それから一番最初に忠誠を父に誓いに来たのは、父の古くからの友人であり、良き家臣であるドルクの一家だった。
この日ばかりは、みな正装で、小さい子までも礼をしっかりとして、大きな瞳で、長をじっと見つめていた。
雷鳴が轟き、不穏な空気をあたりに撒き散らした。
血分けの儀式が終わったのは、もう日が昇っており、雨もすっかり上がった頃だった。
「…あ!父さんっ。」
男衆に運ばれて、2人の兄と共に広場にやって来た父に、私は呼びかけた。
母は青白い顔をしていたが、すぐに手伝いの女と手当を始めた。
運ばれて来た父は、鋭く切れた血の滴る傷を、いくつも作っており、時々傷に染みたのか呻き声を上げた。
それから数日、父は熱にうなされていたが、
2日ほど経つと父は起きられるようになった
次の日の早朝、私達一家と、父の兄達の一家は、長の家へ向かった。
血分けの結果を聞きに行くのだと父は言った。
血分けの結果を伝えるやり方は、昔から決まっていて、
朝早くに本人とその家族に、それまでの長から、直接伝える。
次に若者が、集落じゅうに伝え走る。
その日の夕暮れまでに、新しい長に忠誠を誓う。
その後に、新しい長が羽馬を連れ、羽馬を放した囲いの中に入ってそれが二つ群れに分かれていくのだ。
ドキドキして、ワクワクして。また、不安を抱えている胸を押さえて、父と母に連れられて、東の屋敷に入った。
それから一番最初に忠誠を父に誓いに来たのは、父の古くからの友人であり、良き家臣であるドルクの一家だった。
この日ばかりは、みな正装で、小さい子までも礼をしっかりとして、大きな瞳で、長をじっと見つめていた。
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