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15話 ホーンラビットの肉
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次の日、起きたら幾分かすっきりとした。生き物を殺すということ。それはとても残酷なことのように思えるが生きていく上では決して切り離せない大切なことだ。覚悟を決めろ!攻撃をためらえば自分が死ぬ。一瞬の迷いが命取りになる。
さて、昨日売らなかった一角兎の肉を調理して頂こう。何がいいかな?
脂がのりにくく薄いピンク色で弾力のある肉だ。鶏肉に似てるな。焼いてもスープに入れて煮込んでも美味しい万能肉。定番はやっぱりスープに入れて食べるらしい。
今回は簡単にシチューにしようかな。
とその前にこの世界の食事事情を話しておこうかな。基本的に食べられるのは魔物の肉だ。基本魔物が強ければ強いほどその肉は美味しい。ドラゴンの肉なんて伝説級の美味しさだ。
この世界の一般家庭では基本焼くかスープにするか炒めるか煮込むかだ。単純なものが多い。それに調味料も少ない。そもそも調味料が高価だから味付けが若干薄い。まあそれでも十分美味しいのだが多種多様な料理を味わってきた俺には少し物足りない。
今回は十分に時間をかけて煮込んで作るホロホロのシチューにする。
~ホーンラビットのシチュー~
ー材料ー
・ホーンラビットの肉
・玉ねぎ
・人参
・じゃがいも
・ブロッコリー
・水
・牛乳
・コンソメ
・塩コショウ
・バター
・小麦粉
おっと、コンソメがない‥‥。コンソメ‥‥どうやって作るんだ?出来上がっている状態のものしか買ったことない。でも前に調べてみたことはあったような‥‥なかったような?
!!
そうだ!異世界メモ!あれにレシピを書いていたんだ!
忘れている人も多いかもしれないけど転移したときに一緒に持ってきたんだ。あれは中二病のときに自分が異世界に行ったときに役に立つ知識を片っ端から書き留めてたんだ。まさかほんとにこんな状況になって黒歴史が役に立つ日がくるとはねえ~。いや~人生何が起こるかわからないもんだね。
さて、コンソメの作り方は‥‥っと、あった!
~コンソメ~
ー材料ー
・玉ねぎ
・ニンニク
・セロリ
・人参
・じゃがいも
・ベーコン
・ハーブ
・水
・塩
・醤油
・胡椒
材料を探しに市場を練り歩く。材料の中でも見つけにくかったのはニンニクだ。散々探し回って市場の隅っこにひっそりと営業していた異国のお店でようやく見つけた。これにかなり時間を使ってしまった。どうしても醤油だけは見つからなかった。仕方がない、醤油なしで作ってみるか。
さて、つくろう!
「マーサさん、キッチンを借りてもいいか?」
「ユウさんかい?いいよ、いちいち許可なんて取らなくても平気だからね。片付けだけはちゃんとしておくれよ。」
「はい、ありがとう。」
宿には共同キッチンがある。今回はそこで料理を作っていこうと思う。
切った野菜の20%分の塩分を用意する。それらをすべて極限まで細かくする。みじん切りよりも細かくね。手が疲れる‥‥。他の材料を加え、弱火で煮詰めて水分を減らしていく。
最初は水分が多いので中火くらいでぷくぷくするまで温める。弱火で煮詰め続けるとだんだんとペーストがまとまってくる。ペーストが固形になってくるとヘラでつぶしながら温め続ける。様子を見ながら固くなったらヘラでバラバラに細かくしていく。
ここまでくるのに3時間ほどかかった‥‥。きつい‥‥。
あとは一晩寝かせば完成かな。
ふ~~、それにしても疲れた。ミキサーが欲しい。切実に‥‥。それに代わるもの‥‥やっぱ魔法だよな。魔法が使えるようになると生活の便利さが格段に変わる。
ーー次の日
起きたらコンソメを確認するといい感じになっていた。ぺろり。ん、美味しい!醤油が入ってないせいか少し物足りないような気もするけど十分だろう。よし完成!!
これを使ってシチュー♪シチュー♪
ブロッコリーを先にゆでておいて~ほかの野菜も適当に切る。一口だいに切ったホーンラビットの肉を皮を下にしてカリカリになるまで炒める。そのあとに玉ねぎを入れて茶色くなるまでよく炒める。人参、じゃがいもの順で炒める。
水とコンソメを加えて蓋をして蒸し煮にする。野菜に火を通している間に小麦粉とバターを混ぜておく。野菜に火が通ったら牛乳を加え沸騰したら先ほど混ぜ合わせたバターと小麦粉をスープに溶かしながら加えていく。コンソメや塩コショウを加えて味付けしたら完成!
あれ?気づいたらもう夕食の時間か。パン屋さんで買ってきた高めの白パンと一緒にいただきまーす!
んまーー!!兎肉ってこんなに美味しいんだな。いや、ホーンラビットの肉が美味しいのか?兎肉を食べたことがないからわからないんだよなあ。
ごちそうさまでした!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
少し内容追加しました
さて、昨日売らなかった一角兎の肉を調理して頂こう。何がいいかな?
脂がのりにくく薄いピンク色で弾力のある肉だ。鶏肉に似てるな。焼いてもスープに入れて煮込んでも美味しい万能肉。定番はやっぱりスープに入れて食べるらしい。
今回は簡単にシチューにしようかな。
とその前にこの世界の食事事情を話しておこうかな。基本的に食べられるのは魔物の肉だ。基本魔物が強ければ強いほどその肉は美味しい。ドラゴンの肉なんて伝説級の美味しさだ。
この世界の一般家庭では基本焼くかスープにするか炒めるか煮込むかだ。単純なものが多い。それに調味料も少ない。そもそも調味料が高価だから味付けが若干薄い。まあそれでも十分美味しいのだが多種多様な料理を味わってきた俺には少し物足りない。
今回は十分に時間をかけて煮込んで作るホロホロのシチューにする。
~ホーンラビットのシチュー~
ー材料ー
・ホーンラビットの肉
・玉ねぎ
・人参
・じゃがいも
・ブロッコリー
・水
・牛乳
・コンソメ
・塩コショウ
・バター
・小麦粉
おっと、コンソメがない‥‥。コンソメ‥‥どうやって作るんだ?出来上がっている状態のものしか買ったことない。でも前に調べてみたことはあったような‥‥なかったような?
!!
そうだ!異世界メモ!あれにレシピを書いていたんだ!
忘れている人も多いかもしれないけど転移したときに一緒に持ってきたんだ。あれは中二病のときに自分が異世界に行ったときに役に立つ知識を片っ端から書き留めてたんだ。まさかほんとにこんな状況になって黒歴史が役に立つ日がくるとはねえ~。いや~人生何が起こるかわからないもんだね。
さて、コンソメの作り方は‥‥っと、あった!
~コンソメ~
ー材料ー
・玉ねぎ
・ニンニク
・セロリ
・人参
・じゃがいも
・ベーコン
・ハーブ
・水
・塩
・醤油
・胡椒
材料を探しに市場を練り歩く。材料の中でも見つけにくかったのはニンニクだ。散々探し回って市場の隅っこにひっそりと営業していた異国のお店でようやく見つけた。これにかなり時間を使ってしまった。どうしても醤油だけは見つからなかった。仕方がない、醤油なしで作ってみるか。
さて、つくろう!
「マーサさん、キッチンを借りてもいいか?」
「ユウさんかい?いいよ、いちいち許可なんて取らなくても平気だからね。片付けだけはちゃんとしておくれよ。」
「はい、ありがとう。」
宿には共同キッチンがある。今回はそこで料理を作っていこうと思う。
切った野菜の20%分の塩分を用意する。それらをすべて極限まで細かくする。みじん切りよりも細かくね。手が疲れる‥‥。他の材料を加え、弱火で煮詰めて水分を減らしていく。
最初は水分が多いので中火くらいでぷくぷくするまで温める。弱火で煮詰め続けるとだんだんとペーストがまとまってくる。ペーストが固形になってくるとヘラでつぶしながら温め続ける。様子を見ながら固くなったらヘラでバラバラに細かくしていく。
ここまでくるのに3時間ほどかかった‥‥。きつい‥‥。
あとは一晩寝かせば完成かな。
ふ~~、それにしても疲れた。ミキサーが欲しい。切実に‥‥。それに代わるもの‥‥やっぱ魔法だよな。魔法が使えるようになると生活の便利さが格段に変わる。
ーー次の日
起きたらコンソメを確認するといい感じになっていた。ぺろり。ん、美味しい!醤油が入ってないせいか少し物足りないような気もするけど十分だろう。よし完成!!
これを使ってシチュー♪シチュー♪
ブロッコリーを先にゆでておいて~ほかの野菜も適当に切る。一口だいに切ったホーンラビットの肉を皮を下にしてカリカリになるまで炒める。そのあとに玉ねぎを入れて茶色くなるまでよく炒める。人参、じゃがいもの順で炒める。
水とコンソメを加えて蓋をして蒸し煮にする。野菜に火を通している間に小麦粉とバターを混ぜておく。野菜に火が通ったら牛乳を加え沸騰したら先ほど混ぜ合わせたバターと小麦粉をスープに溶かしながら加えていく。コンソメや塩コショウを加えて味付けしたら完成!
あれ?気づいたらもう夕食の時間か。パン屋さんで買ってきた高めの白パンと一緒にいただきまーす!
んまーー!!兎肉ってこんなに美味しいんだな。いや、ホーンラビットの肉が美味しいのか?兎肉を食べたことがないからわからないんだよなあ。
ごちそうさまでした!
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少し内容追加しました
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