2 / 6
2話
しおりを挟む
もう間も無くダンスが始まる。
ダンスの相手は婚約者がいる人は婚約者と最初に踊る。
殿下もそこだけは違えたことがない。
だからこそ期待してしまうのだけれど‥‥。
一曲目が終わる。
すると殿下はすぐに私の元を離れてフローレンス嬢の元へ行ってしまった。
フローレンス嬢は殿下に頬を染めて話しかけながら殿下が見ていない好きに私に意地の悪い笑みを浮かべてる。
器用なことね。
一曲目が終わってしまえばここからは苦痛の時間。
貴族たちが笑みを浮かべながらわかりづらい嫌味や蔑みの言葉をかけてくる。
それを笑顔で捌かなければならない。
殿下はもう私に興味がないから庇ってくれるわけでもない。
あ"~疲れた。
かれこれ2、3時間笑顔を浮かべながら貴族たちと話していた。
ようやく1人になれたからさっさとこの場を離れることにする。
開放されている庭園に出る。
ふぁ~、夜風がほんのり冷たくて気持ちいい。
「ちょっとお話いいかしら?」
「フローレンス嬢。どうされました?」
話しかけてきたのはフローレンス嬢。
金髪に巻き毛で取り巻きを連れて気の強そうな人だ。
「いい加減になさって!もう殿下はあなたのことなんか見向きもしない。それなのに縋って‥‥見苦しいわよ!!」
「そうよ!フローレンス様の今日のドレスだって殿下から送られたもの!」
「フローレンス様の美しさに殿下も惚れていますわ!!」
「殿下の婚約者の立場をもう随分と利用してきたじゃない!殿下が可哀想だわ。解放してあげて!!」
ははっ‥‥。直接こんなふうに言われたのは初めてだ。
結構きついな‥‥。
「殿下から婚約破棄を申し出られたのなら受け入れます。けれどこれは私たちの問題です。あなたに口を挟まれるいわれはありません。」
「まあ!!なんて無礼な!!このっ!!!」
「きゃっ!!」
バシャンっ!!
「なっなによ!あなたが勝手に落ちたのだからね!!私たちは関係ないわ!!」
詰め寄ってきた令嬢の手に押されてそのまま後ろにあった噴水に倒れ込む。
私を突き落とした令嬢たちは自分たちは関係ないと言いながら顔色を悪くして走り去っていく。
冷たい‥‥。
寒い‥‥。
ああ、なんだか疲れたな‥‥。
頭が‥‥痛いっ。
痛い。痛い。痛いっ!!
あああああああああ!!
何これ?なんなの??これは‥‥。知らない。
知らない知らない!!
「だ‥‥か?‥‥し‥くそっ‥‥を!!」
あなたは誰?助けてくれるの?
誰かが水の中から引き上げてくれる。
ああ、だめだ。ごめんなさい。
頭が痛くて‥‥意識がーー。
ダンスの相手は婚約者がいる人は婚約者と最初に踊る。
殿下もそこだけは違えたことがない。
だからこそ期待してしまうのだけれど‥‥。
一曲目が終わる。
すると殿下はすぐに私の元を離れてフローレンス嬢の元へ行ってしまった。
フローレンス嬢は殿下に頬を染めて話しかけながら殿下が見ていない好きに私に意地の悪い笑みを浮かべてる。
器用なことね。
一曲目が終わってしまえばここからは苦痛の時間。
貴族たちが笑みを浮かべながらわかりづらい嫌味や蔑みの言葉をかけてくる。
それを笑顔で捌かなければならない。
殿下はもう私に興味がないから庇ってくれるわけでもない。
あ"~疲れた。
かれこれ2、3時間笑顔を浮かべながら貴族たちと話していた。
ようやく1人になれたからさっさとこの場を離れることにする。
開放されている庭園に出る。
ふぁ~、夜風がほんのり冷たくて気持ちいい。
「ちょっとお話いいかしら?」
「フローレンス嬢。どうされました?」
話しかけてきたのはフローレンス嬢。
金髪に巻き毛で取り巻きを連れて気の強そうな人だ。
「いい加減になさって!もう殿下はあなたのことなんか見向きもしない。それなのに縋って‥‥見苦しいわよ!!」
「そうよ!フローレンス様の今日のドレスだって殿下から送られたもの!」
「フローレンス様の美しさに殿下も惚れていますわ!!」
「殿下の婚約者の立場をもう随分と利用してきたじゃない!殿下が可哀想だわ。解放してあげて!!」
ははっ‥‥。直接こんなふうに言われたのは初めてだ。
結構きついな‥‥。
「殿下から婚約破棄を申し出られたのなら受け入れます。けれどこれは私たちの問題です。あなたに口を挟まれるいわれはありません。」
「まあ!!なんて無礼な!!このっ!!!」
「きゃっ!!」
バシャンっ!!
「なっなによ!あなたが勝手に落ちたのだからね!!私たちは関係ないわ!!」
詰め寄ってきた令嬢の手に押されてそのまま後ろにあった噴水に倒れ込む。
私を突き落とした令嬢たちは自分たちは関係ないと言いながら顔色を悪くして走り去っていく。
冷たい‥‥。
寒い‥‥。
ああ、なんだか疲れたな‥‥。
頭が‥‥痛いっ。
痛い。痛い。痛いっ!!
あああああああああ!!
何これ?なんなの??これは‥‥。知らない。
知らない知らない!!
「だ‥‥か?‥‥し‥くそっ‥‥を!!」
あなたは誰?助けてくれるの?
誰かが水の中から引き上げてくれる。
ああ、だめだ。ごめんなさい。
頭が痛くて‥‥意識がーー。
26
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢の反撃の日々
ほーみ
恋愛
「ロゼリア、お茶会の準備はできていますか?」侍女のクラリスが部屋に入ってくる。
「ええ、ありがとう。今日も大勢の方々がいらっしゃるわね。」ロゼリアは微笑みながら答える。その微笑みは氷のように冷たく見えたが、心の中では別の計画を巡らせていた。
お茶会の席で、ロゼリアはいつものように優雅に振る舞い、貴族たちの陰口に耳を傾けた。その時、一人の男性が現れた。彼は王国の第一王子であり、ロゼリアの婚約者でもあるレオンハルトだった。
「ロゼリア、君の美しさは今日も輝いているね。」レオンハルトは優雅に頭を下げる。
悪意には悪意で
12時のトキノカネ
恋愛
私の不幸はあの女の所為?今まで穏やかだった日常。それを壊す自称ヒロイン女。そしてそのいかれた女に悪役令嬢に指定されたミリ。ありがちな悪役令嬢ものです。
私を悪意を持って貶めようとするならば、私もあなたに同じ悪意を向けましょう。
ぶち切れ気味の公爵令嬢の一幕です。
【短編】その婚約破棄、本当に大丈夫ですか?
佐倉穂波
恋愛
「僕は“真実の愛”を見つけたんだ。意地悪をするような君との婚約は破棄する!」
テンプレートのような婚約破棄のセリフを聞いたフェリスの反応は?
よくある「婚約破棄」のお話。
勢いのまま書いた短い物語です。
カテゴリーを児童書にしていたのですが、投稿ガイドラインを確認したら「婚約破棄」はカテゴリーエラーと記載されていたので、恋愛に変更しました。
婚約破棄。される前にしてやりましょう
碧井 汐桜香
恋愛
乙女ゲーの悪役令嬢だと気づいたのは、断罪されるパーティーに向かう馬車の中!?
お父様に頼んで各所と交渉してもらい、いろんな証拠をしっかりと固めて、先に婚約破棄を宣言して差し上げましょう。
悪役令嬢に相応しいエンディング
無色
恋愛
月の光のように美しく気高い、公爵令嬢ルナティア=ミューラー。
ある日彼女は卒業パーティーで、王子アイベックに国外追放を告げられる。
さらには平民上がりの令嬢ナージャと婚約を宣言した。
ナージャはルナティアの悪い評判をアイベックに吹聴し、彼女を貶めたのだ。
だが彼らは愚かにも知らなかった。
ルナティアには、ミューラー家には、貴族の令嬢たちしか知らない裏の顔があるということを。
そして、待ち受けるエンディングを。
義兄のために私ができること
しゃーりん
恋愛
姉が亡くなった。出産時の失血が原因だった。
しかも、子供は義兄の子ではないと罪の告白をして。
入り婿である義兄はどこまで知っている?
姉の子を跡継ぎにすべきか、自分が跡継ぎになるべきか、義兄を解放すべきか。
伯爵家のために、義兄のために最善の道を考え悩む令嬢のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる