それは報われない恋のはずだった

ララ

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14話

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想いが通じ合って散々抱きしめあった後。

「あの、ユリアは無事ですか?」

「ああ、もちろん。とは言っても今は眠っているだろうね。君が倒れた時彼女の取り乱し方はすごかったよ。本当に想われているんだね。つきっきりで看病するんだ。やめさせようとしたんだが側から離れなくてね。昨日無理がたたって倒れたんだ。だから今は別室で休ませている。」

「ユリアったら。あぁ!本当に良かった。」

「カミラ。平気か?君は3日間も眠っていたんだ。」

「3日も‥‥。あ‥‥!私、魔素欠乏症で今回ひどい発作を起こしてもう助からないものだと。」

「ああ、後少し私の到着が遅れていたら助からなかっただろう。」

「どうやって?魔素欠乏症は治療方が確立されていないはず。」

「確かに治療方は確立されていない。不確定要素の多い病だ。だが完全に治療方がないというわけではない。」

「そうなのですか?」

「魔力の相性が極端に良い者がいればその者からの魔力供給で症状を抑えることができる。」

「魔力供給。」

「その‥‥すまなかった。緊急事態とはいえ。」

じゃあ意識を失う寸前に感じた唇の温もりはーー。

「いえ、あの。助けていただいてありがとうございます。」

魔力供給には接触が必要だ。手を繋ぐだけでもできるが微量だ。あの状態から回復するには粘膜接触が必要だったのだろう。

なんていうか、その。初めてはきちんとしたシチュエーションで覚えていたかったというか。ああ!もう何を言っているのだろう!

「?顔が真っ赤だが大丈夫か?やはり熱があるんじゃ。」

「平気です!これはその‥‥とにかく大丈夫です。」

「無理はしないでくれ。」

「ええ。」

「魔素欠乏症の症状を抑えるには相性の良い相手からの膨大な量の魔力供給が必要だ。そこまで相性の良い相手はなかなかいないしいたとしても魔力が少なければ意味がない。だからこの方法は治療方と呼べるほどのものでもない。だが魔素欠乏症の患者からしてみれば一縷の希望だ。」

「そう‥‥なのですね。」

「定期的に魔力供給が必要にはなるが魔法さえ使わなければ日常生活を送れるはずだ。」

「本当に!!」

なんと言ったらいいのかわからない。とんでもなく幸運なことだ。一度は死を覚悟したのに愛する人とも結ばれてまるで夢みたい。

「ここからは少し重い話になるがいいか?」

「ええ。」

「君の家族の話だ。」

意図的にこの話題を避けていることを悟っていたのだろう。とても深刻な様子でそう話し始めた。

私はこの話に向き合わなければならない。

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