15 / 68
新しい世界。初めての空中散歩
しおりを挟む
夜が深まる中、オズワルドの部屋の扉が静かにノックされた。
「オズー、起きてるー?」
その声にオズワルドは目をこすりながら返事をした。
「グリンディア様!?こんな時間にどうされたんですか?」
扉の向こうから聞こえるグリンディアの声には、少し不満が混じっていた。
「なんか…寝れなくてさ~」
オズワルドは少し驚いたが、扉を開けて彼女を迎え入れた。
グリンディアは夜着姿で、少し疲れた様子だった。
「もー、授業中に寝てるからですよー」
と軽く叱るように言ったが、グリンディアは気にせず無邪気に笑った。
「ねえ、オズお話しようよ。この街の付近って面白い所あるの?美味しい食べ物屋とかさ」
オズワルドはしばらく考え、「そうですねー。『かぼちゃ亭』っていう食堂が美味しいですよ♪」と提案した。
「かぼちゃ亭?」グリンディアは興味津々で尋ねた。
「そうです。美味しい川魚とワインと蜂蜜で柔らかく煮たお肉が絶品なんです。焼き立てのフワッフワのパンもありますよ。」
「わぁ♪美味しそう!そこいきたいー!」と、グリンディアは目を輝かせた。
「ははは。今度一緒にいきましょう♪」オズワルドは微笑んで応えた。
「うふふ♪楽しみじゃー♪」
少しの沈黙が流れた後、オズワルドはふと思いついて尋ねた。
「そういえば、グリンディア様って飛ぶことができるのに、あまり飛ばないですよね。」
「ん~、婆ちゃんに『あまり飛ぶな』って言われてるんじゃ。足腰が弱くなるぞって。」
「な、なるほど…それはお祖母さまが正しい気がします。でも、魔法でいつでも飛べるって本当に凄いですね♪」
グリンディアは驚いた様子で、「え、そうなの?」と聞き返す。
「はい。魔法学校の先生達ですらホウキもなく飛べる人は見た事がないです。ほんとに羨ましいですよ。」
「そうか…じゃあ、オズも飛んでみる?」グリンディアが微笑んで言った。
次の瞬間、二人はグリンディアの魔法で宙に浮かび、窓を出て静かに夜空へと舞い上がった。
「わわわ…浮いてる!!!?」オズワルドは驚きと興奮で声を上げた。
「この街の夜景、綺麗じゃな~」グリンディアが呟くと、オズワルドもその美しさに見とれた。
「すごい…空を飛ぶって、なんて素晴らしいんだ…」
「おっ?少し遠くに輝いてる場所がある。あれはなんじゃ?」
「あれは王都ですね。」オズワルドが指差した。
「いってみよう!」
「えっ、だめですよ!怒られちゃいますよ!」
――オズワルドは慌てたが、グリンディアは笑いながら、魔法で二人をあっという間に王都の城の上空へ連れていった。
「むっ…オズ…見ろ!」グリンディアが指差す方向には、王子様とお姫様が見つめ合っている姿があった。
「これは…」オズワルドも目を見張る。
「王子様とお姫様が…なんてロマンティックなんじゃ♪」
しかし、その瞬間、二人がオズワルドとグリンディアに気づき、大声を上げた。
城内の衛兵たちがすぐに集まってきた。
――グリンディアとオズワルドは、その場を離れようと地上に降り立つと、全速力で逃げ出した。
「向こうだーー!」兵士たちが気づき、彼らを追い始めた。
兵士たちの叫び声が背後から響き渡り、二人は息を切らしながらも、さらに速度を上げて駆け抜ける。
「うわーーーー!バレちゃったじゃないですかーーー!!」オズワルドは慌てて叫んだ。
「くっそー!!!こうなったらあれをやる!」グリンディアが悔しそうに言った。
「なんですか、あれって!?」オズワルドが聞く。
「神に抗う究極魔法!隕石落としをお見舞いするんじゃ!」
「や、やめてください!街を消し去るつもりですか…!」オズワルドは恐怖で声を上げた。
「というか、こっちが100%悪いですし、そんな事したら駄目ですよ…!」
グリンディアは仕方なくため息をついた。
「だよねーー…じゃあ…全力で逃げろーーーーーー!」
オズワルドが提案した。
「さっきみたいに飛んで逃げましょうよ!」
「今飛んだら弓矢で撃ってくるじゃろー!」グリンディアが言い返す。
「そうじゃ!オズ!肩車してくれ!」突然、グリンディアが指示した。
「っへ?何か以前もこんな事があったんじゃ…」
オズワルドは戸惑いながらも、グリンディアを持ち上げ肩車するとグリンディアはそのまま反転し逆肩車状態になった。
「ゔぁたこれですかー。何も見えませ…」
「だから…この体勢でしゃべるな…ほれ」
グリンディアが不満を漏らしながらも、オズワルドの頭を突くと、彼の意識が変化し、周囲の状況を目をつぶったまま感知できるようになった。彼はすぐにその違和感に慣れ、落ち着きを取り戻す。
オズワルドは彼女を気遣いながらも、声を抑えるように言った。
「ゔぃえました!」
「あ…だから…しゃべるなって…」
グリンディアは黙り込んだが、彼女の次の言葉がオズワルドの耳に届いた。
「オズ…このまま走れ。ワシに10秒くれ。」
グリンディアは呪文を唱えた。
「よし!!出来た!いけーー!網のような結界!」
グリンディアの魔力で放たれた結界が、追いかけてくる衛兵たちを網に絡ませ、彼らを動けなくしてしまった。
「逃げろーーー!」
――命からがら逃げのびた二人は、ようやく家に戻った。
「あははははーー!!いやーーーー!楽しかったー♪」
グリンディアは大笑いしながら言った。
オズワルドは疲れ果て、「楽しかったじゃありませんよ…どうなるかと思いました…」と答えた。
「でも空を飛ぶのは楽しかったろ?」
「そ…それは…本当に素晴らしかったです…あんなのは初めてでした。」
オズワルドは興奮気味に答えた。
「そうか♪またどこかに連れてってあげる♪」
グリンディアは嬉しそうに言った。
「さっきみたいに怖いのは勘弁ですけどね…」
オズワルドは苦笑いを浮かべた。
――次の日の朝、母親が二人をリビングから呼んだ。
「オズワルドー、グリンディアちゃん。朝ご飯ですよー」
しかし、二人は中々降りてこなかった。
母親がオズワルドの部屋を覗くと、二人は同じベッドで一緒に眠っていた。
「あらあら♪仲良しさんね…♪」
母親は微笑みながら、その光景を見守った。
「オズー、起きてるー?」
その声にオズワルドは目をこすりながら返事をした。
「グリンディア様!?こんな時間にどうされたんですか?」
扉の向こうから聞こえるグリンディアの声には、少し不満が混じっていた。
「なんか…寝れなくてさ~」
オズワルドは少し驚いたが、扉を開けて彼女を迎え入れた。
グリンディアは夜着姿で、少し疲れた様子だった。
「もー、授業中に寝てるからですよー」
と軽く叱るように言ったが、グリンディアは気にせず無邪気に笑った。
「ねえ、オズお話しようよ。この街の付近って面白い所あるの?美味しい食べ物屋とかさ」
オズワルドはしばらく考え、「そうですねー。『かぼちゃ亭』っていう食堂が美味しいですよ♪」と提案した。
「かぼちゃ亭?」グリンディアは興味津々で尋ねた。
「そうです。美味しい川魚とワインと蜂蜜で柔らかく煮たお肉が絶品なんです。焼き立てのフワッフワのパンもありますよ。」
「わぁ♪美味しそう!そこいきたいー!」と、グリンディアは目を輝かせた。
「ははは。今度一緒にいきましょう♪」オズワルドは微笑んで応えた。
「うふふ♪楽しみじゃー♪」
少しの沈黙が流れた後、オズワルドはふと思いついて尋ねた。
「そういえば、グリンディア様って飛ぶことができるのに、あまり飛ばないですよね。」
「ん~、婆ちゃんに『あまり飛ぶな』って言われてるんじゃ。足腰が弱くなるぞって。」
「な、なるほど…それはお祖母さまが正しい気がします。でも、魔法でいつでも飛べるって本当に凄いですね♪」
グリンディアは驚いた様子で、「え、そうなの?」と聞き返す。
「はい。魔法学校の先生達ですらホウキもなく飛べる人は見た事がないです。ほんとに羨ましいですよ。」
「そうか…じゃあ、オズも飛んでみる?」グリンディアが微笑んで言った。
次の瞬間、二人はグリンディアの魔法で宙に浮かび、窓を出て静かに夜空へと舞い上がった。
「わわわ…浮いてる!!!?」オズワルドは驚きと興奮で声を上げた。
「この街の夜景、綺麗じゃな~」グリンディアが呟くと、オズワルドもその美しさに見とれた。
「すごい…空を飛ぶって、なんて素晴らしいんだ…」
「おっ?少し遠くに輝いてる場所がある。あれはなんじゃ?」
「あれは王都ですね。」オズワルドが指差した。
「いってみよう!」
「えっ、だめですよ!怒られちゃいますよ!」
――オズワルドは慌てたが、グリンディアは笑いながら、魔法で二人をあっという間に王都の城の上空へ連れていった。
「むっ…オズ…見ろ!」グリンディアが指差す方向には、王子様とお姫様が見つめ合っている姿があった。
「これは…」オズワルドも目を見張る。
「王子様とお姫様が…なんてロマンティックなんじゃ♪」
しかし、その瞬間、二人がオズワルドとグリンディアに気づき、大声を上げた。
城内の衛兵たちがすぐに集まってきた。
――グリンディアとオズワルドは、その場を離れようと地上に降り立つと、全速力で逃げ出した。
「向こうだーー!」兵士たちが気づき、彼らを追い始めた。
兵士たちの叫び声が背後から響き渡り、二人は息を切らしながらも、さらに速度を上げて駆け抜ける。
「うわーーーー!バレちゃったじゃないですかーーー!!」オズワルドは慌てて叫んだ。
「くっそー!!!こうなったらあれをやる!」グリンディアが悔しそうに言った。
「なんですか、あれって!?」オズワルドが聞く。
「神に抗う究極魔法!隕石落としをお見舞いするんじゃ!」
「や、やめてください!街を消し去るつもりですか…!」オズワルドは恐怖で声を上げた。
「というか、こっちが100%悪いですし、そんな事したら駄目ですよ…!」
グリンディアは仕方なくため息をついた。
「だよねーー…じゃあ…全力で逃げろーーーーーー!」
オズワルドが提案した。
「さっきみたいに飛んで逃げましょうよ!」
「今飛んだら弓矢で撃ってくるじゃろー!」グリンディアが言い返す。
「そうじゃ!オズ!肩車してくれ!」突然、グリンディアが指示した。
「っへ?何か以前もこんな事があったんじゃ…」
オズワルドは戸惑いながらも、グリンディアを持ち上げ肩車するとグリンディアはそのまま反転し逆肩車状態になった。
「ゔぁたこれですかー。何も見えませ…」
「だから…この体勢でしゃべるな…ほれ」
グリンディアが不満を漏らしながらも、オズワルドの頭を突くと、彼の意識が変化し、周囲の状況を目をつぶったまま感知できるようになった。彼はすぐにその違和感に慣れ、落ち着きを取り戻す。
オズワルドは彼女を気遣いながらも、声を抑えるように言った。
「ゔぃえました!」
「あ…だから…しゃべるなって…」
グリンディアは黙り込んだが、彼女の次の言葉がオズワルドの耳に届いた。
「オズ…このまま走れ。ワシに10秒くれ。」
グリンディアは呪文を唱えた。
「よし!!出来た!いけーー!網のような結界!」
グリンディアの魔力で放たれた結界が、追いかけてくる衛兵たちを網に絡ませ、彼らを動けなくしてしまった。
「逃げろーーー!」
――命からがら逃げのびた二人は、ようやく家に戻った。
「あははははーー!!いやーーーー!楽しかったー♪」
グリンディアは大笑いしながら言った。
オズワルドは疲れ果て、「楽しかったじゃありませんよ…どうなるかと思いました…」と答えた。
「でも空を飛ぶのは楽しかったろ?」
「そ…それは…本当に素晴らしかったです…あんなのは初めてでした。」
オズワルドは興奮気味に答えた。
「そうか♪またどこかに連れてってあげる♪」
グリンディアは嬉しそうに言った。
「さっきみたいに怖いのは勘弁ですけどね…」
オズワルドは苦笑いを浮かべた。
――次の日の朝、母親が二人をリビングから呼んだ。
「オズワルドー、グリンディアちゃん。朝ご飯ですよー」
しかし、二人は中々降りてこなかった。
母親がオズワルドの部屋を覗くと、二人は同じベッドで一緒に眠っていた。
「あらあら♪仲良しさんね…♪」
母親は微笑みながら、その光景を見守った。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
異世界複利! 【単行本1巻発売中】 ~日利1%で始める追放生活~
蒼き流星ボトムズ
ファンタジー
クラス転移で異世界に飛ばされた遠市厘(といち りん)が入手したスキルは【複利(日利1%)】だった。
中世レベルの文明度しかない異世界ナーロッパ人からはこのスキルの価値が理解されず、また県内屈指の低偏差値校からの転移であることも幸いして級友にもスキルの正体がバレずに済んでしまう。
役立たずとして追放された厘は、この最強スキルを駆使して異世界無双を開始する。
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
