魔法学校で最弱の僕が最強魔法少女の従者となりました

モーティー

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新しい世界。初めての空中散歩

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夜が深まる中、オズワルドの部屋の扉が静かにノックされた。

「オズー、起きてるー?」

その声にオズワルドは目をこすりながら返事をした。
「グリンディア様!?こんな時間にどうされたんですか?」

扉の向こうから聞こえるグリンディアの声には、少し不満が混じっていた。
「なんか…寝れなくてさ~」

オズワルドは少し驚いたが、扉を開けて彼女を迎え入れた。
グリンディアは夜着姿で、少し疲れた様子だった。

「もー、授業中に寝てるからですよー」
と軽く叱るように言ったが、グリンディアは気にせず無邪気に笑った。

「ねえ、オズお話しようよ。この街の付近って面白い所あるの?美味しい食べ物屋とかさ」

オズワルドはしばらく考え、「そうですねー。『かぼちゃ亭』っていう食堂が美味しいですよ♪」と提案した。

「かぼちゃ亭?」グリンディアは興味津々で尋ねた。

「そうです。美味しい川魚とワインと蜂蜜で柔らかく煮たお肉が絶品なんです。焼き立てのフワッフワのパンもありますよ。」

「わぁ♪美味しそう!そこいきたいー!」と、グリンディアは目を輝かせた。

「ははは。今度一緒にいきましょう♪」オズワルドは微笑んで応えた。

「うふふ♪楽しみじゃー♪」

少しの沈黙が流れた後、オズワルドはふと思いついて尋ねた。
「そういえば、グリンディア様って飛ぶことができるのに、あまり飛ばないですよね。」

「ん~、婆ちゃんに『あまり飛ぶな』って言われてるんじゃ。足腰が弱くなるぞって。」

「な、なるほど…それはお祖母さまが正しい気がします。でも、魔法でいつでも飛べるって本当に凄いですね♪」

グリンディアは驚いた様子で、「え、そうなの?」と聞き返す。

「はい。魔法学校の先生達ですらホウキもなく飛べる人は見た事がないです。ほんとに羨ましいですよ。」

「そうか…じゃあ、オズも飛んでみる?」グリンディアが微笑んで言った。

次の瞬間、二人はグリンディアの魔法で宙に浮かび、窓を出て静かに夜空へと舞い上がった。

「わわわ…浮いてる!!!?」オズワルドは驚きと興奮で声を上げた。



「この街の夜景、綺麗じゃな~」グリンディアが呟くと、オズワルドもその美しさに見とれた。

「すごい…空を飛ぶって、なんて素晴らしいんだ…」

「おっ?少し遠くに輝いてる場所がある。あれはなんじゃ?」

「あれは王都ですね。」オズワルドが指差した。

「いってみよう!」

「えっ、だめですよ!怒られちゃいますよ!」





――オズワルドは慌てたが、グリンディアは笑いながら、魔法で二人をあっという間に王都の城の上空へ連れていった。

「むっ…オズ…見ろ!」グリンディアが指差す方向には、王子様とお姫様が見つめ合っている姿があった。

「これは…」オズワルドも目を見張る。

「王子様とお姫様が…なんてロマンティックなんじゃ♪」

しかし、その瞬間、二人がオズワルドとグリンディアに気づき、大声を上げた。
城内の衛兵たちがすぐに集まってきた。




――グリンディアとオズワルドは、その場を離れようと地上に降り立つと、全速力で逃げ出した。
「向こうだーー!」兵士たちが気づき、彼らを追い始めた。

兵士たちの叫び声が背後から響き渡り、二人は息を切らしながらも、さらに速度を上げて駆け抜ける。


「うわーーーー!バレちゃったじゃないですかーーー!!」オズワルドは慌てて叫んだ。

「くっそー!!!こうなったらあれをやる!」グリンディアが悔しそうに言った。

「なんですか、あれって!?」オズワルドが聞く。

「神に抗う究極魔法!隕石落としをお見舞いするんじゃ!」

「や、やめてください!街を消し去るつもりですか…!」オズワルドは恐怖で声を上げた。

「というか、こっちが100%悪いですし、そんな事したら駄目ですよ…!」

グリンディアは仕方なくため息をついた。
「だよねーー…じゃあ…全力で逃げろーーーーーー!」



オズワルドが提案した。
「さっきみたいに飛んで逃げましょうよ!」

「今飛んだら弓矢で撃ってくるじゃろー!」グリンディアが言い返す。

「そうじゃ!オズ!肩車してくれ!」突然、グリンディアが指示した。

「っへ?何か以前もこんな事があったんじゃ…」
オズワルドは戸惑いながらも、グリンディアを持ち上げ肩車するとグリンディアはそのまま反転し逆肩車状態になった。

「ゔぁたこれですかー。何も見えませ…」

「だから…この体勢でしゃべるな…ほれ」

グリンディアが不満を漏らしながらも、オズワルドの頭を突くと、彼の意識が変化し、周囲の状況を目をつぶったまま感知できるようになった。彼はすぐにその違和感に慣れ、落ち着きを取り戻す。

オズワルドは彼女を気遣いながらも、声を抑えるように言った。

「ゔぃえました!」

「あ…だから…しゃべるなって…」

グリンディアは黙り込んだが、彼女の次の言葉がオズワルドの耳に届いた。

「オズ…このまま走れ。ワシに10秒くれ。」

グリンディアは呪文を唱えた。
「よし!!出来た!いけーー!網のような結界!」

グリンディアの魔力で放たれた結界が、追いかけてくる衛兵たちを網に絡ませ、彼らを動けなくしてしまった。
「逃げろーーー!」




――命からがら逃げのびた二人は、ようやく家に戻った。

「あははははーー!!いやーーーー!楽しかったー♪」
グリンディアは大笑いしながら言った。

オズワルドは疲れ果て、「楽しかったじゃありませんよ…どうなるかと思いました…」と答えた。

「でも空を飛ぶのは楽しかったろ?」

「そ…それは…本当に素晴らしかったです…あんなのは初めてでした。」
オズワルドは興奮気味に答えた。

「そうか♪またどこかに連れてってあげる♪」
グリンディアは嬉しそうに言った。

「さっきみたいに怖いのは勘弁ですけどね…」
オズワルドは苦笑いを浮かべた。



――次の日の朝、母親が二人をリビングから呼んだ。
「オズワルドー、グリンディアちゃん。朝ご飯ですよー」

しかし、二人は中々降りてこなかった。
母親がオズワルドの部屋を覗くと、二人は同じベッドで一緒に眠っていた。

「あらあら♪仲良しさんね…♪」
母親は微笑みながら、その光景を見守った。
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