1 / 15
ここで彼女の人生は終わった
真っ白な世界
しおりを挟む
高校生になって初めての夏休み。今日は翔と奈々に加え中学から仲のいい中野大翔(なかのはると)と早坂六花(はやさかりっか)の四人で買い物に来ていた。
「翔はどっちが好き?」
水着の試着を始めた女子たち。翔に二種類の水着を見せて聞いた奈々。奈々と翔は生まれた日的には翔のほうが上で兄となっているが、義兄妹である2人からしたらあまり、兄妹という感覚があまりないため互いに名前で呼んでいる。
男女に分かれての水着選びだったはずがどちらがうまく水着が似合うかに代わり翔、奈々チームVS大翔、六花チームになってしまっている。。
「お前はもっと地味な奴がいいかな」
奈々は落ち着いていてとても派手な水着を選ぶタイプではない。しかし相当すごく水着をもってきた。
「地味なのか。だったらこれは?」
「それならまだいいかな。でも、俺はこれがおすすめだ」
「これちっちゃい子が着るみたいなやつじゃん」
「大丈夫だ。六花よりは子供に見えるから」
そういい翔は奈々の胸のあたりをじっと見た。
「これだから翔と組みたくないんだよ。これからだもん」
翔はいい意味でも悪い意味でも奈々を異性としての感情がまったくない。そのためいい意味としては家でもただなかのいい兄妹っといった感じ。しかしその他はただのデリカシーがない人間だ。平然に胸がないとか言うレベルだし。
「悪かったって。後でアイス買うから」
「ほんと!!許す」
アイスを買うことを約束するだけであっさり許してしまう奈々も奈々なのだが。
「六花のほうは終わったぜ」
「待って。ほら翔早く決めないと」
「だからこれだろ」
「本当に?」
「大丈夫だって」
奈々は納得いっていないが翔が押している翔が選んだ水着を着ることにした。
「お前あれはないだろ」
大翔にも奈々と同じようなことを言われる。
「だからあいつは子供だからかわいくなるんだって」
「そうやってなめてるぞすぐに大人になるぞ」
「それならいいけどな」
翔はネタで行っているように見えているが、実際のとこ一人でまだ行動できないのは心配しているとこもある。いじれば変わるのかとも思えていたが全然状況は変わらず基本誰かがいないと何もできない。今回も自分の好きな水着があったのにもかかわらず翔が選んだ水着を選んでいる。
「どう?」
六花が来た水着は青色だった。恥ずかしいそぶりを見せているのがどことなくかわいい。メガネを普段かけているがメガネを外した彼女も顔偏差値が高い。
「それで奈々は?」
奈々が入っていた試着室のカーテンがゆっくりとあいた。顔を隠していても顔が真っ赤になっているくらい恥ずかしいんだろう。
「普通に似合ってるじゃん」
「本当?」
六花がカバーする中男どもは笑いをこらえていた。
「デリカシーなさすぎ」
決して水着が悪いんじゃない。本当に似合っている。だが、背中についた羽が面白すぎる。なんで立体なんだよと突っ込みたいくらいに。大人の水着にこんなのあるのかって思える。
「なんで羽ついてるの?」
「知らないよ。翔これ知ってたでしょ」
「なんで気づかなかったんだよwww」
奈々はすぐにカーテンを閉めた。それに合わせて六花も閉める。
「やっぱりかわいいな。変に天然なのも」
「あれに気づいたうえでなくてほっとはしているがな」
気づいていて来たのであれば、相当おもしろい。翔は狙ったわけでもなかったがいいものを見れて満足だった。
着替えてカーテンを開けた二人。
「奈々それ買うのか?」
「買わないよ。さすがに翔に喜んでもらうためだし」
しれっと大人の対応をしてきた奈々さっき表情的に確実にありえないんだが。
「次どこ行くんだ?」
「私公園行きたい」
「なら昼買って公園で食べるか」
これから行く公園は大翔たちとまだ会う前からずっと遊んでいたところであるため、たくさんの思い出がある。奈々は今でもそこが大好きらしい。
四人は買い出しをして公園に向かった。奈々はすぐにでも行きたいようですごく急ぎ足だ。
「落ち着けよ。全く本当に好きなんだな」
公園の目の前の信号が赤だったため奈々は止まった。
「なんか眩暈がする」
なぜか赤信号の道路のほうにふらつきながら入っていく。
「奈々!!」
「翔助けて」
今どんな状況なのかまったくわからない奈々はどうしたらいいかわからず翔のほうに向かった。
「逆だ!!」
「えっ?」
奈々は翔のもとにもっどたと思っていたが道路のど真ん中にいた。そして目の前からトラックが。
「早くでろ」
「トラック」
奈々の脳裏に嫌な思い出がよぎった。そして体が完全に止まってしまった。
「おいまずいぞ。奈々なんか雰囲気がおかしい」
「くそ!!」
翔は持っていたバックを投げ捨て全力で走った。
「間に合ってくれ」
奈々には誰の声もクラクションの音も聞こえずただトラックが迫ってきていることだけが認識できた。しかし体が動かない。
「奈々!!」
ドンっと衝撃の音が聞こえ奈々は正気に戻った。しかしぶつかったのは自分ではないのがわかった。一瞬の出来事すぎて何にもわからないが誰かの手に覆われている。はねられ地面についたのも自分でないことはわかった。
「翔!!」
その声が聞こえしっかり見ると翔と同じ服だがなぜか赤かった。意識があるはずなのに力が入らない。
「大丈夫か?今救急車よんだ」
運転手が出てきて二人に駆け寄った。
「私はいいから」
出せる力を使って声を出したがその人には聞こえていない。
「てめー!!」
大翔が運転手の胸ぐらをつかんだ。
「そういうのは後にしてまずは二人を助けないと」
完全に力のない奈々はただ助けられているのを感じながら眠るしかなかった。
「翔はどっちが好き?」
水着の試着を始めた女子たち。翔に二種類の水着を見せて聞いた奈々。奈々と翔は生まれた日的には翔のほうが上で兄となっているが、義兄妹である2人からしたらあまり、兄妹という感覚があまりないため互いに名前で呼んでいる。
男女に分かれての水着選びだったはずがどちらがうまく水着が似合うかに代わり翔、奈々チームVS大翔、六花チームになってしまっている。。
「お前はもっと地味な奴がいいかな」
奈々は落ち着いていてとても派手な水着を選ぶタイプではない。しかし相当すごく水着をもってきた。
「地味なのか。だったらこれは?」
「それならまだいいかな。でも、俺はこれがおすすめだ」
「これちっちゃい子が着るみたいなやつじゃん」
「大丈夫だ。六花よりは子供に見えるから」
そういい翔は奈々の胸のあたりをじっと見た。
「これだから翔と組みたくないんだよ。これからだもん」
翔はいい意味でも悪い意味でも奈々を異性としての感情がまったくない。そのためいい意味としては家でもただなかのいい兄妹っといった感じ。しかしその他はただのデリカシーがない人間だ。平然に胸がないとか言うレベルだし。
「悪かったって。後でアイス買うから」
「ほんと!!許す」
アイスを買うことを約束するだけであっさり許してしまう奈々も奈々なのだが。
「六花のほうは終わったぜ」
「待って。ほら翔早く決めないと」
「だからこれだろ」
「本当に?」
「大丈夫だって」
奈々は納得いっていないが翔が押している翔が選んだ水着を着ることにした。
「お前あれはないだろ」
大翔にも奈々と同じようなことを言われる。
「だからあいつは子供だからかわいくなるんだって」
「そうやってなめてるぞすぐに大人になるぞ」
「それならいいけどな」
翔はネタで行っているように見えているが、実際のとこ一人でまだ行動できないのは心配しているとこもある。いじれば変わるのかとも思えていたが全然状況は変わらず基本誰かがいないと何もできない。今回も自分の好きな水着があったのにもかかわらず翔が選んだ水着を選んでいる。
「どう?」
六花が来た水着は青色だった。恥ずかしいそぶりを見せているのがどことなくかわいい。メガネを普段かけているがメガネを外した彼女も顔偏差値が高い。
「それで奈々は?」
奈々が入っていた試着室のカーテンがゆっくりとあいた。顔を隠していても顔が真っ赤になっているくらい恥ずかしいんだろう。
「普通に似合ってるじゃん」
「本当?」
六花がカバーする中男どもは笑いをこらえていた。
「デリカシーなさすぎ」
決して水着が悪いんじゃない。本当に似合っている。だが、背中についた羽が面白すぎる。なんで立体なんだよと突っ込みたいくらいに。大人の水着にこんなのあるのかって思える。
「なんで羽ついてるの?」
「知らないよ。翔これ知ってたでしょ」
「なんで気づかなかったんだよwww」
奈々はすぐにカーテンを閉めた。それに合わせて六花も閉める。
「やっぱりかわいいな。変に天然なのも」
「あれに気づいたうえでなくてほっとはしているがな」
気づいていて来たのであれば、相当おもしろい。翔は狙ったわけでもなかったがいいものを見れて満足だった。
着替えてカーテンを開けた二人。
「奈々それ買うのか?」
「買わないよ。さすがに翔に喜んでもらうためだし」
しれっと大人の対応をしてきた奈々さっき表情的に確実にありえないんだが。
「次どこ行くんだ?」
「私公園行きたい」
「なら昼買って公園で食べるか」
これから行く公園は大翔たちとまだ会う前からずっと遊んでいたところであるため、たくさんの思い出がある。奈々は今でもそこが大好きらしい。
四人は買い出しをして公園に向かった。奈々はすぐにでも行きたいようですごく急ぎ足だ。
「落ち着けよ。全く本当に好きなんだな」
公園の目の前の信号が赤だったため奈々は止まった。
「なんか眩暈がする」
なぜか赤信号の道路のほうにふらつきながら入っていく。
「奈々!!」
「翔助けて」
今どんな状況なのかまったくわからない奈々はどうしたらいいかわからず翔のほうに向かった。
「逆だ!!」
「えっ?」
奈々は翔のもとにもっどたと思っていたが道路のど真ん中にいた。そして目の前からトラックが。
「早くでろ」
「トラック」
奈々の脳裏に嫌な思い出がよぎった。そして体が完全に止まってしまった。
「おいまずいぞ。奈々なんか雰囲気がおかしい」
「くそ!!」
翔は持っていたバックを投げ捨て全力で走った。
「間に合ってくれ」
奈々には誰の声もクラクションの音も聞こえずただトラックが迫ってきていることだけが認識できた。しかし体が動かない。
「奈々!!」
ドンっと衝撃の音が聞こえ奈々は正気に戻った。しかしぶつかったのは自分ではないのがわかった。一瞬の出来事すぎて何にもわからないが誰かの手に覆われている。はねられ地面についたのも自分でないことはわかった。
「翔!!」
その声が聞こえしっかり見ると翔と同じ服だがなぜか赤かった。意識があるはずなのに力が入らない。
「大丈夫か?今救急車よんだ」
運転手が出てきて二人に駆け寄った。
「私はいいから」
出せる力を使って声を出したがその人には聞こえていない。
「てめー!!」
大翔が運転手の胸ぐらをつかんだ。
「そういうのは後にしてまずは二人を助けないと」
完全に力のない奈々はただ助けられているのを感じながら眠るしかなかった。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
私に姉など居ませんが?
山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」
「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」
「ありがとう」
私は婚約者スティーブと結婚破棄した。
書類にサインをし、慰謝料も請求した。
「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる