12 / 15
夏休み
海に行きたーい
しおりを挟む
翔と六花と大翔君はこんな私に毎日付き合ってくれて前よりは外に出れるようになった。死神がいないとたまに声が聞こえたりしているけどこっちの世界が楽しいと思えばいなくなるらしい。私のことを覚えいていない翔だけど、感覚的というか行動が前より私の知ってる翔に戻ってきている。これも翔がここに来た理由を達成し始めてるからかもね。
そんな日々を過ごし、で六花たちの夏休み折り返しを迎えた。私はあの日の約束を果たそうと思った。
「ねぇ海行かない?」
まだ六花たちには話してないけど、とりあえず翔だけに相談してみた。
「っは?お前腕はいいのか?」
腕というのは多分私の腕は刺したりしてたせいで傷がひどいほどある。翔が心配しているのは水着になったらそれを見られるのに平気なのかだと思う。
「上に羽織るから大丈夫だよ」
私のせいで行けなかった海だし、私のこと待ってくれてるんだからそれにこたえたい。
「とはいえさすがに」
「じゃー腕に何か巻くから」
とはいえ腕の傷が深いから何をまいても痛くて本当はつらい。でもなんとか許可もらわないと。
「そんなに海が大事なのか?どんな約束してたんだ?」
今の翔は記憶がないんだ。私のとの思い出だけでなく、私がかかわった思い出がすべてないのか。私にとって重要でも多分他の人からしたらそんなに重要ではない。でも、それをいったら絶対いけなくなる。
「行きたいなら行けばいいじゃない」
お母さんが口をはさんだ。私を助けてくれてる。
「ただし、ちゃんと笑顔で帰ってくること」
それくらい大丈夫。翔がいれば何でも楽しい。
「はー。だったら俺水着買わないと」
そっか私の水着はきれいな状態だったけど翔のは引かれたときにつぶされたのか。
「だったら二人で行ってきな」
ふ、二人で!!それってデー。いや違う違う違う。そもそも兄妹なんだから普通の。普通のなのかな。
私と翔はもう兄妹じゃない。かたがきがそうだとしてももう翔はいない。だったら付き合ってるってことも。
「翔いこ!!二人で」
「わかったから」
私は翔を引っ張った。やっぱり私も変わってきてる。だっていつもなら外に出るって聞いただけで嫌だったし。
(ふーん海行くんだ)
(なんのよう?)
またもう一人の私が声をかけてきた。
(海なんて行っていいの?)
(あなたには関係ない)
(っまあなたがいいならいいか。もう行っておくねさよならって)
何を言っているの?海にいけば闇の私がいなくなるってこと?もしかして、海に行ったら翔がいなくなる。そして達成した時何かが起こる。だからさよなら。だったら行かないほうが。
「どした行かねーのか?」
「いまいくー」
そんなの考えている余裕はない。翔がいなくなることは悪いことじゃない。むしろ成仏して新しい生命に生まれ変われるんだ。私のせいで残していしまった翔をいなくさせる。前ならそれだけでいいと思っていた。なのになんだろう。どこかで、翔がいなくなったら私はまたあの生活にもどる。それがなぜか怖い。前なら喜ぶようなことなのに。
そんな日々を過ごし、で六花たちの夏休み折り返しを迎えた。私はあの日の約束を果たそうと思った。
「ねぇ海行かない?」
まだ六花たちには話してないけど、とりあえず翔だけに相談してみた。
「っは?お前腕はいいのか?」
腕というのは多分私の腕は刺したりしてたせいで傷がひどいほどある。翔が心配しているのは水着になったらそれを見られるのに平気なのかだと思う。
「上に羽織るから大丈夫だよ」
私のせいで行けなかった海だし、私のこと待ってくれてるんだからそれにこたえたい。
「とはいえさすがに」
「じゃー腕に何か巻くから」
とはいえ腕の傷が深いから何をまいても痛くて本当はつらい。でもなんとか許可もらわないと。
「そんなに海が大事なのか?どんな約束してたんだ?」
今の翔は記憶がないんだ。私のとの思い出だけでなく、私がかかわった思い出がすべてないのか。私にとって重要でも多分他の人からしたらそんなに重要ではない。でも、それをいったら絶対いけなくなる。
「行きたいなら行けばいいじゃない」
お母さんが口をはさんだ。私を助けてくれてる。
「ただし、ちゃんと笑顔で帰ってくること」
それくらい大丈夫。翔がいれば何でも楽しい。
「はー。だったら俺水着買わないと」
そっか私の水着はきれいな状態だったけど翔のは引かれたときにつぶされたのか。
「だったら二人で行ってきな」
ふ、二人で!!それってデー。いや違う違う違う。そもそも兄妹なんだから普通の。普通のなのかな。
私と翔はもう兄妹じゃない。かたがきがそうだとしてももう翔はいない。だったら付き合ってるってことも。
「翔いこ!!二人で」
「わかったから」
私は翔を引っ張った。やっぱり私も変わってきてる。だっていつもなら外に出るって聞いただけで嫌だったし。
(ふーん海行くんだ)
(なんのよう?)
またもう一人の私が声をかけてきた。
(海なんて行っていいの?)
(あなたには関係ない)
(っまあなたがいいならいいか。もう行っておくねさよならって)
何を言っているの?海にいけば闇の私がいなくなるってこと?もしかして、海に行ったら翔がいなくなる。そして達成した時何かが起こる。だからさよなら。だったら行かないほうが。
「どした行かねーのか?」
「いまいくー」
そんなの考えている余裕はない。翔がいなくなることは悪いことじゃない。むしろ成仏して新しい生命に生まれ変われるんだ。私のせいで残していしまった翔をいなくさせる。前ならそれだけでいいと思っていた。なのになんだろう。どこかで、翔がいなくなったら私はまたあの生活にもどる。それがなぜか怖い。前なら喜ぶようなことなのに。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
私に姉など居ませんが?
山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」
「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」
「ありがとう」
私は婚約者スティーブと結婚破棄した。
書類にサインをし、慰謝料も請求した。
「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる