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夕方になり肌寒くなってきた頃、再びイブキがやって来た。
「殿下、ご機嫌麗しゅう」
「あぁ、ありがとう。ユツキを迎えに来たのか?」
「はい、肌寒くなって参りましたので」
イブキは座っているユツキを立たせて引き寄せる
「お見送り致します。」
イブキが頭を下げる
「あぁ」
ルイスもベンチから立ち上がり、表門から馬車に乗り帰って行った。
屋敷の中に入るとイブキがユツキの額や首に手を当てて何かを確認している
「兄様?」
「なんで急に特訓なんてしている。」
「体を少しでも強くしようと思って」
イブキはユツキの頬を抓った。
「に、にぃはあ…」
「何隠してる」
「かくしえあんえ…」
「嘘だな。目を左に逸らしただろう?嘘をついている証拠だ。」
イブキは右頬を抓っていた手を増やして両頬を抓る
「ほら言え。何を企んでる」
「いーます!言いますから…!」
ユツキはようやく観念して計画を話すことにした。
手を放され少し赤くなった頬をさする
「それで、何を企んでいたんだ?」
「企むなんてそんな大それたことでは…」
「まぁいい…話は部屋で聞く」
ユツキが逃げないように担ぎ上げられ、そのまま談話室へと連れていかれた。
「レイザ~…!」
ユツキの助けを求める声も今は手が届かない
「ユツキ様、もう正直に話した方が楽かと」
レイザーが少し後ろを歩きながら言った。
談話室のソファに降ろされ話をしろと言わんばかりに見つめられる
「怒らないで聞いていただけますか…?」
「既に怒っている。変わりは無い」
「そうですよね…」
ユツキは話しずらそうに視線をあちこちに向ける
「実は、殿下が病を治す方法を見つけてくださって」
「どんな名医にも治せなかったのにか?王室御用達の医師に凄いやつでもいたか」
イブキが驚いて身を乗り出す
「いえ、その…失せ物の塔という遺物が南のほうにあるらしく、願いを叶えると伝承があると」
「はあ?なんだ。ただのおとぎ話か…」
イブキが眉間に皺を寄せて窓の外に視線を向けた。
「ですが、ジョナサン様の話が眉唾物だったことはありませんから」
「はぁ…で?そのなんとやらの塔になんでお前が行かなければいけないんだ。」
イブキがため息をつき、話を続けさせられる
「その塔は出てしまうと中にいた時の記憶は消えてしまうのです。そして、願いは中にいる人しか叶わない。私もその塔に入らねばならないのです。それで、魔法の持久力を上げれば兄様も許してくださるのではと…」
ユツキがそう言い終えるとイブキは眉間に寄った皺をさらに酷くした。
「そんなことで許すとでも思ったのか?」
「兄様、落ち着いて聞いてください。これが最後の頼みの綱なんです…!希望があるなら賭けてみたいんです。」
「お前の病は俺が治してやる!子供の頃からそう決めているんだ!」
イブキはそう言うと談話室を出て行った。
「兄様…!」
追いかけようユツキが走り出そうとするのをレイザーが止める
「これ以上お体に無理をさせる訳にはいきません」
ユツキは肩を落として談話室のソファに沈みこんだ。
「一体どうすれば…」
ユツキは頭を抱えた。
「殿下、ご機嫌麗しゅう」
「あぁ、ありがとう。ユツキを迎えに来たのか?」
「はい、肌寒くなって参りましたので」
イブキは座っているユツキを立たせて引き寄せる
「お見送り致します。」
イブキが頭を下げる
「あぁ」
ルイスもベンチから立ち上がり、表門から馬車に乗り帰って行った。
屋敷の中に入るとイブキがユツキの額や首に手を当てて何かを確認している
「兄様?」
「なんで急に特訓なんてしている。」
「体を少しでも強くしようと思って」
イブキはユツキの頬を抓った。
「に、にぃはあ…」
「何隠してる」
「かくしえあんえ…」
「嘘だな。目を左に逸らしただろう?嘘をついている証拠だ。」
イブキは右頬を抓っていた手を増やして両頬を抓る
「ほら言え。何を企んでる」
「いーます!言いますから…!」
ユツキはようやく観念して計画を話すことにした。
手を放され少し赤くなった頬をさする
「それで、何を企んでいたんだ?」
「企むなんてそんな大それたことでは…」
「まぁいい…話は部屋で聞く」
ユツキが逃げないように担ぎ上げられ、そのまま談話室へと連れていかれた。
「レイザ~…!」
ユツキの助けを求める声も今は手が届かない
「ユツキ様、もう正直に話した方が楽かと」
レイザーが少し後ろを歩きながら言った。
談話室のソファに降ろされ話をしろと言わんばかりに見つめられる
「怒らないで聞いていただけますか…?」
「既に怒っている。変わりは無い」
「そうですよね…」
ユツキは話しずらそうに視線をあちこちに向ける
「実は、殿下が病を治す方法を見つけてくださって」
「どんな名医にも治せなかったのにか?王室御用達の医師に凄いやつでもいたか」
イブキが驚いて身を乗り出す
「いえ、その…失せ物の塔という遺物が南のほうにあるらしく、願いを叶えると伝承があると」
「はあ?なんだ。ただのおとぎ話か…」
イブキが眉間に皺を寄せて窓の外に視線を向けた。
「ですが、ジョナサン様の話が眉唾物だったことはありませんから」
「はぁ…で?そのなんとやらの塔になんでお前が行かなければいけないんだ。」
イブキがため息をつき、話を続けさせられる
「その塔は出てしまうと中にいた時の記憶は消えてしまうのです。そして、願いは中にいる人しか叶わない。私もその塔に入らねばならないのです。それで、魔法の持久力を上げれば兄様も許してくださるのではと…」
ユツキがそう言い終えるとイブキは眉間に寄った皺をさらに酷くした。
「そんなことで許すとでも思ったのか?」
「兄様、落ち着いて聞いてください。これが最後の頼みの綱なんです…!希望があるなら賭けてみたいんです。」
「お前の病は俺が治してやる!子供の頃からそう決めているんだ!」
イブキはそう言うと談話室を出て行った。
「兄様…!」
追いかけようユツキが走り出そうとするのをレイザーが止める
「これ以上お体に無理をさせる訳にはいきません」
ユツキは肩を落として談話室のソファに沈みこんだ。
「一体どうすれば…」
ユツキは頭を抱えた。
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