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定時連絡が無かったため翌々日、近くの小隊が様子を見に来た。
そこには死体の山とその前に呆然と座っているルイスがいた。
抉れた大地や所々燃えている地面、ルイスの大火傷を見れば何があったかは一目瞭然だった。
ルイスは直ぐに手当を受け王都へと帰還させられた。
大怪我を負っているルイスの傷は化膿しバイ菌が入り酷い高熱に魘されている状態だった。
城に着く頃には自分で立ち上がれないほどだ。
「ルイス…」
リアムは眠っているルイスの包帯を変えながら呟いた。
「王妃様、ローラント大公爵が参られました。」
ジョナサンに言われリアムは客間に向かった。
「王妃陛下、アレクサンダー・グランデューク・ローラントただいま参上致しました。なにぶん急なこと故手土産も持たずに申し訳ございません。」
「いや、構わない。急を要するから端的に…王子の怪我を治して欲しい」
リアムはアレクサンダーの目をしっかりと見つめて言った。
「…末息子の力ででしょうか」
「あぁ、黄金の血液さえあればルイスの怪我をすぐに治せるだろう。」
「ほう…」
リアムは指を組んでアレクサンダーを見据える
「もちろん、褒美は与える。何か願いがあれば聞き届けよう」
「ですが…」
「身勝手は承知の上で、頼んでいる。一人息子を死なせる訳には行かない」
アレクサンダーはしばし考える素振りをして
「では、今回の件は内密にしていただき…一つ貸しでございます。」
「はぁ、欲のない」
「黄金の血液は希少ですから、また命を狙われます。黄金の血液で怪我や病気を治したとなれば、自分のことも治せと言う輩も出てくるでしょう。
決して悟られぬようお願い致します。」
リアムはお易い御用と言うように指を弾いた。
「では、うちの息子に守らせるとしよう」
「はい?」
「王子に守られているとなれば手出しも容易には出来まい」
「あらぬ噂がたちかねませんが…」
「構わん。友人同士の交流とでも言っておけ。貸しは作りたくない」
「はぁ…」
アレクサンダーは毒気を抜かれたように息を吐いた。
「では交渉成立だな。」
そんな会話をした後アレクサンダーは帰宅した。
「ユツキ、来なさい」
帰ってきたアレクサンダーは広間でレイザーと遊んでいたユツキを呼んだ。
「おかえりなさいませ、お父様」
年齢の割に小さな身体で駆け寄ってくるユツキ
「ユツキ、明日城に赴くぞ。正装を忘れるな?」
「わかりました」
アレクサンダーはユツキの体を抱えて連れていく
「体調は大丈夫か?明日は少し血を摂るからな?」
「今日はすこし咳が出ましたがレイザーがくれた飴を舐めたら治ったんですよ」
そう言ったユツキの頭をアレクサンダーは撫でた。
「ルイス王子が大怪我を負われた。お前の黄金の血液で治して差し上げなさい」
「はぁい」
アレクサンダーはユツキの顔色をみて今日は調子が良かったのだと分かる
ユツキを部屋に返しレイザーに明日の予定を伝える
「かしこまりました。」
レイザーは頭を下げるとユツキと一緒に部屋に入っていく
「明日、殿下のところに行くんですよ」
「はい」
「何かお土産持っていきますか」
「この間庭に蒔いた種がそろそろ咲き始めたところですよ」
ユツキは嬉しそうに窓の外を見下ろし花壇に咲いている花を見た。
「殿下は白が好きって言ってました。白い花を持っていきます!」
レイザーに手を広げて大きな花束を表現する
「かしこまりました。明日出発前に摘みに行きましょう」
ユツキは花を包むためのラッピングペーパーとリボンを選ぶ
「うーん…なんだか違う気がします」
「でしたらスイレン様に伺えば気に入るものが見つかるかもしれませんよ」
ユツキはレイザーと共にスイレンの自室へと向かった。
そこには死体の山とその前に呆然と座っているルイスがいた。
抉れた大地や所々燃えている地面、ルイスの大火傷を見れば何があったかは一目瞭然だった。
ルイスは直ぐに手当を受け王都へと帰還させられた。
大怪我を負っているルイスの傷は化膿しバイ菌が入り酷い高熱に魘されている状態だった。
城に着く頃には自分で立ち上がれないほどだ。
「ルイス…」
リアムは眠っているルイスの包帯を変えながら呟いた。
「王妃様、ローラント大公爵が参られました。」
ジョナサンに言われリアムは客間に向かった。
「王妃陛下、アレクサンダー・グランデューク・ローラントただいま参上致しました。なにぶん急なこと故手土産も持たずに申し訳ございません。」
「いや、構わない。急を要するから端的に…王子の怪我を治して欲しい」
リアムはアレクサンダーの目をしっかりと見つめて言った。
「…末息子の力ででしょうか」
「あぁ、黄金の血液さえあればルイスの怪我をすぐに治せるだろう。」
「ほう…」
リアムは指を組んでアレクサンダーを見据える
「もちろん、褒美は与える。何か願いがあれば聞き届けよう」
「ですが…」
「身勝手は承知の上で、頼んでいる。一人息子を死なせる訳には行かない」
アレクサンダーはしばし考える素振りをして
「では、今回の件は内密にしていただき…一つ貸しでございます。」
「はぁ、欲のない」
「黄金の血液は希少ですから、また命を狙われます。黄金の血液で怪我や病気を治したとなれば、自分のことも治せと言う輩も出てくるでしょう。
決して悟られぬようお願い致します。」
リアムはお易い御用と言うように指を弾いた。
「では、うちの息子に守らせるとしよう」
「はい?」
「王子に守られているとなれば手出しも容易には出来まい」
「あらぬ噂がたちかねませんが…」
「構わん。友人同士の交流とでも言っておけ。貸しは作りたくない」
「はぁ…」
アレクサンダーは毒気を抜かれたように息を吐いた。
「では交渉成立だな。」
そんな会話をした後アレクサンダーは帰宅した。
「ユツキ、来なさい」
帰ってきたアレクサンダーは広間でレイザーと遊んでいたユツキを呼んだ。
「おかえりなさいませ、お父様」
年齢の割に小さな身体で駆け寄ってくるユツキ
「ユツキ、明日城に赴くぞ。正装を忘れるな?」
「わかりました」
アレクサンダーはユツキの体を抱えて連れていく
「体調は大丈夫か?明日は少し血を摂るからな?」
「今日はすこし咳が出ましたがレイザーがくれた飴を舐めたら治ったんですよ」
そう言ったユツキの頭をアレクサンダーは撫でた。
「ルイス王子が大怪我を負われた。お前の黄金の血液で治して差し上げなさい」
「はぁい」
アレクサンダーはユツキの顔色をみて今日は調子が良かったのだと分かる
ユツキを部屋に返しレイザーに明日の予定を伝える
「かしこまりました。」
レイザーは頭を下げるとユツキと一緒に部屋に入っていく
「明日、殿下のところに行くんですよ」
「はい」
「何かお土産持っていきますか」
「この間庭に蒔いた種がそろそろ咲き始めたところですよ」
ユツキは嬉しそうに窓の外を見下ろし花壇に咲いている花を見た。
「殿下は白が好きって言ってました。白い花を持っていきます!」
レイザーに手を広げて大きな花束を表現する
「かしこまりました。明日出発前に摘みに行きましょう」
ユツキは花を包むためのラッピングペーパーとリボンを選ぶ
「うーん…なんだか違う気がします」
「でしたらスイレン様に伺えば気に入るものが見つかるかもしれませんよ」
ユツキはレイザーと共にスイレンの自室へと向かった。
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