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少年に案内された先は王都の端にある路地裏の貧民街
ボロボロの雨も凌げるかどうかも分からない家に通される
中に入ると地べたにボロボロの布団を被って苦しそうに眠っている少女の姿があった。
「アスピスの毒にやられたんだ。すぐに体は洗ったけど手遅れだった。」
アスピスとはコブラ型の魔獣で刺激しない限り安全なのだが口から毒を吐くので危険なのだ。
毎年、道の真ん中で寝ていたアスピスを踏みつけて毒を食らってしまう初心者冒険者が後を絶たない
「薬屋に行ったら毒消しも回復ポーションも売り切れだって言うし…だから癒術師に頼んだんだけど…」
癒術師は治癒特化の魔法使い
かなり少数派なのだが需要が高い
そして一度の治療でかなり高い金額を要求される
「そのためにお金を」
「うん…」
ユツキは少女の前に跪き魔法を唱える
「…アンチドーテ」
少女の毒により変色していた皮膚が浮き出すように消えていく
温かい光に包まれた少女を見ても少年は理解ができないようだ。
先程まで苦しそうな顔をしていた少女はすっかり安らかな顔で眠っている
「な、治ったのか…?」
「はい、しばらく安静にしていればすぐに外に遊びに行けますよ」
「そ、そうなのか…」
少年は実感がないように佇んでいる
「さあ、もう盗みをしてはいけません。約束ですよ」
「わ、わかった!ありがとう…!」
少年は強く頷く
「お前の報酬も返すよ…初めて盗んだやつだから、ほかとは別にしてあるんだ。すぐにわかるからさ」
少年は部屋の隅を探って報酬の入った袋を差し出した。
「私のは差し上げますので、ほかの方の報酬は返してきてください。お金には困っていませんから」
少年から差し出された袋を押し戻した。
「貴方はとても身軽なのですぐにランクが上がり、報酬も高くなるでしょう。それを今捕まって水の泡にしてしまうのは勿体ないです。これからは清い身で精進してくださいね」
「うん!分かった!」
少年はユツキと挨拶のハグをした。
少年が先程盗んだ報酬袋を持って飛び出していきユツキとルイスはその場に残った。
「良かったのか?初めての報酬だろう?」
「えぇ、でも…私には必要ありませんから」
ユツキは眠っている少女を羨ましそうに見た。
「大丈夫だ。必ず治る」
「…はい、そうですね」
ユツキが少し微笑んだ。
ルイスはその表情に胸を締め付けられる
「ユツキ…」
ルイスがユツキを引き寄せようとした時
「戻してきた!!」
少年がドタドタと戻ってきた。
ばっと手を離し平静を装う
ルイスは内心悔しさでいっぱいだった。
「あ、そういえば名乗ってなかったな…俺はチェイサー!チェイサー・ハント!寝てるのはクララだ。」
「私はユツキです。そしてこの方はルイスです。」
身分を隠しているため敬称をつけないのはなんだかむず痒いなとユツキは思った。
「よろしくな」
ルイスとチェイサーが握手をした。
どうやらチェイサーはスったものこっそり返したようで懐から消えたものが急に現れるという怪奇現象がギルド周辺で起っていたようだ。
ボロボロの雨も凌げるかどうかも分からない家に通される
中に入ると地べたにボロボロの布団を被って苦しそうに眠っている少女の姿があった。
「アスピスの毒にやられたんだ。すぐに体は洗ったけど手遅れだった。」
アスピスとはコブラ型の魔獣で刺激しない限り安全なのだが口から毒を吐くので危険なのだ。
毎年、道の真ん中で寝ていたアスピスを踏みつけて毒を食らってしまう初心者冒険者が後を絶たない
「薬屋に行ったら毒消しも回復ポーションも売り切れだって言うし…だから癒術師に頼んだんだけど…」
癒術師は治癒特化の魔法使い
かなり少数派なのだが需要が高い
そして一度の治療でかなり高い金額を要求される
「そのためにお金を」
「うん…」
ユツキは少女の前に跪き魔法を唱える
「…アンチドーテ」
少女の毒により変色していた皮膚が浮き出すように消えていく
温かい光に包まれた少女を見ても少年は理解ができないようだ。
先程まで苦しそうな顔をしていた少女はすっかり安らかな顔で眠っている
「な、治ったのか…?」
「はい、しばらく安静にしていればすぐに外に遊びに行けますよ」
「そ、そうなのか…」
少年は実感がないように佇んでいる
「さあ、もう盗みをしてはいけません。約束ですよ」
「わ、わかった!ありがとう…!」
少年は強く頷く
「お前の報酬も返すよ…初めて盗んだやつだから、ほかとは別にしてあるんだ。すぐにわかるからさ」
少年は部屋の隅を探って報酬の入った袋を差し出した。
「私のは差し上げますので、ほかの方の報酬は返してきてください。お金には困っていませんから」
少年から差し出された袋を押し戻した。
「貴方はとても身軽なのですぐにランクが上がり、報酬も高くなるでしょう。それを今捕まって水の泡にしてしまうのは勿体ないです。これからは清い身で精進してくださいね」
「うん!分かった!」
少年はユツキと挨拶のハグをした。
少年が先程盗んだ報酬袋を持って飛び出していきユツキとルイスはその場に残った。
「良かったのか?初めての報酬だろう?」
「えぇ、でも…私には必要ありませんから」
ユツキは眠っている少女を羨ましそうに見た。
「大丈夫だ。必ず治る」
「…はい、そうですね」
ユツキが少し微笑んだ。
ルイスはその表情に胸を締め付けられる
「ユツキ…」
ルイスがユツキを引き寄せようとした時
「戻してきた!!」
少年がドタドタと戻ってきた。
ばっと手を離し平静を装う
ルイスは内心悔しさでいっぱいだった。
「あ、そういえば名乗ってなかったな…俺はチェイサー!チェイサー・ハント!寝てるのはクララだ。」
「私はユツキです。そしてこの方はルイスです。」
身分を隠しているため敬称をつけないのはなんだかむず痒いなとユツキは思った。
「よろしくな」
ルイスとチェイサーが握手をした。
どうやらチェイサーはスったものこっそり返したようで懐から消えたものが急に現れるという怪奇現象がギルド周辺で起っていたようだ。
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