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最終章 夢で逢えたら
第7話 会議
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その日は、少しだけ読書をしたり、ネットをしたり、音楽を聞いたりして朝を迎えた。薬は毎日ちゃんと飲んでいるのに、何で眠れないんだろう。……ということを考えると、余計に気が滅入るので思考を変える。そして気づけばこれを書いている。これまで書いた所に加筆修正し、続きを書く。書いている間はかなりの量の煙草を消費する。同時進行している小説は八作。つまると違う小説に切り替える。そうしていると、腹が減ったので米を炊き、冷蔵庫に閉まっておいたひきわり納豆で食べた。そろそろ本当に食生活どうにかした方がいいな……と思う反面、面倒くさくてなにもできない。
ヘルパーのチャイムによって起こされた。時間は十一時半。ほとんどなにもしていないし誰も呼んでいないので、部屋の掃除は三十分で終わった。僕は台所を少し片づけて、ヘルパーは床を箒で掃き、ユニット・バスを掃除した。睡眠薬が強いのだろう、寝る前の記憶がまったくない。だからこれを読み直して、ああ、昨晩は納豆を食べたんだな……と思い出す。
ヘルパーが帰ったあと、腹が減っているので米の残りをベーコンで食べた。今日は四時から関係者会議がある。今日は訪問看護が来る日だが、確か関係者会議があるから、そのときに話をするので、訪問には来ないと言っていたような気がする。
適当に、音楽を聞いたり、ネットをしたり、読書をしたりして過ごし、三時半になった所で家を出た。イヤホンで音楽を聞き、煙草を吸いながら歩いて十分、地域庁舎に着いた。入り口を入ってすぐに広いスペースがあり、端のベンチに訪問看護のおばさんと支援センターの男性とお婆さんが座っていた。おばさんは僕を見るなり、「来れるか心配してたのよ」と言った。お婆さんは、いつも来るヘルパーの代わりに来ました、と挨拶をしてきた。それからすぐに保健師が来て、六階の会議室に通された。
関係者会議で話し合った内容は、僕にとってはどうでもいいことばかりだった。それもそのはず、これまでの僕はどうだったか、今後僕をどうするか、を保健師、支援センター、ヘルパー、訪問看護で共有するための会議だからだ。一時間程で終わった。
また音楽を聞き、煙草を吸いながら家路に着いた。音楽を垂れ流しながら適当にネットをしたりして、九時ごろに食材を買い込んでそれを食べ、薬を飲んでこれを書いている。明日は昼から診察なので、寝たいが、なかなか眠くはならない。アルコールでも呑めばすぐに眠たくなるのだろうが。僕はアルコール、特にその中でもビールが大好きだ。しかしアルコールのせいで――当然それだけではないが――四か月間も閉鎖病棟にぶち込まれたので、呑むのが怖くなっている。そんなことをうだうだと考えていると、いつの間にか眠っていた。
昼の一時に目が覚めた。今日は何か予定があったっけ……とぼんやりとした頭で考えながら煙草に火をつけ、流しっぱなしにしていた音楽を止め、煙を吐き出したところで、そうだ、今日は診察だと思い出した。ああ、行かなければ、と思えば思うほど、行くのが面倒くさい。うだうだとしていると二時になり、三時になり、四時になり、四時半になってようやく僕はアパートを出た。途中図書館に寄って本を二冊返却し、病院についたのは五時近くになっていた。
諸々を済ませ二階のメンタルヘルス・センターの受付に行くと、顔見知りの看護師のおばさんが、「先生もう帰っちゃったよ」と言った。「代わりの先生でいい?」と聞いてきたので、僕は、「いいですよ」と言い、ずらっと並んだ椅子に腰かけた。すぐに呼ばれ、中へ入り、若い男の精神科医――というより研修医だろう――と二言三言話し、診察は終わった。
よくよく考えたら、昼に起きてからなにも食べていないので、蒲田駅まで歩いて、行きつけのラーメン屋に入った。よく友達と食べに行っていた、美味しいラーメン屋だ。最後に行ったのは一年前ぐらいだろうか。テーブル席二つ、カウンターという小さな店内には、僕以外誰もいない。食券を買い、見慣れた髭面の店主に渡すと、「ピリ辛と普通、どっちにします?」と聞いてきた。前はそんなものなかったのに。僕は何となく、「ピリ辛でお願いします」と答え、セルフ・サービスの水をコップに注ぎ、カウンターに座った。少し経ってラーメンが出てきたので、それを平らげて店を後にしたのだが、まだ何となく腹が空いていたので、隣にある吉野家へ入り、豚丼並盛を食べた。腹一杯になったので路地に入って煙草を吸い、ここまで来たのだからと、歩いて数分のブック・オフに入って物色し、帰ろうと思ったが、ここまで来たのだからと、そこから歩いて数分の駅ビルにある本屋に入って物色し、カミュでも買おうかな、と思っていると腹を下したのでトイレに行って済ませ、買う意欲がなくなったので家に帰った。家を着いたのは、八時半を回っていた。
これを九時まで書いてから薬を飲んで音楽を垂れ流した。あ、明日は金曜日、真理さんが来る日だ。風呂に入らないと……。
ヘルパーのチャイムによって起こされた。時間は十一時半。ほとんどなにもしていないし誰も呼んでいないので、部屋の掃除は三十分で終わった。僕は台所を少し片づけて、ヘルパーは床を箒で掃き、ユニット・バスを掃除した。睡眠薬が強いのだろう、寝る前の記憶がまったくない。だからこれを読み直して、ああ、昨晩は納豆を食べたんだな……と思い出す。
ヘルパーが帰ったあと、腹が減っているので米の残りをベーコンで食べた。今日は四時から関係者会議がある。今日は訪問看護が来る日だが、確か関係者会議があるから、そのときに話をするので、訪問には来ないと言っていたような気がする。
適当に、音楽を聞いたり、ネットをしたり、読書をしたりして過ごし、三時半になった所で家を出た。イヤホンで音楽を聞き、煙草を吸いながら歩いて十分、地域庁舎に着いた。入り口を入ってすぐに広いスペースがあり、端のベンチに訪問看護のおばさんと支援センターの男性とお婆さんが座っていた。おばさんは僕を見るなり、「来れるか心配してたのよ」と言った。お婆さんは、いつも来るヘルパーの代わりに来ました、と挨拶をしてきた。それからすぐに保健師が来て、六階の会議室に通された。
関係者会議で話し合った内容は、僕にとってはどうでもいいことばかりだった。それもそのはず、これまでの僕はどうだったか、今後僕をどうするか、を保健師、支援センター、ヘルパー、訪問看護で共有するための会議だからだ。一時間程で終わった。
また音楽を聞き、煙草を吸いながら家路に着いた。音楽を垂れ流しながら適当にネットをしたりして、九時ごろに食材を買い込んでそれを食べ、薬を飲んでこれを書いている。明日は昼から診察なので、寝たいが、なかなか眠くはならない。アルコールでも呑めばすぐに眠たくなるのだろうが。僕はアルコール、特にその中でもビールが大好きだ。しかしアルコールのせいで――当然それだけではないが――四か月間も閉鎖病棟にぶち込まれたので、呑むのが怖くなっている。そんなことをうだうだと考えていると、いつの間にか眠っていた。
昼の一時に目が覚めた。今日は何か予定があったっけ……とぼんやりとした頭で考えながら煙草に火をつけ、流しっぱなしにしていた音楽を止め、煙を吐き出したところで、そうだ、今日は診察だと思い出した。ああ、行かなければ、と思えば思うほど、行くのが面倒くさい。うだうだとしていると二時になり、三時になり、四時になり、四時半になってようやく僕はアパートを出た。途中図書館に寄って本を二冊返却し、病院についたのは五時近くになっていた。
諸々を済ませ二階のメンタルヘルス・センターの受付に行くと、顔見知りの看護師のおばさんが、「先生もう帰っちゃったよ」と言った。「代わりの先生でいい?」と聞いてきたので、僕は、「いいですよ」と言い、ずらっと並んだ椅子に腰かけた。すぐに呼ばれ、中へ入り、若い男の精神科医――というより研修医だろう――と二言三言話し、診察は終わった。
よくよく考えたら、昼に起きてからなにも食べていないので、蒲田駅まで歩いて、行きつけのラーメン屋に入った。よく友達と食べに行っていた、美味しいラーメン屋だ。最後に行ったのは一年前ぐらいだろうか。テーブル席二つ、カウンターという小さな店内には、僕以外誰もいない。食券を買い、見慣れた髭面の店主に渡すと、「ピリ辛と普通、どっちにします?」と聞いてきた。前はそんなものなかったのに。僕は何となく、「ピリ辛でお願いします」と答え、セルフ・サービスの水をコップに注ぎ、カウンターに座った。少し経ってラーメンが出てきたので、それを平らげて店を後にしたのだが、まだ何となく腹が空いていたので、隣にある吉野家へ入り、豚丼並盛を食べた。腹一杯になったので路地に入って煙草を吸い、ここまで来たのだからと、歩いて数分のブック・オフに入って物色し、帰ろうと思ったが、ここまで来たのだからと、そこから歩いて数分の駅ビルにある本屋に入って物色し、カミュでも買おうかな、と思っていると腹を下したのでトイレに行って済ませ、買う意欲がなくなったので家に帰った。家を着いたのは、八時半を回っていた。
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