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四
第9話 取材
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ボイス・レコーダーを取り出し、カウンターに置いて録音ボタンを押す。取材開始。といっても僕は今までこれを使ったことはおろか、取材という取材をしたことがなかったので、見よう見まね、手探りで始める。
「なにから話そうか……」とグラスを傾けながら佐和がつぶやくとかぶせるようにしてコタローが「兄貴の伝説ならいくらでも話せるっすよ。やくざの事務所に乗り込んだとか、族を何個もぶっ潰したとか」と意気揚々と話しだした。真実と嘘がないまぜになっているだろうが、それは別にしてひとつのネタにはなるかもしれない。そこを広げようとすると、佐和は苦笑いで「俺じゃなくてさ、小夜子の話だよ」と話題を止めた。「そうでした、すんません。でも、なんで小夜子姉さんが蒲田付近にいるってあっちにばれたんですかね?」とコタローが話題を修正した。阿呆そうに見えて、実のところは頭の回転が速くそれなりに賢いのかもしれない。
「それについては、なんとなくわかっているんだよね」
佐和にしてはいつになく歯切れの悪い返答だった。コタローもそれには触れず、僕と佐和にビールを注いで、竹さんにもう一本注文した。話したくない話題を広げても仕方がない。それはただ今はまだはっきりとしていないから言わないだけで、物事が進めばいつかは話してくれることだと思った。僕たちの間には、小夜子の件に関してのみ、隠しごとは存在しない。なぜなら、小さな隠しごとひとつで小夜子が危険にさらされるということは、僕にも佐和にも、そしてコタローにもわかっていることだからだ。
「徐々に徐々に、追い詰められているということだよね。そして明らかに力関係はあちらのほうが強い。仲間を集めるだとかして武装するしかない」と僕が言うと、佐和はまたも苦笑いで首を振った。
「俺はね、とにかく力でねじ伏せてきたんだ。力が絶対的だった。それを繰り返していると、もう誰を信用していいのかわからなくなった。いや、誰も信用できなくなった。いくら親友だと言っても、金を積まれたら親友をも殺そうとする。そういう世界でぎりぎりの生活をしていると、ただただ疲れちゃうんだよね」
「その中でコタロー君と知り合った」
「そう――コタローはさ、見た目も言動も馬鹿丸出しで、その分まっすぐな男でさ。コタローだけがずっと俺の後ろをついてきていた。センセは見てるからわかるだろうけれど、俺は、スイッチが入ると最後までやめることができない。徹底的にやる」
「そこに俺は惚れたんですよ」と、コタローが目を輝かせながら言った。「俺は兄貴のストッパーになりたい。そして、兄貴を守りたい」
「口では格好いいこと言うんだよな。でもコタロー、こんななりなのに喧嘩めちゃくちゃ弱くてさ」と佐和が笑うと、コタローは恥ずかしそうにぼそぼそと言い訳を呟いた。
「たった二人だけで、今までよく殺されずにやってこれたね」と僕が訊くと、コタローはなにか言いたげな顔をしながら、「まあ……いろいろあるんですよ」とだけ言った。そこにも僕は、それ以上追求はしない。そして佐和がグラスを空にし、なにかを言おうとした時、佐和の携帯が鳴った。発信者を確認すると慌てた様子で「ごめん、用事を思い出した。あとは二人で」とだけ言い残し、バーを出た。
そして、カウンターの向こうでずっと黙っていた竹さんが言いにくそうに、「コタローちゃんさ、あの話したほうがよくないか?」と呟いた。瞬間的にコタローの顔つきが変わり「いや、でも……ああ……うん……そうっすね……」と狼狽しだした。僕が助け舟を出すように「言いたくなった時に言えばいいよ」と言うと、しばらく考えてから大きく深呼吸を二度し、重い口を開いた。
「兄貴は、小夜子姉さんを守るために死ぬ気で頑張っています」
「僕の目にもそう見えるよ」
「兄貴は、たったひとりでやってるんですよ」
「うん」
「小夜子姉さんを探す奴を半殺しにして警告している、と兄貴はよく言うんですが、一線を超えた奴らにその程度の警告なんて、通用すると思いますか? 通用どころか」
「逆効果になっていると?」
「はい。世の中はね、金なんですよ。俺たちみたいな金のない奴らは、金を持ってる奴らにいいように使われるだけです」と一気にまくし立てると、次第にその声が嗚咽へと変わっていった。カウンターに何度も拳を叩きつけながら、ひたすら涙を流し嗚咽するコタローをただ見つめていた。竹さんがそんなコタローにハンカチを手渡すと、何度も謝りながらハンカチで涙を拭った。
「俺や兄貴みたいな人間がプロを相手にするには、力だけじゃ駄目なんですよ」とだけ言い、またコタローは黙り込んだ。
「金が必要だよね。そしてその金がどこから入っているか。それが重要」と僕が先を促すように言うと、コタローは何度も頷いた。
「先生は、ワンダーウォールって知ってますか?」
「いや、聞いたことがないな」
「簡単に言えば、小中学生を集めたなんでも屋集団ってやつっす。ほら、小中学生のガキは法律で守られてるじゃないですか、俺らと違って。その上ガキどもは、金にも守られてるんですよ。小夜子姉さんの追っ手と同じ力を持つために小中学生に近づいて、いいように使われてんです。鼻と耳を削いでっていうやり方も、小中学生のガキに言われてんですよ。でもね、ガキどもは小夜子姉さんの追っ手と繋がってるんですよ」
言葉を吐き出すために次々とビールを呑み続け、ほとんど泥酔した状態でコタローは語り続けた。
まとめるとこうなる。佐和はワンダーウォールという集団に使われ、人には言えないような仕事を繰り返している。そうしなければ小夜子が父親の雇った連中に捕まってしまうからだ。しかし集団は小夜子の父親と裏で繋がっており、ただ遊ばれているだけだった。蒲田の裏を支配しているのは、やくざのような古いシステムではなく、法律と金で守られた小中学生だというわけだ。
掃いて捨てるほどの金を持っている連中にとって、佐和と小夜子、そしてその周りの人間のことなど単なる玩具でしかない。暇つぶしの玩具だ。そのシステムの中で佐和がもがけばもがくほど、小夜子を守ろうとすればするほど、佐和と小夜子は追い詰められていく。もうチェック・メイトの状態だ。そうやってもがき苦しんでいる人間をただあざ笑っている。飽きれば処分し、また新しい玩具で遊ぶだけだ。
僕の理解を超えた話になっていた。僕はいったいどうすればいいのだろうか。そういう意味では、覚悟が足りなかった。これを記事にすれば金が入り、認められるという生半可な気持ちで踏み込んではいけないゾーンに足を踏み入れていた。僕は表の人間だ。裏に近づいてはいけない人間だ。
そしてコタローは強い口調で「この話は兄貴には絶対にちゃ駄目っすよ」と言った。もう話すことはなくなったようなので、ボイス・レコーダーを停止し、それと煙草をポケットにしまいこんで立ち上がると、コタローはまた涙を流し始め、僕に言った。そこだけ録音されなかったのは、コタローの作戦だったのかもしれない。コタローは「俺がなんでこの話を知っているかわかります?」と僕に訊いた。僕が首を振ると「俺はね、兄貴の行動を逐一報告する役割なんですよ」と悲しそうな表情でぼそりと言った。「ずっと兄貴に従って、信用を得て、あっちに流すってわけですよ」
コタローが僕の目をじっと見て、言った。
「なにやってんですかね、俺って」
コタローは佐和が戻るまでここに残ると言うので、竹さんに挨拶をし、家に帰った。シャワーを浴びて寝る前の薬を飲み、パソコンの前に座る。時刻は深夜二時。一文字も打つことができない。なにを書けばいいのかがわからない。そうしていると佐和からメッセージが届いた。
「今日はお疲れ様。コタロー、べろべろに酔ってたよ。なんか余計な話しなかった?(笑)」
「お疲れ。いや、ずっと佐和君の武勇伝を意気揚々と話していたよ(笑)」とだけ返した。なにも言えない。
コタローの話が頭の中に一定の大きさを保ったまま存在している。その状態でボイス・レコーダーを再生させたまま、勢いに任せて書けるところまで一気に書き上げた。当然ワンダーウォールのことは一切書かず、前回の続きで、主にコタロー関係の話でまとめておいたすぐに推敲をして誤字脱字等々を直し、メールに添付してミツギに送る。それから煙草を一服しつつコンビニエンス・ストアへ行き、紙パックの百円のカフェオレ、六本百円のスティック・パン、同じく百円のクロワッサンを買う。この店にはよく行くので、女性店員に顔を覚えられている。レジに差し出すと、「田舎からみかん送られてきたんだけれど食べる?」と訊かれたので「いいんですか? ありがとうございます」と返事すると、買い物袋に大量のみかんを入れてくれた。「ビタミン摂らなきゃ駄目だよ」と言われ、それに軽く返事をし店を後にした。
みかんを食べつつ音楽を垂れ流しつつ、ぼんやりとコタローの話を頭の中に漂わせていると、ミツギからパソコンへメールが着た。
「これでOK。ギャラは振り込んでおいた」
それに返信し、夕方と夜の分の薬をまとめて飲んで、敷いたままの布団へ横になった。気づくと朝になっていた。
「なにから話そうか……」とグラスを傾けながら佐和がつぶやくとかぶせるようにしてコタローが「兄貴の伝説ならいくらでも話せるっすよ。やくざの事務所に乗り込んだとか、族を何個もぶっ潰したとか」と意気揚々と話しだした。真実と嘘がないまぜになっているだろうが、それは別にしてひとつのネタにはなるかもしれない。そこを広げようとすると、佐和は苦笑いで「俺じゃなくてさ、小夜子の話だよ」と話題を止めた。「そうでした、すんません。でも、なんで小夜子姉さんが蒲田付近にいるってあっちにばれたんですかね?」とコタローが話題を修正した。阿呆そうに見えて、実のところは頭の回転が速くそれなりに賢いのかもしれない。
「それについては、なんとなくわかっているんだよね」
佐和にしてはいつになく歯切れの悪い返答だった。コタローもそれには触れず、僕と佐和にビールを注いで、竹さんにもう一本注文した。話したくない話題を広げても仕方がない。それはただ今はまだはっきりとしていないから言わないだけで、物事が進めばいつかは話してくれることだと思った。僕たちの間には、小夜子の件に関してのみ、隠しごとは存在しない。なぜなら、小さな隠しごとひとつで小夜子が危険にさらされるということは、僕にも佐和にも、そしてコタローにもわかっていることだからだ。
「徐々に徐々に、追い詰められているということだよね。そして明らかに力関係はあちらのほうが強い。仲間を集めるだとかして武装するしかない」と僕が言うと、佐和はまたも苦笑いで首を振った。
「俺はね、とにかく力でねじ伏せてきたんだ。力が絶対的だった。それを繰り返していると、もう誰を信用していいのかわからなくなった。いや、誰も信用できなくなった。いくら親友だと言っても、金を積まれたら親友をも殺そうとする。そういう世界でぎりぎりの生活をしていると、ただただ疲れちゃうんだよね」
「その中でコタロー君と知り合った」
「そう――コタローはさ、見た目も言動も馬鹿丸出しで、その分まっすぐな男でさ。コタローだけがずっと俺の後ろをついてきていた。センセは見てるからわかるだろうけれど、俺は、スイッチが入ると最後までやめることができない。徹底的にやる」
「そこに俺は惚れたんですよ」と、コタローが目を輝かせながら言った。「俺は兄貴のストッパーになりたい。そして、兄貴を守りたい」
「口では格好いいこと言うんだよな。でもコタロー、こんななりなのに喧嘩めちゃくちゃ弱くてさ」と佐和が笑うと、コタローは恥ずかしそうにぼそぼそと言い訳を呟いた。
「たった二人だけで、今までよく殺されずにやってこれたね」と僕が訊くと、コタローはなにか言いたげな顔をしながら、「まあ……いろいろあるんですよ」とだけ言った。そこにも僕は、それ以上追求はしない。そして佐和がグラスを空にし、なにかを言おうとした時、佐和の携帯が鳴った。発信者を確認すると慌てた様子で「ごめん、用事を思い出した。あとは二人で」とだけ言い残し、バーを出た。
そして、カウンターの向こうでずっと黙っていた竹さんが言いにくそうに、「コタローちゃんさ、あの話したほうがよくないか?」と呟いた。瞬間的にコタローの顔つきが変わり「いや、でも……ああ……うん……そうっすね……」と狼狽しだした。僕が助け舟を出すように「言いたくなった時に言えばいいよ」と言うと、しばらく考えてから大きく深呼吸を二度し、重い口を開いた。
「兄貴は、小夜子姉さんを守るために死ぬ気で頑張っています」
「僕の目にもそう見えるよ」
「兄貴は、たったひとりでやってるんですよ」
「うん」
「小夜子姉さんを探す奴を半殺しにして警告している、と兄貴はよく言うんですが、一線を超えた奴らにその程度の警告なんて、通用すると思いますか? 通用どころか」
「逆効果になっていると?」
「はい。世の中はね、金なんですよ。俺たちみたいな金のない奴らは、金を持ってる奴らにいいように使われるだけです」と一気にまくし立てると、次第にその声が嗚咽へと変わっていった。カウンターに何度も拳を叩きつけながら、ひたすら涙を流し嗚咽するコタローをただ見つめていた。竹さんがそんなコタローにハンカチを手渡すと、何度も謝りながらハンカチで涙を拭った。
「俺や兄貴みたいな人間がプロを相手にするには、力だけじゃ駄目なんですよ」とだけ言い、またコタローは黙り込んだ。
「金が必要だよね。そしてその金がどこから入っているか。それが重要」と僕が先を促すように言うと、コタローは何度も頷いた。
「先生は、ワンダーウォールって知ってますか?」
「いや、聞いたことがないな」
「簡単に言えば、小中学生を集めたなんでも屋集団ってやつっす。ほら、小中学生のガキは法律で守られてるじゃないですか、俺らと違って。その上ガキどもは、金にも守られてるんですよ。小夜子姉さんの追っ手と同じ力を持つために小中学生に近づいて、いいように使われてんです。鼻と耳を削いでっていうやり方も、小中学生のガキに言われてんですよ。でもね、ガキどもは小夜子姉さんの追っ手と繋がってるんですよ」
言葉を吐き出すために次々とビールを呑み続け、ほとんど泥酔した状態でコタローは語り続けた。
まとめるとこうなる。佐和はワンダーウォールという集団に使われ、人には言えないような仕事を繰り返している。そうしなければ小夜子が父親の雇った連中に捕まってしまうからだ。しかし集団は小夜子の父親と裏で繋がっており、ただ遊ばれているだけだった。蒲田の裏を支配しているのは、やくざのような古いシステムではなく、法律と金で守られた小中学生だというわけだ。
掃いて捨てるほどの金を持っている連中にとって、佐和と小夜子、そしてその周りの人間のことなど単なる玩具でしかない。暇つぶしの玩具だ。そのシステムの中で佐和がもがけばもがくほど、小夜子を守ろうとすればするほど、佐和と小夜子は追い詰められていく。もうチェック・メイトの状態だ。そうやってもがき苦しんでいる人間をただあざ笑っている。飽きれば処分し、また新しい玩具で遊ぶだけだ。
僕の理解を超えた話になっていた。僕はいったいどうすればいいのだろうか。そういう意味では、覚悟が足りなかった。これを記事にすれば金が入り、認められるという生半可な気持ちで踏み込んではいけないゾーンに足を踏み入れていた。僕は表の人間だ。裏に近づいてはいけない人間だ。
そしてコタローは強い口調で「この話は兄貴には絶対にちゃ駄目っすよ」と言った。もう話すことはなくなったようなので、ボイス・レコーダーを停止し、それと煙草をポケットにしまいこんで立ち上がると、コタローはまた涙を流し始め、僕に言った。そこだけ録音されなかったのは、コタローの作戦だったのかもしれない。コタローは「俺がなんでこの話を知っているかわかります?」と僕に訊いた。僕が首を振ると「俺はね、兄貴の行動を逐一報告する役割なんですよ」と悲しそうな表情でぼそりと言った。「ずっと兄貴に従って、信用を得て、あっちに流すってわけですよ」
コタローが僕の目をじっと見て、言った。
「なにやってんですかね、俺って」
コタローは佐和が戻るまでここに残ると言うので、竹さんに挨拶をし、家に帰った。シャワーを浴びて寝る前の薬を飲み、パソコンの前に座る。時刻は深夜二時。一文字も打つことができない。なにを書けばいいのかがわからない。そうしていると佐和からメッセージが届いた。
「今日はお疲れ様。コタロー、べろべろに酔ってたよ。なんか余計な話しなかった?(笑)」
「お疲れ。いや、ずっと佐和君の武勇伝を意気揚々と話していたよ(笑)」とだけ返した。なにも言えない。
コタローの話が頭の中に一定の大きさを保ったまま存在している。その状態でボイス・レコーダーを再生させたまま、勢いに任せて書けるところまで一気に書き上げた。当然ワンダーウォールのことは一切書かず、前回の続きで、主にコタロー関係の話でまとめておいたすぐに推敲をして誤字脱字等々を直し、メールに添付してミツギに送る。それから煙草を一服しつつコンビニエンス・ストアへ行き、紙パックの百円のカフェオレ、六本百円のスティック・パン、同じく百円のクロワッサンを買う。この店にはよく行くので、女性店員に顔を覚えられている。レジに差し出すと、「田舎からみかん送られてきたんだけれど食べる?」と訊かれたので「いいんですか? ありがとうございます」と返事すると、買い物袋に大量のみかんを入れてくれた。「ビタミン摂らなきゃ駄目だよ」と言われ、それに軽く返事をし店を後にした。
みかんを食べつつ音楽を垂れ流しつつ、ぼんやりとコタローの話を頭の中に漂わせていると、ミツギからパソコンへメールが着た。
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