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白熱する選挙戦に、この想いを込めて――
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喘ぐようなその呼吸も、重なってる肌から伝わる熱も、何もかもが愛おしくて堪らなくなる――。
「うぅっ、稜……挿れたままにしてる俺のを、さりげなく締めつけるなんて、まだ足りないのか?」
「あれ、締まってた? そんなつもり、全然なかったんだけど。克巳さんのことが愛おしいなぁと、しみじみ感じていただけなのに」
「また締めつける……このまま四回戦を続ける、羽目になるけど」
ちゃっかり腰を小刻みに上下させて、俺を煽ろうとするなんて、ヤル気満々じゃないか! これだから、克巳さんとのエッチは止められないんだ。
「明日からは、こんなことをしている余裕なんてないし……こうやってずっと、繋がっていたくて。ねぇダメ?」
短く切った髪の毛を撫で、俺のことを宥めるように触れてくる克巳さんの手を取って、すりすりと頬擦りをしてみた。
「繋がっていたいなんていうワガママを、聞かないワケがないだろう。それに――」
「うん?」
「いつもよりしつこくしていた俺の作戦に、まんまと君が乗ってくれたから」
切れ長の一重瞼を少しだけ震わせて、俺の顔に近づいてきた。その顔をもっと引き寄せるべく、両手で包み込んであげる。
「克巳さん、俺の身体に火をつけるために、ねちっこく責めていたんでしょ?」
ちゅっと触れるだけのキスをしてから、改めて愛おしい人の顔を見つめた。どこか寂しげに見えるのは、どうしてなんだろう?
「……身体だけに、火をつけたつもりはないんだよ」
「だったら、燃料を投下されちゃったのかな。克巳さんに、燃え盛っている俺の気持ちを見せられないのが、すっげぇ残念かも」
「証明してみて欲しい。俺のことをどれだけ好きなのか……稜」
胸を締め付けるような掠れた声が、耳と一緒に心にも響いた。
なにか、不安に思っていることでもあるのかな。もしかして知らない間に、俺がしでかしちゃったとか?
「ごめっ……克巳さん俺は――ぅうっ!?」
続けようと思った言葉が唐突に、傍にある唇によって奪われてしまった。荒々しいそれのせいで、口の端からよだれが滴る始末。
「んぐっ、もっ……くるしぃ、っ……あぁん」
俺の苦情も何のその、貪るようにくちづけを続行した。いつもよりしつこいワケといい、今のコレといい、いったいどうしちゃったんだろ。
理由を考えたくても、徐々に追い込まれていく身体から、見事に思考が奪われていく。
しかも中に挿れっぱなしになってる克巳さん自身が、みるみるうちに回復しているせいで、ぐりぐりと気持ちいいところに、これでもかと当たっている状態。
大好きな人の気持ちを察してあげたいというのに、心と身体が裏腹なんて、本当に辛すぎる!!
「はあぁん……克巳さ、ああっ……いっ、いきなり腰をっ!?」
なんとかして、やり過ごそうとした俺の隙をついて、腰を更にぐいっと奥の方へと押し進めてきた。
「稜、もっともっと深く繋がっていたい。今だけは誰のものでもない、俺だけのために」
そして痛いくらいに両腕で、ぎゅっと抱きしめてくる。
「なに、言ってるの。俺は克巳さんのものだよ。克巳さんだけを愛してる。だから安心して」
腕ごと身体を抱きしめられているので当然、克巳さんの身体には触れることが出来ないけれど――。
「もっと愛して。触れていなくても思い出せるくらい、強烈に愛してほしい」
貴方を求める言葉なら、たくさん告げることが出来る。愛してるっていう気持ちを込めて、これでもかとたくさん言うことができるから。
ほほ笑む俺の顔を見た克巳さんから、さっきまで浮かべていた切なげな表情が消え失せ、ふんわりとした柔らかい笑みを口元に湛えた。切れ長の一重まぶたが細められ、愛おしそうに俺をじぃっと眺め倒す。
その視線だけで、どうにかなってしまいそうだよ。
「君は、本当に凄い恋人だよ。早く寝かせてやりたいと思っている傍から、俺をこんな風に掻き立てるんだから。ありがとう、稜」
重ねられた唇から沁み込むように、克巳さんの気持ちが流れ込んでくる。そんな愛おしさを、充分に感じることができた夜だった。
「うぅっ、稜……挿れたままにしてる俺のを、さりげなく締めつけるなんて、まだ足りないのか?」
「あれ、締まってた? そんなつもり、全然なかったんだけど。克巳さんのことが愛おしいなぁと、しみじみ感じていただけなのに」
「また締めつける……このまま四回戦を続ける、羽目になるけど」
ちゃっかり腰を小刻みに上下させて、俺を煽ろうとするなんて、ヤル気満々じゃないか! これだから、克巳さんとのエッチは止められないんだ。
「明日からは、こんなことをしている余裕なんてないし……こうやってずっと、繋がっていたくて。ねぇダメ?」
短く切った髪の毛を撫で、俺のことを宥めるように触れてくる克巳さんの手を取って、すりすりと頬擦りをしてみた。
「繋がっていたいなんていうワガママを、聞かないワケがないだろう。それに――」
「うん?」
「いつもよりしつこくしていた俺の作戦に、まんまと君が乗ってくれたから」
切れ長の一重瞼を少しだけ震わせて、俺の顔に近づいてきた。その顔をもっと引き寄せるべく、両手で包み込んであげる。
「克巳さん、俺の身体に火をつけるために、ねちっこく責めていたんでしょ?」
ちゅっと触れるだけのキスをしてから、改めて愛おしい人の顔を見つめた。どこか寂しげに見えるのは、どうしてなんだろう?
「……身体だけに、火をつけたつもりはないんだよ」
「だったら、燃料を投下されちゃったのかな。克巳さんに、燃え盛っている俺の気持ちを見せられないのが、すっげぇ残念かも」
「証明してみて欲しい。俺のことをどれだけ好きなのか……稜」
胸を締め付けるような掠れた声が、耳と一緒に心にも響いた。
なにか、不安に思っていることでもあるのかな。もしかして知らない間に、俺がしでかしちゃったとか?
「ごめっ……克巳さん俺は――ぅうっ!?」
続けようと思った言葉が唐突に、傍にある唇によって奪われてしまった。荒々しいそれのせいで、口の端からよだれが滴る始末。
「んぐっ、もっ……くるしぃ、っ……あぁん」
俺の苦情も何のその、貪るようにくちづけを続行した。いつもよりしつこいワケといい、今のコレといい、いったいどうしちゃったんだろ。
理由を考えたくても、徐々に追い込まれていく身体から、見事に思考が奪われていく。
しかも中に挿れっぱなしになってる克巳さん自身が、みるみるうちに回復しているせいで、ぐりぐりと気持ちいいところに、これでもかと当たっている状態。
大好きな人の気持ちを察してあげたいというのに、心と身体が裏腹なんて、本当に辛すぎる!!
「はあぁん……克巳さ、ああっ……いっ、いきなり腰をっ!?」
なんとかして、やり過ごそうとした俺の隙をついて、腰を更にぐいっと奥の方へと押し進めてきた。
「稜、もっともっと深く繋がっていたい。今だけは誰のものでもない、俺だけのために」
そして痛いくらいに両腕で、ぎゅっと抱きしめてくる。
「なに、言ってるの。俺は克巳さんのものだよ。克巳さんだけを愛してる。だから安心して」
腕ごと身体を抱きしめられているので当然、克巳さんの身体には触れることが出来ないけれど――。
「もっと愛して。触れていなくても思い出せるくらい、強烈に愛してほしい」
貴方を求める言葉なら、たくさん告げることが出来る。愛してるっていう気持ちを込めて、これでもかとたくさん言うことができるから。
ほほ笑む俺の顔を見た克巳さんから、さっきまで浮かべていた切なげな表情が消え失せ、ふんわりとした柔らかい笑みを口元に湛えた。切れ長の一重まぶたが細められ、愛おしそうに俺をじぃっと眺め倒す。
その視線だけで、どうにかなってしまいそうだよ。
「君は、本当に凄い恋人だよ。早く寝かせてやりたいと思っている傍から、俺をこんな風に掻き立てるんだから。ありがとう、稜」
重ねられた唇から沁み込むように、克巳さんの気持ちが流れ込んでくる。そんな愛おしさを、充分に感じることができた夜だった。
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