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本編
第8話:身を委ねる※
しおりを挟む今でさえ恥ずかしくて死にそうなのに今後はずっとレギオンにされるだって? 冗談じゃない! もうこれっきりにしてほしいと声を出そうとしたら、また陰部を強く擦られた。
「ひゃああ…!! う…んん…」
そしてまた、射精する直前で動きがピタリと止まる。イきたくてもイけない…我慢汁がポタポタと溢れ、ベッドにシミを増やしていくだけだ。
「ユリス、返事は? お前はとっても良い子だから、ちゃんと返事ができるはずだ」
「な…なんで…イかせてくれな、ひゃっ…♡」
「言っただろう、お仕置きだって。私は可愛いユリスの為に心を鬼にしてお前を正そうとしてるんだ。返事は大切だろう? でも望むものを『はい』という返事一つでもらえるのだから、ユリスはとても幸せなんだよ?」
レギオンは焦らすようにぷっくりと飛び出た俺の乳首をもう片方の指でカリカリ擦る。
返事はしたくない、でも射精はしたい。返事をしてもしなくても地獄だ。ずっと我慢を繰り返されて頭がおかしくなりそうだ。
正直、俺がずっと我慢してもレギオンが諦めてくれるとは思えない。イけそうなのにイけなくて泣きそうになってる俺を見て、
「我慢しているユリスも可愛いね。今のうちにいっぱい見ておこうかな」
と笑顔で言ってくる。
俺が頑なに口を開こうとしなくてもレギオンは楽しそうだ。俺にはだんだん悪魔か何かに見えてきた。
今どれくらい経ったかは分からないが、仮に日が暮れても解放してくれそうにない。病みのスイッチが入るとそれくらいねっとりした人間であると、俺は知っている。
「に…兄様」
「どうしたんだいユリス? 我慢の限界?」
「は…はいと返事をすれば…今後は寸止めしないでくれますか…? 本当に辛いです…」
「そうだね、きっととても辛いだろう。こうやって焦らされるのはユリスの好みではないんだね。分かった。返事さえしてくれれば、今後は絶対こうしない。処理はユリスに心地よい快楽のみを与えると約束しよう。我慢しているユリスも可愛いけれど、やっぱり快楽で蕩けるユリスが1番可愛い」
レギオンの指先がちょんちょん俺の陰部の先端を突く。それすらもじれったい気持ち良さで、身体が分かりやすく反応する。
イきたい、擦って絶頂を迎えさせてほしい。
手を縛られた俺は自分ですることもできない。毎度俺のティーカップに薬を塗っていたくらいだし、執事たちが入って助けに来てくれるとも思えない。
レギオンに頼むしか、方法はない。
「ユリス、返事を」
静かにレギオンは耳元で囁く。
「はい…今後は…レギオン兄様に慰めてほしいです…お願いします…」
羞恥心で自尊心がぐちゃぐちゃにされた辛さで、言葉を紡ぐたびに涙が溢れる。
俺が返事をした瞬間、じれったく先を突いていたレギオンの手が、俺の陰茎をしっかりと握る。俺の乳首を口で吸いながら、そして先程よりも早く手が動いていく。
「ん…良い子だねユリス。ちゃんと返事できたご褒美をあげるね」
「ひぁあ、ああ…!! うわあああああっっ…♡」
ずっと我慢させられていた俺の性器から、弾けるように堰き止められていた体液が飛び出る。勢いも量もすごく、レギオンの手どころか服も汚してしまったが、レギオンは嬉しそうにクスリと笑った。
「ああ…何て愛らしいんだ。今後もこんなに可愛らしい姿を私に見せてくれるなんて、私はなんて幸せ者なのだろう。ありがとうユリス、お前は本当に素晴らしい自慢の弟だ。こんなにも私の心を満たしてくれる」
絶頂の余韻で身体に力が入らない。
レギオンが俺の頭を撫でながら何か言っているがぼんやりして半分くらいしか理解出来なかった。
でも自分はとんでもない要求に返事をしてしまった。ただでさえ強いレギオンの執着を、もう後戻りできないほど確固たるものにしてしまった。
逃げることも含めて、もう俺はいろいろ諦めていた。逃げたらそれこそ地獄だ。
レギオンは蕩けて動けない俺のズボンと下着を掴み、脱がしていく。
ぼんやりして止めることもできない。脱がされた衣類は乱暴に放り投げられる。
手首を縛っていたハンカチも外され、そのまま前が開いた俺のシャツも脱がされていく。
そう時間もかからず、俺は一糸まとわぬ姿になった。
そしてレギオンもまた、自分の衣類を脱ぎ始める。運動もろくにしていない貧弱な俺の身体と違い、うっすら腹筋の割れた男らしいしっかりとした身体に思わずドキドキしてしまった。
名の知られる有名な彫刻家が彫ったような、計算され尽くした美しい肉体が目の前にあった。
ただ衣類を脱ぐ光景ですら絵になるほど、レギオンは美しい。
男の俺でも、それは認めざるを得ないほどだった。
先程射精したばかりだというのに、俺の陰茎はまだ熱を帯びている。きっとまだ薬の効果が残っているだけだ…そうに違いない。
そうでなければ期待するように陰茎が反応し、尻の奥深くがキュっと縮まることの説明がつかない。
「さあ、次はユリスが私を慰める番だよ」
レギオンはにやりと艶めかしく笑う。
レギオンの立派な男性器も、破裂寸前かのように膨れ上がっていた。自分のことでいっぱいいっぱいで気付かなかったが、レギオンもまた我慢の限界だったのだ。
俺のより大きくて太い肉の棒が、先走りを垂らしててらてらと光って見えた。あんなの入るわけない、入ったとしても絶対に痛い。
そんな事分かりきっているのに下半身はそれを求めるようにウズウズして落ち着かない。
今はもう手首を縛られていないのに、逃げるという考えは消えていた。
俺もレギオンが欲しい。
そう感じてしまった。絆されてしまった。
どうせ挿れられる事が確定なら、余計な抵抗をしない方が俺も楽だし気持ち良いだろう。
俺は身体をねじって体勢を変える。レギオンに背中を向け、尻を差し出すように少し腰を上げた。
右腕を股に潜らせるように下ろし、人差し指と中指で尻の割れ目を広げる。
エロ同人でしか見たことのないポーズを、俺がすることになるとは思わなかった。
首を曲げてレギオンを見ると、レギオンは驚いたように大きく目を見開いていた。頬は僅かに赤く染まり、瞳は期待でキラキラと輝いているように見えた。
「…良いのかい?」
「はい…でも初めてなので、優しくしてください」
「ああ…!! 勿論だとも」
するりと優しく腰を撫でられる。
とても嬉しそうな…幸せそうな顔で俺の腰に触れるだけのキスをした。
レギオンは俺の事を可愛い可愛い言っていたが、あんたも大概じゃないか。
俺の精液とレギオン自身の先走りでヌルヌルとした液体が滴る指が、尻の割れ目に挿し込まれ、ヒクヒクと脈打つ穴をゆっくりゆっくりほぐしていく。
指が一本入るのに、そう時間はかからなかった。それだけで背中を伝って気持ち良さがじんわり広がる。痛みはあるが、これ以上に心を満たしていく何かがある。
でも、まだ足りない。もっともっと太いものが欲しい。
「ユリス、後ろでも感じられるなんて偉いね。ああ、とても可愛い…もっともっと気持ち良くさせてあげよう」
「ああ…んっ…!! そ、そこぉ…♡」
「ここが特に気持ち良いんだね。分かった、いっぱい突いてあげるよ。安心して私に身を委ねてくれ」
内側に入ってくる指の本数が増えていく、ほぐすように抜き差しされ、気持ちの良いところを的確に探り当て、トントンと突いてくる。
指をバラバラに動かされ、甘い嬌声が抑えられない。
やがて指が全て引き抜かれる。
一瞬の寂しさを感じた後、熱く膨れ上がった太い棒の先端が、ほぐされた穴にピタリ触れる。
見なくてもそれが何なのかは分かっている。
これから来るであろう強烈な感覚に、期待で身体がウズウズした。
「私のユリス、愛してる。一緒に気持ち良くなろう」
熱い肉棒がゆっくりゆっくり侵入してくる。
俺の心も、幸せな気持ちでいっぱいになっていた。
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