ニート達よ立ち上がれ！！

誕生誕生

 オギャ～      オギャ～  
 病室には大きな声が響いている。
 
「おめでとうございます。元気な女の子と男の子ですよ。」

 2人はすくすく育ち個性が出てくるようになった。姉の美咲は比較的友好的で、なんでもでき可愛いと近所でも保育園でも友達が多く人気者であったが、弟の直樹は内気で、友達も少なく、何をやってもうまくいかないそんな対照的な姉弟になっていた。

 小学生になり、クラスの数も増え美咲と直樹は別々のクラスになった。今まで美咲がいて手を出せなかった男子達が少しずつ直樹にちょっかいを出すようになった。そして直樹はひきこもりがちになった。美咲は弟が心配でならなかった。直樹が心を閉ざして行くその姿を見てられなかったのだ。
  ある日、美咲は弟のクラスに乗り込んだ。「私の弟をいじめたのは誰？今度やったらただじゃおかないは、、、。」
  それからいじめはなくなったが陰では陰口を叩く奴もいた。「あいつ女に守ってもらってんだぜw！」と。その反面姉の美咲は女子からも一部を除く男子からも大きな支持をうけていた。

中学生になり、直樹は学校には行くが、家でもあまりしゃべらなうなり姉にしか心を開かなくなっていた。嫌なことがあっても親にはなかなか話すことができずいつのまにか親にも心を閉ざしてしまった。美咲は学校では部活や委員会に入りコミニュケーション力を高めていた。美咲の学校からの支持はとても高く、生徒会長にもなった。直樹のような人でも生活しやすい環境作りを目指した。
 
 高校では直樹は友達を作ることができず、ますますひきこもり、１日のほとんどの時間パソコンにむきあっていた。それを見た美咲は、いてもたつてもいられなくなり学校だけでなく社会を変えなくてはいけないと考えました。

直樹はニートになり、美咲は大学に行き色んなことを学んだ。美咲は一流企業に入り、色んなパーティーに付き人として行くうち持ち前のコミニュケーション力で政治家とも繋がるようになり、見事政治家と結婚した。ここから彼女の計画が始まる。

美咲のその計画は、旦那を偉くしなければならない。その為に積極的に政治家の食事会などに参加し周りを固めていった。


「機械化が進む現代、働き先がなくなっていくと言われている現在人間が働くことがなくなり、機械を買って働かせる社会になる。そうなると機械を買える金持ちが機械を買い金をもらう。機械を買うことができなければお金は回ってこなくなる。今までは衣食住があれば身一つで働こうと思えば働けたが、機械の時代が来たらお金を稼ぐのにお金がかかる。人が楽をするために発展して来た機械化が人を不幸にする事になる。今は衣食住があってもお金が回ってこなくなったら一瞬でそんなものは無くなってしまう。あなたが働いている会社はこれからも人が働きますか？」こうして働いていた頃から自分の計画に出資してくれる人、投資してくれる人を集めていたのだ、、、。

これは、私たちが住んでいる現実で、近い未来ありえるかも知れない話。