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第161話 吾輩は新大陸に立つのである⑤
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滞在10日目。
この頃になると我輩も少しは知れた顔となる。
一日の営業ルートもなんとな~く決まった。
行く先々でジャーキーとかいう報酬を受け取る仕事も定着。
このままここで骨を埋めるのも悪くないなと思う今日この頃。
ルート営業を熟し、色々な事柄に気付いた我輩。
改めてこの街を見ると、人混みに隠れて様々な動物がいる。
猫や犬は当然のこと、ハトやネズミなどがコソコソと。
言っておくが、猫や犬は完全に野良はいない。
全て家持である。
我輩とて首輪が無ければ今頃はあの世にいる事だろう。
少しは人間の方を粛正すればいいのに……
そんな事を思いつつ、本日も無事仕事が終了。
一日のシメであるチカチカマシンへ。
憂さ晴らしするにはもってこいの機械である。
実は既にやり方も覚えたのだ。
問題はくっさい緑の諭吉モドキ(ドル紙幣)が必要って事。
この街はどうやら不思議な板(カード決済)で買い物をするのが主流と見える。
くっさい諭吉モドキを使うのは東洋人か中南米人が多い様に思う。
おっと、ここで我輩の博識が出てしまったな。
芸人の兄が外国で我が国の人間を探す番組から人種というものを学んだ我輩。
あれは非常に美也殿が好きなのだ。
狙ってか、後進国や途上国へ行くのが多い番組。
白い人間のいる場所を訪れるのはあまり放送されないのだが……
とりあえず、テカテー(中米産ビール)片前足に一台のマシンへ陣取る。
コイツはバニーちゃんの恰好をしたねーちゃんが我輩に差し入れてくれた。
お礼に〝5〟と書かれた緑のくっさい紙を渡す。
別に〝1〟でもいいのだが、そこはほら、紳士を気取りたいからな。
因みにくっさい紙はキャッシャーとか書いてある牢屋へ侵入して手に入れた。
正面へ鉄格子がしてあっても、裏へ回れば隙だらけ。
猫を舐めて貰っては困る!
そんなセキュリティーを抜ける事など、針の穴に糸を通すより簡単だわ!
そこでなるべくバレないように〝20〟を多く調達。
咥えるのに聊か抵抗があったものの、そこは我慢の我輩。
これも仕事の内と必死に堪えた。
くっさい緑の紙は全部で500はどあったが、ものの数十分で全てロスト。
一時的に900となったが、無くなるのは一気。
それでも少しは気が晴れた我輩。
スッカラカンとなり、そろそろ眠くなってきた。
そんな訳で部屋へ戻って休むとするか。
ロビーと言う名の第二宿泊室へ。
その数時間後、小織殿はちゃんと我輩を迎えに来てくれた。
眠ってて全然気づかなかったが……
この頃になると我輩も少しは知れた顔となる。
一日の営業ルートもなんとな~く決まった。
行く先々でジャーキーとかいう報酬を受け取る仕事も定着。
このままここで骨を埋めるのも悪くないなと思う今日この頃。
ルート営業を熟し、色々な事柄に気付いた我輩。
改めてこの街を見ると、人混みに隠れて様々な動物がいる。
猫や犬は当然のこと、ハトやネズミなどがコソコソと。
言っておくが、猫や犬は完全に野良はいない。
全て家持である。
我輩とて首輪が無ければ今頃はあの世にいる事だろう。
少しは人間の方を粛正すればいいのに……
そんな事を思いつつ、本日も無事仕事が終了。
一日のシメであるチカチカマシンへ。
憂さ晴らしするにはもってこいの機械である。
実は既にやり方も覚えたのだ。
問題はくっさい緑の諭吉モドキ(ドル紙幣)が必要って事。
この街はどうやら不思議な板(カード決済)で買い物をするのが主流と見える。
くっさい諭吉モドキを使うのは東洋人か中南米人が多い様に思う。
おっと、ここで我輩の博識が出てしまったな。
芸人の兄が外国で我が国の人間を探す番組から人種というものを学んだ我輩。
あれは非常に美也殿が好きなのだ。
狙ってか、後進国や途上国へ行くのが多い番組。
白い人間のいる場所を訪れるのはあまり放送されないのだが……
とりあえず、テカテー(中米産ビール)片前足に一台のマシンへ陣取る。
コイツはバニーちゃんの恰好をしたねーちゃんが我輩に差し入れてくれた。
お礼に〝5〟と書かれた緑のくっさい紙を渡す。
別に〝1〟でもいいのだが、そこはほら、紳士を気取りたいからな。
因みにくっさい紙はキャッシャーとか書いてある牢屋へ侵入して手に入れた。
正面へ鉄格子がしてあっても、裏へ回れば隙だらけ。
猫を舐めて貰っては困る!
そんなセキュリティーを抜ける事など、針の穴に糸を通すより簡単だわ!
そこでなるべくバレないように〝20〟を多く調達。
咥えるのに聊か抵抗があったものの、そこは我慢の我輩。
これも仕事の内と必死に堪えた。
くっさい緑の紙は全部で500はどあったが、ものの数十分で全てロスト。
一時的に900となったが、無くなるのは一気。
それでも少しは気が晴れた我輩。
スッカラカンとなり、そろそろ眠くなってきた。
そんな訳で部屋へ戻って休むとするか。
ロビーと言う名の第二宿泊室へ。
その数時間後、小織殿はちゃんと我輩を迎えに来てくれた。
眠ってて全然気づかなかったが……
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