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第一章 始まりの場所
夢と幻
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「なんだここはっ!?」
登山口へと辿り着いてまず最初に僕達はこの言葉を口にした。
『……思った通りですね旦那様』
本来ならば職人の建てた木造建築が立ち並んでいるこの登山口一帯。並ぶどころか石を積み上げた小屋のような建造物が一棟あるだけで、辺り一面茂みに囲まれているではないか。よくよく考えてみれば、今下った登山道も心なしか狭い感じがしたのだ。ここは〝吹雪山〟に似て非なる場所。そうとしか考えられない!
「すみません三河君、ちょっと降ろしてもらっていいですか?」
「あ、ああ。大丈夫かモッチー?」
「えぇ。それにしても何がどうなっているんでしょうね?」
『……やはりここは旦那様の世界と違うのでは?』
異世界転移? そんなバカな? なにかの影響で東北の山奥あたりへと迷い込んだのでは? だとしても説明がつかない。
「これはまずいですよ三河君。僕のサバイバル魂が警戒しろと囁いているのです」
その時だった!
小屋の扉が開き、一人の人物が表へと出て来たのだ。
「!」
人間? あれが? 見るからに異形のそれは、明らかに僕達とは違う。背丈は2メートルをゆうに超え、髪は無く肌の色は薄い青。角こそ無いが、例えるならば青鬼か?
「……どうやらここは僕達の知っている世界ではないですね。あんな生き物見たことないですし」
「あぁ、そのようだな」
僕とモッチーは草むらに身を隠し、ヤツの様子を伺っていた。せめてもの救いはこの場にいるのが僕だけではない事。キモイけどモッチーの存在が妙に心強くさせる。
ところが!
「いった―――――いっ!」
突然大声を張り上げるモッチー! 死ねや!
『……あ、旦那様、青いのがこっちへ来ますよ!』
気付かれた! それにしてもモッチーはなぜあんな大声をあげたのだ?
「だから三河君の足が僕の足首を蹴ってるってば!」
「あ! ご、ごめん」
原因は僕でした。
「グゴ?」
万事休すか! モッチーの状態では逃げることもままならない。となれば応戦あるのみ!
「おらーっ! かかってこいやっ!」
僕は草むらから飛び出して有名レスラーのマネ兼ファイティングポーズを取る。はぁ、短い人生だったな。
「ねぇ三河君、様子が変ですよ?」
モッチーの言う通り、一向に青鬼はこちらへと向かってくる気配はない。それどころか石の家へと戻って行った。
「はあぁぁぁぁぁぁぁ。生きた心地がしないなぁもう」
「少なくともあの青いやつは僕達を襲おうとはしませんでしたね」
「うん。もしかしていいやつなのかな?」
「かもですね。それでも用心するに越したことはありませんよ? 気を引き締めて行きましょう」
どうやらここは本当に僕達の住む世界とは別のどこからしい。そもそも僕の知っている異世界の物語は死んで転生とかしつつ、途中で神様にあってチートな能力を貰うといった楽ちんライフが多くを占める。
それがどうだ? チートどころか、僕達に与えられたのは山登りの為に自分で用意したものが入っているリュックのみ。これは酷と違いますか? とはいえ、モッチーは既に〝忌み嫌われる者〟のスキルを手に入れている。その時点で気付くべきだったかも。ある意味選ばれた人間だと。全然羨ましくないけど。
待てよ? だったら僕は巻き込まれただけ? フザケンナよモッチー! いつか酷い目に遭わせてやるからな!
『……旦那様、いくら認めたくないからと言って全てキモッチーのせいにするにはちょっと無理がおありでは?』
「知ってるよ。行き場のない怒りや戸惑いをモッチーという名の避雷針にぶつけただけだから。マジ心配しないで」
「えぇぇ……、ちょっとそれはあんまりと違いますか?」
「冗談だよモッチー。いつか酷い目に合わせる以外はな」
「!」
ホッとしたのも束の間、再び小屋の扉が開いた。先程と同じ青鬼が表へ出てくると、こちらを向いてその場に腰を下ろす。その手には怪しげな動物からもいだ後ろ足のような物があり、それを手首だけで左右に振ると、
「チチチチ、チチチチ」
僕らは子猫かよ! そんなんに騙されるほど……あ!
「ご苦労、くれると言うのならば貰っておこう」
足を引きずりながらモッチーは青鬼の前へ。そして肉を貰うのかと思いきや……捕まってしまった。ハァ。一度頭からバリバリと食べられでもすればそのパーな性格も直るんと違うかモッチーよ?
「うがあぁぁぁぁっ!」
突然悲鳴を上げる青鬼! なにがどうなった!?
「あ、アイツ酷! 青鬼の指へし折ってら」
『……キモッチーは女性以外には容赦ないですね。だからと言って好かれる要素ゼロですけど』
「……ヤキも酷!」
そうこうしているうちに青鬼は観念したと見える。モッチーの前で土下座をして誤っているかのようしゃがんで何度も頭をペコペコ垂れていた。
「最後のアキレス健固めが効いたな。流石の巨漢でも足をダメにされると大事だし」
今日ばかりはモッチーと仲良くしていて正解だと思った。てか、マジ格闘家にでもなれば?
「もう大丈夫ですよ三河君! こっち来てください!」
「あ……ああ」
完全に青鬼を支配したモッチー。僕はなんだか相手に同情した。
「うががうあがが……」
「なに言ってるんだよ? わかんないよ」
青鬼は必死に何かを伝えようとするも、僕達は彼の言葉が理解できない。そもそも何語なのかな?
「あっ! そうだヤキ、お前乗り移って見れば? もしかして気持ちが分かるかもよ?」
『……えぇ? まぁ、旦那様が言うのであれば嫌とは言いませんけど』
「なんか奥歯にものの挟まった言い方だな? 言いたいことがあるならハッキリ言いなよ」
『……いえ、出来れば女性に憑りつきとうございますハイ。それだと旦那様に抱き着いても殴らないでしょう?』
「却下! 早くやれヤキ! 命令だ!」
『……ハーイ』
チッ! 最近ドンドン自我を押し付けてきてやがるな? これも家にいる他の連中の影響だろうか?
暫し青鬼は沈黙。体が完全に支配されたと見える。
そして……
「うがあぁっ!」
青鬼は崩れる様に床へと倒れた。ヤキの憑依が抜けて全身の力を奪われるのは他の連中と同じらしい。逆に僕だけならないのが不思議なんだけど。
『……分かりましたよ! 旦那様の睨んだ通り、こうすれば彼の思っている事が伝わります!』
「やっぱり。で、彼はなんて思ってたの?」
ヤキが言うにはこうだ。てっきり庭先にいたのは小動物かと思ったのだと。餌でおびき寄せて捕まえようとしたのだそうだ。しかも飼うために。彼はずっと一人暮らしで寂しかったんだってさ。
「うーむ、やはり悪いやつではないな。ちょっとヤキ、もう一度憑りついてそいつに言ってほしいことがあるんだ。暫くここで厄介になるのと、あと、言葉を教えてくれって」
いつまでもイジイジと塞ぎ込んでも始まらない。少しでも早く元の世界線へと戻るためには、まずこの世界を知らなければ話しにならないだろう。幸い僕には最強のガーディアンと友人もついている。これが僕一人だけだったならば絶望の選択しかなかっただろうし。これが所謂チート能力だったりして……あーっ! そんなんより無敵の体がほしかったっ!
こうして僕とモッチーは暫く青鬼の家へと御厄介になるのであった。
登山口へと辿り着いてまず最初に僕達はこの言葉を口にした。
『……思った通りですね旦那様』
本来ならば職人の建てた木造建築が立ち並んでいるこの登山口一帯。並ぶどころか石を積み上げた小屋のような建造物が一棟あるだけで、辺り一面茂みに囲まれているではないか。よくよく考えてみれば、今下った登山道も心なしか狭い感じがしたのだ。ここは〝吹雪山〟に似て非なる場所。そうとしか考えられない!
「すみません三河君、ちょっと降ろしてもらっていいですか?」
「あ、ああ。大丈夫かモッチー?」
「えぇ。それにしても何がどうなっているんでしょうね?」
『……やはりここは旦那様の世界と違うのでは?』
異世界転移? そんなバカな? なにかの影響で東北の山奥あたりへと迷い込んだのでは? だとしても説明がつかない。
「これはまずいですよ三河君。僕のサバイバル魂が警戒しろと囁いているのです」
その時だった!
小屋の扉が開き、一人の人物が表へと出て来たのだ。
「!」
人間? あれが? 見るからに異形のそれは、明らかに僕達とは違う。背丈は2メートルをゆうに超え、髪は無く肌の色は薄い青。角こそ無いが、例えるならば青鬼か?
「……どうやらここは僕達の知っている世界ではないですね。あんな生き物見たことないですし」
「あぁ、そのようだな」
僕とモッチーは草むらに身を隠し、ヤツの様子を伺っていた。せめてもの救いはこの場にいるのが僕だけではない事。キモイけどモッチーの存在が妙に心強くさせる。
ところが!
「いった―――――いっ!」
突然大声を張り上げるモッチー! 死ねや!
『……あ、旦那様、青いのがこっちへ来ますよ!』
気付かれた! それにしてもモッチーはなぜあんな大声をあげたのだ?
「だから三河君の足が僕の足首を蹴ってるってば!」
「あ! ご、ごめん」
原因は僕でした。
「グゴ?」
万事休すか! モッチーの状態では逃げることもままならない。となれば応戦あるのみ!
「おらーっ! かかってこいやっ!」
僕は草むらから飛び出して有名レスラーのマネ兼ファイティングポーズを取る。はぁ、短い人生だったな。
「ねぇ三河君、様子が変ですよ?」
モッチーの言う通り、一向に青鬼はこちらへと向かってくる気配はない。それどころか石の家へと戻って行った。
「はあぁぁぁぁぁぁぁ。生きた心地がしないなぁもう」
「少なくともあの青いやつは僕達を襲おうとはしませんでしたね」
「うん。もしかしていいやつなのかな?」
「かもですね。それでも用心するに越したことはありませんよ? 気を引き締めて行きましょう」
どうやらここは本当に僕達の住む世界とは別のどこからしい。そもそも僕の知っている異世界の物語は死んで転生とかしつつ、途中で神様にあってチートな能力を貰うといった楽ちんライフが多くを占める。
それがどうだ? チートどころか、僕達に与えられたのは山登りの為に自分で用意したものが入っているリュックのみ。これは酷と違いますか? とはいえ、モッチーは既に〝忌み嫌われる者〟のスキルを手に入れている。その時点で気付くべきだったかも。ある意味選ばれた人間だと。全然羨ましくないけど。
待てよ? だったら僕は巻き込まれただけ? フザケンナよモッチー! いつか酷い目に遭わせてやるからな!
『……旦那様、いくら認めたくないからと言って全てキモッチーのせいにするにはちょっと無理がおありでは?』
「知ってるよ。行き場のない怒りや戸惑いをモッチーという名の避雷針にぶつけただけだから。マジ心配しないで」
「えぇぇ……、ちょっとそれはあんまりと違いますか?」
「冗談だよモッチー。いつか酷い目に合わせる以外はな」
「!」
ホッとしたのも束の間、再び小屋の扉が開いた。先程と同じ青鬼が表へ出てくると、こちらを向いてその場に腰を下ろす。その手には怪しげな動物からもいだ後ろ足のような物があり、それを手首だけで左右に振ると、
「チチチチ、チチチチ」
僕らは子猫かよ! そんなんに騙されるほど……あ!
「ご苦労、くれると言うのならば貰っておこう」
足を引きずりながらモッチーは青鬼の前へ。そして肉を貰うのかと思いきや……捕まってしまった。ハァ。一度頭からバリバリと食べられでもすればそのパーな性格も直るんと違うかモッチーよ?
「うがあぁぁぁぁっ!」
突然悲鳴を上げる青鬼! なにがどうなった!?
「あ、アイツ酷! 青鬼の指へし折ってら」
『……キモッチーは女性以外には容赦ないですね。だからと言って好かれる要素ゼロですけど』
「……ヤキも酷!」
そうこうしているうちに青鬼は観念したと見える。モッチーの前で土下座をして誤っているかのようしゃがんで何度も頭をペコペコ垂れていた。
「最後のアキレス健固めが効いたな。流石の巨漢でも足をダメにされると大事だし」
今日ばかりはモッチーと仲良くしていて正解だと思った。てか、マジ格闘家にでもなれば?
「もう大丈夫ですよ三河君! こっち来てください!」
「あ……ああ」
完全に青鬼を支配したモッチー。僕はなんだか相手に同情した。
「うががうあがが……」
「なに言ってるんだよ? わかんないよ」
青鬼は必死に何かを伝えようとするも、僕達は彼の言葉が理解できない。そもそも何語なのかな?
「あっ! そうだヤキ、お前乗り移って見れば? もしかして気持ちが分かるかもよ?」
『……えぇ? まぁ、旦那様が言うのであれば嫌とは言いませんけど』
「なんか奥歯にものの挟まった言い方だな? 言いたいことがあるならハッキリ言いなよ」
『……いえ、出来れば女性に憑りつきとうございますハイ。それだと旦那様に抱き着いても殴らないでしょう?』
「却下! 早くやれヤキ! 命令だ!」
『……ハーイ』
チッ! 最近ドンドン自我を押し付けてきてやがるな? これも家にいる他の連中の影響だろうか?
暫し青鬼は沈黙。体が完全に支配されたと見える。
そして……
「うがあぁっ!」
青鬼は崩れる様に床へと倒れた。ヤキの憑依が抜けて全身の力を奪われるのは他の連中と同じらしい。逆に僕だけならないのが不思議なんだけど。
『……分かりましたよ! 旦那様の睨んだ通り、こうすれば彼の思っている事が伝わります!』
「やっぱり。で、彼はなんて思ってたの?」
ヤキが言うにはこうだ。てっきり庭先にいたのは小動物かと思ったのだと。餌でおびき寄せて捕まえようとしたのだそうだ。しかも飼うために。彼はずっと一人暮らしで寂しかったんだってさ。
「うーむ、やはり悪いやつではないな。ちょっとヤキ、もう一度憑りついてそいつに言ってほしいことがあるんだ。暫くここで厄介になるのと、あと、言葉を教えてくれって」
いつまでもイジイジと塞ぎ込んでも始まらない。少しでも早く元の世界線へと戻るためには、まずこの世界を知らなければ話しにならないだろう。幸い僕には最強のガーディアンと友人もついている。これが僕一人だけだったならば絶望の選択しかなかっただろうし。これが所謂チート能力だったりして……あーっ! そんなんより無敵の体がほしかったっ!
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