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24 山下家訪問 父VS健斗
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父がアメリカから帰ってきた。俺の顔を見るなり、「エイ、大丈夫か?」と心配そうに言った。
俺は父と同じ顔をしているとよく言われる。年より若く見えるせいか、年の離れたお兄さんと間違われることも多い。既婚者となっても、未だにモテるようだが、ずっと母一筋だ。
夕食後、今回の事件について、俺の話を聞いた後、父は難しい顔をして、考え込んでいた。
「なるほど、事前に何度かまともなハーブティーを飲ませて、お前の警戒心を解いた。そして犯行日は睡眠薬入りのハーブティーを飲ませることに成功した。計画的で悪質だな」
「単なる俺の憶測で、証拠はないんだけど」
「殺人の故意があったかどうかだが、容疑者はあの日から言動がおかしくてまともな話ができないらしい。殺人未遂の立証は難しいだろうな。よし、後は父さんに任せろ」
話は終わったとばかりに、立ち上がった。
「明日はお前の事情聴取に保護者として同伴する。その後、父さんは加害者側親族との話し合いになる。保田の両親は無理そうだから、兄が来る。その後、学校の責任者との話し合いだ。その間、連絡することがあるかもしれん。お前はここで大人しく待機していろ」
父は顎に手を当て、俺の顔をじっと見た。
「久しぶりにエイを見るが、背が伸びてますます俺に似てきたな。お前もこの先、こういう色恋沙汰で苦労しそうだ」
「父さんは色恋で苦労したの?」
「まあな」
「いまだにモテてるんでしょ。浮気したいとか思わないの?」
「俺は、母さん一筋だからな。いくらモテようが、母さん以外、興味はない」
「ふーん。結婚生活が長くなってくると、飽きたりしないの?」
俺はモテる男の心理を聞きたくなった。
父は俺と違い、男の色気がすごいのだ。
弁護士を止めて、ホストになっても成功するんじゃないかと思っている。
健斗もこの先、もっとイケメンになって、今以上にモテるに決まっている。
外科医なら、なおさらだ。その上、性格もいいときている。
そのうち俺に飽きて、目移りしないか心配だ。
俺以外の男には興味がなさそうだが、すごい美女軍団に言い寄られたらどうなんだろう。
父は目を細めて俺を見た。
「飽きるなんてことはない。長く一緒にいれば、その分、愛情は深くなる。お前、そんなことを聞くとは、好きな子ができたのか?」
「え? いや別にそんなことはないよ」
図星を突かれて、動揺した。赤くなっているかもしれない。
父はそんな俺を見て、少し笑った。
「まあ、恋愛に目が向く余裕があるなら、今回の件で、精神的ダメージは、そこまで心配はいらないな。安心した。だが、念のためにカウンセリングを予約しとくな」
「カウンセリングなんて、いらない」
そんな時間があったら、健斗といた方が癒される。
「ふーん」
父は俺を見て、意味ありげに笑った。
何か気づいたようだ。呑気にしているが、相手が男だとわかると、どういう反応を示すだろう。
ちょっと、心配だ。後数年は、秘密の交際にしなければ。
「そうだ、言い忘れていた。山下さんの家に、挨拶にいくから、今度の祝日は開けとけよ。校長先生から聞いたが、今回の件で山下親子にかなり、世話になったそうだな」
突然、名前を出されて、飛び上がった。
◇◇◇
数日後。
山下家に行くと、すぐに応接室に通された。
健斗も親父さんもお母さんも、父を見て、驚いていた。
俺たち親子は似すぎているので、並ぶとたいていの人は驚くのだ。
それが恥ずかしくて、本当は父と外出するのは少し苦手だ。
「エイが40歳くらいになると、あんな風になるんだな」と健斗に耳元で囁かれた。
ものすごく嬉しそうだ。
さっきから、おじさんたちと挨拶する父を一心に見つめている。
「たぶんな」
と返すと、また喜んだ。喜んでもらえて光栄だ。
ソファに座って、父が山下親子に礼を言った後、保田の話になった。
「私としては不起訴でいいと思っています。起訴されても、精神鑑定で心神耗弱が認められれば、刑は減軽されます。執行猶予中に精神病院に3年ほど通院して終了となりそうです。
心神耗弱が認められなくても、執行猶予はつくと思います。刑務所に入ることはないでしょう。それならいっそ、不起訴の方が都合がよいのです」
「刑務所に入らないというのは、怖いですなあ。ああいう輩は何をするかわからないから。健斗に逆恨みでもされたら溜まりませんよ。ところで、都合がいいとは何かよい案があるのですか」
親父さんがため息交じりに言った。隣でお母さんも頷いている。
確かに、あの女にうろつかれたら怖いな。俺に近寄ることは禁止されるだろうが、目をかいくぐって、通りすがりにいきなり刺してきそうだ。
父は少し身を乗り出した。
「ここだけの話にしていただきたいのですが。
一度入ると、費用を払い続けている限りは、二度と出られない精神病院があると聞きます。そこに入院させようかという話になっています。保田家は資産があるようで、入院費用は問題なく払えるようですから」
「ほう。精神病院に入院ですか。なるほど、それはいい案かもしれないな」
親父さんが感心したように言い、父が頷いた。お母さんも興味深気に聞いている。
「うちにとっても、ああいう危険人物に息子の周りをうろつかれては、この先安心できません。
お兄さんの保田さんも、気のふれた妹を抱えて生きていくのは、負担が大きすぎます。彼はこの前お会いした印象では、礼儀正しく真面目な好青年です。彼の官僚の道も、閉ざしたくありません。そして、学校にとっても、不起訴の方が、不祥事が表ざたにならずに助かるでしょう。三者の利害が一致したのです」
「示談に応じるんですね」
「はい。件の精神病院が見つかり次第、入院させることを条件に示談書にサインします」
「その病院なら、うちで紹介できますよ。私の紹介なら、すぐに受け入れてもらえるでしょう。健斗や香田家のお嬢さんのためにも、是非そうしていただきたいわ」
お母さんがにっこり笑った。その笑顔は背筋が凍るほど怖かった。
お母さん、本当は怖い人なのかも。
「それは助かります。是非、紹介していただきたい」
お母さんと父は、共犯者のように、ほほ笑みあった。
◇
話がまとまって雑談をしていると、突然、健斗が父を見て思いつめたように言った。
「お父さんは同性婚についてどう思いますか」
いきなり切り出した健斗に、俺はぎょっとした。
親父さんとお母さんも、同じようにぎょっとした顔をしていた。
「同性婚? 最高裁ではまだですが、高裁で3件、同性婚を認めないのは違憲だとの判例が出ています。数年後には、同性婚ができるよう、法改正されるのではと推測しますが」
「弁護士としての意見じゃなくて、おじさん個人の意見はどうなんですか?」
「ん? 私個人の意見?」
「たとえば、息子さんが同性婚をしたいといいだしたら、反対しますか?」
父の視線が健斗の顔から俺の顔に移り、そして親父さんとお母さんに移った。
親父さんとお母さんは、気まずそうに眼をそらした。俺もだ。
「なるほど。そういうことか」
父は髪をかき上げて、健斗の方に身体を向けた。
「小僧、俺はな、妻と結婚するために、当時、合格率3%切っていた旧司法試験に、猛勉強して1年で合格したんだ。合格まで10年はかかると言われていた最難関試験だ。それを大学在学中に合格して、妻を奪いにいったんだよ。妻の実家に結婚を反対されていたからな」
いきなり、父が弁護士から、悪質ホストのような雰囲気に変わった。
「小僧。お前は、俺が反対したら、諦めるのか? そんな腑抜けた奴に、エイはやれん。力の限り反対してやるから、エイが欲しかったら、経済力をつけて奪いに来い」
「お父さん」
「お、お父さん?」
「その時が来たら、エイを奪いにいきますので」
「おう」
この二人、案外似た者同士ではないか、とふと思った。
父のことはあまり心配していなかった。
父は憲法大好き弁護士だ。
“日本国民は憲法13条で幸福追求権が保障されていてなんちゃらかんちゃら”と、よく言っていた。
同性婚もそこに俺の幸福があるなら認めるだろう。
問題は、母だ。母が反対したら面倒だな。
自分の思い通りにいかないと、許せない人だから。
ああ、それで“奪っていけ”という話になるのか。納得だ。
俺は父と同じ顔をしているとよく言われる。年より若く見えるせいか、年の離れたお兄さんと間違われることも多い。既婚者となっても、未だにモテるようだが、ずっと母一筋だ。
夕食後、今回の事件について、俺の話を聞いた後、父は難しい顔をして、考え込んでいた。
「なるほど、事前に何度かまともなハーブティーを飲ませて、お前の警戒心を解いた。そして犯行日は睡眠薬入りのハーブティーを飲ませることに成功した。計画的で悪質だな」
「単なる俺の憶測で、証拠はないんだけど」
「殺人の故意があったかどうかだが、容疑者はあの日から言動がおかしくてまともな話ができないらしい。殺人未遂の立証は難しいだろうな。よし、後は父さんに任せろ」
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「父さんは色恋で苦労したの?」
「まあな」
「いまだにモテてるんでしょ。浮気したいとか思わないの?」
「俺は、母さん一筋だからな。いくらモテようが、母さん以外、興味はない」
「ふーん。結婚生活が長くなってくると、飽きたりしないの?」
俺はモテる男の心理を聞きたくなった。
父は俺と違い、男の色気がすごいのだ。
弁護士を止めて、ホストになっても成功するんじゃないかと思っている。
健斗もこの先、もっとイケメンになって、今以上にモテるに決まっている。
外科医なら、なおさらだ。その上、性格もいいときている。
そのうち俺に飽きて、目移りしないか心配だ。
俺以外の男には興味がなさそうだが、すごい美女軍団に言い寄られたらどうなんだろう。
父は目を細めて俺を見た。
「飽きるなんてことはない。長く一緒にいれば、その分、愛情は深くなる。お前、そんなことを聞くとは、好きな子ができたのか?」
「え? いや別にそんなことはないよ」
図星を突かれて、動揺した。赤くなっているかもしれない。
父はそんな俺を見て、少し笑った。
「まあ、恋愛に目が向く余裕があるなら、今回の件で、精神的ダメージは、そこまで心配はいらないな。安心した。だが、念のためにカウンセリングを予約しとくな」
「カウンセリングなんて、いらない」
そんな時間があったら、健斗といた方が癒される。
「ふーん」
父は俺を見て、意味ありげに笑った。
何か気づいたようだ。呑気にしているが、相手が男だとわかると、どういう反応を示すだろう。
ちょっと、心配だ。後数年は、秘密の交際にしなければ。
「そうだ、言い忘れていた。山下さんの家に、挨拶にいくから、今度の祝日は開けとけよ。校長先生から聞いたが、今回の件で山下親子にかなり、世話になったそうだな」
突然、名前を出されて、飛び上がった。
◇◇◇
数日後。
山下家に行くと、すぐに応接室に通された。
健斗も親父さんもお母さんも、父を見て、驚いていた。
俺たち親子は似すぎているので、並ぶとたいていの人は驚くのだ。
それが恥ずかしくて、本当は父と外出するのは少し苦手だ。
「エイが40歳くらいになると、あんな風になるんだな」と健斗に耳元で囁かれた。
ものすごく嬉しそうだ。
さっきから、おじさんたちと挨拶する父を一心に見つめている。
「たぶんな」
と返すと、また喜んだ。喜んでもらえて光栄だ。
ソファに座って、父が山下親子に礼を言った後、保田の話になった。
「私としては不起訴でいいと思っています。起訴されても、精神鑑定で心神耗弱が認められれば、刑は減軽されます。執行猶予中に精神病院に3年ほど通院して終了となりそうです。
心神耗弱が認められなくても、執行猶予はつくと思います。刑務所に入ることはないでしょう。それならいっそ、不起訴の方が都合がよいのです」
「刑務所に入らないというのは、怖いですなあ。ああいう輩は何をするかわからないから。健斗に逆恨みでもされたら溜まりませんよ。ところで、都合がいいとは何かよい案があるのですか」
親父さんがため息交じりに言った。隣でお母さんも頷いている。
確かに、あの女にうろつかれたら怖いな。俺に近寄ることは禁止されるだろうが、目をかいくぐって、通りすがりにいきなり刺してきそうだ。
父は少し身を乗り出した。
「ここだけの話にしていただきたいのですが。
一度入ると、費用を払い続けている限りは、二度と出られない精神病院があると聞きます。そこに入院させようかという話になっています。保田家は資産があるようで、入院費用は問題なく払えるようですから」
「ほう。精神病院に入院ですか。なるほど、それはいい案かもしれないな」
親父さんが感心したように言い、父が頷いた。お母さんも興味深気に聞いている。
「うちにとっても、ああいう危険人物に息子の周りをうろつかれては、この先安心できません。
お兄さんの保田さんも、気のふれた妹を抱えて生きていくのは、負担が大きすぎます。彼はこの前お会いした印象では、礼儀正しく真面目な好青年です。彼の官僚の道も、閉ざしたくありません。そして、学校にとっても、不起訴の方が、不祥事が表ざたにならずに助かるでしょう。三者の利害が一致したのです」
「示談に応じるんですね」
「はい。件の精神病院が見つかり次第、入院させることを条件に示談書にサインします」
「その病院なら、うちで紹介できますよ。私の紹介なら、すぐに受け入れてもらえるでしょう。健斗や香田家のお嬢さんのためにも、是非そうしていただきたいわ」
お母さんがにっこり笑った。その笑顔は背筋が凍るほど怖かった。
お母さん、本当は怖い人なのかも。
「それは助かります。是非、紹介していただきたい」
お母さんと父は、共犯者のように、ほほ笑みあった。
◇
話がまとまって雑談をしていると、突然、健斗が父を見て思いつめたように言った。
「お父さんは同性婚についてどう思いますか」
いきなり切り出した健斗に、俺はぎょっとした。
親父さんとお母さんも、同じようにぎょっとした顔をしていた。
「同性婚? 最高裁ではまだですが、高裁で3件、同性婚を認めないのは違憲だとの判例が出ています。数年後には、同性婚ができるよう、法改正されるのではと推測しますが」
「弁護士としての意見じゃなくて、おじさん個人の意見はどうなんですか?」
「ん? 私個人の意見?」
「たとえば、息子さんが同性婚をしたいといいだしたら、反対しますか?」
父の視線が健斗の顔から俺の顔に移り、そして親父さんとお母さんに移った。
親父さんとお母さんは、気まずそうに眼をそらした。俺もだ。
「なるほど。そういうことか」
父は髪をかき上げて、健斗の方に身体を向けた。
「小僧、俺はな、妻と結婚するために、当時、合格率3%切っていた旧司法試験に、猛勉強して1年で合格したんだ。合格まで10年はかかると言われていた最難関試験だ。それを大学在学中に合格して、妻を奪いにいったんだよ。妻の実家に結婚を反対されていたからな」
いきなり、父が弁護士から、悪質ホストのような雰囲気に変わった。
「小僧。お前は、俺が反対したら、諦めるのか? そんな腑抜けた奴に、エイはやれん。力の限り反対してやるから、エイが欲しかったら、経済力をつけて奪いに来い」
「お父さん」
「お、お父さん?」
「その時が来たら、エイを奪いにいきますので」
「おう」
この二人、案外似た者同士ではないか、とふと思った。
父のことはあまり心配していなかった。
父は憲法大好き弁護士だ。
“日本国民は憲法13条で幸福追求権が保障されていてなんちゃらかんちゃら”と、よく言っていた。
同性婚もそこに俺の幸福があるなら認めるだろう。
問題は、母だ。母が反対したら面倒だな。
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