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第17話(前に進まない)
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「やはり、なにかご存知なのですね。征士郎さんは」
「つぅーか、お前さんは、だれだよ? 初対面だよな? 顔に見覚えがねぇ」
なにかを探ってこようとする、少女に征士郎は質問をぶつける。
「勇者です。大災害の……、私が貴方達を殺しました」
「ふ~ん、お前が噂のバケモノか。それは、手間をかけさせたな」
まるで、落し物でも届けただけのような会話。
「はい、話が早くて助かります。予想はしてましたが、正直拍子抜けました」
「勇者、お前の感想はどうでもいい。で、なんの用だ?」
殺した殺されたの話題に関心が無いようで、用件を急かす征士郎。本人の意識は、薬草と山落ちの正体に向いている様子だ。
「せっかちですね」
勇者は、出されていた紅茶に口をつける。
「やはり、冷めてますね。美味しくない」
勇者はカップをテーブルのソーサーに戻すと、征士郎を見つめ質問した。
「私たちと同じ言葉で、ブラザーと名乗りました。貴方には、この意味がわかりますね?」
「親愛なる兄弟かよ……」
頭を抱えて項垂れる征士郎。一方、肩の荷が下りたと穏やかな表情になる勇者。
「これで、世界の終焉は間逃れました。貴方に話した瞬間に、7対の翼が世界を灼尽す映像が消えました」
「7対? 増えてるじゃねぇか、あのリア龍めっ」
征士郎は、知りたくなかった新情報に苛立ちの叫びを上げて、立ち上がった。
「ろくでなし? 話は終わったです? かいしょうなしのところです?」
ずっと黙っていたノイエンスが話が終わったと判断したのか、立ち上がった征士郎に話しかける。
「つぅーか、お前さんは、だれだよ? 初対面だよな? 顔に見覚えがねぇ」
なにかを探ってこようとする、少女に征士郎は質問をぶつける。
「勇者です。大災害の……、私が貴方達を殺しました」
「ふ~ん、お前が噂のバケモノか。それは、手間をかけさせたな」
まるで、落し物でも届けただけのような会話。
「はい、話が早くて助かります。予想はしてましたが、正直拍子抜けました」
「勇者、お前の感想はどうでもいい。で、なんの用だ?」
殺した殺されたの話題に関心が無いようで、用件を急かす征士郎。本人の意識は、薬草と山落ちの正体に向いている様子だ。
「せっかちですね」
勇者は、出されていた紅茶に口をつける。
「やはり、冷めてますね。美味しくない」
勇者はカップをテーブルのソーサーに戻すと、征士郎を見つめ質問した。
「私たちと同じ言葉で、ブラザーと名乗りました。貴方には、この意味がわかりますね?」
「親愛なる兄弟かよ……」
頭を抱えて項垂れる征士郎。一方、肩の荷が下りたと穏やかな表情になる勇者。
「これで、世界の終焉は間逃れました。貴方に話した瞬間に、7対の翼が世界を灼尽す映像が消えました」
「7対? 増えてるじゃねぇか、あのリア龍めっ」
征士郎は、知りたくなかった新情報に苛立ちの叫びを上げて、立ち上がった。
「ろくでなし? 話は終わったです? かいしょうなしのところです?」
ずっと黙っていたノイエンスが話が終わったと判断したのか、立ち上がった征士郎に話しかける。
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