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「先の方で何か音が聞こえる…止まれ!」
洞窟をひたすら走っていたカズキは先に何かが居ることに気がついた。
皆が音を立てないように進みだすと…
「うっうう…」
「うえーん!おかあさ~ん」
「ヒックッヒック…」
子供達の泣き声が聞こえてきた。
「この声は!!」
カズキとラルクは急いで声の方に走り出す!そして真っ暗な洞窟を明かりで照らすと…
「きゃぁ!」
「ヒッ!」
「……」
暗闇から突然あらわれたカズキ達をみて、ウールは叫び声をあげて、ロンは息を止めた。
チャバを見ると、緊張からかまた気を失ってしまっていた。
「みんな無事か!?」
唯一顔見知りのラルクが子供達に声をかけると
「あ、あああ!ラルクさん!」
「くっ…遅いよ…」
ウールとロンはたまらずにラルクに抱きついた。
「遅くなってすまなかった!チャバも…大丈夫そうだな」
チャバが寝ているだけだとわかり、三人に大きな怪我も無いようで安心すると…
「エイトとクイーンはどうした?それにフールは一緒じゃないのか?」
「エ、エイトは…様子を見に行くって一人でいってはぐれた…クイーンちゃんは…」
クイーンの名前を言うと二人の顔が真っ青になる。
「ド、ドラゴン…に…」
ドラゴンと聞いてカズキが反応する。
「クイーンがドラゴンになったのか?」
カズキがそう聞くと二人はこくりと頷いた。
「食べられるかと思った…」
「そんなわけない、クイーンはお前達を逃がしたんだ」
カズキの言葉にウール達はクイーンがドラゴンになった時の事を思い出す。
「クイーンちゃん…私を信じてって言ってた」
「うん、守るって…なのにぼく達…怖がっちゃった」
二人の目に涙がたまる。
「ごめんなさい!お願いエイトとクイーンちゃんを助けて下さい!二人はまだ中に居るの」
「お願いだ!ぼく達クイーンちゃんに謝らないと…」
二人は泣きながらラルクを掴んで揺すっている。
「二人の為に泣いてくれてありがとう。絶対にあの子達は助けるから安心しな」
カズキは二人の頭にポンッと手を置くと回復魔法をかけた。
二人は温かい気持ちに包まれて眠気が襲ってきた、目がトロンとしてくると今にも寝そうになる。
「お願…い…」
そしてそのままカクンッと落ちてしまった。
「ラルク、お前はこの子達を拠点地に送ってこい」
「だ、だけど…お前達は…」
「駄目だ、エイトとクイーンに何かあってからではこの子達だってもう笑う事が出来なくなるぞ…」
「なら俺も…」
「それも駄目だ、この子の親達が心配してる。それにこんな場所からは早く遠ざけてやれ、お前がこの中で一番早いだろ」
「わかった…カズキ、無理するなよ!俺もこの子達を預けたらまたすぐに戻る」
カズキは返事の代わりにニカッと笑うとラルクの背中を叩いた。
ラルクはそれを合図の様に来た道を子供を抱き上げ駆け出した。
洞窟をひたすら走っていたカズキは先に何かが居ることに気がついた。
皆が音を立てないように進みだすと…
「うっうう…」
「うえーん!おかあさ~ん」
「ヒックッヒック…」
子供達の泣き声が聞こえてきた。
「この声は!!」
カズキとラルクは急いで声の方に走り出す!そして真っ暗な洞窟を明かりで照らすと…
「きゃぁ!」
「ヒッ!」
「……」
暗闇から突然あらわれたカズキ達をみて、ウールは叫び声をあげて、ロンは息を止めた。
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「みんな無事か!?」
唯一顔見知りのラルクが子供達に声をかけると
「あ、あああ!ラルクさん!」
「くっ…遅いよ…」
ウールとロンはたまらずにラルクに抱きついた。
「遅くなってすまなかった!チャバも…大丈夫そうだな」
チャバが寝ているだけだとわかり、三人に大きな怪我も無いようで安心すると…
「エイトとクイーンはどうした?それにフールは一緒じゃないのか?」
「エ、エイトは…様子を見に行くって一人でいってはぐれた…クイーンちゃんは…」
クイーンの名前を言うと二人の顔が真っ青になる。
「ド、ドラゴン…に…」
ドラゴンと聞いてカズキが反応する。
「クイーンがドラゴンになったのか?」
カズキがそう聞くと二人はこくりと頷いた。
「食べられるかと思った…」
「そんなわけない、クイーンはお前達を逃がしたんだ」
カズキの言葉にウール達はクイーンがドラゴンになった時の事を思い出す。
「クイーンちゃん…私を信じてって言ってた」
「うん、守るって…なのにぼく達…怖がっちゃった」
二人の目に涙がたまる。
「ごめんなさい!お願いエイトとクイーンちゃんを助けて下さい!二人はまだ中に居るの」
「お願いだ!ぼく達クイーンちゃんに謝らないと…」
二人は泣きながらラルクを掴んで揺すっている。
「二人の為に泣いてくれてありがとう。絶対にあの子達は助けるから安心しな」
カズキは二人の頭にポンッと手を置くと回復魔法をかけた。
二人は温かい気持ちに包まれて眠気が襲ってきた、目がトロンとしてくると今にも寝そうになる。
「お願…い…」
そしてそのままカクンッと落ちてしまった。
「ラルク、お前はこの子達を拠点地に送ってこい」
「だ、だけど…お前達は…」
「駄目だ、エイトとクイーンに何かあってからではこの子達だってもう笑う事が出来なくなるぞ…」
「なら俺も…」
「それも駄目だ、この子の親達が心配してる。それにこんな場所からは早く遠ざけてやれ、お前がこの中で一番早いだろ」
「わかった…カズキ、無理するなよ!俺もこの子達を預けたらまたすぐに戻る」
カズキは返事の代わりにニカッと笑うとラルクの背中を叩いた。
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