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フレッドはロレッタの態度にわかってくれたと安堵の表情をみせた。
よかった、これでロレッタはこの国で穏やかに暮らしていけると…
少し寂しく思いながらも彼女が幸せなら耐えられるとフレッドは思った。
「では、私は自分の幸せの為にフレッド様と共に責任を取っていきたいと思います」
「はっ?」
フレッドはロレッタの言葉に一緒頭が真っ白になった。
「いやいや!聞いていたか?責任を取らされるんだ。何処かに飛ばされるかもしかしたら罰を受けることになる」
「はい、なら私もついて行きます。罰を受けるなら一緒に…二人なら耐えられるかも知れません」
ロレッタは大丈夫だと笑ってフレッドの手を自分から掴んだ。
困惑するフレッドにロレッタは言葉を続ける。
「フレッド様は勘違いしております。私の幸せはフレッド様と共に歩むこと…お願いです。もう一人にはしないでください。一人では耐えられなくても二人なら乗り越えられます」
「ロレッタ…」
弱く、押せば倒れてしまいそうなロレッタは今は自分の手をしっかりと掴み支えようとしてくれていた。
「それに…フレッド様、私がいなくても耐えられますか?私は…無理です」
ロレッタは恥ずかしそうにコソッと耳打ちする。
驚くフレッドの瞳には恥ずかしくて真っ赤になったロレッタの顔が見えた。
言うのに勇気がいったようで、微かに手が震えている。
しかし、自分の為に無理しながらもそう言ってくれたロレッタに愛しさがわいた。
「ロレッタ、ありがとう」
フレッドはロレッタの赤くなった頬をそっと指で撫でた。
「楽しそうなところ悪いが話は終わったかな?」
国王はニヤニヤと笑いながら二人に話しかける。
「は、はい!」
ロレッタはビクッと肩を跳ねてフレッドから一歩離れた。
「父上、先程の言葉を撤回させて下さい。私とロレッタは二人でこの騒動の責任を取ります」
フレッドはロレッタを自分の方に引き寄せると父親をじっと見つめた。
「わかった…まぁそれが一番だな」
国王はこくりと頷くと、シド達に目配せをする。
「ではここからは今後の事を話す、フレッドとロレッタはそのまま私の部屋に来なさい」
国王は立ち上がると王の間から移動して、迷路のような通路を通り国王のプライベートルームへと向かった。
フレッドとロレッタはシドに先導されて兵士達と共に後を追いかける。
国王は部屋に入るなり兵士達を見た。
「お前達は外で待機しててくれ、私はシドと二人に話がある」
「「「ハッ!」」」
近衛兵は頷き扉を固く閉めると部屋を出ていった。
よかった、これでロレッタはこの国で穏やかに暮らしていけると…
少し寂しく思いながらも彼女が幸せなら耐えられるとフレッドは思った。
「では、私は自分の幸せの為にフレッド様と共に責任を取っていきたいと思います」
「はっ?」
フレッドはロレッタの言葉に一緒頭が真っ白になった。
「いやいや!聞いていたか?責任を取らされるんだ。何処かに飛ばされるかもしかしたら罰を受けることになる」
「はい、なら私もついて行きます。罰を受けるなら一緒に…二人なら耐えられるかも知れません」
ロレッタは大丈夫だと笑ってフレッドの手を自分から掴んだ。
困惑するフレッドにロレッタは言葉を続ける。
「フレッド様は勘違いしております。私の幸せはフレッド様と共に歩むこと…お願いです。もう一人にはしないでください。一人では耐えられなくても二人なら乗り越えられます」
「ロレッタ…」
弱く、押せば倒れてしまいそうなロレッタは今は自分の手をしっかりと掴み支えようとしてくれていた。
「それに…フレッド様、私がいなくても耐えられますか?私は…無理です」
ロレッタは恥ずかしそうにコソッと耳打ちする。
驚くフレッドの瞳には恥ずかしくて真っ赤になったロレッタの顔が見えた。
言うのに勇気がいったようで、微かに手が震えている。
しかし、自分の為に無理しながらもそう言ってくれたロレッタに愛しさがわいた。
「ロレッタ、ありがとう」
フレッドはロレッタの赤くなった頬をそっと指で撫でた。
「楽しそうなところ悪いが話は終わったかな?」
国王はニヤニヤと笑いながら二人に話しかける。
「は、はい!」
ロレッタはビクッと肩を跳ねてフレッドから一歩離れた。
「父上、先程の言葉を撤回させて下さい。私とロレッタは二人でこの騒動の責任を取ります」
フレッドはロレッタを自分の方に引き寄せると父親をじっと見つめた。
「わかった…まぁそれが一番だな」
国王はこくりと頷くと、シド達に目配せをする。
「ではここからは今後の事を話す、フレッドとロレッタはそのまま私の部屋に来なさい」
国王は立ち上がると王の間から移動して、迷路のような通路を通り国王のプライベートルームへと向かった。
フレッドとロレッタはシドに先導されて兵士達と共に後を追いかける。
国王は部屋に入るなり兵士達を見た。
「お前達は外で待機しててくれ、私はシドと二人に話がある」
「「「ハッ!」」」
近衛兵は頷き扉を固く閉めると部屋を出ていった。
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