16 / 21
16.一緒に
しおりを挟む
アルフレッド達は私の気持ちを尊重してくれてしばらく考える時間をくれた。
私は一人町を歩きながら考える。
ただの一般人が勇者のパーティについて行って迷惑をかけないだろうかと
相談できる友人もいなければもう話を聞いてくれ父もいない。
アルフレッド達といると確かに楽しい、みんな優しいし、ご飯を作ると嬉しそうにしてくれる。
私はいつの間にか父の墓の前に来ていた。
このお墓もあの騒ぎできちんと埋葬できずにいたところアルフレッドが立派なお墓を立ててくれたのだ。
よく三人で遊びに来たり父とアルフレッドが鍛錬に使っていた小高い丘だった。
「お父さん、私どうしたらいい?」
答えてくれるはずないのに聞かずにはいられなかった。
「ニケの思う通りにしたらいい」
後ろから声が聞こえてきて慌てて振り返る。
するとそこにはアルフレッドが立っていた。
「師匠ならきっとそう言うと思う」
思う通りにしたらいい。
確かに、父ならそう言うだろう。
私はスクッと立ち上がるとアルフレッドの前に立った。
「私なんかがついて行くのはふさわしく無いと思うけど、みんなと行きたい」
アルフレッドは少し考えた後に怖い顔で答えた。
「着いてきてくれるのは嬉しい。でもふさわしくないって誰が言ったの?」
「そこに怒ってるの?」
アルフレッドは答えを聞くまで動きそうになかった。
「誰にも言われてないけど、みんなそう思うよ」
アルフレッドは私の答えに何も答えずに優しく手を引いて抱きしめる。
「そんな事言わせないから」
ボソッと呟いた。
「うん、私も言われないように頑張るね」
アルフレッドは何か考え込みながらも私を連れて家へと戻った。
そこでみんなに私が仲間に加わる事を伝えた。
「やった! 本当にニケアインなら大歓迎だよ」
「うん、文句ない」
「これからよろしくね」
「よろしく」
みんな笑顔で迎え入れてくれた。
その顔と言葉に嘘はないように見える。
「改めましてよろしくお願いします。ご迷惑などかけないようにしますね」
「迷惑なんてないない」
「ええ、美味しい料理期待しているわ」
ペグとアレクサンドラが私の両脇から腕を組んで密着してきた。
「ふふ」
それが嬉しくて思わず笑ってしまう。
「何がおかしいの?」
「女の子の友達が出来たの久しぶりで嬉しいんです」
「え? ニケちゃんなら可愛いし優しいし友達いっぱいいそうだけどね」
「あはは・・・」
私はそう言われて乾いた笑いを返した。
アルフレッドがいる手間濁したが、私にと女の子の友達はいた。
しかし友達ができるとしばらくしてみんなアルフレッドを好きになるのだ。
アルフレッドは女の子にあまり興味がないのか素っ気ない態度をしてしまうので普通に話す私に最終的に嫉妬して罵声を浴びせられたり嫌がらせを受けたりとちゃんとした友達がいた事が無い。
いつしか私も女の子が怖くなりあまり関わらないようになっていた。
私の複雑な気持ちを察したのかペグさんが私の顔を覗き込む。
「よし、今日は女子会しよう」
「女子会?」
「女の子達だけで喋ったりご飯食べるの。アレクサンドラとは仲良いけど話が盛り上がらないから楽しみ!」
ご飯と聞いてアレクサンドラさんも乗り気になっている。
「アルフレッドいいよね?」
ペグさんがアルフレッドに聞くと嫌そうな顔をしている。
「ニケは僕と・・・」
アルフレッドが何か言おうとすると同時に私も声を出してしまった。
「アルフレッドいい?」
私が聞くとアルフレッド何か言おうとしていた言葉を飲み込みコクっと頷いてくれた。
「ありがとう!」
笑顔でお礼を言うと少し不満そうな顔をしながらも渋々納得していた。
「じゃあ男は帰って」
ペグさんがシッシッとアルフレッド達を追いやる。
「ハイハイわかったよ。じゃあ出発は明後日くらいにしておくか」
ニックスさんがエドワードさんと相談しながら家を出ようとするがアルフレッドは中々動こうとしない。
「ニケ・・・」
どうやら私と離れるのが心配なのかグズグズしていた。
「ほら行くぞ」
「これ以上ここにいて仕方ないぞ」
二人に引きずるように連れられてアルフレッドは渋々家を出ていった。
私はアルフレッドに駆け寄ると声をかける。
「また明日ね」
「うん」
そう言われてようやく諦めてくれたのにとぼとぼと宿の方へと歩き出した。
私は一人町を歩きながら考える。
ただの一般人が勇者のパーティについて行って迷惑をかけないだろうかと
相談できる友人もいなければもう話を聞いてくれ父もいない。
アルフレッド達といると確かに楽しい、みんな優しいし、ご飯を作ると嬉しそうにしてくれる。
私はいつの間にか父の墓の前に来ていた。
このお墓もあの騒ぎできちんと埋葬できずにいたところアルフレッドが立派なお墓を立ててくれたのだ。
よく三人で遊びに来たり父とアルフレッドが鍛錬に使っていた小高い丘だった。
「お父さん、私どうしたらいい?」
答えてくれるはずないのに聞かずにはいられなかった。
「ニケの思う通りにしたらいい」
後ろから声が聞こえてきて慌てて振り返る。
するとそこにはアルフレッドが立っていた。
「師匠ならきっとそう言うと思う」
思う通りにしたらいい。
確かに、父ならそう言うだろう。
私はスクッと立ち上がるとアルフレッドの前に立った。
「私なんかがついて行くのはふさわしく無いと思うけど、みんなと行きたい」
アルフレッドは少し考えた後に怖い顔で答えた。
「着いてきてくれるのは嬉しい。でもふさわしくないって誰が言ったの?」
「そこに怒ってるの?」
アルフレッドは答えを聞くまで動きそうになかった。
「誰にも言われてないけど、みんなそう思うよ」
アルフレッドは私の答えに何も答えずに優しく手を引いて抱きしめる。
「そんな事言わせないから」
ボソッと呟いた。
「うん、私も言われないように頑張るね」
アルフレッドは何か考え込みながらも私を連れて家へと戻った。
そこでみんなに私が仲間に加わる事を伝えた。
「やった! 本当にニケアインなら大歓迎だよ」
「うん、文句ない」
「これからよろしくね」
「よろしく」
みんな笑顔で迎え入れてくれた。
その顔と言葉に嘘はないように見える。
「改めましてよろしくお願いします。ご迷惑などかけないようにしますね」
「迷惑なんてないない」
「ええ、美味しい料理期待しているわ」
ペグとアレクサンドラが私の両脇から腕を組んで密着してきた。
「ふふ」
それが嬉しくて思わず笑ってしまう。
「何がおかしいの?」
「女の子の友達が出来たの久しぶりで嬉しいんです」
「え? ニケちゃんなら可愛いし優しいし友達いっぱいいそうだけどね」
「あはは・・・」
私はそう言われて乾いた笑いを返した。
アルフレッドがいる手間濁したが、私にと女の子の友達はいた。
しかし友達ができるとしばらくしてみんなアルフレッドを好きになるのだ。
アルフレッドは女の子にあまり興味がないのか素っ気ない態度をしてしまうので普通に話す私に最終的に嫉妬して罵声を浴びせられたり嫌がらせを受けたりとちゃんとした友達がいた事が無い。
いつしか私も女の子が怖くなりあまり関わらないようになっていた。
私の複雑な気持ちを察したのかペグさんが私の顔を覗き込む。
「よし、今日は女子会しよう」
「女子会?」
「女の子達だけで喋ったりご飯食べるの。アレクサンドラとは仲良いけど話が盛り上がらないから楽しみ!」
ご飯と聞いてアレクサンドラさんも乗り気になっている。
「アルフレッドいいよね?」
ペグさんがアルフレッドに聞くと嫌そうな顔をしている。
「ニケは僕と・・・」
アルフレッドが何か言おうとすると同時に私も声を出してしまった。
「アルフレッドいい?」
私が聞くとアルフレッド何か言おうとしていた言葉を飲み込みコクっと頷いてくれた。
「ありがとう!」
笑顔でお礼を言うと少し不満そうな顔をしながらも渋々納得していた。
「じゃあ男は帰って」
ペグさんがシッシッとアルフレッド達を追いやる。
「ハイハイわかったよ。じゃあ出発は明後日くらいにしておくか」
ニックスさんがエドワードさんと相談しながら家を出ようとするがアルフレッドは中々動こうとしない。
「ニケ・・・」
どうやら私と離れるのが心配なのかグズグズしていた。
「ほら行くぞ」
「これ以上ここにいて仕方ないぞ」
二人に引きずるように連れられてアルフレッドは渋々家を出ていった。
私はアルフレッドに駆け寄ると声をかける。
「また明日ね」
「うん」
そう言われてようやく諦めてくれたのにとぼとぼと宿の方へと歩き出した。
138
あなたにおすすめの小説
王太子殿下の想い人が騎士団長だと知った私は、張り切って王太子殿下と婚約することにしました!
奏音 美都
恋愛
ソリティア男爵令嬢である私、イリアは舞踏会場を離れてバルコニーで涼んでいると、そこに王太子殿下の逢引き現場を目撃してしまいました。
そのお相手は……ロワール騎士団長様でした。
あぁ、なんてことでしょう……
こんな、こんなのって……尊すぎますわ!!
英雄の可愛い幼馴染は、彼の真っ黒な本性を知らない
百門一新
恋愛
男の子の恰好で走り回る元気な平民の少女、ティーゼには、見目麗しい完璧な幼馴染がいる。彼は幼少の頃、ティーゼが女の子だと知らず、怪我をしてしまった事で責任を感じている優しすぎる少し年上の幼馴染だ――と、ティーゼ自身はずっと思っていた。
幼馴染が半魔族の王を倒して、英雄として戻って来た。彼が旅に出て戻って来た目的も知らぬまま、ティーゼは心配症な幼馴染離れをしようと考えていたのだが、……ついでとばかりに引き受けた仕事の先で、彼女は、恋に悩む優しい魔王と、ちっとも優しくないその宰相に巻き込まれました。
※「小説家になろう」「ベリーズカフェ」「ノベマ!」「カクヨム」にも掲載しています。
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
隣人の幼馴染にご飯を作るのは今日で終わり
鳥花風星
恋愛
高校二年生のひよりは、隣の家に住む幼馴染の高校三年生の蒼に片思いをしていた。蒼の両親が海外出張でいないため、ひよりは蒼のために毎日ご飯を作りに来ている。
でも、蒼とひよりにはもう一人、みさ姉という大学生の幼馴染がいた。蒼が好きなのはみさ姉だと思い、身を引くためにひよりはもうご飯を作りにこないと伝えるが……。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
幼馴染の勇者に「魔王を倒して帰ってきたら何でもしてあげる」と言った結果
景華
恋愛
平和な村で毎日を過ごす村娘ステラ。
ある日ステラの長年の想い人である幼馴染であるリードが勇者として選ばれ、聖女、女剣士、女魔術師と共に魔王討伐に向かうことになる。
「俺……ステラと離れたくない」
そんなリードに、ステラは思わずこう告げる。
「そうだ‼ リードが帰ってきたら、私がリードのお願い、一つだけなんでも叶えてあげる‼」
そんなとっさにステラから飛び出た約束を胸に、リードは村を旅立つ。
それから半年、毎日リードの無事を祈り続けるステラのもとに、リードの史上最速での魔王城攻略の知らせが届く。
勇者一行はこれからたくさんの祝勝パーティに参加した後、故郷に凱旋するというが、それと同時に、パーティメンバーである聖女と女剣士、そして女魔術師の話も耳にすることになる。
戦いの昂りを鎮める役割も担うという三人は、戦いの後全員が重婚の認められた勇者の嫁になるということを知ったステラは思いを諦めようとするが、突然現れたリードは彼女に『ステラの身体《約束のお願い》』を迫って来て──?
誰がどう見ても両片思いな二人がお願いをきっかけに結ばれるまで──。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる