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19.幸せな日々
私はテオドールお兄様に抱きかかえられる。
いつもよりも近い地面…
おお、怖い…お兄様とは言えどまだ子供…私はしっかりとテオドールお兄様にしがみついた。
後ろではいつ倒れてもいいようにトーマスさんとリアズがしっかりと付いていた事には気が付かなかった。
部屋を移動すると、なんだかいい匂いがする部屋へと入る。
よく見えないがどうやらパパとママもいるようだ、また誰かに渡される…そんなに取っかえ引っ変えしなくていいのに…
あっ、この香りは…
「おはよう、マリー」
パパだった、朝からいい顔で爽やかに笑っている。
おはようございます。
「あ~」
ペコッと頭を下げようとするが首が動かない…まだしっかりと据わってないからね…しょうがない。
パパはそんな私に微笑むと
「テオドールもありがとう。さぁ家族が揃った所で朝食を食べよう」
パパはテオドールの頭を撫でて私を近くに置いてあったベッドへと寝かせた。
えっ…まさかこの為に私に呼ばれたの?
私はみんなが美味しそうな料理を食べるのを恨めしそうに見つめていた…
皆の食事が終わると待ってました、私のミルクタイム!
「あー!あー!」
早く早くと催促していると
「今日は私があげようかな…」
パパが哺乳瓶に手を伸ばした。
おっ今日はパパか…まぁ安心感ある抱き心地にいい香りだしまぁいいね!
私は待ち構えていると
「待ってお父様、ここは私がやりますよ」
テオドールお兄様がにっこりと笑って父から哺乳瓶を取り上げた。
「そんな、私の仕事ですから旦那様とテオドールさんのお手を煩わせる訳には…私がやりますよ」
フローラママが笑いかけると、いや私が!いや私が!いや私が!と哺乳瓶の取り合いとなる…
もう!誰でもいいから早くしてー!
私はうわぁーん!と泣き出した。
マリーが生まれてからのアンスロット家はマリーを中心に仲むずまじく、幸せな日々を送っていた。
それから数年がたち…マリーは3歳となっていた。
兄のテオドールは10歳に…私が生まれた時は7歳だったのだ…しっかりしてるからもっと上かと…
私はトコトコと廊下を歩いていると…
「マリー」
噂をすればよく出来た兄が私を見つけて声をかけてきた…このお兄様全くもってすごい…私が何処にいようともいとも簡単に探し出す。
まさかGPSでも埋め込まれているのかと、本気で心配してお風呂の時に体の隅々まで探した事もあった。
「お兄しゃま」
私が振り返ると、私の好きな笑顔で微笑んで手を広げている。
あー…あの顔には弱いんだ…
つい、ヘニャと顔が崩れるとテオドールお兄様の顔も嬉しそうに更に崩れた。
おいでと言われるのでまだ早く歩けない足を動かしてせっせとお兄様の元に向かうとその様子を微笑ましそうに笑って膝をついて待っている。
「ちゅいた!」
バーンとお兄様に飛び込むとお兄様はこの2年で私を軽々と抱きかかえられるほどに成長していた。
この力で主人公も軽々とお姫様抱っこするのだろう…
ふふふと笑っていると、ヒョイと私を練習とばかりに抱っこする。
「何か面白い事でもあったのかな?お母様が呼んでるからそれはまた今度にしょうね。マリーはまた一人で屋敷を探索していたんだね、凄いけど心配だから今度行く時はお兄様も呼んでくれないかな?」
心配そうに微笑むお兄様にそんな事を言われては嫌とは言えない…
私はコクンと頷くしか無かった。
いつもよりも近い地面…
おお、怖い…お兄様とは言えどまだ子供…私はしっかりとテオドールお兄様にしがみついた。
後ろではいつ倒れてもいいようにトーマスさんとリアズがしっかりと付いていた事には気が付かなかった。
部屋を移動すると、なんだかいい匂いがする部屋へと入る。
よく見えないがどうやらパパとママもいるようだ、また誰かに渡される…そんなに取っかえ引っ変えしなくていいのに…
あっ、この香りは…
「おはよう、マリー」
パパだった、朝からいい顔で爽やかに笑っている。
おはようございます。
「あ~」
ペコッと頭を下げようとするが首が動かない…まだしっかりと据わってないからね…しょうがない。
パパはそんな私に微笑むと
「テオドールもありがとう。さぁ家族が揃った所で朝食を食べよう」
パパはテオドールの頭を撫でて私を近くに置いてあったベッドへと寝かせた。
えっ…まさかこの為に私に呼ばれたの?
私はみんなが美味しそうな料理を食べるのを恨めしそうに見つめていた…
皆の食事が終わると待ってました、私のミルクタイム!
「あー!あー!」
早く早くと催促していると
「今日は私があげようかな…」
パパが哺乳瓶に手を伸ばした。
おっ今日はパパか…まぁ安心感ある抱き心地にいい香りだしまぁいいね!
私は待ち構えていると
「待ってお父様、ここは私がやりますよ」
テオドールお兄様がにっこりと笑って父から哺乳瓶を取り上げた。
「そんな、私の仕事ですから旦那様とテオドールさんのお手を煩わせる訳には…私がやりますよ」
フローラママが笑いかけると、いや私が!いや私が!いや私が!と哺乳瓶の取り合いとなる…
もう!誰でもいいから早くしてー!
私はうわぁーん!と泣き出した。
マリーが生まれてからのアンスロット家はマリーを中心に仲むずまじく、幸せな日々を送っていた。
それから数年がたち…マリーは3歳となっていた。
兄のテオドールは10歳に…私が生まれた時は7歳だったのだ…しっかりしてるからもっと上かと…
私はトコトコと廊下を歩いていると…
「マリー」
噂をすればよく出来た兄が私を見つけて声をかけてきた…このお兄様全くもってすごい…私が何処にいようともいとも簡単に探し出す。
まさかGPSでも埋め込まれているのかと、本気で心配してお風呂の時に体の隅々まで探した事もあった。
「お兄しゃま」
私が振り返ると、私の好きな笑顔で微笑んで手を広げている。
あー…あの顔には弱いんだ…
つい、ヘニャと顔が崩れるとテオドールお兄様の顔も嬉しそうに更に崩れた。
おいでと言われるのでまだ早く歩けない足を動かしてせっせとお兄様の元に向かうとその様子を微笑ましそうに笑って膝をついて待っている。
「ちゅいた!」
バーンとお兄様に飛び込むとお兄様はこの2年で私を軽々と抱きかかえられるほどに成長していた。
この力で主人公も軽々とお姫様抱っこするのだろう…
ふふふと笑っていると、ヒョイと私を練習とばかりに抱っこする。
「何か面白い事でもあったのかな?お母様が呼んでるからそれはまた今度にしょうね。マリーはまた一人で屋敷を探索していたんだね、凄いけど心配だから今度行く時はお兄様も呼んでくれないかな?」
心配そうに微笑むお兄様にそんな事を言われては嫌とは言えない…
私はコクンと頷くしか無かった。
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