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57.好きこそ物の上手なれ
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私は問題を解き終えるとフーっと息を吐いてペンを置いた。
「ふふ…もう降参ですか?」
ラクター先生はその様子に私が問題がわからなくて諦めたと思ったようだ。
まぁ二日前は撃沈だったもんね…しかーし今の私は違う!
「いえ!解き終えました!」
自信満々に答案用紙を先生に渡す!
「え?ま、まさか…どうせ全部間違って…」
先生が用紙を穴があきそうな程に凝視すると…
「嘘…」
口を覆った。
トーマスさんがそっと先生の後ろに回って確認すると…
「さすがマリー様です!全問正解ですね!」
誇らしげに微笑んだ。
「どれどれ?先生見せてください」
お父様が笑って用紙を寄越せと手を差し出すと…
「ち、違います!これはなにかの間違えです!そうだ…不正!不正を行いましたね!」
ラクター先生がキッ!とこちらを睨みつけた。
「えー?不正なんてしてませんよ~」
私が心外だと頬を膨らませた。
「で、ではこれは!これをなんと読みますか!?」
先生は自分の持っていた本を前に突き出した。
私はそれを見て声を出す。
「えーっと…数学の基礎と原理…うわっ…眠くなりそうな本ですね」
私は顔をしかめると、先生はその本の表紙を見つめた…
「あってる…」
「さすがマリーだね!解答も全て合ってるしなんの問題もないように思えるが?」
お父様が満足そうに私の答案を眺めていた。
「そんなはず…だってこの前は文字も読めなかったのに…」
先生がヨロヨロと壁に寄りかかった。
「はい!読めませんでしたが本を読んでたら読めるようになりました!」
もう猫神様のおかげ!!
貰ったBL本がちゃんと読みたいばかりにあっという間にこの世界の文字を理解してしまった!
やっぱり好きなものって入ってくる知識量が違うね!あのセリフがこの文字っわかるとすっと頭に入ってきたもん!
私がニコニコ笑って答えると
「さすがマリーだね」
シリルが嬉しそうにそばに寄ってきた。
「ありがとうシリル!これで一緒に勉強出来るかな?」
「うーん…それはどうだろ?ラクター先生は今日で辞めるみたいだし…」
シリルが可愛い顔をゆがめた。
「えっそうなんですか?」
私はラクター先生を見ると…
「い、いえ…そ、それは…」
「マリー、シリル。私は先生と話があるから部屋に戻ってなさい…トーマス子供達を頼むよ」
「はい!」
トーマスさんは振り返ると笑顔を向ける。
「ではマリー様、シリル様こちらへ…あっとその前に…」
トーマスさんはお父様に何かボソボソと何かを伝えるとお父様のかっこいい眉毛がピクっと上がった。
あっ、あれは何か怒ってる時の顔だ…
それに対してトーマスさんは悪そうににやりと笑っている。
ふふ…もしかしてトーマスさんからの愛のメッセージ?
いやいや!お父様にはお母様がいるからな…
私はその考えを慌てて頭から出した。
「ふふ…もう降参ですか?」
ラクター先生はその様子に私が問題がわからなくて諦めたと思ったようだ。
まぁ二日前は撃沈だったもんね…しかーし今の私は違う!
「いえ!解き終えました!」
自信満々に答案用紙を先生に渡す!
「え?ま、まさか…どうせ全部間違って…」
先生が用紙を穴があきそうな程に凝視すると…
「嘘…」
口を覆った。
トーマスさんがそっと先生の後ろに回って確認すると…
「さすがマリー様です!全問正解ですね!」
誇らしげに微笑んだ。
「どれどれ?先生見せてください」
お父様が笑って用紙を寄越せと手を差し出すと…
「ち、違います!これはなにかの間違えです!そうだ…不正!不正を行いましたね!」
ラクター先生がキッ!とこちらを睨みつけた。
「えー?不正なんてしてませんよ~」
私が心外だと頬を膨らませた。
「で、ではこれは!これをなんと読みますか!?」
先生は自分の持っていた本を前に突き出した。
私はそれを見て声を出す。
「えーっと…数学の基礎と原理…うわっ…眠くなりそうな本ですね」
私は顔をしかめると、先生はその本の表紙を見つめた…
「あってる…」
「さすがマリーだね!解答も全て合ってるしなんの問題もないように思えるが?」
お父様が満足そうに私の答案を眺めていた。
「そんなはず…だってこの前は文字も読めなかったのに…」
先生がヨロヨロと壁に寄りかかった。
「はい!読めませんでしたが本を読んでたら読めるようになりました!」
もう猫神様のおかげ!!
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やっぱり好きなものって入ってくる知識量が違うね!あのセリフがこの文字っわかるとすっと頭に入ってきたもん!
私がニコニコ笑って答えると
「さすがマリーだね」
シリルが嬉しそうにそばに寄ってきた。
「ありがとうシリル!これで一緒に勉強出来るかな?」
「うーん…それはどうだろ?ラクター先生は今日で辞めるみたいだし…」
シリルが可愛い顔をゆがめた。
「えっそうなんですか?」
私はラクター先生を見ると…
「い、いえ…そ、それは…」
「マリー、シリル。私は先生と話があるから部屋に戻ってなさい…トーマス子供達を頼むよ」
「はい!」
トーマスさんは振り返ると笑顔を向ける。
「ではマリー様、シリル様こちらへ…あっとその前に…」
トーマスさんはお父様に何かボソボソと何かを伝えるとお父様のかっこいい眉毛がピクっと上がった。
あっ、あれは何か怒ってる時の顔だ…
それに対してトーマスさんは悪そうににやりと笑っている。
ふふ…もしかしてトーマスさんからの愛のメッセージ?
いやいや!お父様にはお母様がいるからな…
私はその考えを慌てて頭から出した。
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