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107.週末
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「週末は学園が休みになるからな、各自自由にしてていいんだ」
「な、なら学園でゆっくり休んでても…」
「もちろんそういう生徒の方が多いけどね、私は家に帰りたかったのでこうして帰ってきたんだよ」
そ、そうだったんだ…確かに帰ってくるとは聞いていたけどこんなに早く帰ってくるとは…
「でも…なんでグレイ王子とダン様まで?」
「あの二人は何故か着いてきたんだよね…お二人共ご自分の屋敷にお戻り下さい!私はこれからマリーと家族水入らずで過ごしますので…」
ニッコリと笑って二人を帰そうとしている。
「おい!約束が違うだろ!?」
「そうですよ、学園でのお手伝いの代わりに…ってことですよね?」
二人が何かお兄様に言うとお兄様が慌てた様子で二人に近づいて何か話している。
その様子は仲のいい三人が悪巧みでもする様に笑いながらコソコソと話していた。
内容は声が小さくて聞こえないがきっと学園で三人を繋ぐきっかけでもあり仲良くなったのだろう。
あれこそ私が求めていた距離感だった!
ふふふ…
じゃれ合う三人が微笑ましくてニヤニヤながら見つめてしまう。
あっとヨダレが!ジュる!
口元を拭っていると慌てた様子のリアズが屋敷から走ってきた!
「マリー様!」
私を確認するなりギュッと抱きついてきた、リアズの豊満な胸が顔に当たる。
気持ちいいけどちょっと苦しい!
「リ、リアズ!苦しい…」
「ああ!すみません!それよりも!マリー様怪我はありませんか?あんなに身を乗り出して…もう心臓が止まりそうです!」
「ごめんね~でも大丈夫だよ!リアズの心臓すごいドキドキって動いてたよ」
顔を埋めていたからよく聞こえた。
心配ないと笑うと驚いた顔をされてはぁ…っと大きなため息をつかれた。
「テオドール様が帰ってくるとは聞いてましたが…少し早いお着きだったのですね。テオドール様が受け止めてくださったのですか?」
「そう!よくわかったね」
私が驚き頷くと
「そりゃテオドール様なら当然かと…で?あの方達は何を揉めてらっしゃるのですか?」
「それはねぇ~多分お互い離れたくないから揉めてるんだよ!みんな仲良しそうだもん!」
「そうですが…まぁ確かに同じ仲間ではありますね…」
リアズは仕方なさそうに三人を見つめた。
その後、お父様達も騒ぎに外に出てきて王子達が来たことを知ると今日は仕方ないからと屋敷に泊まって行くようにと声をかけていた。
お兄様は気に食わないと顔を顰めていたが、あれは恥ずかしがっているのだろう。
確かに年頃の男の子が友達が家に来てそんな喜べないかもな!
それに比べて王子とダン様は勝利を勝ち取ったかの様に喜んでいた。
「じゃあマリー、今日は世話になるよ」
「久しぶりだね、よろしく頼む」
二人は何故か私に笑いながら声をかけてきた。
よろしくするのはお兄様なんだけどな…まぁ妹として協力は惜しみません!
「はい!ゆっくりとおくつろぎ下さい!」
私は歓迎しますと笑顔で二人を迎えた。
「な、なら学園でゆっくり休んでても…」
「もちろんそういう生徒の方が多いけどね、私は家に帰りたかったのでこうして帰ってきたんだよ」
そ、そうだったんだ…確かに帰ってくるとは聞いていたけどこんなに早く帰ってくるとは…
「でも…なんでグレイ王子とダン様まで?」
「あの二人は何故か着いてきたんだよね…お二人共ご自分の屋敷にお戻り下さい!私はこれからマリーと家族水入らずで過ごしますので…」
ニッコリと笑って二人を帰そうとしている。
「おい!約束が違うだろ!?」
「そうですよ、学園でのお手伝いの代わりに…ってことですよね?」
二人が何かお兄様に言うとお兄様が慌てた様子で二人に近づいて何か話している。
その様子は仲のいい三人が悪巧みでもする様に笑いながらコソコソと話していた。
内容は声が小さくて聞こえないがきっと学園で三人を繋ぐきっかけでもあり仲良くなったのだろう。
あれこそ私が求めていた距離感だった!
ふふふ…
じゃれ合う三人が微笑ましくてニヤニヤながら見つめてしまう。
あっとヨダレが!ジュる!
口元を拭っていると慌てた様子のリアズが屋敷から走ってきた!
「マリー様!」
私を確認するなりギュッと抱きついてきた、リアズの豊満な胸が顔に当たる。
気持ちいいけどちょっと苦しい!
「リ、リアズ!苦しい…」
「ああ!すみません!それよりも!マリー様怪我はありませんか?あんなに身を乗り出して…もう心臓が止まりそうです!」
「ごめんね~でも大丈夫だよ!リアズの心臓すごいドキドキって動いてたよ」
顔を埋めていたからよく聞こえた。
心配ないと笑うと驚いた顔をされてはぁ…っと大きなため息をつかれた。
「テオドール様が帰ってくるとは聞いてましたが…少し早いお着きだったのですね。テオドール様が受け止めてくださったのですか?」
「そう!よくわかったね」
私が驚き頷くと
「そりゃテオドール様なら当然かと…で?あの方達は何を揉めてらっしゃるのですか?」
「それはねぇ~多分お互い離れたくないから揉めてるんだよ!みんな仲良しそうだもん!」
「そうですが…まぁ確かに同じ仲間ではありますね…」
リアズは仕方なさそうに三人を見つめた。
その後、お父様達も騒ぎに外に出てきて王子達が来たことを知ると今日は仕方ないからと屋敷に泊まって行くようにと声をかけていた。
お兄様は気に食わないと顔を顰めていたが、あれは恥ずかしがっているのだろう。
確かに年頃の男の子が友達が家に来てそんな喜べないかもな!
それに比べて王子とダン様は勝利を勝ち取ったかの様に喜んでいた。
「じゃあマリー、今日は世話になるよ」
「久しぶりだね、よろしく頼む」
二人は何故か私に笑いながら声をかけてきた。
よろしくするのはお兄様なんだけどな…まぁ妹として協力は惜しみません!
「はい!ゆっくりとおくつろぎ下さい!」
私は歓迎しますと笑顔で二人を迎えた。
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