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子供
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週末が明けてまた学園に向かうと門の前で何か人だかりが出来ていた。
知った顔の友人もいたので声をかけると呆れた顔で騒ぎの中心を見てと言われる。
指の先を見るとそこにはライト様とあのヒカル様がいた。
「ライト様、なんで一緒にいて下さらないんですか!あっ!わかった、あの悪役令嬢のマリン様に止められてるんですね。わかります…あの人怖いですもんね…でも大丈夫。私がそんなライト様の事を癒して差し上げます…この光の魔法で!」
そう言ってライト様の腕を掴んでいた。
「やめて下さい。何度も言ってますが私とマリンは婚約しているのです。他の女性とこのような事は困ります」
心底困った顔をして腕を引くが力が強いのか思うように離れないでいた。
「ライト様…あの顔」
いつも完璧な仮面で隠してる顔があまりの不快に少し剥がれている。
しかしヒカル様はそんな事に気が付かないのかライト様に詰め寄っていた。
「何かしらあれ?本当に不快だわ」
「身の程を知れ…恥ずかしい…」
見ていた生徒達はコソコソとヒカル様の態度に悪態を漏らす。
このままではよくないと私は二人の元に向かった。
「お二人共、こんなところで騒いでは恥ずかしいですよ。ヒカル様は王子に対して不敬すぎます、その手を離しなさい」
「マリン…」
ライト様は私をみて心底ほっとした顔を見せた。
私は早く言ってと顔で合図する。
長年一緒にいるライト様には伝わったらしくサッサとその場から逃げ去った。
「私は用があるので失礼する」
ライト様の後ろ姿をみてヒカル様は残念そうな声を出した後私の方を睨みつけた。
「マリン様!不敬を承知で言わせていただきます!ライト様を解放してください!彼は私が好きなんです、でもマリン様が怖くて離れられないのよ!」
ふん!と鼻息荒く詰め寄ってきた。
「………え?」
突然の事に私は何と返せばいいのかと言葉が出てこない。
ライト様がヒカル様を好き?
何処をどう見てそんな事を言っているのか…
周りの人達も唖然としていた。
「ヒカル様、いい加減にして下さい!マリン様に失礼です!王子とマリン様は自他共に認める婚約者同士ですよ!」
友人達が頭に来たのかヒカル様に詰め寄った。
「ほら、やっぱり怖いわ!こんな人にライト様をあげられない…私が助けてあげないと…」
ヒカル様は何を言われても私の方を睨みつけている。
すると騒ぎに先生達が駆けつけてきた。
どうもライト様が呼んでくれたようだ、ヒカル様は先生に付き添われて連れていかれた。
その後私は先生に呼び出された……
「ヒカルさんから話は聞きました…」
先生は困った顔で私を見つめる。
「一体なんであんな事を言っているのか」
「すみませんが、私にもわかりません」
「私たちはもちろんマリンさんがヒカルさんが言うような事をしたとは思ってません。王子からもその旨の話は聞いております」
先生もやはりヒカル様の言動に頭を悩ませていたようだ。
「ライト王子の言う通り席は戻しておきました。その後も何かあれば教えてください、酷いようならそれなりの対応をしますので…」
「はい」
私はわかったと頷いた。
ヒカル様は一体何がしたいのだろう…
この学園で嘘をいい、あんな態度でいれば誰からも相手にして貰えなくなる。
そんなの子供でもわかることなのに…
私はため息をつきながら先生と教室へと向かった。
教室ではライト様がもう既に座っていてその隣にはヒカル様が座っていた。
先生はそれをみて眉を顰める。
「ヒカルさん、あなたの席はこちらだと言ったはずですよ」
先生がもう一つの空いてる席を指さした。
「私はここがいいんです!ここじゃないと勉強できません!」
ぷッと頬を膨らませて抗議する。
そのあまりにも子供じみた行動に教室中が静まり返った。
「あなた…いい加減に…」
先生が顔を赤らめている。
普段温厚な先生も堪忍袋の緒が切れてしまったのか、このままではいけないと私は先生の肩を叩いた。
「先生、今日のところは私が向こうに座りますわ…でもヒカル様明日はこちらに座って下さいね」
ヒカル様は嫌だと言うようにぷいっと横を向く。
「はぁ…」
本当に子供の様な態度にため息しか出なかった。
知った顔の友人もいたので声をかけると呆れた顔で騒ぎの中心を見てと言われる。
指の先を見るとそこにはライト様とあのヒカル様がいた。
「ライト様、なんで一緒にいて下さらないんですか!あっ!わかった、あの悪役令嬢のマリン様に止められてるんですね。わかります…あの人怖いですもんね…でも大丈夫。私がそんなライト様の事を癒して差し上げます…この光の魔法で!」
そう言ってライト様の腕を掴んでいた。
「やめて下さい。何度も言ってますが私とマリンは婚約しているのです。他の女性とこのような事は困ります」
心底困った顔をして腕を引くが力が強いのか思うように離れないでいた。
「ライト様…あの顔」
いつも完璧な仮面で隠してる顔があまりの不快に少し剥がれている。
しかしヒカル様はそんな事に気が付かないのかライト様に詰め寄っていた。
「何かしらあれ?本当に不快だわ」
「身の程を知れ…恥ずかしい…」
見ていた生徒達はコソコソとヒカル様の態度に悪態を漏らす。
このままではよくないと私は二人の元に向かった。
「お二人共、こんなところで騒いでは恥ずかしいですよ。ヒカル様は王子に対して不敬すぎます、その手を離しなさい」
「マリン…」
ライト様は私をみて心底ほっとした顔を見せた。
私は早く言ってと顔で合図する。
長年一緒にいるライト様には伝わったらしくサッサとその場から逃げ去った。
「私は用があるので失礼する」
ライト様の後ろ姿をみてヒカル様は残念そうな声を出した後私の方を睨みつけた。
「マリン様!不敬を承知で言わせていただきます!ライト様を解放してください!彼は私が好きなんです、でもマリン様が怖くて離れられないのよ!」
ふん!と鼻息荒く詰め寄ってきた。
「………え?」
突然の事に私は何と返せばいいのかと言葉が出てこない。
ライト様がヒカル様を好き?
何処をどう見てそんな事を言っているのか…
周りの人達も唖然としていた。
「ヒカル様、いい加減にして下さい!マリン様に失礼です!王子とマリン様は自他共に認める婚約者同士ですよ!」
友人達が頭に来たのかヒカル様に詰め寄った。
「ほら、やっぱり怖いわ!こんな人にライト様をあげられない…私が助けてあげないと…」
ヒカル様は何を言われても私の方を睨みつけている。
すると騒ぎに先生達が駆けつけてきた。
どうもライト様が呼んでくれたようだ、ヒカル様は先生に付き添われて連れていかれた。
その後私は先生に呼び出された……
「ヒカルさんから話は聞きました…」
先生は困った顔で私を見つめる。
「一体なんであんな事を言っているのか」
「すみませんが、私にもわかりません」
「私たちはもちろんマリンさんがヒカルさんが言うような事をしたとは思ってません。王子からもその旨の話は聞いております」
先生もやはりヒカル様の言動に頭を悩ませていたようだ。
「ライト王子の言う通り席は戻しておきました。その後も何かあれば教えてください、酷いようならそれなりの対応をしますので…」
「はい」
私はわかったと頷いた。
ヒカル様は一体何がしたいのだろう…
この学園で嘘をいい、あんな態度でいれば誰からも相手にして貰えなくなる。
そんなの子供でもわかることなのに…
私はため息をつきながら先生と教室へと向かった。
教室ではライト様がもう既に座っていてその隣にはヒカル様が座っていた。
先生はそれをみて眉を顰める。
「ヒカルさん、あなたの席はこちらだと言ったはずですよ」
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ぷッと頬を膨らませて抗議する。
そのあまりにも子供じみた行動に教室中が静まり返った。
「あなた…いい加減に…」
先生が顔を赤らめている。
普段温厚な先生も堪忍袋の緒が切れてしまったのか、このままではいけないと私は先生の肩を叩いた。
「先生、今日のところは私が向こうに座りますわ…でもヒカル様明日はこちらに座って下さいね」
ヒカル様は嫌だと言うようにぷいっと横を向く。
「はぁ…」
本当に子供の様な態度にため息しか出なかった。
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