9 / 51
9.逃亡
しおりを挟む
「よかった…」
イブが目を覚まして俺はほっと息を吐いて尻もちを付いた。
「おじさん…にげて!ここにいたらだめ!」
イブは俺を見るなり慌てて腕を掴んで外に連れていこうとする。
「イブ、落ち着け!ゆっくりと何があったか話してみろ」
イブを落ち着かせるが、ガタガタと震えている。
「まずはその怪我はどうした?村の奴らにやられたのか?」
コクッとイブが頷く。
あいつら…こんな小さい子に手を上げるなんて…
俺は怒りに拳を握りしめた。
「服はどうした?」
「とられた…おじさんのあめもとられちゃった、ごめんなさい」
そう言って目にいっぱい涙を溜める。
「飴ぐらい何個でもやる。それよりお前はなんでそんなに殴られたりしてるんだ」
「イブ、悪い子だから…なんにもできないグズだから…」
そんな理由で殴るのか?
俺は少し考えてイブに問いかける。
「イブ、俺はここを出ていく」
イブは寂しそうにわかってると言うように頷いた。
「お前がもしここに居たくないなら一緒に行くか?ここにいるよりも辛い旅になるかもしれん、飯もまともに食べられなくなるかもしれん。だけど俺は絶対にお前を殴らない」
「行きたい!イブおじさんといたい」
イブは泣きながら即答した。
「わかった、じゃあ一緒に行こう」
俺はカバンを取り出すとここにある物で使えそうな物をしまい込んだ。
イブと息を殺して外の様子をずっと探っている。
しばらくは駆け回る足音やイブを探す声がしていたが程なくして諦めたのか音が止んだ。
しばらく様子をみて皆が寝静まる時間まで待つとイブが通り抜けてきた後ろから小屋を出ることにした。
草むらの影に身を隠しながら外に出れる場所を探していると「こっち…」イブが小声で手招きする。
イブの後を付けると子供が通り抜けられる隙間を見つけた。
イブは難なく通ると俺はカバンをイブに預ける体をよじられながらどうにか少しずつ前へと進んでいると…
「男が逃げたぞー!」
俺達の小屋を見張っていた男が空になった小屋をみて叫んだ。
「しまった…イブ!お前だけでも先に逃げろ!」
イブはヤダと首を振る。
「いいから行け!」
「やだ!やだ!おじさんも!」
「俺もすぐに行く!それと…俺は賢人だ!まだおじさんじゃねぇ!」
「ケント…」
イブは泣きながら少しずつ後ろに下がった。
徐々にこちらの方に声が近づいてくる。
俺は体が擦り切れるのを我慢しないで強引に穴を抜けた。
「いって!」
ガリッと腕に木の先端が擦る、血が出たが今は構ってられない。
俺はすぐに立ち上がってイブをカバン事抱き上げて走り出した!
すると村の奴らに見つかるが俺たちは塀の外側だ!
「まて!これを何処で手に入れたー!」
「捕まえろー」
男達はイブから奪った飴を振り上げてすごい形相で叫び声をあげている。
俺はその顔をみて恐怖すると後ろを振り返らずに走り出した!
イブが目を覚まして俺はほっと息を吐いて尻もちを付いた。
「おじさん…にげて!ここにいたらだめ!」
イブは俺を見るなり慌てて腕を掴んで外に連れていこうとする。
「イブ、落ち着け!ゆっくりと何があったか話してみろ」
イブを落ち着かせるが、ガタガタと震えている。
「まずはその怪我はどうした?村の奴らにやられたのか?」
コクッとイブが頷く。
あいつら…こんな小さい子に手を上げるなんて…
俺は怒りに拳を握りしめた。
「服はどうした?」
「とられた…おじさんのあめもとられちゃった、ごめんなさい」
そう言って目にいっぱい涙を溜める。
「飴ぐらい何個でもやる。それよりお前はなんでそんなに殴られたりしてるんだ」
「イブ、悪い子だから…なんにもできないグズだから…」
そんな理由で殴るのか?
俺は少し考えてイブに問いかける。
「イブ、俺はここを出ていく」
イブは寂しそうにわかってると言うように頷いた。
「お前がもしここに居たくないなら一緒に行くか?ここにいるよりも辛い旅になるかもしれん、飯もまともに食べられなくなるかもしれん。だけど俺は絶対にお前を殴らない」
「行きたい!イブおじさんといたい」
イブは泣きながら即答した。
「わかった、じゃあ一緒に行こう」
俺はカバンを取り出すとここにある物で使えそうな物をしまい込んだ。
イブと息を殺して外の様子をずっと探っている。
しばらくは駆け回る足音やイブを探す声がしていたが程なくして諦めたのか音が止んだ。
しばらく様子をみて皆が寝静まる時間まで待つとイブが通り抜けてきた後ろから小屋を出ることにした。
草むらの影に身を隠しながら外に出れる場所を探していると「こっち…」イブが小声で手招きする。
イブの後を付けると子供が通り抜けられる隙間を見つけた。
イブは難なく通ると俺はカバンをイブに預ける体をよじられながらどうにか少しずつ前へと進んでいると…
「男が逃げたぞー!」
俺達の小屋を見張っていた男が空になった小屋をみて叫んだ。
「しまった…イブ!お前だけでも先に逃げろ!」
イブはヤダと首を振る。
「いいから行け!」
「やだ!やだ!おじさんも!」
「俺もすぐに行く!それと…俺は賢人だ!まだおじさんじゃねぇ!」
「ケント…」
イブは泣きながら少しずつ後ろに下がった。
徐々にこちらの方に声が近づいてくる。
俺は体が擦り切れるのを我慢しないで強引に穴を抜けた。
「いって!」
ガリッと腕に木の先端が擦る、血が出たが今は構ってられない。
俺はすぐに立ち上がってイブをカバン事抱き上げて走り出した!
すると村の奴らに見つかるが俺たちは塀の外側だ!
「まて!これを何処で手に入れたー!」
「捕まえろー」
男達はイブから奪った飴を振り上げてすごい形相で叫び声をあげている。
俺はその顔をみて恐怖すると後ろを振り返らずに走り出した!
1
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【完結】テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
リヴァイヴ・ヒーロー ~異世界転生に侵略された世界に、英雄は再び現れる~
灰色キャット
ファンタジー
「君に今の時代に生まれ変わって欲しいんだ」
魔物の王を討伐した古き英雄グレリア・ファルトは死後、突然白い世界に呼び出され、神にそう言われてしまった。
彼は生まれ変わるという言葉に孫の言葉を思い出し、新しい人生を生きることを決意した。
遥か昔に生きていた世界がどう変わっているか、発展しているか期待をしながら700年後の時代に転生した彼を待ち受けていたのは……『英雄召喚』と呼ばれる魔法でやってきた異世界人の手によって破壊され発展した――変貌した世界だった。
歴史すら捻じ曲げられた世界で、グレリアは何を求め、知り……世界を生きるのだろうか?
己の心のままに生き、今を知るために、彼は再び歴史を紡ぐ。
そして……主人公はもう一人――『勇者』、『英雄』の定義すら薄くなった世界でそれらに憧れ、近づきたいと願う少年、セイル・シルドニアは学園での入学試験で一人の男と出会う。
そのことをきっかけにしてセイルは本当の意味で『勇者』というものを考え、『英雄』と呼ばれる存在になるためにもがき、苦しむことになるだろう。
例えどんな困難な道であっても、光が照らす道へと……己の力で進むと誓った、その限りを尽くして。
過去の英雄と現代の英雄(の卵)が交差し、歴史を作る!
異世界転生型アンチ異世界転生ファンタジー、ここに開幕!
――なろう・カクヨムでも連載中――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる