【R18】【完結】いじめられている子がいたので魔族の国に連れてって幸せにしてあげたいと思います

三園 七詩

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そこ後…ルーダは席に戻され、ジャマルさんの入れたお茶を飲む…

恐る恐る飲んだが…味を感じ無い。

ムーマとルーダの間に座ったジャマルさんはご機嫌で…ぺちゃくちゃと話ている…時折尻を揉まれ固まると…

「可愛い!」

と頬にキスをされた…。

ムーマなんか…前を触られたようで泣いていた…。

お茶を飲み終え…島をようやく脱出するが…時間を見ると1時間程しか滞在してなかったようだ…

(嘘だろ…一日は経ってるかと思った…)

フラフラと海を越え…途中何度も海に落ち…どうにかこうにか城に辿り着く…

通りかかる仲間が声をかけて来るが答える気力が無い…

部屋に着いてベッドに倒れ込むと…ルーダは気を失った…

トントントン

部屋をノックする音に気が付き目を覚ますと…

「誰だよ…」

今は誰にも会いたくない…

ルーダは居留守を決め込むと…

トントン…

「ルーダさん?」

リリアナの声が聞こえる。

ガバッと起き上がると、部屋の扉を急いで開ける!

そこにはびっくりした様子のリリアナが立っていた…。

「リリアナ…」

「ルーダさん!大丈夫ですか?」

リリアナはルーダの顔色の悪さに驚くと…

「あっ…ああ…大丈夫!精神的なものだから…」

力なく笑うと…

「全然大丈夫じゃないですよ!」

リリアナはルーダを連れてベッドに寝かせると…

「今日は何か食べましたか?」

「いや…食欲無い…」

ルーダが首をふる

「ちょっと…キッチン借りますね!」

リリアナはルーダのキッチンにたつと…

(さっきと全然違う…)

リリアナの後ろ姿に癒される…

ホッとして自分の部屋の天井を眺めるとようやく落ち着いてきた…

リリアナが近づくとルーダが起き上がる。

「ルーダさん…これくらいなら飲めますか?」

リリアナは見慣れない紺色のコップを手にして差し出す。

ルーダが受け取ると…

「いい匂いだな…」

フーフーと冷ましながら飲むと…優しい甘さが広がる。

「甘酒ですよ…体も温まりますし、あと…そのコップ今日のお土産です。よかったら使って下さい」

リリアナがニッコリと笑う。

「お土産?俺に?」

ルーダがコップをマジマジと見ると…

「今日は一緒にお出かけ出来なかったので…今度は一緒に行けるといいですね」

「ああ…そうだな」

ルーダが笑うと…ホッとしたように

「ならちゃんと休んで早く元気になって下さいね!食べられそうならキッチンのお粥も食べて下さい」

「お粥?」

ルーダが覗き込むと、キッチンに鍋が置いてあった。

「美味そうな匂いがしてると思ったら…」

「食べられそうですか?」

リリアナが聞くと

「食いたい!」

ルーダが勢いよく答える!

リリアナは笑ってよそって来ると…

「熱いから気をつけて下さいね…」

そう言ってフーフーとお粥を覚ますと…

「はい、あーん…」

ルーダの固まった顔に思わず赤面する…

「す、すみません!つい!風邪を引くといつも食べさせてあげていたので…」

手を下ろそうとすると…ルーダが優しく手を添えてお粥を口に運ぶ…

「ありがとう…凄い美味い…」

リリアナはルーダが嫌がる様子のない事に安心すると…

「先輩に失礼しました…ゆっくり食べて早く良くなって下さいね」

「ああ…」

ルーダはお粥を受け取るとリリアナは部屋を出て行こうとして気がつく。

「そうだ!コレ…」

そう言ってサンドイッチを取り出す…

「お昼にみんなで食べるのを持ってきたの…良かったらこれも食べて下さいね」

「ありがとう…朝にでも食べるよ!」

リリアナは嬉しそうに頷くと冷蔵室にしまった。

また明日…とリリアナが部屋を出ていくと、持っていたお粥を食べる。

「美味い…」

ルーダはお粥を平らげると…ポカポカと体にようやく血の気が戻る。

先程まで見ていた悪夢を見ることなく眠りについた…その腕には紺色のコップを抱きしめていた。
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