ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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10章

318.帰国

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シルバとベイカーとセバスは全速力で森に戻った。

そして既に帰ってきていたプルシア達と合流する。

「何があったんだ!」

着くなりベイカーがデボットに詰め寄った。

「すみません、目を離した隙にミヅキが行方不明になりました」

「どういうことですか?  ミヅキさんもですがエヴァさんにコハクさん、ムーもいませんが?」

あくまで冷静にセバスさんが語りかける。

「実は……」

デボットはミヅキが熱を出した所から俺達に説明をした。

「あんのおぉ野郎がぁぁぁ!!」

話を聞いた俺は怒りから近くの岩を力まかせに殴ると岩が粉々に砕かれる。

「よそよそかったのはそれでですか」

セバスさんも苛立ちからか指をトントンと鳴らしている。

デボットが訝しげに眉を下げた。

「クラウスさんはエヴァさんだけを連れて行き、直ぐにでも出発する感じでした」

「その後森に戻ってきて、熱が少し下がったミヅキを寝かせていましたが、目を離した隙に…すみません私のせいです」

レアルが膝を付き土下座すると…

「守ると誓ったのに…」

ゴンッ!

頭を地面に叩きつける…

「レアルさんのせいだけではありません、我々も何もしませんでした…肝心な時にそばにもいなかった…」

セバスが不甲斐ない自分に怒りをおぼえる

「しかし…ミヅキさんを連れ去ったのが…誰かもわからないと…」

【ミヅキの匂いが町に続いていた…絶対にアイツらだ…】

シルバが唸っていると…

「どうやら、あの国の人達が連れ去ったと思ってるみたいだね」

ククノがシルバの言葉を伝える

「やっぱり!あの隊長騙しやがったな…」

ベイカーが怒りを顕にする

「しかし…エヴァさんが向こうにいるのがせめてもの救いです…どうにか彼女と一緒にいてくれるといいんですが」

「エヴァさんは自分を犠牲にミヅキを守ってくれたのに…」

デボットが申し訳なさそうにすると

「この報いは、きっちりと受けて頂きましょう」

セバスがみなを見回すと、頷きあった…。

シルバ達はベイカー達から少し離れると…

【構わずミヅキを連れ戻しに行こう…】

シンクとプルシアを見ると

【僕は構わないよ…サウス国だっけ…守護するに値しない国って事がよく分かったよ…】

【そうか…あの国は鳳凰が守護していた国か…どうする?私が行けば直ぐに追いつけるぞみんな燃やしてしまうか?】

【ミヅキが何処にいるかわからないと下手に手は出せないよ】

【構うもんか…アイツらだ全員八つ裂きだ…】

シルバが唸ると…

【気持ちは分かるけど…ミヅキが最後に言った言葉…覚えてる?】

ククノがシルバ達に近づくと話しかけてきた…。

【ミヅキが…】

【最後に?】

プルシア達が口を開く…

【確か…喧嘩…しないで…仲良く】

【みんなの…言う事を…聞いて…ね…だよね】

さんにんが顔を見合わすと…

【ミヅキの気持ちを踏みにじらないように考えなさいね、僕より長くミヅキといた君達なら間違った選択はしないと思うけどね】

ククノがシルバ達を見ると

【お前…嫌な事を言うな…】

シルバが睨みつける

【でも、確かにミヅキなら…】

【そんな事…望まないね】

シンクがシュンと頭を下げる、しかしシルバは

【それでミヅキに何かあったらどうするんだ…その方が俺は許せん】

まだ怒りをあらわにする

【大丈夫…ミヅキは運がいいからね…きっとそんな事にはならないよ。それに君たちの連れも付いているんだろ?】

【コハクとムー?】

【コハクはいいがムー…あいつは何を考えてるかわからんがな、まぁミヅキを好いてるのは確かだな…】

【今は彼らを信じて、ミヅキの言葉に従うのはどうかな?】

ククノがシルバを見ると

【しかし…ベイカー達が暴れてもいいと言ったら、ミヅキに何かあったら…その時は容赦しない…全力でアイツらを…国を潰してやる!】

ギロっとククノを睨む

【それは僕も同じだよ】

【私もです】

シンクとプルシアも同意する。

【そうなったら…僕も参加させて貰うよ】

ククノが困ったように笑うと

【お前は…戦わないんじゃ無いのか?】

意外な答えにシルバが質問すると

【僕が手を出すことは…してはいけないんだ…救う為の補助や助言なら大丈夫だけど…直接攻撃するような事をすれば…僕は枯れて朽ちるだろうね】

【なら…する必要無い。俺達だけで十分だ】

シルバか首を振る。

【でも…加護した子…ううんミヅキだからかな、ミヅキを傷つけられてまで大人しく見ているだけなんてしていたくないよ…ミヅキから貰ったこの身体もその為に朽ちるなら本望だよ】

【ミヅキは…喜ばないよ】

シンクがククノを見ると

【うん、だから最終手段だね。ミヅキが最悪の結果になったら僕は死ぬ、だから君達も僕の命でとりあえず今は大人しくしててくれるかな?】

ククノがシルバに聞くと

【わかった…そこまでの覚悟でミヅキを信じているんだな…なら俺もミヅキを信じよう。ミヅキはどんな事があろうとお前を殺さないだろうからな】

【うん、僕もそう思うよ】

だから大丈夫…

ククノが同意するように頷いた。


「シルバさん達も今は許せないでしょうが…ひとまず国に帰りますよ、ウエスト国から正式にサウス国に乗り込みます」

セバスがシルバ達に言うと

【乗れ…】

ドンッ!

プルシアが籠をセバス達の前にほおり投げる。

「プルシアさんその前にコジローさんを拾って下さい、彼がいないとどうもシルバさん達と話が出来ませんからね…」

【わかった】

プルシアが頷くと…

「僕が通訳するよ?」

ククノが答えると…

「ありがとうございます、しかし話せるものが多い方が作戦もたてやすくなりますので…」

「そうか…わかったよ。僕も出来ることなら手伝うからね」

「その時はよろしくお願いします」

セバスが頭を下げると

【さぁ急ぐぞ…こうしてる時間も勿体ない…】

シルバがプルシアの背に乗ると…ベイカー達も籠に乗り込んだ。


プルシアはあっという間に霧の里に到着すると…

「ミヅキが…」

話を聞いたコジローが絶句する…

「私達はこのままウエスト国の王都に帰ります、コジローさんもシルバさんの通訳件戦力としてきてください」

「もちろんです!」

コジローはムサシとユキを見ると

「急ですまないが俺は帰る、みんなによろしく言っといてくれ…」

コジローは二人を見ると…

「「俺も(私も)いく!」」

二人が揃って答えると…

「兄さん?ユキ?」

「ミヅキが大変なら…俺は恩を返さないと…それに王都に来いとも誘ってくれていたしな…」

「私だって…ミヅキにお土産貰ってないわ!もらうまで帰らないんだから!」

コジローが困っていると

「シルバさんと話せる方が増えるのは助かります…それに戦力が多い事にこしたことは無い…」

セバスが了承すると…

「よし、一緒に行こう」

「ああ!すみません五分で用意してきます!」

ムサシとユキが里に向かうと…

「ヒポ達も王都に戻しておきましょう…ここに置いといてもしょうがない…」

コジローがヒポ達に醤油と味噌を乗せると…

「ゴメンな…ミヅキはここには来れないんだ…コレを持って王都に行ってくれ」

ヒポ達を離すと…

くんくんと周りの匂いを嗅ぎ出す…

【ヒポ…ミヅキは今は遠くに連れてかれたの…きっと僕達が連れて帰るから…それまでお前たちは出来ることをしてるんだ…】

シンクがヒポに声をかけると…

「グギャ!」

「グギャー!」

ヒポ達が不機嫌そうに鳴く…

【僕らだってミヅキに会えないのはやだよ…いいから行け…後のことは任せろ】

シンクが声を低く凄むと

「グギャ…」

ヒポ達が仕方なさそうに飛びたって行った…


ムサシ達が戻って来ると

「よし…王都に戻るぞ…」

ベイカーがヒポ達が飛んでいった王都の方向を見つめた。
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