ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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10章

337.契約解消

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「あれ?契約が切れた…」

ベイカーがいきなりブチッと紐を無理やり切られた感覚に立ち止まった。
アランを見ると同じように訳が分からず困惑していた。

「アランさんもか?」

ベイカーがアランを見ると頷き返す…急に止まった二人に後ろをついてきていたミシェルがぶつかりそうになり…

「何止まってるの?早くミヅキちゃんを探すわよ」

急がせる様にアラン隊長の肩を叩くと

「いやそれがシルバ達との契約が切られたみたいだ…」

「えっ?」

「俺もだ、話しかけてるが繋がる気がしないな」

「て…事はミヅキちゃんと合流出来たんじゃないの!」

ミシェル隊長の顔がパァーと明るくなる。

確かにその可能性が一番高そうだ…

「シルバ達が向かった方角に行ってみよう」

ベイカーが走り出すと、二人が後をおった!


シルバとシンクとミヅキとピースはシルバに乗ったまま街の方へと向かっていた。

【シルバ…私たち何処にいたの?街にいたんじゃないんだ…】

【ミヅキはサウス国の王宮にいたんだぞ…なんで王宮なんぞに…】

シルバが聞くと

【えっ…私、街の教会にお世話になってたんだけどなぁ…いつの間に王宮なんて行ったんだろ?】

ミヅキが首を傾げると

【まぁコハクにでも聞くしかないか…ムーは何考えてるのかわからんしな】

【あっ!コハク…そういえばコハクは?】

ミヅキがムーを見るがムーはわからないとばかりにプルプルゆれている。

【どうしよう…コハクとはぐれちゃった…コハク…】

ミヅキがコハクを呼んでみると…

【キャン!】

コハクの元気そうな声が返ってきた!

【コハク~!よかった無事で…何処にいるんだろ?】

【クゥ~ン…】

コハクが寂しそうな声をあげると

【シ、シルバ!薬よりコハクを先に見つけようよ!一人なのかもしれないよ!】

ミヅキが心配すると

【ミヅキ…大丈夫だ。コハクは私達といるからな】

プルシアの声も聞こえてきた

【プルシア…】

久しぶりの落ち着く声に涙が出そうになる。

【ミヅキ…大丈夫だったか?】

プルシアも久しぶりのミヅキの声にホッとしていた。

【うん…大丈夫だよ…プルシアも来てくれたんだ】

【当たり前だろ、今セバス達とコハクを迎えに行っていたんだ】

【セ、セバスさん…】

ミヅキの顔色が曇ると…

【ご、ごめん…また後で…】

ミヅキが一方的に連絡を切った…。

【おい?ミヅキ!ミヅキ!?】

【キャン!】

プルシアとコハクはミヅキの態度に動揺する…そんなプルシア達の様子に

【どうしました?もしかしてミヅキさんと連絡取れましたか?】

セバスが期待を込めて聞くと

【取れたんだが…何か様子がおかしかった、何かあったのか?】

プルシアが珍しく戸惑うと

【シルバ…聞こえるか?】

今度はシルバに話しかけて見る

【ああ…】

シルバが答えると

【ミヅキから…拒否された…何かあったのか?】

プルシアの沈んだ声に

【ミヅキは今俺の背に乗って何か考えこんでいる…とりあえず無事だったが病のせいで足が不自由になってしまった】

【なに!?】

プルシア目を見開き驚くと…ジワジワと怒りが湧いてくる。

【それなんでとりあえず街にいる小娘達の元に向かって薬をもらってくる、まずはミヅキの病を治さないとな】

【分かった…私達もすぐ向かう!】

プルシアの慌てた様子に

【何があったのですか?】

セバスが心配そうにプルシアを見ると…

【ミヅキが傷つけられた…私はミヅキの元に向かう、悪いがお前とは契約を解消する】

そう言うとプルシアはコハクを掴むと凄い速さで飛んで行ってしまった…

「えっ?なんですか?なんでプルシアはコハクを連れて?」

レアルがプルシアの行動に驚きセバスと飛び立ったプルシアを交互に見ると

「ミヅキ…さん…」

セバスさんの様子が…レアルが恐る恐る顔を見ようとすると…

「レアルさん…」

「はい!」

レアルが思わず姿勢を正すと

「直ぐにミヅキさんの元に向かいますよ、プルシアさんの後を追います!」

「は、はい!」

セバスは一歩を思いっきり踏み出すと地面がズンッと沈んだ…そのまま力を溜め込むと…

「へ…」

レアルが唖然とその様子を見ている。

「先に行きます」

セバスがそう言うと同時に姿が見えなくなってしまった…。

「な、なんですか…あれ?」

ラウロがレアルに聞くと

「鬼…ですかね?」

レアルは先程のセバスの顔を思い出し…震えながら後を追いかけた…。


王宮の建物の屋根を壊しながら進んでいると…

「セバスさん!」

ベイカー達がセバスに気が付き声をかけてきた

「セバス、急いでどうした?何が…」

アランが近づくといつもの様子とは違うセバスに怯む…

「セバスさん?プルシアは?」

ベイカーが周りを見るがセバス以外の姿は見えない…

「…先程契約を解消されました…」

「やっぱりか…俺達もシルバ達から解消されたんだ」

「シルバさん達はミヅキさんといるそうです…」

「やっぱり!」

ミシェル隊長がホッと息をはくと

「しかし…プルシアさんが言うにはミヅキさんの様子がおかしく…傷ついているとの事でした…」

「はっ?…どういう事だ…」

ベイカーの顔が険しくなる。

「わかりません、その後すぐに解消されプルシアさんはミヅキさんの元に向かってしまいました…私も今プルシアさんの後を追っていた途中なんです」

「俺達も行こう」

アランの言葉に皆言葉少なめに走り出した…


【ミヅキ…どうしたんだ?プルシアが心配しているぞ…】

シルバが伺うように考えこんでいるミヅキに話しかけると

【あっ…ごめん、セバスさんがいるって聞いて…】

ミヅキが何故か悲しそうな顔をしている

【なんでセバスがいると駄目なの?】

シンクも心配そうに顔を覗くと

【だって…私…二人に怒られてここに来たんでしょ…】

【【ん?】】

シルバとシンクがわけがわからずに黙考する…すると…

【ミヅキー!】

【キャン!】

プルシアとコハクがミヅキの胸に飛び込んできた!

「きゃぁー!」

ミヅキが足の力がなく踏ん張れずにシルバから落ちそうになると…

「えっ?何?」

くっついていたピースもバランスを崩して一緒に落ちてしまう…

【【【【【ミヅキ!(ギャン!)】】】】】

プルシアが慌てて受け止めるとそのまま地面に降り立った。

【プルシア!危ないだろうが!】

シルバがプルシアに文句を言うと

【す、すまない…久しぶりにミヅキの姿を見て…】

プルシアがシュンとして反省する様子にミヅキが思わず微笑むと

【大丈夫、受け止めてくれたしね。でも友達もいたから次は気をつけてね】

隣のピースを見ると…気を失ったのかぐったりとしていた。

「怪我は…ないよね」

ピースの体を見るが怪我は無さそうだ…

【しかし…ミヅキが傷を負ったと聞いたが…】

プルシアがミヅキの体を見つめると…足で目が止まると心配そうに

【痛いのか…?】

ミヅキの足を労わるように尻尾で撫でると

【痛くないよ、動かないだけ…】

ミヅキが眉毛を下げて困ったように笑うと

【動かないだけだと!許せるわけがない、シンクの回復魔法では治らないのか?】

【うん、病の後遺症だから病気が治れば大丈夫なんだよ】

【なら直ぐに治しに行こう、どうすればいいんだ】

プルシアが聞くと

【セバスが薬を渡した小娘達を探す、アイツらが持ってる薬で治るはずだ】

【分かった!どうする?俺に乗ればみんなが直ぐに見つけてくれるぞ】

プルシアが巨大化しようとすると…

【み、みんなって?】

ミヅキがビクッと警戒しながら聞くと

【ベイカーにセバス、あと国王やアラン達も来ているぞ】

【えっ…なんで?】

ありえないメンバーに驚いていると

【そりゃもちろんミヅキが…】

心配だからに決まってるだろ…と言おうとすると…

「ミヅキー!」

「ミヅキさん!」

ベイカーとセバスがやっとミヅキの姿を捉えた!
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