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11章
459.挨拶
「そこも問題ねぇよ」
アラン隊長が自信満々に答える。
「そこまで言うなら…でもどうやって騙すの?」
「そうだなぁ…俺とお前が付き合う事にした……とかどうだ?」
アラン隊長が先程の様にディアナを抱き寄せる。
その行為にベイカーが思わずアラン隊長からディアナを離した。
「駄目だ!やっぱり国王を騙すなんてよくない!」
ベイカーはアランからディアナを守るように後ろに隠した。
「別に本気で取るわけじゃねぇぞ?」
アラン隊長がニヤニヤと笑う。
「いや!俺は忘れないね!あんたに何人彼女を取られたか!」
彼女?
ディアナがピクッと反応する。
ギャーギャーと言い争っているベイカーとアランを無視してベイカーの服をつんつんと掴むと…
「ベイカーさん、彼女いるの?」
ディアナが伺うように聞く。
「あ?いやもうずっと前の話だ」
「本当?今はいないの?」
「いるわけないだろ!ずっとお前のそばにいるのに」
「そ、そうだね…」
ディアナが顔を曇らせると
「そんな顔しなくても作る気はねぇからな、今はお前が一番大切だ」
安心させるようにディアナの頭をポンポンと撫でた。
「お前ら姿が大人だとまるで恋人だな」
アラン隊長が呆れながら二人を見ている。
「ベイカーわかってるよな?中身はミヅキだぞ」
「何言ってるんだよ…そんなのわかってるに決まってるだろ」
ベイカーが当たり前の様に答えるが…ディアナはドキドキとする胸にそっと手を当てた…
「そろそろご挨拶お願いしますよ」
タイミングよくマルコさんがディアナ達に声をかけた。
「うそ!どうしよう!アラン隊長で遊んでて挨拶何も考えて無いよ!」
ディアナがハッ!と頭を抱える!
「俺で遊んでたのか?」
「いや!今はそんな事より挨拶だよー!どうしよう何言えばいいの?」
「好きに言うんだろ?お前がなんでこの学校を作ったのか言えばいいんじゃないか?」
「そ、そうか…そうだね!うん頑張る!」
「俺達も隣にいるからな」
ベイカーとアランがディアナをしっかりと間に挟んで誘導する。
「頼りになる二人がそばに居てくれると心強いよ…」
ディアナは力を抜いてフワッと二人に笑いかけた。
「うっ…」
ベイカーはサッと顔を逸らす…
「お前が本当にその歳になったらまたそのセリフを言ってくれ」
アランは苦笑してディアナを壇上へと連れていった。
ディアナが壇上へと出てくると、生徒たち先生、みんなの意識がディアナへといく。
「ミ…ディアナ様だ」
並んでいたミト達がディアナの姿にソワソワとしだす。
「なんか輝いて見えます!」
「本当に…あそこだけ光が指しているようだ」
ライラ達がうっとりディアナを見つめている…
上から見ていたディアナはみんなの姿を確認してホッと表情を崩した。
ザワッ…
保護者、来賓席からどよめきがおきる…
「あれが噂のディアナ様か…本当に存在したんだな…」
「黒髪の少女が全て考えたと言うのはやはり噂だったのか」
「当たり前だろ、少女がこんな施設を作れるかよ!でもあの人なら納得出来るな…あんなに美しい…」
「美しいのは関係ないだろ…」
初めて見るディアナの姿に会場がざわつき出す。
ディアナは緊張でそんな様子に気づかずに声を出した…
「皆さん…こんにちは…」
シーン…
皆が静まり返る。
(あれ?聞こえなかった?)
ディアナは少し慌てて…
(どうしよ。マイクなんて無いし声を大きくする魔法なんてあるかな?)
ディアナは風魔法の原理で空気を振動させながら自分の声を飛ばしてみる…すると
「こんにちは…」
ディアナの声が会場中に響き渡った。
「な、なんだ…すぐ近くで話しているように聞こえる…」
「さっきまで全然聞こえなかった声が聞こえるよ!」
後ろの席の人達が騒ぎ出した。
「これならよく聞こえるかな?今日は皆さん学校創立の式典にようこそおいでくださいました。まずはこの学校を作って下さったギルバート国王に感謝を…そして携わってくださった全ての皆さんありがとうございました」
ディアナはギルバート王に頭を下げるとマルコさん達に頭を下げた。
「この学校は全ての学びたい子供の為に作りました…ここでは身分、種族そんなものは全て忘れて、平等に仲良く様々な事を学んで欲しいと思っています。そのために素晴らしい先生方をお招きしました」
そう言って並んでいる先生方の方をみる。
「皆さんにはこれから学んで行く中で沢山の道がでてきます。冒険者の道、料理人の道、先生の道、部隊兵の道。ここで学びながらそんな道をしっかりと見つけて言って欲しい…たまには引き返したり、道を変えたりするのもいいと思う。最後には太くしっかりとした自分の道を作って下さい…」
「僕達も…冒険者になれるの?」
一番前に並んでいた、小さい男の子が小さい声で聞いてくる。
ディアナはにっこりと笑うと
「もちろん!でも君がそれに冒険者になる為の努力をしないとなれないけどね」
「なりたい!僕冒険者になる為なら頑張る!…でもやり方がわかんない…」
男の子がしゅんとする。
「それを教えるのがこの学校でこの先生達だよ。みんなが手を伸ばしてくれたらしっかりと受け止める…でも…」
ディアナが言葉を切って前を向く。
「努力せず他人を顧みないそんな人には手を差し伸べる気は一切ありません。そこをお忘れなく…」
ニッコリと笑った。
アラン隊長が自信満々に答える。
「そこまで言うなら…でもどうやって騙すの?」
「そうだなぁ…俺とお前が付き合う事にした……とかどうだ?」
アラン隊長が先程の様にディアナを抱き寄せる。
その行為にベイカーが思わずアラン隊長からディアナを離した。
「駄目だ!やっぱり国王を騙すなんてよくない!」
ベイカーはアランからディアナを守るように後ろに隠した。
「別に本気で取るわけじゃねぇぞ?」
アラン隊長がニヤニヤと笑う。
「いや!俺は忘れないね!あんたに何人彼女を取られたか!」
彼女?
ディアナがピクッと反応する。
ギャーギャーと言い争っているベイカーとアランを無視してベイカーの服をつんつんと掴むと…
「ベイカーさん、彼女いるの?」
ディアナが伺うように聞く。
「あ?いやもうずっと前の話だ」
「本当?今はいないの?」
「いるわけないだろ!ずっとお前のそばにいるのに」
「そ、そうだね…」
ディアナが顔を曇らせると
「そんな顔しなくても作る気はねぇからな、今はお前が一番大切だ」
安心させるようにディアナの頭をポンポンと撫でた。
「お前ら姿が大人だとまるで恋人だな」
アラン隊長が呆れながら二人を見ている。
「ベイカーわかってるよな?中身はミヅキだぞ」
「何言ってるんだよ…そんなのわかってるに決まってるだろ」
ベイカーが当たり前の様に答えるが…ディアナはドキドキとする胸にそっと手を当てた…
「そろそろご挨拶お願いしますよ」
タイミングよくマルコさんがディアナ達に声をかけた。
「うそ!どうしよう!アラン隊長で遊んでて挨拶何も考えて無いよ!」
ディアナがハッ!と頭を抱える!
「俺で遊んでたのか?」
「いや!今はそんな事より挨拶だよー!どうしよう何言えばいいの?」
「好きに言うんだろ?お前がなんでこの学校を作ったのか言えばいいんじゃないか?」
「そ、そうか…そうだね!うん頑張る!」
「俺達も隣にいるからな」
ベイカーとアランがディアナをしっかりと間に挟んで誘導する。
「頼りになる二人がそばに居てくれると心強いよ…」
ディアナは力を抜いてフワッと二人に笑いかけた。
「うっ…」
ベイカーはサッと顔を逸らす…
「お前が本当にその歳になったらまたそのセリフを言ってくれ」
アランは苦笑してディアナを壇上へと連れていった。
ディアナが壇上へと出てくると、生徒たち先生、みんなの意識がディアナへといく。
「ミ…ディアナ様だ」
並んでいたミト達がディアナの姿にソワソワとしだす。
「なんか輝いて見えます!」
「本当に…あそこだけ光が指しているようだ」
ライラ達がうっとりディアナを見つめている…
上から見ていたディアナはみんなの姿を確認してホッと表情を崩した。
ザワッ…
保護者、来賓席からどよめきがおきる…
「あれが噂のディアナ様か…本当に存在したんだな…」
「黒髪の少女が全て考えたと言うのはやはり噂だったのか」
「当たり前だろ、少女がこんな施設を作れるかよ!でもあの人なら納得出来るな…あんなに美しい…」
「美しいのは関係ないだろ…」
初めて見るディアナの姿に会場がざわつき出す。
ディアナは緊張でそんな様子に気づかずに声を出した…
「皆さん…こんにちは…」
シーン…
皆が静まり返る。
(あれ?聞こえなかった?)
ディアナは少し慌てて…
(どうしよ。マイクなんて無いし声を大きくする魔法なんてあるかな?)
ディアナは風魔法の原理で空気を振動させながら自分の声を飛ばしてみる…すると
「こんにちは…」
ディアナの声が会場中に響き渡った。
「な、なんだ…すぐ近くで話しているように聞こえる…」
「さっきまで全然聞こえなかった声が聞こえるよ!」
後ろの席の人達が騒ぎ出した。
「これならよく聞こえるかな?今日は皆さん学校創立の式典にようこそおいでくださいました。まずはこの学校を作って下さったギルバート国王に感謝を…そして携わってくださった全ての皆さんありがとうございました」
ディアナはギルバート王に頭を下げるとマルコさん達に頭を下げた。
「この学校は全ての学びたい子供の為に作りました…ここでは身分、種族そんなものは全て忘れて、平等に仲良く様々な事を学んで欲しいと思っています。そのために素晴らしい先生方をお招きしました」
そう言って並んでいる先生方の方をみる。
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「僕達も…冒険者になれるの?」
一番前に並んでいた、小さい男の子が小さい声で聞いてくる。
ディアナはにっこりと笑うと
「もちろん!でも君がそれに冒険者になる為の努力をしないとなれないけどね」
「なりたい!僕冒険者になる為なら頑張る!…でもやり方がわかんない…」
男の子がしゅんとする。
「それを教えるのがこの学校でこの先生達だよ。みんなが手を伸ばしてくれたらしっかりと受け止める…でも…」
ディアナが言葉を切って前を向く。
「努力せず他人を顧みないそんな人には手を差し伸べる気は一切ありません。そこをお忘れなく…」
ニッコリと笑った。
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