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13章
528.エルフの村
「さぁ着いたよ」
エルフ達が振り返って笑いかけるが、目の前には森の中に生える大きな木しか見えない…
「えっ…」
思わずキョロキョロと周りを確認していると、一人のエルフが大きな木の幹に手をかける。
見ると幹には扉がつけられていた…
「えっ、もしかしてこの木がお家?」
驚いて声を出すと
「当たり前だろ、それ以外に家なんてないよな?」
「ああ」
エルフ達が頷き合うと
「こ、この子はエルフの国が初めてだから!」
エヴァさんが慌てて言い訳をすると
「そうか…そうだったな、ごめんよ分からないことはなんでも聞いてくれ」
エルフ達が済まなそうに笑いかける。
うっ…騙しているのに、いいエルフ達…
私は罪悪感から
「ありがとうございます…すみません…」
頭を下げて伺うように見上げと…
「かっ!可愛…」
エルフは上目遣いに見てくる目の前の少女の頭を撫でてあげたい感情にかられて手を出して固まるが、グッと堪えて出した手を引っ込めった。
「だ、大丈夫だよ、気にしなくていいんだからね」
我慢するように自分の手をギュッと掴んでいた。
【ん?あのエルフさん大丈夫かな?】
私がシルバに聞くと
【大丈夫、ミヅキに会うとなる病気にかかっただけだ】
サラッととんでも無いことをいわれる。
【な!私そんな病気持ってないよ!】
慌てて違うと言うが一応体を確認する…
何もないよね?
すると…
【僕らみんなかかってるよ】
【そうだな】
【うん!】
コジローさんまで犬の姿でコクコクと頷いている。
まるで人を病原菌みたく…私はみんなに見えないようにこっそりとよく手を洗っておいた…
エルフ達の案内で木の家に入ると、そこはカフェのようなお店だった。
「いっらっしゃい」
カウンターに立つ美人なエルフのお姉さんが声をかけてきた。
「フロウさんこの子達に蜂蜜茶をあげて!」
案内してくれたエルフがお姉さんに声をかける。
「あっ、私達…お金ないから…」
いらないと断ろうとすると
「僕らが奢るよ」
エルフさん達が笑って椅子を引いて座ってと笑顔で促す。
「断ってもなんだし、ご馳走になろうか」
エヴァさんが苦笑すると椅子に座る…私もエヴァさんの隣に腰をおろした。
「はい、どうぞ!熱いから気をつけてね」
フロウさんがお茶を持ってきてくれる、湯気が立ち甘い蜂蜜の香りが広がった。
「いい香り…」
フーフーと熱を冷ましてコクっと一口飲むと蜂蜜の甘さが口いっぱいに広がる!
「あまぁい」
「懐かしい味だ…」
エヴァさんが美味しそうにコクコクと飲んでいる。
美味しいけど私には甘すぎるみたいだ…エルフの人達は甘党なのかな?
牛乳でも入れたらちょうどよくなりそう…なんて考えていると
「どうだい?」
いつの間にか同じテーブルにエルフ達が座っていた。
「お、美味しいです…」
触られたらまずいのでエヴァさんにピッタリとくっついて後ろに隠れると…
「可愛いなぁ…恥ずかしそうな仕草が初々しいよ」
「本当に、ここら辺じゃあ最近は子供のエルフは少ないからね」
ニコニコと笑いながらじっと見つめられる。
なんだか触られないように隠れてる姿が恥ずかしがっていると思われたようだ。
でも触られたら幻影が解けちゃうかもしれないのでこのまま勘違いしててもらおう…
私はさらにエヴァさんの後ろへと隠れた。
「それで私達、城に行きたいんだけど…」
エヴァさんが私への視線を逸らそうとエルフ達に話しかけると
「城ね…今はあんまり行くのはおすすめしないよ」
「そうだな、落ち着くまでこの村にいればいいよ!なんなら住んでもいいんだよ」
グイッと顔を近づけてどうだい?と話しかけられる。
私は困った様にエヴァさんを見つめると
「ありがたいが会いたい人がいるからやっぱり城に行ってみるよ」
「そうか…」
残念そうにエルフ達は眉を下げた。
「でもなんで城に行かない方がいいんだい」
エヴァさんが聞くと
「それが今この森に見た事もない魔獣があらわれたらしくて…国でも警戒するように言われてるんだ。さっきも村の見回りの最中だったんだよ」
「魔獣?」
「まだ襲われた人はいないが…君みたいな子供が襲われたら大変だからね」
「それで今、城は大わらわみたいだよ」
「でもエルフが捕まえられないのか?」
エヴァさんが聞くと
「それがかなり俊敏で誰もハッキリと姿もとらえられなかったそうだよ」
「エルフの国に入れた…って事はそれだけでもかなり魔力が高い魔獣だろうからね」
「なるほど…」
そこら辺がアルフノーヴァさんを呼び出した理由なのかも…
エヴァさんと目を合わせると頷き合う。
蜂蜜茶をご馳走になると私達はお礼を言って村を出る事を伝えると…
「よかったら城まで一緒に行こうか?」
エルフ達がそんな提案をしてきた。
「いや、大丈夫だよ。そこまで甘えられないからね」
エヴァさんがやんわりと断るが
「いや、僕達も城の様子を見ておきたいし城下に入るなら顔見知りの僕達といた方がいいと思うよ。それに魔獣に襲われないとも限らないし」
ニコッと笑いかけられる。
エヴァさんの後ろに隠れて様子を伺うと
「それとも何か一緒に行くと不味い事でもあるの?」
「いや…」
エヴァさんは上手い言い訳が思いつかず頷くしか無かった…
「よかった!やっぱり女性と子供だけじゃ心配だからね」
「僕はハイドラとトリヤだ」
「私はエヴァ、この子は…ミヅキだ」
「エヴァさんにミヅキちゃんだね。よろしく」
二人が手を差し出して来ると急いでエヴァさんの後ろに隠れる。
「この子は本当に触られるのが苦手なんだ、絶対に触れないでくれ…守れないなら一緒に行くのは遠慮したい」
エヴァさんが二人を真剣な顔で見つめると
「す、すみません…つい癖で…」
「ごめんよミヅキちゃん…でも慣れてくれたら嬉しいな」
二人が困った様に笑うのを私は伺う様にエヴァさんの後ろから見つめていた。
ハイドラさんとトリヤさんが前を歩くのを後ろからエヴァさん達とついて行く…
「エヴァさん…案内は助かるけど、あの人達ずっとついてくるのかな?」
「どうもミヅキの事を気に入ったみたいだな、エルフの子供は貴重だからみんな守りたいんだろう」
「えっ!エルフの子供が貴重?」
驚いてエヴァさんを見ると
「エルフは中々子供が作れないんだ、子を産むのには大量の魔力を使うからね」
「魔力?もしかして…エルフって魔力で子供を作る…とか?」
「いや!まさか!子供に魔力を分け与えて産むんだよ。だから長い時間をかけてお腹で育むんだ」
「へぇー!長いってどれくらい?」
「二年程かな」
「人の倍以上だね…」
そんなに妊婦でいるのか…大変そう
「それにエルフ同士は中々恋愛感情を持ちにくいからね」
「そうなの?エヴァさんは雄一郎さんとすぐ恋に落ちたのに?」
「そ、それは他種族だから!エルフってのは男女とも見た目がそんなに変わらないからね…男と女の関係になりにくいのかも」
「確かに…アルフノーヴァさんなんて綺麗だもんね。エヴァさんもさっきのお姉さんに前のお兄さん達も綺麗だもん」
「エルフ同士としての絆は強いが、家族…って感じになってしまうのかな」
「じゃあすごい優しくしてくれるのも普通なんだ?」
「いや…それはミヅキだからかも」
エヴァさんが困った様に笑うと
「ミヅキは守りたく何かがある…エルフだからか知らんがそれを無意識に感じ取っているのかも」
【【【【【わかる】】】】】
話を聞いていたシルバ達が同意する。
もしかしたら愛し子の効力なのかな?
でも守ってくれるのは嬉しいが触られないように注意しないと…エルフの子供じゃないってバレたら…
【はぁ…私も動物に変わればよかったなぁ】
横を歩くシルバの頭を撫でると
【ミヅキには無理だろ】
【えー!なんで?】
【絶対すぐに喋ってバレる】
【うっ…否定できない…】
【その姿も可愛い、大丈夫俺達が守るからな。あいつらの出る幕はない】
シルバは小さな狼になってもシルバだった。
かっこいいシルバによろしくと私はお礼のキスを贈った。
エルフ達が振り返って笑いかけるが、目の前には森の中に生える大きな木しか見えない…
「えっ…」
思わずキョロキョロと周りを確認していると、一人のエルフが大きな木の幹に手をかける。
見ると幹には扉がつけられていた…
「えっ、もしかしてこの木がお家?」
驚いて声を出すと
「当たり前だろ、それ以外に家なんてないよな?」
「ああ」
エルフ達が頷き合うと
「こ、この子はエルフの国が初めてだから!」
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エルフ達が済まなそうに笑いかける。
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「ありがとうございます…すみません…」
頭を下げて伺うように見上げと…
「かっ!可愛…」
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「だ、大丈夫だよ、気にしなくていいんだからね」
我慢するように自分の手をギュッと掴んでいた。
【ん?あのエルフさん大丈夫かな?】
私がシルバに聞くと
【大丈夫、ミヅキに会うとなる病気にかかっただけだ】
サラッととんでも無いことをいわれる。
【な!私そんな病気持ってないよ!】
慌てて違うと言うが一応体を確認する…
何もないよね?
すると…
【僕らみんなかかってるよ】
【そうだな】
【うん!】
コジローさんまで犬の姿でコクコクと頷いている。
まるで人を病原菌みたく…私はみんなに見えないようにこっそりとよく手を洗っておいた…
エルフ達の案内で木の家に入ると、そこはカフェのようなお店だった。
「いっらっしゃい」
カウンターに立つ美人なエルフのお姉さんが声をかけてきた。
「フロウさんこの子達に蜂蜜茶をあげて!」
案内してくれたエルフがお姉さんに声をかける。
「あっ、私達…お金ないから…」
いらないと断ろうとすると
「僕らが奢るよ」
エルフさん達が笑って椅子を引いて座ってと笑顔で促す。
「断ってもなんだし、ご馳走になろうか」
エヴァさんが苦笑すると椅子に座る…私もエヴァさんの隣に腰をおろした。
「はい、どうぞ!熱いから気をつけてね」
フロウさんがお茶を持ってきてくれる、湯気が立ち甘い蜂蜜の香りが広がった。
「いい香り…」
フーフーと熱を冷ましてコクっと一口飲むと蜂蜜の甘さが口いっぱいに広がる!
「あまぁい」
「懐かしい味だ…」
エヴァさんが美味しそうにコクコクと飲んでいる。
美味しいけど私には甘すぎるみたいだ…エルフの人達は甘党なのかな?
牛乳でも入れたらちょうどよくなりそう…なんて考えていると
「どうだい?」
いつの間にか同じテーブルにエルフ達が座っていた。
「お、美味しいです…」
触られたらまずいのでエヴァさんにピッタリとくっついて後ろに隠れると…
「可愛いなぁ…恥ずかしそうな仕草が初々しいよ」
「本当に、ここら辺じゃあ最近は子供のエルフは少ないからね」
ニコニコと笑いながらじっと見つめられる。
なんだか触られないように隠れてる姿が恥ずかしがっていると思われたようだ。
でも触られたら幻影が解けちゃうかもしれないのでこのまま勘違いしててもらおう…
私はさらにエヴァさんの後ろへと隠れた。
「それで私達、城に行きたいんだけど…」
エヴァさんが私への視線を逸らそうとエルフ達に話しかけると
「城ね…今はあんまり行くのはおすすめしないよ」
「そうだな、落ち着くまでこの村にいればいいよ!なんなら住んでもいいんだよ」
グイッと顔を近づけてどうだい?と話しかけられる。
私は困った様にエヴァさんを見つめると
「ありがたいが会いたい人がいるからやっぱり城に行ってみるよ」
「そうか…」
残念そうにエルフ達は眉を下げた。
「でもなんで城に行かない方がいいんだい」
エヴァさんが聞くと
「それが今この森に見た事もない魔獣があらわれたらしくて…国でも警戒するように言われてるんだ。さっきも村の見回りの最中だったんだよ」
「魔獣?」
「まだ襲われた人はいないが…君みたいな子供が襲われたら大変だからね」
「それで今、城は大わらわみたいだよ」
「でもエルフが捕まえられないのか?」
エヴァさんが聞くと
「それがかなり俊敏で誰もハッキリと姿もとらえられなかったそうだよ」
「エルフの国に入れた…って事はそれだけでもかなり魔力が高い魔獣だろうからね」
「なるほど…」
そこら辺がアルフノーヴァさんを呼び出した理由なのかも…
エヴァさんと目を合わせると頷き合う。
蜂蜜茶をご馳走になると私達はお礼を言って村を出る事を伝えると…
「よかったら城まで一緒に行こうか?」
エルフ達がそんな提案をしてきた。
「いや、大丈夫だよ。そこまで甘えられないからね」
エヴァさんがやんわりと断るが
「いや、僕達も城の様子を見ておきたいし城下に入るなら顔見知りの僕達といた方がいいと思うよ。それに魔獣に襲われないとも限らないし」
ニコッと笑いかけられる。
エヴァさんの後ろに隠れて様子を伺うと
「それとも何か一緒に行くと不味い事でもあるの?」
「いや…」
エヴァさんは上手い言い訳が思いつかず頷くしか無かった…
「よかった!やっぱり女性と子供だけじゃ心配だからね」
「僕はハイドラとトリヤだ」
「私はエヴァ、この子は…ミヅキだ」
「エヴァさんにミヅキちゃんだね。よろしく」
二人が手を差し出して来ると急いでエヴァさんの後ろに隠れる。
「この子は本当に触られるのが苦手なんだ、絶対に触れないでくれ…守れないなら一緒に行くのは遠慮したい」
エヴァさんが二人を真剣な顔で見つめると
「す、すみません…つい癖で…」
「ごめんよミヅキちゃん…でも慣れてくれたら嬉しいな」
二人が困った様に笑うのを私は伺う様にエヴァさんの後ろから見つめていた。
ハイドラさんとトリヤさんが前を歩くのを後ろからエヴァさん達とついて行く…
「エヴァさん…案内は助かるけど、あの人達ずっとついてくるのかな?」
「どうもミヅキの事を気に入ったみたいだな、エルフの子供は貴重だからみんな守りたいんだろう」
「えっ!エルフの子供が貴重?」
驚いてエヴァさんを見ると
「エルフは中々子供が作れないんだ、子を産むのには大量の魔力を使うからね」
「魔力?もしかして…エルフって魔力で子供を作る…とか?」
「いや!まさか!子供に魔力を分け与えて産むんだよ。だから長い時間をかけてお腹で育むんだ」
「へぇー!長いってどれくらい?」
「二年程かな」
「人の倍以上だね…」
そんなに妊婦でいるのか…大変そう
「それにエルフ同士は中々恋愛感情を持ちにくいからね」
「そうなの?エヴァさんは雄一郎さんとすぐ恋に落ちたのに?」
「そ、それは他種族だから!エルフってのは男女とも見た目がそんなに変わらないからね…男と女の関係になりにくいのかも」
「確かに…アルフノーヴァさんなんて綺麗だもんね。エヴァさんもさっきのお姉さんに前のお兄さん達も綺麗だもん」
「エルフ同士としての絆は強いが、家族…って感じになってしまうのかな」
「じゃあすごい優しくしてくれるのも普通なんだ?」
「いや…それはミヅキだからかも」
エヴァさんが困った様に笑うと
「ミヅキは守りたく何かがある…エルフだからか知らんがそれを無意識に感じ取っているのかも」
【【【【【わかる】】】】】
話を聞いていたシルバ達が同意する。
もしかしたら愛し子の効力なのかな?
でも守ってくれるのは嬉しいが触られないように注意しないと…エルフの子供じゃないってバレたら…
【はぁ…私も動物に変わればよかったなぁ】
横を歩くシルバの頭を撫でると
【ミヅキには無理だろ】
【えー!なんで?】
【絶対すぐに喋ってバレる】
【うっ…否定できない…】
【その姿も可愛い、大丈夫俺達が守るからな。あいつらの出る幕はない】
シルバは小さな狼になってもシルバだった。
かっこいいシルバによろしくと私はお礼のキスを贈った。
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