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13章
529.癒し
「見えてきたよ、ほらここが城に一番近い村だ」
ハイドラさんが笑顔で振り返る。
言われた先を見るがやはりただの森の大木にしか見えない。
「知り合いがいるからそいつの家にお邪魔させてもらおう」
トリヤさんがどんどん進んで行くと一本の木の前に立って声をかけて戸を叩く。
「おーい!イシス居るか?」
しばらくすると迷惑そうな顔のエルフが顔を出した。
「なんだよ…」
エルフにしては無愛想だがやはり綺麗な顔をしたいる。
イシスは不機嫌そうにハイドラとトリヤを睨むと後ろにいた、エヴァさんと私達に気がついた。
「なんだ、そいつら…」
イシスさんは警戒するように私達を上から下まで見つめると…
「この子達城に行きたいんだって、今日はもう遅いから泊めてやってくれよ」
「嫌だ」
イシスは考える間もなくバタンと扉を閉めた。
「お、おい!」
「閉めるなよ!」
ハイドラ達が慌てると
「こんな可愛い子に野宿なんてされられないだろ!ちょっと一晩泊めるだけだから」
「知るか…他の家をあたれ」
無理やり扉を開けようとするとハイドラさん達に迷惑そうな顔をしている。
「嫌がってるし、私達は野宿で大丈夫だから」
エヴァさんが二人を止めると
「でも今は危なくないか?」
「そうだよ、魔獣が襲ってきたら」
二人が心配そうにしている。
「自分の身を守るくらいのことは出来るから、ここまでありがとう」
エヴァさんは二人にお礼を言うと
「行こうかミヅキ」
私の手を取って村を出ようと歩きだそうとすると
「あーイシスのせいだ」
「彼女達に何かあったらお前責任取れるのかよ」
聞いてるんだろ!とドンッ!と扉を叩くとギィーっと扉が開いた。
「わかったよ…一晩だけだぞ」
イシスがしょうがなしに扉を開けた。
「いや、私達は本当に大丈夫だから」
エヴァさんが断るが
「何かあったらどうするんだ!子供のエルフを連れて夜道は歩いちゃ駄目だろ」
「うっ…」
エヴァさんが顔を顰める。
ミヅキをじっと見つめると
「私は外でいいよ」
私は行こうとエヴァさんの服を引っ張ると
「駄目だよ!子供のエルフに何かあったらそばにいた君が罪に問われるんだぞ」
えっ!なにそれ…
驚きエヴァさんを見るとコクっと頷く…
まさか本当に?なんか子供のエルフに甘くない?
私達は仕方なくイシスさんの家にお世話になることにした。
部屋を一室貸してもらい私達はみんなでその部屋で寝る事になった…
「その部屋じゃ狭いだろ?こっちの部屋で寝てもいいんだよ?」
狭いからと違う部屋もあると言われるが
「エヴァさん達と一緒がいいから…」
そう言うと私はハイドラさん達の相手はエヴァさんに任せて部屋へと逃げ込んだ!
「ふぅ~」
部屋に置いてある木のベッドに倒れ込むとため息をつく…
【疲れてるなぁ】
シルバ達が大丈夫かとぺろぺろと舐めてくる。
【シルバ~!ハイドラさん達過保護すぎて気が抜けないよ~】
癒して欲しくてグリグリと頭を擦り付けてシルバ達に抱きつくと…
「キャ、キャン…」
可愛い鳴き声に顔をあげるとコジローさんが困った様に身をよじって私の腕から逃げようとしている。
「コジローさんも癒して~そのもふもふの尻尾可愛いなぁ…」
コジローさんを引き寄せ背中から尻尾にかけて撫でると
「ギャン!」
ビクッと飛び跳ねて逃げてしまった。
【ミヅキ…そのくらいにしてやれ、小僧が可哀想だ】
シルバがやれやれと呆れる。
【ほら、触るんなら俺を…】
シルバがミヅキの前に行こうとすると…
【ミヅキー!ぼくさわって!】
コハクがピョーン!と跳ねて腕の中に飛び込んできた!
【わっ!】
コハクを抱きしめたまま後ろにゴロンと倒れると
【そうだ、触るなら従魔の私達にしておけ】
プルシアが後ろで受け止めてくれた。
プルシアとコハクにベッドに倒れ込み癒されていると、シルバは出遅れ前足を片方あげて固まっていた…
その横にコジローさんがそっと寄り添ってコクっと頷いた…
「ふぅ…ミヅキ大丈夫か?」
エヴァさんが部屋に戻ってくると…
「なんだ…この状態は…」
ベッドの上でミヅキがコハク達に絡まれてじゃれあっている。
「あっエヴァさんおかえり~あのエルフのお兄さん達諦めてくれた?」
「それはどうにか…しかしその状態はなのだ?」
「だってあの人達いる時にシルバ達に触れないんだもん!しかも大人しくしてないと頭撫でられそうになるし…もう気が張っちゃって」
喋りながらもコハクの体をなでなでする。
「それは…大変だがバレない様にしような。セバスさん達を助ける前に我らが捕まったら元も子もないからな」
「はーい!」
私が返事をすると…
「しっ!」
エヴァさんが口に指を当てる。
「な、なに?」
口を押さえると
扉に手をかけてそっと開くと…
「あれ?どうしました?」
扉のすぐそばにはハイドラさんとトリヤさんが見張るように立っていた…
「あなた達は何を…」
「いつ襲われても大丈夫な様に俺たちはここで寝ますから」
「安心して部屋で休んでてください」
二人がにっこり笑って手を振ってくる。
【うぅ…エルフ嫌いになりそう…】
私は思わずシルバの後ろにサッと隠れた。
「やめろ!怯えてるだろ!」
ゴン!ゴン!
ハイドラとトリヤの頭に拳骨が落ちる、見るとイシスが二人を掴んで部屋へと連れて行ってくれていた。
「こいつらは俺の部屋で寝かせるから大丈夫だ、ゆっくり休め」
イシスさんはぶっきらぼうにそういうと扉を閉めた。
「よかった…あんな扉の前で寝られたら気が休まらないよ」
私がほっとすると
「イシスさんが常識あるエルフでよかったな」
エヴァさんがベッドに横になると
「おいでミヅキ」
布団をあげて来いと手招く…
キュンとする仕草に恥ずかしがりながらエヴァさんの横に寝ると…
「明日の朝早くここを出て城に向かおう。アルフノーヴァさんはもう城に着いてるだろうからな…何か起きた時に近くにいた方がいいだろう」
「うん、おやすみなさい」
私はエヴァさんの腕に抱きつくと柔らかい胸に顔をくっ付けて眠りについた…
【ミヅキ】
「ミヅキ、朝だよ」
シルバとエヴァさんの声に目を覚ますと…
「おはよう、まだ眠いのにごめんよ。そろそろでないとみんな起きてくるからね」
エヴァさんが小さい声で話してくると
【ミヅキ眠いなら俺の背中で寝てていいぞ】
シルバが鼻先で顔を擦ってくる。
【うふふ…ありがとう。でも大丈夫起きるよ】
うーんと伸びをすると身支度を整える。
エヴァさんがそっと扉を開いて音を立てないように家の中を歩くと、テーブルに置き手紙を置く。
「一応お礼を書いて置かないとな…黙っていったら追いかけて来そうだから」
そうだね!
私が頷くと…
「行くのか?」
声がして振り返ると、イシスさんがもう起きていた。
「あっ…」
私はエヴァさんに隠れると
「泊めてくれて感謝する。でもここからは我らだけで大丈夫だ、彼らにもお礼を言っておいてくれ」
「…わかった」
イシスは頷くと部屋へと戻って行った。
「あの人はあっさりしてるね」
エヴァさんにコソッと聞くと
「ふふ、みんながみんな執拗い訳じゃないからな」
笑って頷いた。
薄暗い中外に出るとさすがに誰もいない…エヴァさんと私達は村をそっと離れた。
エヴァさんの記憶を頼りに城の方角に進んで行くと…
【ん…なんかいるな】
シルバがピタリと歩みを止めた。
「エヴァさん!シルバが何かいるって!」
声をかけるとコジローさんが前に出る。
【またエルフかな…】
げんなりしていると
【いや…違う、なんだ?ミヅキしっかり捕まっていろ】
シルバが茂みに向かって威嚇するように唸ると…
「グルルル…」
茂みからも鳴き声がする!
「まさか、魔獣!?」
するといきなり茂みの中から魔獣がシルバと私目掛けて飛び出してきた!
【シルバ!】
シルバは前足を振り上げて飛んできた魔獣を叩き落とす!
「ぎゃあ!」
人の様な叫び声をあげて魔獣は吹き飛ばされ木に叩きつけられた!
【相手が悪かったね】
シンクが呑気にパタパタと魔獣の上に降り立つと…
【えっ…なんだこいつ】
シンクの驚いた様子に私達は倒れて動かない魔獣にそっと近づいた。
ハイドラさんが笑顔で振り返る。
言われた先を見るがやはりただの森の大木にしか見えない。
「知り合いがいるからそいつの家にお邪魔させてもらおう」
トリヤさんがどんどん進んで行くと一本の木の前に立って声をかけて戸を叩く。
「おーい!イシス居るか?」
しばらくすると迷惑そうな顔のエルフが顔を出した。
「なんだよ…」
エルフにしては無愛想だがやはり綺麗な顔をしたいる。
イシスは不機嫌そうにハイドラとトリヤを睨むと後ろにいた、エヴァさんと私達に気がついた。
「なんだ、そいつら…」
イシスさんは警戒するように私達を上から下まで見つめると…
「この子達城に行きたいんだって、今日はもう遅いから泊めてやってくれよ」
「嫌だ」
イシスは考える間もなくバタンと扉を閉めた。
「お、おい!」
「閉めるなよ!」
ハイドラ達が慌てると
「こんな可愛い子に野宿なんてされられないだろ!ちょっと一晩泊めるだけだから」
「知るか…他の家をあたれ」
無理やり扉を開けようとするとハイドラさん達に迷惑そうな顔をしている。
「嫌がってるし、私達は野宿で大丈夫だから」
エヴァさんが二人を止めると
「でも今は危なくないか?」
「そうだよ、魔獣が襲ってきたら」
二人が心配そうにしている。
「自分の身を守るくらいのことは出来るから、ここまでありがとう」
エヴァさんは二人にお礼を言うと
「行こうかミヅキ」
私の手を取って村を出ようと歩きだそうとすると
「あーイシスのせいだ」
「彼女達に何かあったらお前責任取れるのかよ」
聞いてるんだろ!とドンッ!と扉を叩くとギィーっと扉が開いた。
「わかったよ…一晩だけだぞ」
イシスがしょうがなしに扉を開けた。
「いや、私達は本当に大丈夫だから」
エヴァさんが断るが
「何かあったらどうするんだ!子供のエルフを連れて夜道は歩いちゃ駄目だろ」
「うっ…」
エヴァさんが顔を顰める。
ミヅキをじっと見つめると
「私は外でいいよ」
私は行こうとエヴァさんの服を引っ張ると
「駄目だよ!子供のエルフに何かあったらそばにいた君が罪に問われるんだぞ」
えっ!なにそれ…
驚きエヴァさんを見るとコクっと頷く…
まさか本当に?なんか子供のエルフに甘くない?
私達は仕方なくイシスさんの家にお世話になることにした。
部屋を一室貸してもらい私達はみんなでその部屋で寝る事になった…
「その部屋じゃ狭いだろ?こっちの部屋で寝てもいいんだよ?」
狭いからと違う部屋もあると言われるが
「エヴァさん達と一緒がいいから…」
そう言うと私はハイドラさん達の相手はエヴァさんに任せて部屋へと逃げ込んだ!
「ふぅ~」
部屋に置いてある木のベッドに倒れ込むとため息をつく…
【疲れてるなぁ】
シルバ達が大丈夫かとぺろぺろと舐めてくる。
【シルバ~!ハイドラさん達過保護すぎて気が抜けないよ~】
癒して欲しくてグリグリと頭を擦り付けてシルバ達に抱きつくと…
「キャ、キャン…」
可愛い鳴き声に顔をあげるとコジローさんが困った様に身をよじって私の腕から逃げようとしている。
「コジローさんも癒して~そのもふもふの尻尾可愛いなぁ…」
コジローさんを引き寄せ背中から尻尾にかけて撫でると
「ギャン!」
ビクッと飛び跳ねて逃げてしまった。
【ミヅキ…そのくらいにしてやれ、小僧が可哀想だ】
シルバがやれやれと呆れる。
【ほら、触るんなら俺を…】
シルバがミヅキの前に行こうとすると…
【ミヅキー!ぼくさわって!】
コハクがピョーン!と跳ねて腕の中に飛び込んできた!
【わっ!】
コハクを抱きしめたまま後ろにゴロンと倒れると
【そうだ、触るなら従魔の私達にしておけ】
プルシアが後ろで受け止めてくれた。
プルシアとコハクにベッドに倒れ込み癒されていると、シルバは出遅れ前足を片方あげて固まっていた…
その横にコジローさんがそっと寄り添ってコクっと頷いた…
「ふぅ…ミヅキ大丈夫か?」
エヴァさんが部屋に戻ってくると…
「なんだ…この状態は…」
ベッドの上でミヅキがコハク達に絡まれてじゃれあっている。
「あっエヴァさんおかえり~あのエルフのお兄さん達諦めてくれた?」
「それはどうにか…しかしその状態はなのだ?」
「だってあの人達いる時にシルバ達に触れないんだもん!しかも大人しくしてないと頭撫でられそうになるし…もう気が張っちゃって」
喋りながらもコハクの体をなでなでする。
「それは…大変だがバレない様にしような。セバスさん達を助ける前に我らが捕まったら元も子もないからな」
「はーい!」
私が返事をすると…
「しっ!」
エヴァさんが口に指を当てる。
「な、なに?」
口を押さえると
扉に手をかけてそっと開くと…
「あれ?どうしました?」
扉のすぐそばにはハイドラさんとトリヤさんが見張るように立っていた…
「あなた達は何を…」
「いつ襲われても大丈夫な様に俺たちはここで寝ますから」
「安心して部屋で休んでてください」
二人がにっこり笑って手を振ってくる。
【うぅ…エルフ嫌いになりそう…】
私は思わずシルバの後ろにサッと隠れた。
「やめろ!怯えてるだろ!」
ゴン!ゴン!
ハイドラとトリヤの頭に拳骨が落ちる、見るとイシスが二人を掴んで部屋へと連れて行ってくれていた。
「こいつらは俺の部屋で寝かせるから大丈夫だ、ゆっくり休め」
イシスさんはぶっきらぼうにそういうと扉を閉めた。
「よかった…あんな扉の前で寝られたら気が休まらないよ」
私がほっとすると
「イシスさんが常識あるエルフでよかったな」
エヴァさんがベッドに横になると
「おいでミヅキ」
布団をあげて来いと手招く…
キュンとする仕草に恥ずかしがりながらエヴァさんの横に寝ると…
「明日の朝早くここを出て城に向かおう。アルフノーヴァさんはもう城に着いてるだろうからな…何か起きた時に近くにいた方がいいだろう」
「うん、おやすみなさい」
私はエヴァさんの腕に抱きつくと柔らかい胸に顔をくっ付けて眠りについた…
【ミヅキ】
「ミヅキ、朝だよ」
シルバとエヴァさんの声に目を覚ますと…
「おはよう、まだ眠いのにごめんよ。そろそろでないとみんな起きてくるからね」
エヴァさんが小さい声で話してくると
【ミヅキ眠いなら俺の背中で寝てていいぞ】
シルバが鼻先で顔を擦ってくる。
【うふふ…ありがとう。でも大丈夫起きるよ】
うーんと伸びをすると身支度を整える。
エヴァさんがそっと扉を開いて音を立てないように家の中を歩くと、テーブルに置き手紙を置く。
「一応お礼を書いて置かないとな…黙っていったら追いかけて来そうだから」
そうだね!
私が頷くと…
「行くのか?」
声がして振り返ると、イシスさんがもう起きていた。
「あっ…」
私はエヴァさんに隠れると
「泊めてくれて感謝する。でもここからは我らだけで大丈夫だ、彼らにもお礼を言っておいてくれ」
「…わかった」
イシスは頷くと部屋へと戻って行った。
「あの人はあっさりしてるね」
エヴァさんにコソッと聞くと
「ふふ、みんながみんな執拗い訳じゃないからな」
笑って頷いた。
薄暗い中外に出るとさすがに誰もいない…エヴァさんと私達は村をそっと離れた。
エヴァさんの記憶を頼りに城の方角に進んで行くと…
【ん…なんかいるな】
シルバがピタリと歩みを止めた。
「エヴァさん!シルバが何かいるって!」
声をかけるとコジローさんが前に出る。
【またエルフかな…】
げんなりしていると
【いや…違う、なんだ?ミヅキしっかり捕まっていろ】
シルバが茂みに向かって威嚇するように唸ると…
「グルルル…」
茂みからも鳴き声がする!
「まさか、魔獣!?」
するといきなり茂みの中から魔獣がシルバと私目掛けて飛び出してきた!
【シルバ!】
シルバは前足を振り上げて飛んできた魔獣を叩き落とす!
「ぎゃあ!」
人の様な叫び声をあげて魔獣は吹き飛ばされ木に叩きつけられた!
【相手が悪かったね】
シンクが呑気にパタパタと魔獣の上に降り立つと…
【えっ…なんだこいつ】
シンクの驚いた様子に私達は倒れて動かない魔獣にそっと近づいた。
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