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番外編【ネタバレ注意】
書籍化お礼番外編『セバスさんとお仕事編』ロシアンルーレット
私達は裏の事務所に通された…そこは表の煌びやかな雰囲気とは真逆で薄暗く装飾など一切ない簡易的な造りの部屋だった。
それは決して客に見せるような場所ではなかった。
私はチラッとセバスさんを見ると、セバスさんが不安そうな顔をしている。
あー…なるほど…怯えた方がいいのかな
私はセバスさんの足にくっ付くと不安そうな顔で見上げた。
その姿にセバスさんが口元を押さえる。
あれ?
なんか喜んでる?
可笑しいなとセバスさんの顔を覗き込もうとするが顔を逸らされてしまった。
「さてと…ここにでも座って頂けますか?すみませんね、裏は従業員だけなので散らかってまして」
先程よりも高圧的な話し方をされる。
「すみませんが勝った分のお金を頂けますか?貰ったら直ぐにでも帰りますので…」
セバスさんは指し示されたソファーには座らずに私を抱き上げてそう答えた。
「すみませんがそれは出来ませんね…」
ニヤリと笑い腕を組んでソファーにもたれかかった。
「何故ですか?」
「そこの子供にイカサマの疑惑があります…ここでのイカサマが見つかった場合のルールを知っていますか?」
いいえとセバスさんが首を振った。
「イカサマが見つかった場合金銭は全て没収…そしてその倍の金額を賠償金として支払って貰います…もし払えないようであれば…奴隷になってもらいます」
「そ、そんなぁー!」
私がわざとらしく口に手を当てた。
「私イカサマなんてしてないよ!」
「そんなのは口ではなんとでも言えるんだよお嬢さん」
男がニヤニヤと私を見ると、セバスさんがスっと動かして視線を逸らした。
ピリッと空気が冷たくなる…あれ?セバスさん?怒ってる?
セバスさんにぎゅっと掴まり顔を見上げた。
「大丈夫ですか?」
そっと囁かれるので
「セバスさんがいますから…大丈夫です」
私には何の不安もなかった。
すると空気がふっと柔らかくなる…
「しかしイカサマをしたという証拠などありませんが?そもそもしてませんから」
「そ、それは…」
男が顔を顰めて歯をギリッと噛む。
「でもしてないと言う証拠もないよな…絶対にあんな事は有り得ない、俺は絶対にあの穴に入れたのに…」
最後にディーラーをしたお兄さんがこちらを睨んだ。
「そこで…コレで俺と勝負しろ!コレでお前が勝てたら金を払う…しかし負けたらイカサマを認めて貰う」
そう言ってボタンがたくさんのあるスイッチの様なものを取り出した。
「なんですか?」
私はそれがわからずに覗き込もうと身を乗り出すと、セバスさんが抱き直して私を隠すようにした。
頭まですっぽりと抱きかかえられる。
えー!
私はドキドキして戸惑ったがセバスさんの顔は真剣なものだった。
「それは、爆弾ですよね…そんな物騒な物で何をしようと言うのですか?」
えっ?あれ爆弾なの?
セバスさんからの抱きかかえられたすき間からもう一度それを見た。
分厚いボードの上にボタンがランダムに付いている。
なんかでっかい電卓のような形に不規則にボタンが付いている感じだ。
どうやって爆発するんだ?
「これは爆弾を改造した新しいゲームですよ、順番にボタンを押していく…そして起爆ボタンは一つだけ…先にそのスイッチを押した方が負けだ」
「負け…というより怪我ではすみませんよね」
セバスさんが男を睨むと
「大丈夫、火薬は減らしている。まぁ腕は吹き飛ぶけどな、イカサマをする悪い手は無い方がいいだろ?」
男は余裕で笑っていた、あれにも何かカラクリがあるのかな?
「我々がそんな危ないゲームをする必要性が分かりません」
「これもゲームだよ!イカサマじゃないと言うならこれに勝って気持ちよく金を受け取ればいい」
これをやらない限り金は払わない…そう暗に言っているようだった。
まぁいいけど…私はセバスさんに下ろして貰うと
「わかりました…」
了承して前に一歩踏み出す。
「駄目です」
するとセバスさんが止めた。
「?セバス…私なら大丈夫…だよ?」
「ミヅキさん…」
さん…って呼んだ、って事はこれはセバスさんとしてやらせたくないって事か…
その顔は心配で仕方ないと綺麗なまゆが限界まで下がっていた。
何処までも優しい人だな…
私は苦笑してしまう。
「大丈夫です、私は強運の持ち主ですよ!あんなゲーム絶対に負けません」
「し、しかし…万が一と言うことが、ここは私がやります。私なら爆弾くらいどうにかなるでしょう」
「それこそ駄目です。これはお嬢様として命令します!セバスは黙って私の勝負を見てなさい!」
びっ!と指を立ててセバスさんを騙させた!
「決まったな!、さぁお嬢ちゃんここに座りな」
汚いソファーに座れと言われる。
他の人達はそこから離れた部屋の隅にいればどうやら爆発には巻き込まれないようだ…この感じだと何度もこの勝負をしているのだろう。
セバスさんも避難したかな?と後ろを振り返ろうとすると…また抱かれてその膝に座らされた。
「え?」
「はっ?」
私も驚くが相手のお兄さんも驚いている。
セバスさんは汚いソファーに座ってその上に私を座らせた。
「私達は一蓮托生です、最後までお付き合いさせて下さい…お嬢様…」
にっこりと微笑んだ。
「セ、セバス…」
「問題無いですよね?」
セバスさんは相手に確認する。
「セ、セバスさん危ないですよ…」
私がコソッと声をかけると、
「言う事を聞かない悪い娘にはこのくらい問題ないですよね」
ニコリと笑われる。
あーちょっと怒ってるなこりゃ…しかも爆発したら捨て身で助けるつもりなんだろう…
絶対引く気のないセバスさんに私は俄然負けられないと気合いを入れた!
そんな私達にもにディーラーのお兄さんは笑っている。
「要はお前も怪我したいって事だろ?こっちは問題ない。さてルールは簡単だ、順番にボタンを押していく。先に起爆ボタンを押した方が負けだ、いいな?」
「うん!了解だよ!最後の一個になったらどうするの?」
「それも押さなきゃならない…怪我をするとわかってるのに押せるかな?」
ニヤッと笑って脅かしてくる。
「うん、大丈夫。じゃあどっちから?」
私はそんな脅しをスルーして先を促した。
「こ、この…」
まぁいい…男はムカつく反応にフーっと気を沈めた。
このゲームはこちらの勝ちが決まっている…何故なら起爆ボタンがどれかこちらはわかっているからだ…、よく見ないと分からないが微かに跡が付いている…後はそれを押さないようにするだけ…
単純だが爆弾と言うだけでビビって確認もしない…コレで何人の腕が吹き飛んだ事か…
あんなそばにいればあの男もタダではすまないだろう。
俺はもう勝ちを確信して笑うのを必死に抑えた。
「ちょっとどんなのか見ていいですか~」
しかしそんな俺の考えに反してその子供は雑に爆弾を持ち上げた…
落とせば爆発は免れない…なのにその小さい手で興味深げに動かして見ている。
「あれ?なんかここ汚れてる…綺麗に拭いときますね」
しかもあろう事か目印に気が付きそれを消した…
ゾクッ…
部屋の空気が変わった…さっきまでこちらに吹いていた風が向きを変えた?
あの子供…わかって…いやまさか…
しかし気にした感じもなくその後もボタンを軽く押そうとして執事の男に怒られていた…
気のせいか…
しかし勝負は五分と五分…ランダムなボタンのおかげで印の場所がわからなくなってしまった…しかし端は大丈夫なはず…
爆弾を戻され子供はこちらに向き合うと…
「じゃあ始めましょっか!」
まるで遊びにでも行くような感じで笑っていた…
その笑顔に悪寒が走る…
「じゃあまずはどっちが先か決めるんですよね?」
「あ、ああ…」
「どっちが有利かなぁ~」
「そうですね…ミヅキ様なら先行が良いかと…」
執事が答えると子供はそうだね!と頷いた。
「先行後攻はコインで決める…まずは裏か表か決めろ」
「表!」
子供は間髪入れずに答えた。
それは決して客に見せるような場所ではなかった。
私はチラッとセバスさんを見ると、セバスさんが不安そうな顔をしている。
あー…なるほど…怯えた方がいいのかな
私はセバスさんの足にくっ付くと不安そうな顔で見上げた。
その姿にセバスさんが口元を押さえる。
あれ?
なんか喜んでる?
可笑しいなとセバスさんの顔を覗き込もうとするが顔を逸らされてしまった。
「さてと…ここにでも座って頂けますか?すみませんね、裏は従業員だけなので散らかってまして」
先程よりも高圧的な話し方をされる。
「すみませんが勝った分のお金を頂けますか?貰ったら直ぐにでも帰りますので…」
セバスさんは指し示されたソファーには座らずに私を抱き上げてそう答えた。
「すみませんがそれは出来ませんね…」
ニヤリと笑い腕を組んでソファーにもたれかかった。
「何故ですか?」
「そこの子供にイカサマの疑惑があります…ここでのイカサマが見つかった場合のルールを知っていますか?」
いいえとセバスさんが首を振った。
「イカサマが見つかった場合金銭は全て没収…そしてその倍の金額を賠償金として支払って貰います…もし払えないようであれば…奴隷になってもらいます」
「そ、そんなぁー!」
私がわざとらしく口に手を当てた。
「私イカサマなんてしてないよ!」
「そんなのは口ではなんとでも言えるんだよお嬢さん」
男がニヤニヤと私を見ると、セバスさんがスっと動かして視線を逸らした。
ピリッと空気が冷たくなる…あれ?セバスさん?怒ってる?
セバスさんにぎゅっと掴まり顔を見上げた。
「大丈夫ですか?」
そっと囁かれるので
「セバスさんがいますから…大丈夫です」
私には何の不安もなかった。
すると空気がふっと柔らかくなる…
「しかしイカサマをしたという証拠などありませんが?そもそもしてませんから」
「そ、それは…」
男が顔を顰めて歯をギリッと噛む。
「でもしてないと言う証拠もないよな…絶対にあんな事は有り得ない、俺は絶対にあの穴に入れたのに…」
最後にディーラーをしたお兄さんがこちらを睨んだ。
「そこで…コレで俺と勝負しろ!コレでお前が勝てたら金を払う…しかし負けたらイカサマを認めて貰う」
そう言ってボタンがたくさんのあるスイッチの様なものを取り出した。
「なんですか?」
私はそれがわからずに覗き込もうと身を乗り出すと、セバスさんが抱き直して私を隠すようにした。
頭まですっぽりと抱きかかえられる。
えー!
私はドキドキして戸惑ったがセバスさんの顔は真剣なものだった。
「それは、爆弾ですよね…そんな物騒な物で何をしようと言うのですか?」
えっ?あれ爆弾なの?
セバスさんからの抱きかかえられたすき間からもう一度それを見た。
分厚いボードの上にボタンがランダムに付いている。
なんかでっかい電卓のような形に不規則にボタンが付いている感じだ。
どうやって爆発するんだ?
「これは爆弾を改造した新しいゲームですよ、順番にボタンを押していく…そして起爆ボタンは一つだけ…先にそのスイッチを押した方が負けだ」
「負け…というより怪我ではすみませんよね」
セバスさんが男を睨むと
「大丈夫、火薬は減らしている。まぁ腕は吹き飛ぶけどな、イカサマをする悪い手は無い方がいいだろ?」
男は余裕で笑っていた、あれにも何かカラクリがあるのかな?
「我々がそんな危ないゲームをする必要性が分かりません」
「これもゲームだよ!イカサマじゃないと言うならこれに勝って気持ちよく金を受け取ればいい」
これをやらない限り金は払わない…そう暗に言っているようだった。
まぁいいけど…私はセバスさんに下ろして貰うと
「わかりました…」
了承して前に一歩踏み出す。
「駄目です」
するとセバスさんが止めた。
「?セバス…私なら大丈夫…だよ?」
「ミヅキさん…」
さん…って呼んだ、って事はこれはセバスさんとしてやらせたくないって事か…
その顔は心配で仕方ないと綺麗なまゆが限界まで下がっていた。
何処までも優しい人だな…
私は苦笑してしまう。
「大丈夫です、私は強運の持ち主ですよ!あんなゲーム絶対に負けません」
「し、しかし…万が一と言うことが、ここは私がやります。私なら爆弾くらいどうにかなるでしょう」
「それこそ駄目です。これはお嬢様として命令します!セバスは黙って私の勝負を見てなさい!」
びっ!と指を立ててセバスさんを騙させた!
「決まったな!、さぁお嬢ちゃんここに座りな」
汚いソファーに座れと言われる。
他の人達はそこから離れた部屋の隅にいればどうやら爆発には巻き込まれないようだ…この感じだと何度もこの勝負をしているのだろう。
セバスさんも避難したかな?と後ろを振り返ろうとすると…また抱かれてその膝に座らされた。
「え?」
「はっ?」
私も驚くが相手のお兄さんも驚いている。
セバスさんは汚いソファーに座ってその上に私を座らせた。
「私達は一蓮托生です、最後までお付き合いさせて下さい…お嬢様…」
にっこりと微笑んだ。
「セ、セバス…」
「問題無いですよね?」
セバスさんは相手に確認する。
「セ、セバスさん危ないですよ…」
私がコソッと声をかけると、
「言う事を聞かない悪い娘にはこのくらい問題ないですよね」
ニコリと笑われる。
あーちょっと怒ってるなこりゃ…しかも爆発したら捨て身で助けるつもりなんだろう…
絶対引く気のないセバスさんに私は俄然負けられないと気合いを入れた!
そんな私達にもにディーラーのお兄さんは笑っている。
「要はお前も怪我したいって事だろ?こっちは問題ない。さてルールは簡単だ、順番にボタンを押していく。先に起爆ボタンを押した方が負けだ、いいな?」
「うん!了解だよ!最後の一個になったらどうするの?」
「それも押さなきゃならない…怪我をするとわかってるのに押せるかな?」
ニヤッと笑って脅かしてくる。
「うん、大丈夫。じゃあどっちから?」
私はそんな脅しをスルーして先を促した。
「こ、この…」
まぁいい…男はムカつく反応にフーっと気を沈めた。
このゲームはこちらの勝ちが決まっている…何故なら起爆ボタンがどれかこちらはわかっているからだ…、よく見ないと分からないが微かに跡が付いている…後はそれを押さないようにするだけ…
単純だが爆弾と言うだけでビビって確認もしない…コレで何人の腕が吹き飛んだ事か…
あんなそばにいればあの男もタダではすまないだろう。
俺はもう勝ちを確信して笑うのを必死に抑えた。
「ちょっとどんなのか見ていいですか~」
しかしそんな俺の考えに反してその子供は雑に爆弾を持ち上げた…
落とせば爆発は免れない…なのにその小さい手で興味深げに動かして見ている。
「あれ?なんかここ汚れてる…綺麗に拭いときますね」
しかもあろう事か目印に気が付きそれを消した…
ゾクッ…
部屋の空気が変わった…さっきまでこちらに吹いていた風が向きを変えた?
あの子供…わかって…いやまさか…
しかし気にした感じもなくその後もボタンを軽く押そうとして執事の男に怒られていた…
気のせいか…
しかし勝負は五分と五分…ランダムなボタンのおかげで印の場所がわからなくなってしまった…しかし端は大丈夫なはず…
爆弾を戻され子供はこちらに向き合うと…
「じゃあ始めましょっか!」
まるで遊びにでも行くような感じで笑っていた…
その笑顔に悪寒が走る…
「じゃあまずはどっちが先か決めるんですよね?」
「あ、ああ…」
「どっちが有利かなぁ~」
「そうですね…ミヅキ様なら先行が良いかと…」
執事が答えると子供はそうだね!と頷いた。
「先行後攻はコインで決める…まずは裏か表か決めろ」
「表!」
子供は間髪入れずに答えた。
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