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番外編【ネタバレ注意】
書籍化お礼番外編『セバスさんとお仕事だよね?』
男は恐る恐るその手を退かすと…コインは表を出していた…
投げた時からそんな事になる気がした…だが問題ない!
先にあの子供がボタンを押せばいい話…今までこのゲームで最後まで起爆ボタンが押されなかったのは一度もない!
そんな確率はほとんどないはずだ…
そうは思うが先程から手汗が止まらない。
「やった!じゃあ私からね!はい!」
子供は何の躊躇もなく一つ目のボタンを押した!
「わぁ!!い、いきなり押すな!」
逆にこちらが何の構えもしてなくて叫び声をあげてしまう。
「え?駄目だった?」
子供が伺うようにこちらを見ている。
「い、いや…問題ないが…押す前に一言、言って欲しい…」
こんな事を言う日か来るとは…先程から手だけでなく全身から変な汗が出る…座りなれたソファーが居心地悪く感じた。
「じゃあ次からはそうするね!次はお兄さんどうぞー」
そういうと執事は子供を守るように抱き上げて背を向けた。
まるで爆発するとでも言うように…
俺はボタンを押す指が震える…狙いが定まらずになかなか押す事が出来ない…
「はぁ…はぁ…」
自分の息だけが部屋に響くと…
「早く押してよ」
「あっ!」
子供が待てずに声をかけてきた!その声に驚いて思わずボタンを押してしまった!
しかも押そうと思っていた隣のボタンを…
しかし変化はない…その瞬間ドバっと汗が吹き出た!
「お、おい!ボタンを押す時は喋るな!」
思わず文句を言うと
「だって…全然押してくれないから…早く押してサッサと終わらせましょうよ…」
子供は怒られて顔を曇らせた。
「う、うるさい…こういうのはじっくりと時間をかけてやるもんだ!」
「ふーん…まぁ次は私ですね、じゃあ押しますよー」
子供は先程自分が押そうと思っていたボタンを押した。
やはり何も起きない…
くそ!やっぱりあれは大丈夫だったか…
直ぐにまた自分の番がくる…今までこの立場は相手がやるはずなのに…何故自分が追い詰められているんだ…
だがまだ端は大丈夫だ…
次は先程よりも落ち着いてボタンを押した。
するとすぐさま子供が押す…
それを繰り返しあっという間に残り二つとなってしまった…
「ふふ…二択ですね!これで勝負が決まります!」
「ふー長かったですね…おもに待つ時間が…」
執事がまるで俺が悪いと言うようにこちらを睨んだ。
「それではミヅキ様、どれになさいますか?」
執事は子供が選ぶ時は一切警戒しなかった…俺が押す時はあんなにも警戒する癖に…
最後の二択だと言うのに子供は躊躇すること無く最後のボタンを選んだ。
「こっちにします!」
そして俺の方を見ながら笑ってそのボタンを押した。
この場にきて笑うだと…
こうなる事は始まる前からわかっていた気がする…子供が押したボタンは何の変化もなかった。
という事はこれから俺が押すボタンが起爆スイッチと言うことになる。
バッ!と責任者の男を振り返ると…
「何してる…」
忌々しげにこちらを睨みつけていた…
そして俺から一番遠い場所まで避難している。
「もうお前はいい…サッサと押せ」
見捨てられた…
「ほら、早く押して下さい。そういうルールですよね?」
執事の男が立ち上がり避難すると押せと促した。
俺はボタンの上に指を置く…
「はぁ…はぁ…む、無理だ…」
押すことが出来ない…
すると…
「じゃあ私が手伝ってあげます」
いつの間にか子供が隣に来て俺の手を掴むと一緒にそのボタンを押した。
「ミヅキさん!」
執事の焦った声と共にボタンを押す感覚が指から全身に広がった。
ああ、終わった…
そして最後に見たのは子供の無邪気な笑顔だった…
「ミヅキさん!」
セバスさんが勝手に動いた私を抱き上げる。
しかし最後のボタンを押しても爆発する事はなかった。
「な、なんで…」
お兄さんは全身ビショビショでソファーにもたれかかっている。
どうも腰が抜けてしまったようだ。
「お兄さんあれだけ汗かいてるんだもん…きっと火薬がしけっちゃったんですよ。でもよかったですね爆発しなくて…」
私はそう答えると…
「ふ、ふざけるな!こんな茶番終わりだ!もういい!そいつら始末しろ!」
責任者の男が怒鳴ると部屋にいた男達が一斉に武器を取り出した。
「おやおや、今度は暴力ですか?せっかくそちらのルールで勝負してあげていたのに…」
「結局こうなっちゃいますね」
私が苦笑すると…
「ここまでミヅキさんが頑張ってくれましたから、ここからは私がやりますね」
セバスさんは私を部屋の端に避難させてその前に立つと手袋を外した。
「いつでもどうぞ」
そして待っていましたとばかりに楽しそうに笑った。
こんな男達がセバスさんに勝てるはずもなく男達はあっさりと叩きのめされる。
そんな倒された男の一人がポーっとセバスさんの戦いに見とれる私に近づいて来るのに気が付かないでいた…
「こいつ!」
ガバッと私に襲いかかろうとすると…
ズドンッ!!
上から何かが落ちてきて男を踏み潰した。
私はその音に振り返ると…
【シルバ!】
そこには愛しいシルバが!!私は思わずシルバに抱きついた!
【全く…ミヅキに触ろうとするなんで馬鹿な奴だ】
ドスンとさらに腰を落とした。
下からはぎゃっとこもった声がする気がするが気のせいかな?
こうして主にセバスさんのおかげで違法賭博場はあっさりと壊滅してしまった…
「普通にお金を払って、二度とこのような事をしなければ多めにみようと思っていたのですがねぇ…」
この街のギルドの人達も集まって男を捕えるとセバスさんは処置はそちらに任せた。
「結局こうなるなら最初から潰した方が早かったかな?」
私が聞くと
「いえ、あれだけ懲らしめれば次にこんな違法な事はしなくなるでしょう。いい薬になったはずです」
セバスさんがそう言うと…
「お、おい…お前…」
最後に爆弾ロシアンルーレットをしたお兄さんが声をかけてきた。
セバスさんが私を庇うように前に立つと
「教えてくれ…あれはどうやってわかったんだ…何故あのボタンが起爆スイッチだとわかった?」
お兄さんの言葉に私とセバスさんは顔を見合わせた。
「わかりませんよ、そんなの」
私は正直に答えた。
「そんなわけあるか!」
納得しないお兄さんに私は自分が持ってたサイコロを持つと捕まっているお兄さんの前でそれを振るった。
「な、何を…」
するとそのサイコロは全て「2」の目が揃った。
「はっ?」
それを何度か繰り返すと…
「私は何もしてません、最初からイカサマなんてしてないんですよ…」
「そんなのに…勝てるかよ…」
お兄さんはガクッと肩を落とすと引きずられながら連れていかれた。
「ちょっと…可哀想だったかな?」
私が顔を曇らせると…
「あの人達は同じように他者を騙して来ました、その報いが今一気に押し寄せて来ただけのことです」
「そうですね」
「さぁミヅキ様、お仕事も終わりましたのでこの後はお食事などはどうでしょう。私にどうかご馳走させて下さい」
セバスさんがおどけて私に手を差し出す。
「それは楽しみね!セバス!美味しいお店に連れて行ってね!」
「仰せのままに…」
セバスさんはふふと微笑んで私の手をそっと掴んだ。
投げた時からそんな事になる気がした…だが問題ない!
先にあの子供がボタンを押せばいい話…今までこのゲームで最後まで起爆ボタンが押されなかったのは一度もない!
そんな確率はほとんどないはずだ…
そうは思うが先程から手汗が止まらない。
「やった!じゃあ私からね!はい!」
子供は何の躊躇もなく一つ目のボタンを押した!
「わぁ!!い、いきなり押すな!」
逆にこちらが何の構えもしてなくて叫び声をあげてしまう。
「え?駄目だった?」
子供が伺うようにこちらを見ている。
「い、いや…問題ないが…押す前に一言、言って欲しい…」
こんな事を言う日か来るとは…先程から手だけでなく全身から変な汗が出る…座りなれたソファーが居心地悪く感じた。
「じゃあ次からはそうするね!次はお兄さんどうぞー」
そういうと執事は子供を守るように抱き上げて背を向けた。
まるで爆発するとでも言うように…
俺はボタンを押す指が震える…狙いが定まらずになかなか押す事が出来ない…
「はぁ…はぁ…」
自分の息だけが部屋に響くと…
「早く押してよ」
「あっ!」
子供が待てずに声をかけてきた!その声に驚いて思わずボタンを押してしまった!
しかも押そうと思っていた隣のボタンを…
しかし変化はない…その瞬間ドバっと汗が吹き出た!
「お、おい!ボタンを押す時は喋るな!」
思わず文句を言うと
「だって…全然押してくれないから…早く押してサッサと終わらせましょうよ…」
子供は怒られて顔を曇らせた。
「う、うるさい…こういうのはじっくりと時間をかけてやるもんだ!」
「ふーん…まぁ次は私ですね、じゃあ押しますよー」
子供は先程自分が押そうと思っていたボタンを押した。
やはり何も起きない…
くそ!やっぱりあれは大丈夫だったか…
直ぐにまた自分の番がくる…今までこの立場は相手がやるはずなのに…何故自分が追い詰められているんだ…
だがまだ端は大丈夫だ…
次は先程よりも落ち着いてボタンを押した。
するとすぐさま子供が押す…
それを繰り返しあっという間に残り二つとなってしまった…
「ふふ…二択ですね!これで勝負が決まります!」
「ふー長かったですね…おもに待つ時間が…」
執事がまるで俺が悪いと言うようにこちらを睨んだ。
「それではミヅキ様、どれになさいますか?」
執事は子供が選ぶ時は一切警戒しなかった…俺が押す時はあんなにも警戒する癖に…
最後の二択だと言うのに子供は躊躇すること無く最後のボタンを選んだ。
「こっちにします!」
そして俺の方を見ながら笑ってそのボタンを押した。
この場にきて笑うだと…
こうなる事は始まる前からわかっていた気がする…子供が押したボタンは何の変化もなかった。
という事はこれから俺が押すボタンが起爆スイッチと言うことになる。
バッ!と責任者の男を振り返ると…
「何してる…」
忌々しげにこちらを睨みつけていた…
そして俺から一番遠い場所まで避難している。
「もうお前はいい…サッサと押せ」
見捨てられた…
「ほら、早く押して下さい。そういうルールですよね?」
執事の男が立ち上がり避難すると押せと促した。
俺はボタンの上に指を置く…
「はぁ…はぁ…む、無理だ…」
押すことが出来ない…
すると…
「じゃあ私が手伝ってあげます」
いつの間にか子供が隣に来て俺の手を掴むと一緒にそのボタンを押した。
「ミヅキさん!」
執事の焦った声と共にボタンを押す感覚が指から全身に広がった。
ああ、終わった…
そして最後に見たのは子供の無邪気な笑顔だった…
「ミヅキさん!」
セバスさんが勝手に動いた私を抱き上げる。
しかし最後のボタンを押しても爆発する事はなかった。
「な、なんで…」
お兄さんは全身ビショビショでソファーにもたれかかっている。
どうも腰が抜けてしまったようだ。
「お兄さんあれだけ汗かいてるんだもん…きっと火薬がしけっちゃったんですよ。でもよかったですね爆発しなくて…」
私はそう答えると…
「ふ、ふざけるな!こんな茶番終わりだ!もういい!そいつら始末しろ!」
責任者の男が怒鳴ると部屋にいた男達が一斉に武器を取り出した。
「おやおや、今度は暴力ですか?せっかくそちらのルールで勝負してあげていたのに…」
「結局こうなっちゃいますね」
私が苦笑すると…
「ここまでミヅキさんが頑張ってくれましたから、ここからは私がやりますね」
セバスさんは私を部屋の端に避難させてその前に立つと手袋を外した。
「いつでもどうぞ」
そして待っていましたとばかりに楽しそうに笑った。
こんな男達がセバスさんに勝てるはずもなく男達はあっさりと叩きのめされる。
そんな倒された男の一人がポーっとセバスさんの戦いに見とれる私に近づいて来るのに気が付かないでいた…
「こいつ!」
ガバッと私に襲いかかろうとすると…
ズドンッ!!
上から何かが落ちてきて男を踏み潰した。
私はその音に振り返ると…
【シルバ!】
そこには愛しいシルバが!!私は思わずシルバに抱きついた!
【全く…ミヅキに触ろうとするなんで馬鹿な奴だ】
ドスンとさらに腰を落とした。
下からはぎゃっとこもった声がする気がするが気のせいかな?
こうして主にセバスさんのおかげで違法賭博場はあっさりと壊滅してしまった…
「普通にお金を払って、二度とこのような事をしなければ多めにみようと思っていたのですがねぇ…」
この街のギルドの人達も集まって男を捕えるとセバスさんは処置はそちらに任せた。
「結局こうなるなら最初から潰した方が早かったかな?」
私が聞くと
「いえ、あれだけ懲らしめれば次にこんな違法な事はしなくなるでしょう。いい薬になったはずです」
セバスさんがそう言うと…
「お、おい…お前…」
最後に爆弾ロシアンルーレットをしたお兄さんが声をかけてきた。
セバスさんが私を庇うように前に立つと
「教えてくれ…あれはどうやってわかったんだ…何故あのボタンが起爆スイッチだとわかった?」
お兄さんの言葉に私とセバスさんは顔を見合わせた。
「わかりませんよ、そんなの」
私は正直に答えた。
「そんなわけあるか!」
納得しないお兄さんに私は自分が持ってたサイコロを持つと捕まっているお兄さんの前でそれを振るった。
「な、何を…」
するとそのサイコロは全て「2」の目が揃った。
「はっ?」
それを何度か繰り返すと…
「私は何もしてません、最初からイカサマなんてしてないんですよ…」
「そんなのに…勝てるかよ…」
お兄さんはガクッと肩を落とすと引きずられながら連れていかれた。
「ちょっと…可哀想だったかな?」
私が顔を曇らせると…
「あの人達は同じように他者を騙して来ました、その報いが今一気に押し寄せて来ただけのことです」
「そうですね」
「さぁミヅキ様、お仕事も終わりましたのでこの後はお食事などはどうでしょう。私にどうかご馳走させて下さい」
セバスさんがおどけて私に手を差し出す。
「それは楽しみね!セバス!美味しいお店に連れて行ってね!」
「仰せのままに…」
セバスさんはふふと微笑んで私の手をそっと掴んだ。
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