文字の大きさ
大
中
小
163 / 639
番外編【ネタバレ注意】
書籍化お礼番外編『セバスさんとお仕事だよね?』
男は恐る恐るその手を退かすと…コインは表を出していた…
投げた時からそんな事になる気がした…だが問題ない!
先にあの子供がボタンを押せばいい話…今までこのゲームで最後まで起爆ボタンが押されなかったのは一度もない!
そんな確率はほとんどないはずだ…
そうは思うが先程から手汗が止まらない。
「やった!じゃあ私からね!はい!」
子供は何の躊躇もなく一つ目のボタンを押した!
「わぁ!!い、いきなり押すな!」
逆にこちらが何の構えもしてなくて叫び声をあげてしまう。
「え?駄目だった?」
子供が伺うようにこちらを見ている。
「い、いや…問題ないが…押す前に一言、言って欲しい…」
こんな事を言う日か来るとは…先程から手だけでなく全身から変な汗が出る…座りなれたソファーが居心地悪く感じた。
「じゃあ次からはそうするね!次はお兄さんどうぞー」
そういうと執事は子供を守るように抱き上げて背を向けた。
まるで爆発するとでも言うように…
俺はボタンを押す指が震える…狙いが定まらずになかなか押す事が出来ない…
「はぁ…はぁ…」
自分の息だけが部屋に響くと…
「早く押してよ」
「あっ!」
子供が待てずに声をかけてきた!その声に驚いて思わずボタンを押してしまった!
しかも押そうと思っていた隣のボタンを…
しかし変化はない…その瞬間ドバっと汗が吹き出た!
「お、おい!ボタンを押す時は喋るな!」
思わず文句を言うと
「だって…全然押してくれないから…早く押してサッサと終わらせましょうよ…」
子供は怒られて顔を曇らせた。
「う、うるさい…こういうのはじっくりと時間をかけてやるもんだ!」
「ふーん…まぁ次は私ですね、じゃあ押しますよー」
子供は先程自分が押そうと思っていたボタンを押した。
やはり何も起きない…
くそ!やっぱりあれは大丈夫だったか…
直ぐにまた自分の番がくる…今までこの立場は相手がやるはずなのに…何故自分が追い詰められているんだ…
だがまだ端は大丈夫だ…
次は先程よりも落ち着いてボタンを押した。
するとすぐさま子供が押す…
それを繰り返しあっという間に残り二つとなってしまった…
「ふふ…二択ですね!これで勝負が決まります!」
「ふー長かったですね…おもに待つ時間が…」
執事がまるで俺が悪いと言うようにこちらを睨んだ。
「それではミヅキ様、どれになさいますか?」
執事は子供が選ぶ時は一切警戒しなかった…俺が押す時はあんなにも警戒する癖に…
最後の二択だと言うのに子供は躊躇すること無く最後のボタンを選んだ。
「こっちにします!」
そして俺の方を見ながら笑ってそのボタンを押した。
この場にきて笑うだと…
こうなる事は始まる前からわかっていた気がする…子供が押したボタンは何の変化もなかった。
という事はこれから俺が押すボタンが起爆スイッチと言うことになる。
バッ!と責任者の男を振り返ると…
「何してる…」
忌々しげにこちらを睨みつけていた…
そして俺から一番遠い場所まで避難している。
「もうお前はいい…サッサと押せ」
見捨てられた…
「ほら、早く押して下さい。そういうルールですよね?」
執事の男が立ち上がり避難すると押せと促した。
俺はボタンの上に指を置く…
「はぁ…はぁ…む、無理だ…」
押すことが出来ない…
すると…
「じゃあ私が手伝ってあげます」
いつの間にか子供が隣に来て俺の手を掴むと一緒にそのボタンを押した。
「ミヅキさん!」
執事の焦った声と共にボタンを押す感覚が指から全身に広がった。
ああ、終わった…
そして最後に見たのは子供の無邪気な笑顔だった…
「ミヅキさん!」
セバスさんが勝手に動いた私を抱き上げる。
しかし最後のボタンを押しても爆発する事はなかった。
「な、なんで…」
お兄さんは全身ビショビショでソファーにもたれかかっている。
どうも腰が抜けてしまったようだ。
「お兄さんあれだけ汗かいてるんだもん…きっと火薬がしけっちゃったんですよ。でもよかったですね爆発しなくて…」
私はそう答えると…
「ふ、ふざけるな!こんな茶番終わりだ!もういい!そいつら始末しろ!」
責任者の男が怒鳴ると部屋にいた男達が一斉に武器を取り出した。
「おやおや、今度は暴力ですか?せっかくそちらのルールで勝負してあげていたのに…」
「結局こうなっちゃいますね」
私が苦笑すると…
「ここまでミヅキさんが頑張ってくれましたから、ここからは私がやりますね」
セバスさんは私を部屋の端に避難させてその前に立つと手袋を外した。
「いつでもどうぞ」
そして待っていましたとばかりに楽しそうに笑った。
こんな男達がセバスさんに勝てるはずもなく男達はあっさりと叩きのめされる。
そんな倒された男の一人がポーっとセバスさんの戦いに見とれる私に近づいて来るのに気が付かないでいた…
「こいつ!」
ガバッと私に襲いかかろうとすると…
ズドンッ!!
上から何かが落ちてきて男を踏み潰した。
私はその音に振り返ると…
【シルバ!】
そこには愛しいシルバが!!私は思わずシルバに抱きついた!
【全く…ミヅキに触ろうとするなんで馬鹿な奴だ】
ドスンとさらに腰を落とした。
下からはぎゃっとこもった声がする気がするが気のせいかな?
こうして主にセバスさんのおかげで違法賭博場はあっさりと壊滅してしまった…
「普通にお金を払って、二度とこのような事をしなければ多めにみようと思っていたのですがねぇ…」
この街のギルドの人達も集まって男を捕えるとセバスさんは処置はそちらに任せた。
「結局こうなるなら最初から潰した方が早かったかな?」
私が聞くと
「いえ、あれだけ懲らしめれば次にこんな違法な事はしなくなるでしょう。いい薬になったはずです」
セバスさんがそう言うと…
「お、おい…お前…」
最後に爆弾ロシアンルーレットをしたお兄さんが声をかけてきた。
セバスさんが私を庇うように前に立つと
「教えてくれ…あれはどうやってわかったんだ…何故あのボタンが起爆スイッチだとわかった?」
お兄さんの言葉に私とセバスさんは顔を見合わせた。
「わかりませんよ、そんなの」
私は正直に答えた。
「そんなわけあるか!」
納得しないお兄さんに私は自分が持ってたサイコロを持つと捕まっているお兄さんの前でそれを振るった。
「な、何を…」
するとそのサイコロは全て「2」の目が揃った。
「はっ?」
それを何度か繰り返すと…
「私は何もしてません、最初からイカサマなんてしてないんですよ…」
「そんなのに…勝てるかよ…」
お兄さんはガクッと肩を落とすと引きずられながら連れていかれた。
「ちょっと…可哀想だったかな?」
私が顔を曇らせると…
「あの人達は同じように他者を騙して来ました、その報いが今一気に押し寄せて来ただけのことです」
「そうですね」
「さぁミヅキ様、お仕事も終わりましたのでこの後はお食事などはどうでしょう。私にどうかご馳走させて下さい」
セバスさんがおどけて私に手を差し出す。
「それは楽しみね!セバス!美味しいお店に連れて行ってね!」
「仰せのままに…」
セバスさんはふふと微笑んで私の手をそっと掴んだ。
投げた時からそんな事になる気がした…だが問題ない!
先にあの子供がボタンを押せばいい話…今までこのゲームで最後まで起爆ボタンが押されなかったのは一度もない!
そんな確率はほとんどないはずだ…
そうは思うが先程から手汗が止まらない。
「やった!じゃあ私からね!はい!」
子供は何の躊躇もなく一つ目のボタンを押した!
「わぁ!!い、いきなり押すな!」
逆にこちらが何の構えもしてなくて叫び声をあげてしまう。
「え?駄目だった?」
子供が伺うようにこちらを見ている。
「い、いや…問題ないが…押す前に一言、言って欲しい…」
こんな事を言う日か来るとは…先程から手だけでなく全身から変な汗が出る…座りなれたソファーが居心地悪く感じた。
「じゃあ次からはそうするね!次はお兄さんどうぞー」
そういうと執事は子供を守るように抱き上げて背を向けた。
まるで爆発するとでも言うように…
俺はボタンを押す指が震える…狙いが定まらずになかなか押す事が出来ない…
「はぁ…はぁ…」
自分の息だけが部屋に響くと…
「早く押してよ」
「あっ!」
子供が待てずに声をかけてきた!その声に驚いて思わずボタンを押してしまった!
しかも押そうと思っていた隣のボタンを…
しかし変化はない…その瞬間ドバっと汗が吹き出た!
「お、おい!ボタンを押す時は喋るな!」
思わず文句を言うと
「だって…全然押してくれないから…早く押してサッサと終わらせましょうよ…」
子供は怒られて顔を曇らせた。
「う、うるさい…こういうのはじっくりと時間をかけてやるもんだ!」
「ふーん…まぁ次は私ですね、じゃあ押しますよー」
子供は先程自分が押そうと思っていたボタンを押した。
やはり何も起きない…
くそ!やっぱりあれは大丈夫だったか…
直ぐにまた自分の番がくる…今までこの立場は相手がやるはずなのに…何故自分が追い詰められているんだ…
だがまだ端は大丈夫だ…
次は先程よりも落ち着いてボタンを押した。
するとすぐさま子供が押す…
それを繰り返しあっという間に残り二つとなってしまった…
「ふふ…二択ですね!これで勝負が決まります!」
「ふー長かったですね…おもに待つ時間が…」
執事がまるで俺が悪いと言うようにこちらを睨んだ。
「それではミヅキ様、どれになさいますか?」
執事は子供が選ぶ時は一切警戒しなかった…俺が押す時はあんなにも警戒する癖に…
最後の二択だと言うのに子供は躊躇すること無く最後のボタンを選んだ。
「こっちにします!」
そして俺の方を見ながら笑ってそのボタンを押した。
この場にきて笑うだと…
こうなる事は始まる前からわかっていた気がする…子供が押したボタンは何の変化もなかった。
という事はこれから俺が押すボタンが起爆スイッチと言うことになる。
バッ!と責任者の男を振り返ると…
「何してる…」
忌々しげにこちらを睨みつけていた…
そして俺から一番遠い場所まで避難している。
「もうお前はいい…サッサと押せ」
見捨てられた…
「ほら、早く押して下さい。そういうルールですよね?」
執事の男が立ち上がり避難すると押せと促した。
俺はボタンの上に指を置く…
「はぁ…はぁ…む、無理だ…」
押すことが出来ない…
すると…
「じゃあ私が手伝ってあげます」
いつの間にか子供が隣に来て俺の手を掴むと一緒にそのボタンを押した。
「ミヅキさん!」
執事の焦った声と共にボタンを押す感覚が指から全身に広がった。
ああ、終わった…
そして最後に見たのは子供の無邪気な笑顔だった…
「ミヅキさん!」
セバスさんが勝手に動いた私を抱き上げる。
しかし最後のボタンを押しても爆発する事はなかった。
「な、なんで…」
お兄さんは全身ビショビショでソファーにもたれかかっている。
どうも腰が抜けてしまったようだ。
「お兄さんあれだけ汗かいてるんだもん…きっと火薬がしけっちゃったんですよ。でもよかったですね爆発しなくて…」
私はそう答えると…
「ふ、ふざけるな!こんな茶番終わりだ!もういい!そいつら始末しろ!」
責任者の男が怒鳴ると部屋にいた男達が一斉に武器を取り出した。
「おやおや、今度は暴力ですか?せっかくそちらのルールで勝負してあげていたのに…」
「結局こうなっちゃいますね」
私が苦笑すると…
「ここまでミヅキさんが頑張ってくれましたから、ここからは私がやりますね」
セバスさんは私を部屋の端に避難させてその前に立つと手袋を外した。
「いつでもどうぞ」
そして待っていましたとばかりに楽しそうに笑った。
こんな男達がセバスさんに勝てるはずもなく男達はあっさりと叩きのめされる。
そんな倒された男の一人がポーっとセバスさんの戦いに見とれる私に近づいて来るのに気が付かないでいた…
「こいつ!」
ガバッと私に襲いかかろうとすると…
ズドンッ!!
上から何かが落ちてきて男を踏み潰した。
私はその音に振り返ると…
【シルバ!】
そこには愛しいシルバが!!私は思わずシルバに抱きついた!
【全く…ミヅキに触ろうとするなんで馬鹿な奴だ】
ドスンとさらに腰を落とした。
下からはぎゃっとこもった声がする気がするが気のせいかな?
こうして主にセバスさんのおかげで違法賭博場はあっさりと壊滅してしまった…
「普通にお金を払って、二度とこのような事をしなければ多めにみようと思っていたのですがねぇ…」
この街のギルドの人達も集まって男を捕えるとセバスさんは処置はそちらに任せた。
「結局こうなるなら最初から潰した方が早かったかな?」
私が聞くと
「いえ、あれだけ懲らしめれば次にこんな違法な事はしなくなるでしょう。いい薬になったはずです」
セバスさんがそう言うと…
「お、おい…お前…」
最後に爆弾ロシアンルーレットをしたお兄さんが声をかけてきた。
セバスさんが私を庇うように前に立つと
「教えてくれ…あれはどうやってわかったんだ…何故あのボタンが起爆スイッチだとわかった?」
お兄さんの言葉に私とセバスさんは顔を見合わせた。
「わかりませんよ、そんなの」
私は正直に答えた。
「そんなわけあるか!」
納得しないお兄さんに私は自分が持ってたサイコロを持つと捕まっているお兄さんの前でそれを振るった。
「な、何を…」
するとそのサイコロは全て「2」の目が揃った。
「はっ?」
それを何度か繰り返すと…
「私は何もしてません、最初からイカサマなんてしてないんですよ…」
「そんなのに…勝てるかよ…」
お兄さんはガクッと肩を落とすと引きずられながら連れていかれた。
「ちょっと…可哀想だったかな?」
私が顔を曇らせると…
「あの人達は同じように他者を騙して来ました、その報いが今一気に押し寄せて来ただけのことです」
「そうですね」
「さぁミヅキ様、お仕事も終わりましたのでこの後はお食事などはどうでしょう。私にどうかご馳走させて下さい」
セバスさんがおどけて私に手を差し出す。
「それは楽しみね!セバス!美味しいお店に連れて行ってね!」
「仰せのままに…」
セバスさんはふふと微笑んで私の手をそっと掴んだ。
感想 6,830
あなたにおすすめの小説
過保護すぎる家族に囲まれて育ったら、外の世界が危険すぎました 〜冷酷公爵の父と最強兄たちに溺愛される日々〜
由香過保護な父と兄たちに囲まれて育った少女。
初めての外は危険だらけ——のはずが、全部“秒で解決”。
溺愛×コメディ×ほんのり成長の、ほっこり家族物語。
一夜の過ちで懐妊したら、幼なじみの冷酷皇帝に溺愛されました
由香没落貴族の娘・柳月鈴は、宮廷で医官見習いとして働いていた。
ある夜、皇帝即位の宴で酒に酔い、幼なじみだった皇帝・李景珩と再会する。
遠い存在になったはずの彼。
けれど、その夜をきっかけに月鈴の運命は大きく動き出す。
冷酷と恐れられる皇帝が、なぜか彼女だけには甘すぎて――。
私の作るおにぎりが、騎士団の士気を異常に上げています(犯人は副団長)
星乃和花おにぎりを配っただけで、騎士団の士気が異常値になりました。
団長は警戒、監察部は呪術検査、国まで動きかけるのに――副団長だけが平然と断言。
副団長「彼女のご飯は軍事物資です」
私「えっ重い」
胃袋で落ちた策略家副団長の“最適化溺愛”に巻き込まれ、気づけば専属補給係(=婚約)寸前!?
ほのぼの爆笑&甘々の騎士団ラブコメです。
(完結済ー本編16話+後日談6話)
【完結】悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
本編完結済です。
もっちもっち感謝祭で、リクエストいただいたお話を更新しています。
皆さまの応援のおかげで『もふもふ獣人に転生したら、最愛の推しに溺愛されています』書籍化、心から、ありがとうございます!
皆の動画をつくりました!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
表紙や動画にAIを使っていますが、小説にはAIを使っておりません
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
一妻多夫の獣人世界でマッチングアプリします♡
具なっしー前世の記憶を持つソフィアは、綿菓子のような虹色の髪を持つオコジョ獣人の令嬢。
この世界では男女比が極端に偏っており、女性が複数の夫を持つ「一妻多夫制」が当たり前。でも、前世日本人だったソフィアには、一人の人を愛する感覚しかなくて……。
そんな私に、20人の父様たちは「施設(強制繁殖システム)送り」を避けるため、マッチングアプリを始めさせた。
最初は戸惑いながらも、出会った男性たちはみんな魅力的で、優しくて、一途で――。
■ 大人の余裕とちょっと意地悪な研究者
■ 不器用だけど一途な騎士
■ ぶっきらぼうだけど優しい元義賊
■ 完璧主義だけど私にだけ甘えん坊な商人
■ 超ピュアなジムインストラクター
■ コミュ力高めで超甘々なパティシエ
■ 私に一生懸命な天才年下魔法学者
気づけば7人全員と婚約していた!?
「私達はきっと良い家族になれます!」
これは、一人の少女と七人(…)の婚約者たちが、愛と絆を育んでいく、ちょっと甘くて笑える逆ハーレム・ラブコメディ。
という異世界×獣人×一妻多夫×マッチングアプリの、設定盛りだくさんな話。超ご都合主義なので苦手な人は注意!
※表紙はAIです
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。