ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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15章

696.町封鎖

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早速デボットさん達にも伝えて近々王都に行く事を伝えると…

「そりゃ大移動になりそうだな…じゃあ大事なものは金庫にしまってここはもぬけのからにしておこう」

レアルさんと話し合って行く準備を進めておくと言う。

続いてコジローさんにも一緒に行こうと声をかけに向かった。

早速コジローさんを見つけて王都行きの話をすると…

「実は隠れ里もそれに招待されてるらしくて…長老達が王都に来るんだ。俺はそれをムサシ兄さんと迎えに行くことになってて…」

すまないとコジローさんが謝ってくる。

「なんで謝るんですか!また里のみんなに会えるの楽しみです!どうせなら王都の里にみんなで泊まりませんか!?」

私が素敵なアイデアを提案する。

「それはみんな喜びそうだ、ありがとうな」

コジローさんが嬉しそうに頷いてくれる。

里のみんなを連れて王都で会う約束をしてコジローさんと別れた、近々早速里に向かうらしい。

今度はルンバさん達にまた会いにドラゴン亭へと舞い戻る。

ルンバさん達も話を聞いてお店を閉じて王都に向かう事を了承してくれた。

「久しぶりにポルクス達に会えるのが楽しみだな」

「どうせなら王都のドラゴン亭で一緒に働いてもいいかもしれないわね!」

リリアンさんがオイトを抱っこしながら楽しそうな事を言う。

「またみんなに会えるの楽しみです!」

ムツカもイチカ達に会えると嬉しそうだ。

オイトも紹介出来るし私も嬉しい!

一緒に行く約束をして店を出た、その後は黒猫亭のファルさんやエルフのオリビア達にも声をかける。

ファルさんもオリビア達も王都に行くいい機会だと王都行きを喜んでくれた。

こうして町のみんなでの大移動が着々と準備されて行った。


    ◆


王都に立つ前日、町のみんなは広場に集まっていた。

「準備が整った者から順々に王都に向かってくれ、俺達は最後に町を封鎖してからついて行く」

ギルドの人の案内に町民のみんなは荷物を馬車に詰め込み町を出て行った。

「じゃあミヅキちゃん私達は先に行ってるわね。気をつけて来るのよ」

リリアンさんが声をかける、ドラゴン亭のみんなは先に王都へと向かう事になっていた。

オイトもいるしのんびりと時間をかけて進むようだ。

「はい、すぐに追いつくと思います!リリアンさん達も気をつけてね!」

私が声をかけるとオイトの頬を優しく撫でた。

「こんな大移動なら手を出してくる輩はいないでしょ、気をつけるのは魔物ぐらいでしょうけどギルドの冒険者達もいるから安心ね」

この移動には冒険者達も行くので町のみんなはリラックスしながら王都まで旅を楽しむようだ。

「途中でポルクスの村にも寄れるみたいだからエミリーさん達にも声をかけておくわ」

「お願いします!牛乳たくさん買っといて下さいね!」

私のお願いにリリアンさんとルンバさんが苦笑して頷いた。

先に旅立つみんなを見送ると町に残っている人がいないかベイカーさん達と確認する事になった。

【みんな!人の気配がいたら教えてね】

【了解】

【わかったよ~】

みんながそれぞれ距離を取りながら町をグルっとひと回りする。

他の気配探知の得意な冒険者達も同様に町の巡回をする。

最後にセバスさんが最終確認を取って…

「町に誰も残ってはいないようですね、皆さんご苦労様でした。これより魔法にてこの町を封鎖します。事前に説明してあった通り町を皆で取り囲み土魔法にてドーム型にします町の建物を破壊しないように気をつけて下さいね」

『はい!』

ギルドの魔力に自信のあるもの達が町を取り囲んだ。

私も指定の場所にスタンバイする。

この町で魔力の高い順に均等に別れたのだ、セバスさんに私、それにエルフのみんなも協力してくれた。

シルバやシンクにプルシア達も協力して位置につく。

【ミヅキ、大丈夫か?】

すると離れたシルバが心配そうに声をかけてきた。

【うん!大丈夫だよ、コハクにムーもレムもいるしデボットさん達もそばにいるよ】

私の周りには他の冒険者達も居てくれた。

「よし!みんな位置に着いたようだ!行くぞー!!」

すると遠くからじいちゃんの響くような大声が聞こえてきた。

【みんないくよー】

私はシルバ達に声をかける!

【さっさと終わらせてミヅキのそばに戻るぞ】

【了解~】

【それがいいな】

方々に別れたシルバとシンク、プルシアが答えると…

【フン!】

シルバの気合いの入る声と共に地響きが鳴り出した…

そして一気に土が盛り上がりあっという間に町を包み込んだ。

「す、すっげぇ…俺ほとんど魔力使ってないんだけど…」

「私も…」

冒険者達は土に手を置いたまま唖然とした…ほとんどシルバとシンクとプルシアの魔力で町を封鎖してしまった。

「皆さんお疲れ様でした無事に町を封鎖したのでこれから町を出る準備が整い次第出発します」

ギルドの職員達が回りながら冒険者達に声をかける。

「お疲れ様…ってなんもしてないんだけどな」

冒険者達は苦笑いしながら膝に付いた土をはらっていた。


ゾロゾロと王都の方に向かう冒険者達の波に逆らうようにシルバ達はミヅキの元に向かっていた。

【ミヅキ!】

【あっシルバお疲れ様!みんなが頑張ってくれたから助かったよ】

尻尾を振りながら近づいてくるシルバ達に駆け寄った。

「ミヅキ~!無理してないか?」

すると反対方向からベイカーさんやアランさん達も寄ってきた。

「うん!シルバ達がほとんどやってくれたから私は何もしてないよ!」

「ならよかった。これからはなるべくそうしろよ」

「はーい!王都に行くし人も増えるもんね!大丈夫ちゃんと大人しくしてるよ!」

私が真面目に答えたのにベイカーさん達が疑いの目を向けてきた。

「な、何その顔は!」

「ミヅキの言う事だからな…前科何犯だ?」

ベイカーさんが後ろにいたデボットさんとレアルさんを見た。

「ざっと数えても…腕が二本じゃ足らねぇな」

「そ、そんな事…あるのかな?」

ここに来てからの事を思い出して見るが…まぁそうかも…成長ないな私…

自分の馬鹿さ加減に呆れる。

【そこがミヅキのいい所なんだから仕方ない…でも心配だから気をつけてくれよ】

シルバが落ち込む私を見てペロッと舐めて慰めてくれた。
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