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13章
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私達は集まって白蛇の聖獣についての知ってることをプルシアから教えて貰った。
【私もそんなに詳しくはないがドラゴンの仲間から昔聞いた事がある。ノース国は国のように白い蛇に護られる土地だと】
【でも弱ってるって……】
私は心配になり湖を見つめる。
するとビャクさんが話に加わってきた。
「私は聖獣様に仕える者です。昔は仲間も数名いましたが今は私だけ……聖獣様も力をほとんど使ってしまいこの湖から動かなくなりました」
「ビャクさん聖獣の遣いなの?なのになんであんな男の元に……」
ビャクさんは悔しそうな顔をすると声を落とした。
「この湖に手出しをしない代わりに私はあの男の言うことを聞いているのです」
「そんな……だってこの国を守ってくれてる存在なんでしょ?」
それなら大切にするのがあたり前なんじゃないの?
「彼らにとって聖獣などいなくても同じなのです。それにあいつらが来たから聖獣様は……」
ビャクさんは悲しそうに俯いた。
「聖獣様にはどうか最後の時を安らかに過ごして欲しいのです。ですからどうかこの国で騒ぎをおこさないで頂きたい」
ビャクさんは私達に頭を下げた。
「ビャクさん……」
「あの男の仕打ちに対して国の者に当たるわけでもなく接してくれていたあなた達ですか、言えばわかっていただけると思いここにお連れしました。どうかここの事も言わないでください」
「わかった……でもその前にしたい事があるんだけど」
「私にできることでしたらなんでも」
ビャクさんが頷いた。
「ビャクさんには何もしてもらわないよ、それよりも私がするの」
【まさかミヅキ……】
シルバが嫌そうな顔でこちらを振り向いた。
【確かにミヅキならできるかもしれないな】
プルシアが深く頷いた。
【うーん……僕もしてもらったからなんとも言えないな……】
シンクは仕方ないと私の頭の上で羽を広げる。
さすが私の従魔達!私のしたい事がわかっているようだ。
「一体何をする気ですか?」
ビャクさんが不安そうに湖の前に立ち塞がる。
「大丈夫、悪いようにはしないよ」
【ミヅキ、悪い顔になってるぞ】
やれやれとシルバが首をふる。
私はジリジリと湖に寄った。
「や、やめて下さい!湖に近づかないでくれ!」
ビャクさんが話さなければ良かったと後悔しながら剣を抜いた。
すると湖から声が響いた。
「ビャク、大丈夫だ。そのまま彼女をここに……」
落ち着く優しい声だ。
「しかし!」
ビャクさんはまだ不安そうにしていた。
「ビャクさん脅してごめんね。私達は白蛇の聖獣様を助けたいんだ。私とシンクの回復魔法ならそれができると思うの」
「それは、本当ですか!」
【僕がミヅキに助けてもらったようにね】
シンクがそう言うがビャクさんには聞こえなかった。
「シンクも私が直した事があるんだよ」
「あなたは一体……」
ビャクさんが信じられないものを見るように私を凝視した。
「まぁとりあえずやってみよう。白蛇様頭をあげて貰えますか?」
白蛇様に声をかけるとゆっくりと水面から顔をあげてくれた。
白蛇様をよく見るとスベスベだと思っていたが所々鱗が剥がれていていた。
そっと手を伸ばすと白蛇様が寄って来てくれる。
剥がれた箇所をそっと撫でて回復魔法をかけてみるとスっと鱗が綺麗になった。
「おお!」
ビャクさんがその様子に嬉しそうに歓喜する。
「お願い致します。どうかその力で白蛇様を助けてください!」
【ミヅキ……】
するとシンクが頭の上で悲しそうな声を出した。
【うん……】
私もシンクが何を言いたいのかわかって頷く。
回復魔法をかけてみてわかったが白蛇様の大きさを考えると全体に回復魔法をかけるのは難しそうだった。
しかも白蛇様は体力も無いように感じる。
これは老いがあるのかもしれない、体を治すことは出来ても老いを治す事は出来ない。
私はそれでも体の傷だけでもと魔力を練ろうとすると白蛇様はそっとその手に頭を乗せて回復をやらさせようとしてきた。
【私もそんなに詳しくはないがドラゴンの仲間から昔聞いた事がある。ノース国は国のように白い蛇に護られる土地だと】
【でも弱ってるって……】
私は心配になり湖を見つめる。
するとビャクさんが話に加わってきた。
「私は聖獣様に仕える者です。昔は仲間も数名いましたが今は私だけ……聖獣様も力をほとんど使ってしまいこの湖から動かなくなりました」
「ビャクさん聖獣の遣いなの?なのになんであんな男の元に……」
ビャクさんは悔しそうな顔をすると声を落とした。
「この湖に手出しをしない代わりに私はあの男の言うことを聞いているのです」
「そんな……だってこの国を守ってくれてる存在なんでしょ?」
それなら大切にするのがあたり前なんじゃないの?
「彼らにとって聖獣などいなくても同じなのです。それにあいつらが来たから聖獣様は……」
ビャクさんは悲しそうに俯いた。
「聖獣様にはどうか最後の時を安らかに過ごして欲しいのです。ですからどうかこの国で騒ぎをおこさないで頂きたい」
ビャクさんは私達に頭を下げた。
「ビャクさん……」
「あの男の仕打ちに対して国の者に当たるわけでもなく接してくれていたあなた達ですか、言えばわかっていただけると思いここにお連れしました。どうかここの事も言わないでください」
「わかった……でもその前にしたい事があるんだけど」
「私にできることでしたらなんでも」
ビャクさんが頷いた。
「ビャクさんには何もしてもらわないよ、それよりも私がするの」
【まさかミヅキ……】
シルバが嫌そうな顔でこちらを振り向いた。
【確かにミヅキならできるかもしれないな】
プルシアが深く頷いた。
【うーん……僕もしてもらったからなんとも言えないな……】
シンクは仕方ないと私の頭の上で羽を広げる。
さすが私の従魔達!私のしたい事がわかっているようだ。
「一体何をする気ですか?」
ビャクさんが不安そうに湖の前に立ち塞がる。
「大丈夫、悪いようにはしないよ」
【ミヅキ、悪い顔になってるぞ】
やれやれとシルバが首をふる。
私はジリジリと湖に寄った。
「や、やめて下さい!湖に近づかないでくれ!」
ビャクさんが話さなければ良かったと後悔しながら剣を抜いた。
すると湖から声が響いた。
「ビャク、大丈夫だ。そのまま彼女をここに……」
落ち着く優しい声だ。
「しかし!」
ビャクさんはまだ不安そうにしていた。
「ビャクさん脅してごめんね。私達は白蛇の聖獣様を助けたいんだ。私とシンクの回復魔法ならそれができると思うの」
「それは、本当ですか!」
【僕がミヅキに助けてもらったようにね】
シンクがそう言うがビャクさんには聞こえなかった。
「シンクも私が直した事があるんだよ」
「あなたは一体……」
ビャクさんが信じられないものを見るように私を凝視した。
「まぁとりあえずやってみよう。白蛇様頭をあげて貰えますか?」
白蛇様に声をかけるとゆっくりと水面から顔をあげてくれた。
白蛇様をよく見るとスベスベだと思っていたが所々鱗が剥がれていていた。
そっと手を伸ばすと白蛇様が寄って来てくれる。
剥がれた箇所をそっと撫でて回復魔法をかけてみるとスっと鱗が綺麗になった。
「おお!」
ビャクさんがその様子に嬉しそうに歓喜する。
「お願い致します。どうかその力で白蛇様を助けてください!」
【ミヅキ……】
するとシンクが頭の上で悲しそうな声を出した。
【うん……】
私もシンクが何を言いたいのかわかって頷く。
回復魔法をかけてみてわかったが白蛇様の大きさを考えると全体に回復魔法をかけるのは難しそうだった。
しかも白蛇様は体力も無いように感じる。
これは老いがあるのかもしれない、体を治すことは出来ても老いを治す事は出来ない。
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