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15.気持ちの整理
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「あっ・・・あっ・・・」
私は今の状況に頭が追いつかず声が上手く出てこなかった。
「ラーミア様!」
「お嬢様!」
アデリーさんとステファンさんは私の顔を見るなり声を荒らげた。
その時の私は今にも死にそうな顔をしてたのだろう、実際気持ちは死んだような気分だった。
二人の心配する声が遠くに聞こえてくる・・・
私はそのまま気を失ってしまった。
頭が痛い、体が熱く全身が重かった。
はぁはぁと息をするのがやっとでたまに外に意識が向くと私を心配する声が微かに聞こえてくる。
手を伸ばすとお母さんがギュッと握り返してくれる。
その行為に安心すると私はまた意識を手放した。
「いったい何があったんだ・・・」
私は娘のラーミアの様子を見るなりアデリーとステファンを睨みつけた。
二人はラーミアが私の次に気を許していた男達だった。だからこそ大切な娘の護衛と世話を頼んだのにこの有様だった。
「も、申し訳ございません。しかし私達にも原因がわからず、医者も首を振っております」
「アデリー、お前がそばにいたのにわからないとはなんだ」
「旦那様、発言をお許しください。本当にお嬢様は突然意識を失ったんです。それまで楽しそうに屋敷を歩いてて、図書館でも楽しそうにしておりました。私達も隠れながらその様子をしっかりと見ておりました」
メイドの一人が説明した。
このメイドはラーミアの事を大切にしてくれ妻も頼りにしていたと聞いていた。
「あの後屋敷も図書館も組まなく怪しいところはないか探しましたが攻撃された形跡などはありませんでした」
ステファンが悔しそうに報告してくる。
「私達が側にいながら申し訳ありません」
アデリーが再度頭を下げると同じようにラーミアの世話をしていたもの達が頭を下げた。
「お前達の処分はラーミアが目覚めてからだ」
私はそう言うとラーミアのそばへと向かった。
「リリア」
そっと声をかけて肩に手を置く、泣いていたようでリリアは涙を拭い顔を上げた。
「あなた!」
リリアは悲しそうな顔で私を見あげた。
「ラーミアが、ラーミアが目を覚ましてくれないの」
「医者はなんと」
「激しいストレスからのショックから熱をだしたのだろうと、でも何ににストレスを感じショックを受けたのかわからなくて」
私は悲しむリリアを抱きしめた。
そして苦しそうな我が子の頭にそっと手を当てる。
小さな頭は熱く汗をかいていた。
呼吸も荒く苦しそうだ、変われるものなら変わってやりたい。
「このまま熱が続けば危ないと言われました」
「なんだって・・・」
「小さい子供だから体力が持たないかもしれないと・・・うっ、」
リリアはそう言うとまた涙を流した。
「ラーミア、頑張ってくれ」
私はその小さな手をギュッと握りしめた。
両親の悲しみなど知らず、私は頭の中を色々な事が駆け巡っていた。
前世での酷い記憶に、図書館での本の物語の内容、そしてここで生まれてからの記憶。
大量の情報に気持ちが追いつかずに何から手をつけていいのかわからずにいた。
このまま諦めて寝ようかな・・・
なんかそれがいちばん楽な気がしてきた。
そう思うと意識が薄れてきて気持ちが楽になった。
あーおばあちゃんちの縁側でロンと寝てる時が一番穏やかだったな・・・
私が寝てる時ロンが必ず隣に寄り添ってくれて、おばあちゃんは私にお布団をかけてくれるのだ。
おばあちゃん、ロン会いたいな・・・
そう思うとおばあちゃんがそっと頭を撫でてくれたきがした。
ハッとして顔を上げるとそこにはいつもの笑顔のおばあちゃんがいた。
「いい子ね、でももう大丈夫」
「おばあちゃん?」
おばあちゃんはニコッと笑うとスーッと消えてしまった。
「おばあちゃん!」
「あなたはもう私達がいなくても大丈夫よ。あなたを大事に思う本当の家族ができたのよ」
「そんなの居ない!お父さんは叩くから嫌いだし、男の人は嫌い!」
おばあちゃんは何も言わずにただ笑っていた。
その顔は本当に?と言っているようだった。
「ラーミア」
おばあちゃんが私の名前を呼んだ。
ラーミア・・・私の名前。
でもおばあちゃんにこの名前で呼ばれたことあったっけ?
疑問に思うとフッとお母さんやお父さんの顔が浮かんできた。
その顔は前世の酷いお父さんではなくいつも私を大事にしてくれる人だった。
そうだ、私には優しい家族が出来たんだ。
そう思うと私はもう少し頑張ってみようと顔を上げた。
そこにはおばあちゃんの姿は何処にもなかった。
私は今の状況に頭が追いつかず声が上手く出てこなかった。
「ラーミア様!」
「お嬢様!」
アデリーさんとステファンさんは私の顔を見るなり声を荒らげた。
その時の私は今にも死にそうな顔をしてたのだろう、実際気持ちは死んだような気分だった。
二人の心配する声が遠くに聞こえてくる・・・
私はそのまま気を失ってしまった。
頭が痛い、体が熱く全身が重かった。
はぁはぁと息をするのがやっとでたまに外に意識が向くと私を心配する声が微かに聞こえてくる。
手を伸ばすとお母さんがギュッと握り返してくれる。
その行為に安心すると私はまた意識を手放した。
「いったい何があったんだ・・・」
私は娘のラーミアの様子を見るなりアデリーとステファンを睨みつけた。
二人はラーミアが私の次に気を許していた男達だった。だからこそ大切な娘の護衛と世話を頼んだのにこの有様だった。
「も、申し訳ございません。しかし私達にも原因がわからず、医者も首を振っております」
「アデリー、お前がそばにいたのにわからないとはなんだ」
「旦那様、発言をお許しください。本当にお嬢様は突然意識を失ったんです。それまで楽しそうに屋敷を歩いてて、図書館でも楽しそうにしておりました。私達も隠れながらその様子をしっかりと見ておりました」
メイドの一人が説明した。
このメイドはラーミアの事を大切にしてくれ妻も頼りにしていたと聞いていた。
「あの後屋敷も図書館も組まなく怪しいところはないか探しましたが攻撃された形跡などはありませんでした」
ステファンが悔しそうに報告してくる。
「私達が側にいながら申し訳ありません」
アデリーが再度頭を下げると同じようにラーミアの世話をしていたもの達が頭を下げた。
「お前達の処分はラーミアが目覚めてからだ」
私はそう言うとラーミアのそばへと向かった。
「リリア」
そっと声をかけて肩に手を置く、泣いていたようでリリアは涙を拭い顔を上げた。
「あなた!」
リリアは悲しそうな顔で私を見あげた。
「ラーミアが、ラーミアが目を覚ましてくれないの」
「医者はなんと」
「激しいストレスからのショックから熱をだしたのだろうと、でも何ににストレスを感じショックを受けたのかわからなくて」
私は悲しむリリアを抱きしめた。
そして苦しそうな我が子の頭にそっと手を当てる。
小さな頭は熱く汗をかいていた。
呼吸も荒く苦しそうだ、変われるものなら変わってやりたい。
「このまま熱が続けば危ないと言われました」
「なんだって・・・」
「小さい子供だから体力が持たないかもしれないと・・・うっ、」
リリアはそう言うとまた涙を流した。
「ラーミア、頑張ってくれ」
私はその小さな手をギュッと握りしめた。
両親の悲しみなど知らず、私は頭の中を色々な事が駆け巡っていた。
前世での酷い記憶に、図書館での本の物語の内容、そしてここで生まれてからの記憶。
大量の情報に気持ちが追いつかずに何から手をつけていいのかわからずにいた。
このまま諦めて寝ようかな・・・
なんかそれがいちばん楽な気がしてきた。
そう思うと意識が薄れてきて気持ちが楽になった。
あーおばあちゃんちの縁側でロンと寝てる時が一番穏やかだったな・・・
私が寝てる時ロンが必ず隣に寄り添ってくれて、おばあちゃんは私にお布団をかけてくれるのだ。
おばあちゃん、ロン会いたいな・・・
そう思うとおばあちゃんがそっと頭を撫でてくれたきがした。
ハッとして顔を上げるとそこにはいつもの笑顔のおばあちゃんがいた。
「いい子ね、でももう大丈夫」
「おばあちゃん?」
おばあちゃんはニコッと笑うとスーッと消えてしまった。
「おばあちゃん!」
「あなたはもう私達がいなくても大丈夫よ。あなたを大事に思う本当の家族ができたのよ」
「そんなの居ない!お父さんは叩くから嫌いだし、男の人は嫌い!」
おばあちゃんは何も言わずにただ笑っていた。
その顔は本当に?と言っているようだった。
「ラーミア」
おばあちゃんが私の名前を呼んだ。
ラーミア・・・私の名前。
でもおばあちゃんにこの名前で呼ばれたことあったっけ?
疑問に思うとフッとお母さんやお父さんの顔が浮かんできた。
その顔は前世の酷いお父さんではなくいつも私を大事にしてくれる人だった。
そうだ、私には優しい家族が出来たんだ。
そう思うと私はもう少し頑張ってみようと顔を上げた。
そこにはおばあちゃんの姿は何処にもなかった。
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皆様ありがとうございます😘
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